先週は授業参観がありました。
子どもたちにアンケートをとり、圧倒的多数だった「道徳」の授業です。今年度はコーチングの先生を学年にお呼びして全6回の授業をしてきましたし、僕のアクティビティ(PA)を使った道徳、子どもたちにとても好評でした。
PAって?
まーくん
青ちゃん
PAについては下のサイトをどうぞ。
参考 PAについてProject Adventure Japan | Bring the Adventure Home
クラスの序盤で活用し、あとはほとんどやらない先生が多いんじゃないかと思います。でも僕は教室の後ろにビーイングがあり、体験学習を回すことを中心に、学級経営をしています。僕の理念のうちの大切な一つです。
後期には、道徳の授業に入ってきて、課題達成を目指しながら、みんなでクラスの課題に目を向けたり、価値ある行動について考えていく大事な武器です。
PAとクラス目標、そして「ビーイング」はセットになって、ゴールへの道しるべとなっています。

aitoff / Pixabay
後期になってコーチングの先生による数回を除くと、チャレンジしたのは次のアクティビティ。
- キーパンチ
- 魔法のじゅうたん
- ヘリウムリング
- エブリボディアップ
過去記事にも書いています。



さて、今回の授業参観は、子どもたちとの話し合いで決めることにしました。
授業参観の計画を子どもたちと!
さっそく授業参観プロジェクトを募ったところ、あっという間に6人が立候補。一緒に授業づくりを開始しました。
プロジェクトについては、こちらの記事をどうぞ。

一緒に授業を創るのは、僕も初めてのチャレンジ。
まずはクラスの状態をみんなで確認。「僕らが課題としたいのは?」やっぱり「声なき声を拾いたい」っていうのが一番らしい。意見を言ってくれる人と、抑えちゃう人がいて、でも両方大事。じゃあ、お互いに何ができるか、もう一回課題達成型のアクティビティで挑戦しようということになりました。
ここで初めて全員参加でのアクティビティに挑もう!ということになり、いくつかの中から子どもたちが選択したのは、「エブリボディアップ」。
ルールを確認し、振り返り担当も決め、準備万端!
今週は最後の授業参観。
「最後はクラスの成長を見せたい」と話してくれた子どもたち。アクティビティの道徳を選択し、参観プロジェクトの面々と授業プランを練ってます。「振り返りがないと意味がない、それも私達でやれるよ」
ん?先生見てるだけじゃまずくない(笑)?
「いいじゃん!」
だとさ— 青ちゃん@小学校の先生 (@aosenn) 2018年2月18日
こんな頼もしい言葉も!
おはようございます。最後の授業参観は、子どもたちと一緒に練った「エブリボディアップ」による道徳。
めあても確認。「どの子も話しやすいような雰囲気をつくり、全員で目標達成しよう」
めあて担当、ルール説明担当、振り返り担当もきまり、いざ最後の授業参観へ。
今までで一番楽しみかも。
— 青ちゃん@小学校の先生 (@aosenn) 2018年2月19日
いざ、当日!
保護者の方が多く来ていただける中でのチャレンジが始まりました。
めあてとルール
めあては次の通り。
意見を言える雰囲気を作りながら、全員達成を目指そう!
子どもたちが画用紙に作ってくれました。
ルールは次の通り。
- お尻が床にしっかりとついている。
- 手や腕が他の人とつながっている。(全員が何らかの形でつながっている)
- 足が両足とも他の人に触れている。
- 一斉に立ち上がる。
子どもたちのチャレンジがスタート。実行委員を中心に作戦を立てて、何度も挑戦していきます。これがなかなか難しくて上手くいかないことが多い。しかしながら、少しずつ意見がまとまって、惜しい瞬間がたくさん出てきて…
子どもたちは声をかけるし、雰囲気は悪くない。でもできない。。。。
結局タイムアップ!
振り返りで出てきた言葉
振り返りも子どもたちで、テーマは僕とも相談して決めました。
子どもたちの意見は次に挙げるものです。
- 人に任せて意見を言うのではなくて言う
- 周りの人だけではなく、多くの人に伝える
- 近くの人と工夫できた
- 手を挙げる以外の方法を大切にする
- 積極的に言う
- サークルになるように声をかける
- 物を回す、指名以外の言い方
- 明るい雰囲気を大切に
- 意見と試すことのバランス
- 殻を破ることも大切
- まとめてくれる人がいて良かった
子どもたちの具体的な言葉で語られた意見が、次の行動をきっと作っていくと思っています。
懇談会での嬉しい言葉!
昨日の懇談会でたくさんいただいた言葉。「特定の仲の良い子もいるんだけど、誰とでも話せるよと子どもが言っている」「クラスの中に話せない子はいないよと娘が言っている。」
そうなったのはきっとこのおかげ。https://t.co/M4GjvOWgyU— 青ちゃん@小学校の先生 (@aosenn) 2018年2月20日
クラスで僕が取り組んできたこと、まさしくそれが伝わっていたことが嬉しかった。来年は学年に広げて実施予定。


授業参観では上手くいかなかったけど、その様子は授業を通じて保護者に伝わっていたみたいで嬉しかったです。
「人間関係の流動性」を大切にしていることを保護者にも丁寧に伝えました。
また「子どもたちが授業を創って自分たちでやれる堂々とした感じが頼もしかった」…との声も。
青ちゃん
ま、来年度は学習を通じて学力をどうつけていくかが次年度の僕の課題ということも見えてきました。。。
クラスの成果って?
実はこの翌日、クラスは長縄大会で新記録を出しました。無茶苦茶忙しくて、練習する暇が無かったのですが、一つのことに向かっていくのは、エブリボディアップと一緒。
成果というのは目に見える形じゃ無くて、個人を中心にいろいろと溜まっていって、ふとしたときに溢れ出てくるもの。誰かにとっての成果は、また別の誰かにとっての成果と一緒とは限らないということ。
クラスで振り返ったときには、そういう言葉が出てきていました。
成長って言うのはこういう一直線じゃないと思うんです。

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もっと、それぞれがちょっとずつ自分の成長をすることで一つのところに向かっていったり、

geralt / Pixabay
むしろ矢印は一つに向かっていかず、あらゆる個の伸びがそれぞれの色をもっていて、結果として一つのことの成果が生まれる…そんなイメージでしょうか。

geralt / Pixabay
だからこその「ビーイング」であり、個の信頼の積み重ねでクラスを創っていくことが大切になってきます。

このあたりのPAや、クラス目標のことは、また別に書きます!
青ちゃん

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