おはようございます。
多動気味の毎日も合っているなぁと思い始めているヒミツキチ森学園のあおです。2022年のテーマは「移動」、2023年のテーマは「没頭できるしくみ」です。
さて、この記事では、「講演や講師、研究会の仕事の記録」を載せていきたいと思います。
おぉ、すごいじゃん!!

まーくん

あお
研究推進委員長をしている友人が呼んでくれただけだよ。
でも本当に学びが多かったです。
「何が正解なのか」はわからず未知なことなわけで、一旦整理した結果、「やったらいいこと」はわからないけれど、「やっちゃだめなこと」は今までの経験からわかっていました。
- ずっと自分のことを話し続ける
- 先生たちの対話量が少ない
- ニーズと合っていない
この失敗がないように、友人と打ち合わせを重ねつつ、1や2を狙っていけるように考えてみました。
2021年度には「先生の時短」で、2022年には「ビジョンを作ること」で公立の小学校で研究講師を務めさせていただきました。
目次
2021年 平塚市立金田小学校での講師
ここでは2021年に行った平塚市立金田小学校での講師記録をご紹介します。

あお
テーマは先生の時短です。
教員の時短 意外な盲点

時短を考え上で、いつもやりがちなのが、行動に目を向けること。
「テストの丸付けを授業内に行う」
「印刷物はまとめて行う」
「子どもたちと一緒にできることはする」
これらは全部行動です。
でも、時短というか働き方において重要なのは「感情」です。
- 忙しいという感情が、より一層忙しくさせている矛盾
- 自分のことを把握できていない不安感からくる忙しさ
これら感情のことが意外と大事なのです。

あお
では、感情をほとんど使うことなく、できるようになっていることはなんでしょうか??
それが繰り返しで培われたルーティンです。
毎日、毎週、毎月、毎年、行われていることが学校の中にはあるはずです。
ルーティンは無意識でできちゃうので、普段は意識しないかもしれません。
ただ、このルーティンを含めて、自分のやっていることをしっかりと意識化すること、それが時短に効いてきます。
ルーティンを把握するワーク

今回の研修会では、ルーティンを把握するワークを行いました。
今回のメインはこのワークです。
実際にやってみると、
「あれ、なんで俺こんなに忙しいんだっけ??」
「この時間何していたんだろう?」
と悩む先生が多かったです。
そうだと思うんです。普段は無意識なんで把握しようとはしていないから当然です。
付箋を机に貼ってタスク管理している方も多いと思いますが、その方法ではうまくいかない理由が、ルーティンを把握できていないからです。
ルーティンも含めて、タスクを構成しない限り、自分の今日やるべきことは把握しきれないのです。
これに時間を割いた理由がわかったよ!続きは??

まーくん

あお
ここからは共有タイムです。お互いにじっくり対話して、付箋を変えていきます。
この段階では3つの問いを出しましたが、鍵なのでここは企業秘密です。
3つの問いに基づき、同学年の先生と、他の先生方と対話して付箋を変えていきます。
こうしたらどうなるか…みたいなことを徹底的に話し合い、次のプランを練っていた学年もありました。
意識化した後、付箋をどう変えていくか、ここが大事なポイントですね。
無意識の意識化 個人からチームへ

今回のワークを通じて狙ったことが2つあります。
まずは学年の先生たちとどっぷり対話に浸かることです。
師走の終わりというこの時期だからこそ、学年内の会話が必要なことに割かれがちです。どうでもいいことを話す合法的な時間がないんですね。だからこそ、この研修ではたっぷりと話してもらいたかった。

あお
ボクらはいつでも対話が必要です。
2つ目は、現在地が把握できていないと、ビジョンが描けないということ。
特にタスク管理では、現在地の把握が大事になります。
ルーティンを把握するのは、そのための一歩です。
今やるべきことだけを追っていては、多忙感が迫ってきます。
全体を把握しながら仕事をする。
それが先生の時短に直結してくるんです。
実際にログを取ってみると見えてくること(当日なかった話)

この先のやるべきこととしては、
- 自分の時間に対して何をするか
- 強みを元にどう変化をつけるか
- しっかりとログをとること
この3つですね。
ログをとること(現在地を把握)はすごく大切で、必要なのは詳細なログです。
週案を作ったではなく、「週案を何時何分から何時何分まで〇〇分かけて作った、その時の感情は〜」というログです。
これはデジタルが得意分野だね!

