おはようございます。
「40代から急に身体にくる…」よく聞く話に負けまいと身体を鍛えているものの、GW明け初日、働きすぎて、負けを認めようとしているヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は学陽書房さんから出ている「個別最適化の教育」について、モニターとして読ませていただいたので、感想を書いていこうと思います。
目次
社会の流れと教育のあり方を結びつける

「西川先生がどう社会を捉えているか」がすごく参考になりました。特に「工業化社会」からの文章の流れは見事だなぁと思っています。
「規格化」「分業化」「同時化」「極大化」「中央集権化」が社会のコードだった工業化社会の時代に作られた教育が、今も続いていること。
これからは、「デファクトスタンダード」「プロシューマ」「24時間化」「分散化」「ミニチュア化」「分権化」を社会のコードとする、Society5.0に移行していくこと。
すごく納得しました。
それによって教育もあり方を変えていくこと。個別最適化していくことの価値が書かれていました。

あお
社会のコードから教育を俯瞰してみるという発想が足りなかったので、参考になります!
ボクは、Society5.0の中では、「ストーリー」「感情」がすごく大事になってくると思っています。全体のことよりも、もっと個人のストーリーや感情によって心が動かされ、行動していく時代になると確信しています。その価値が高まっていくよう流れになるはずです。
昨日もそんな話を、マインドフルネスを教育に取り入れる方としていたよねー

まーくん
「コストを削減する」今までの流れとは、全く別方向に動くときに、ボク自身にどんな価値が必要かを、ワクワク考えているところです。
普通に先生やるのではなく、どう先生をやるのかということだよね。

まーくん

あお
これが、ボクが今の場所にいる理由の1つですね。
ギフテッドの人たちが教育を次の世代に押し上げる

ギフテッド(ある分野の天才)の子どもとその保護者が、現在の教育にもっとも不満を持っていて、そういう人たちが新たな教育を生み出す土壌を作る
個別最適化の教育
ということも書かれていました。
だからこそのN高なんだと。
一昨年、N高副校長先生と40分ほど話させていただき、N高とは何か、現状や課題を知ることができました。
その時、感じたのは、

あお
ボクもこういう学校で学びたかった!!
という純粋な気持ちでした。社会ともつながりながら、広域性通信制でいろんなメリットを享受できる。この学校に通うことができてたらなぁ。素直にそう思ったのです。
ボク自身、中学と高校では野球部のキャプテンを務めていましたが、何かの「息苦しさ」というのはいつも抱えていました。小学校の時に不登校(当時は登校拒否)にもなっていましたし、学校というコードに適応した子ではありませんでした。
もちろん小学校の先生になったことは微塵の後悔もありません。
しかしながら、もっと世の中の働いている人の職業を知れたら、もっと別の面を見ることができていたら、別の道を選んだかも知れないなぁと、お話を聞いていて思ったんですね。
それぐらいN高は魅力的だったんです。
本の中にも出てきますが、N中がリリースされ、おそらくそう遠くない将来、N小も設立されるのではないかと思います。
ギフテッドの人たちに光が当たる教育が充実してきた時、教育自体が違った形を見せるんだろうと思っています。
『学び合い』が生み出すこと

西川先生が提案した『学び合い』。もちろん、ボクも10年前くらいには、どっぷり実践しました。中には、社会で全時間『学び合い』に取り組んだ年もあって、その可能性を探っていた時がありました。
ボクは最新の『学び合い』事情を全く知らないので、きっとここから随分と進化しているのでしょう。
本の中でも
「一人ひとりが完全なる個へという呪縛を解き放つ」
だったり、
「反発する子、従わない子を何とかしない。そうじゃなくて、全員見捨てないことへの価値を語る」
という言葉に現れていたとおり、「個別最適化の教育」との相性の良さが伝わってきました。
「全員見捨てないことの価値」については完全に同意なんです。ボク自身、その価値が伝わったクラスを目にしたら、また違う想いが湧いてくるのかもしれません。

あお
おすすめの学び合いの本あったら、教えてくださいね!
「個別最適化の教育」読んでみた感想


あお
モニターとして読ませていただいたので、実際に読んでみて考えたことを書いてみます。
まずは、西川先生の文章のすごさです。
時代やデータの分析が的確で、そこからの考えがすごく刺激的でした。前半部分のそれを読むだけでも、この本を読む価値はあると思います。
工業化社会のコードから展開する持論は、新しい視点を得ることができました。
しかしながら、だから『学び合い』という部分については、少し違和感を感じました。
今はたくさんの学び方が出ていて、方法や手段は、個別最適化に適したものがいくつもあるんじゃないかと。
取り組んでいるものの中でも、合わせることができると思ったの?

まーくん

あお
『学び合い』の方法が、ベストな選択肢とは限らないと思いました。
今自分がやっていることがベストかと思うと、それはまた規模が違うので難しいところです。
「何を学ぶか」「誰と学ぶか」「どこで学ぶか」「どうやって学ぶか」を自分で選択する学びであり、デジタルを活用しての学びによって、個別最適化の学びに近づきつつあります。
ただ、より多くの子どもたちに届けるとなると、ボクらの学園での学び方は完全には対応できないと思っています。少人数だからこその恩恵があるからです。
間違いなく言えるのは、個別最適化の方向性は間違いないし、子どもたちも意欲的に学び続けるし、理解する速度というのも一人ひとりに合わせた方が速くなるということです。
ここは、挑戦し続けます。
「個別最適化の教育」まとめ

- 社会のコードから教育を考える視点
- ギフテッドの人たちとN高出現という今の転換点への捉え
- その社会の潮流と『学び合い』とのつながり
- 自分の教育の軸をどこに置くべきか
「個別最適化の教育」はここがわかっただけで、すごく刺激をいただきました。
ぜひぜひ読んでみてください!!

あお
それでは今日も良い一日を!
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