おはようございます。
運動会と野球のOB戦のダブルパンチで、脚と腰が悲鳴をあげているヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は「湘南ホクレア学園、開校2年目の進化」と題してお伝えします。
ちなみに、湘南ホクレア学園とは…
2022年神奈川県湘南に開校したインタナティブ・スクール
- 英語学習やアウトドアに強く、授業内容もそこに根ざしている
- 地球で遊ぶ・世界で学ぶなど、ステキなコンセプトのスクール
- 通う子、親、スタッフがとても魅力的
そんな学校なんです!
まーくん
あお
ボク自身も開校前からカリキュラムの相談にのっていて、年間何回か見学に行かせてもらっています!
勝手にヒミツキチの姉妹校だと思っているぐらい仲良くさせていただいていますし、ステキなスクールだからこそ、関わり続けています。
今日は、そんな湘南ホクレア学園の見学記です。
ホクレア学園は、試行錯誤の文化と、それを支えるスタッフの発想の豊かさがすごい!
早速行ってみましょう!
まーくん
写真については、学園から掲載許可をいただいております。
目次
インタナティブスクール「ホクレア学園」の1日
この日は1日見学させてもらいました。
あお
2023年度になって初めての見学です!
まずは朝のサークルです。
オールイングリッシュで進んでいく朝のサークル。
英語苦手なあなたは大丈夫だったの?
まーくん
あお
もう英語というより、スペイン語まで入って大変だったけど、子どもたちが教えてくれるのよ、優しくて。
今日はある子のやりたいことを叶える日。
やりたいことは「スライム作りたい!」ということで、みんなでスライムを作ることに。
「チーム分けはどうする?」
からみんなで考えて、人数などは、割り算の計算をしながら、進んでいきます。
あお
朝からこうやって学びと遊びが混ざり合った時間が生まれているのってすごくいいですね。
ボクも一緒にスライムを作らせてもらいました。
朝からワクワクする時間でした。
スライム作りがひと段落すると、1Fに移って英語の時間。
校舎の2階と1階は学習の場所として意図的に使い分けているようです。
子どもたちもリズムが生まれて、過ごしやすそうです。
ホクレアの校舎の掲示物がとってもステキ。
その後、イエナプランでいうブロックアワーに入っていきます。
この日のブロックアワーは、自由進度学習に近い形、それぞれが学びを進めていきます。
午前のサークルを終えて終了。
ランチの時間になります。
1時間ほどたっぷり食べて遊んだあとは、午後の学びに入っていきます。
午後は、プロジェクトでのピニャータ作りに挑戦。
その後みんなで、今月の?歌を熱唱。
リズムが変わった後は、メキシコについて学んでいきます。
年間3つのテーマ学習を行っていますが、今学期は、「世界の中の日本」がテーマになっています。人や物を通じて世界のことを学びながら、日本の良さを再発見する授業。ステキですよね。
みんな真剣そのものです。
帰りのサークルも歌。
文化が根付いていますよね。
そんなホクレアの1日でした。
見学したのは水曜日でした。ちなみに木曜日は、1日アウトドアデイ。海を生かした運動など、たっぷり行えるのも魅力です。
あお
続いて、進化している点を、定期的に見学させてもらっている自分が解説します。
2年目のホクレア学園の進化
ここではいくつかホクレア学園の子どもたちのすごいところを挙げさせてください。
オールイングリッシュの朝サークル
朝のサークルは全て英語で進められているということ、普段から積み重ねられているのが、子どもたちの発音からよくわかります。
ボクも参加させてもらったけど、飛び交う英語にタジタジ。
めっちゃ困ってたよね。
まーくん
あお
うるさいわー英語苦手なのよ!
毎日の積み重ねって大きいなぁって思うんですよ。
キャプテンのジョナサンはアメリカ人で、母国語の言語で話すのはもちろんですが、もう一人のキャプテンのミワも、元々英語教室の先生。
大人が英語でコミュニケーションを取れている文化の中いたら、そりゃ英語使うようになりますよね。
子どもたちも英語を使うことに、抵抗なく楽しんでいます。それが自然な空気が流れています。
元々入ってくるのが、英語習っていた子なの?
まーくん
あお
中にはいるようですが、全く英語やってなかった子も多数いるようで。ホクレアで過ごすうちに、だんだんと上達するのだとか。
低学年も集中力が高いブロックアワー
そして開校当時からホクレアを見学させてもらっている身として驚いたのは、ブロックアワー(基礎学習)の集中力でした。
当時より、子どもたちが集中していることがわかります。
あお
毎日一緒だとわからないかもしれないけれど、本当にすごかったのでフィードバックさせてもらいました。
キャプテンのミワに聞くと、今回試しているのは、学んでいる要素ごとに場所を分けているところだそうです。
同じこと(教科)をやっている子どもたちが集まることにより、集中力が増しているのがわかります。
2年目に入り、いろんなことを試されていて、その成果がすごくよく現れているのを感じました。
あお
いろんな現場を見させてもらうのですが、この先生たちの試行錯誤があるのかどうかってのは、子どもたちの姿を見ると、すぐにわかります。
算数の学習も、英語を主体としたアプリをタブレットで使用しながら学んでいます。
このアプリも大変使いやすそうで、英語を基本とした「算数」でさらに英語力も上がっているのを感じました。
タブレットから音声で英語が流れてくるんだね!発音も良くなりそう!