まーくん
また、時短を含めて、働き方について1冊の本にまとめました!
ぜひ手に取ってみてください!

まーくん
2022年度 大磯町立大磯小学校
昨年度は、本を出版したこともあり、声をいくつかかけていただきました。今年度につながっているものもありますが、3月には大磯小学校に声をおかけいただき、ビジョンについて深掘りするワークをさせていただきました。
内容をチラ見せー!

まーくん
ワクワクするにはビジョンを語る

子どもがやる気を出す要素は上の3つだと言われています。
参考文献
しかし、これは大人だって一緒だと思うのです。
自立性、関係性、有能感、これらを感じられるときに大人も力を発揮します。
そう大人も自分がやりたいことを自立的に描き、それを支えてくれる応援してくれる仲間との関係性があり、自分がそのビジョンに向かっていっていると感じられているときに、ワクワクしてくるのではないのでしょうか。

あお
では3月に振り返ってみて、あなたのビジョンは?その結果はどうでしたか?

じっくり考えてもらった後、ペアやグループで聞き合うことを行いました。
次年度のビジョンをつくる

次に、再度個人ワークで考えてもらったのは、3月にできることは?来年度やってみたいことは?です。
ここでは、できるかどうかの根拠があることが大事ではなくて、そういうのを取っ払って、書いてもらいたかったんです。

あお
実例とかを出しながら説明したんですが、まだまだ「できる範囲」に終始してしまった感じもあります。
ちなみにボクは公立小学校での最後の1年で、教室にベンチを置きたいと考えていました。
くわさんの教室を見学して、教室にベンチがあることの可能性を感じていたからです。
毎月行っている対談企画、5月は桑原先生をお迎えして、行います!こちらも良かったら。
アオトークの経緯はこちら
でも、この教室見学から2年が経とうとしていました。

あお
すぐに導入は周りの目もあるしね。。。
でもなんとかやってみる機会はないかと探っていたところ、ちょうどいい機会がコロッと転がってきて。。。
教室にベンチを置くことができました。さらにはその効果も計り知れないほど得ることができて、そのままヒミツキチでの実践につながっています。
でもこれって、自分が置きたいと願っていないと生まれてこないことなんです。最初から「できないから諦めよう」だと生まれてこない。何とかできないかなぁって時間はかかっても、願っていることが大事。

あお
それがビジョンだと思うんです。
ワクワクする関係性を築くには、先にコストを取る

最後はちょびっとだけ、理論と実践の話もさせていただきました。
何よりも関係性から始めること。

プログラムデザインをすること。

日々の対話、振り返りを共にすること。個々のビジョンを聞く時間があること。
同僚との関係性からスタートしたら、子どもたちの成長にまでつながる1年になったことをお話ししました。


どの先生もできることをやることは、誰のためなんでしょうか。
問題解決していった先に残るのは何なのでしょうか。
問題提起して終わったわけね!

まーくん

あお
どのくらい伝わったか、難しいところですが。。。
講演・講師のご依頼受け付けています!

今回は、「先生の時短」「ビジョン」についての講師のお仕事でした。

あお
その他次のようなもので、お話・ワークができます!
- 関係性の構築から考える学級経営
- 対話をベースにした学年経営
- オルタナティブスクールの探究授業から考える「総合的な学習の時間」
- 先生の仕事をデザインする(学級経営×働き方改革)
23年度も、学校や教育委員会からちらほらお声がけをいただいています。

あお
ありがとうございます!
ずっと語りっぱなしの研修はしません(要望があれば応じます)が、お手伝いしていくことはボクのルーティンでもあるので、ご興味あったらお声がけください。
講演依頼はこちらから

あお
それでは今日も良い一日を!
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