まーくん
一方では、母国語である日本語にしっかりと取り組む姿もありました。
あお
両方大事にしているのが、伝わってきました!
時間割の枠が薄く、行き来する学びがある
さらにいうと午後は1時間半の授業が1コマ。でもこの1コマの間にも活動に色々な変化を加えていました。
歌を歌い、ピニャータを作ってから、午後のテーマ学習へと入っていきます。
食後の1時間半は辛いので、こうやって活動を変えていきながら、集中力が保たれているようでした。
ホクレアの授業はこうやって、英語が随所に入るなど、抵抗なく変化していきます。学びを行き来して繋げていく感覚が強みだなぁともみていて思いました。
イエナプランでは、対話、仕事(学習)、遊び、催しが1日の中でリズムを変えながら展開されます。
あお
ホクレアでは英語を軸にして、このリズムが生まれていくのを感じました。
ホクレア号のコンセプト、国というコンテンツ
ボクがホクレア学園が素晴らしいと思うのにはいくつか理由があります。
1つは、ホクレア号のコンセプトです。
このサイトが詳しいです!
ハワイの伝統航海カヌー「ホクレア」は、コンパスなどの計器を一切使うことなく、星や太陽の動き、波や風の変化など、自然が与えてくれるヒントのみを使う伝統航海術による双胴船です。一度は失われたこの伝統文化が1975年に復活を遂げ、これまで40年以上に渡り、ハワイから太平洋の島々、日本、そして世界一周航海など、延べ約30万キロ、地球を約7周するほどの距離を航海してきました。ホクレアは、ハワイの伝統文化の象徴であり、ハワイの人々の誇りでもあります。
サイトより
伝統の航海術としても、ホクレアの名は特別です。
そのホクレアをネーミングにするだけではなくて、子どもたちのことはクルー(乗組員)、先生たちのことはキャプテン(船長)としたり、ネーミングの随所に海、星、船などが表現されています。
そして学園の建学の精神である「どんな世界でもサバイブできる子を育てる!」もまさにホクレアそのもの。コンセプトと学園の中のあらゆるものが繋がっているのです。
あお
この世界観の一致が、訪れる人を魅了します。
さらには「英語×国」というコンテンツが持つ可能性を今回の見学では感じました。
ホクレアでは英語も母国語も大事にしているのですが、英語学習では、いろんな国のことを取り上げますよね?
小学校の外国語や国際理解でも、確かに英語だけではなくて、英語を使っている国を学ぶよね。
まーくん
あお
この国が強いコンテンツだなぁと感じました。
あらゆる国には、言語だけではなくて、文化としてアートやミュージック、スポーツなどがあります。また、その国の産業だったり、自然だったりもあります。
国というコンテンツは、学びについてあらゆるものを含んでいます。それは今まで学校で学ぶものとして扱われていた、理科・社会・家庭科・図工・音楽・体育などが国というコンテンツで束ねられているんですね。
今、日本中のオルタナティブスクールが、基礎学習をどうするか、もっというと理科・社会をどう学ぶかという問いを与えられています。
学習指導要領との融合を図ろうとしているスクールであればあるほど、その整合性として何をどう学ぶかは試行錯誤しているのです。
あお
月1回オルタナティブ仲間が集まるMTGでもその話題になるんです。
そうそうたるメンバーだもんね、日本中のオルタナティブスクールの人たちが集う。
まーくん
その点、ホクレアは国というコンテンツを持っているのが強いのです。1つの国を学べば、いろんな教科のことを色濃く学ぶことができる。
国って強いなぁとホクレアの見学から感じました。
ホクレア学園の進化を支えるのは…
江ノ電の駅にも看板が!?
まーくん
子どもたちの伸び伸びしながらも集中している感じはもちろん、大人であるスタッフも伸び伸びしているのを毎回感じています。
特に、キャプテンの2人との対話から、普段から試行錯誤しているのを強く感じたのですね。
この文化が根付いていれば、どんどん学園が変わっていく、進化していくのは手に取るようにわかります。
あお
理事長のFacebookによると、次年度もいろんな変化が待っていそうです。
もしこの記事をご覧になったあなたがホクレア学園について興味を持ったなら、ぜひ見学や体験入学を申し込むのはいかがでしょうか。
その場に行くと、空気感もわかり、さらなるイメージが湧きます。
ボクもうちのスタッフもよく、「ホクレア見に行くといいですよ!」ってお伝えすることが多いんですね。
あお
実際に現場を見るってすごく大事なことです。
ぜひぜひご自身の目で確かめてください!
あお
それでは今日も良い一日を!
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全国のオルタナティブ・フリースクールがリストアップされてます!
先生たちが魅力的かつ試行錯誤の文化に支えられた湘南ホクレア学園の2年目の進化は止まらない