おはようございます。
娘の小学校の次年度PTA広報委員に就任したヒミツキチ森学園のあおです。がんばります!
さて、今日は軽井沢風越学園の見学から考えたことをお話しさせてください。
次のイベントに参加してきました。
風越学園、移住者や入学者が絶えない学校であり、ボクの先生仲間が多くいる学校でもあります。
今回はそんな風越学園の見学から考えた「先生の在り方と共創の行方」についてお話しさせてください。
写真等の掲載はありません。また風越学園がどうだったかというより、自分がその見学や協議会の中でどんなことを考えたかが中心となります。
実際に入学を検討されている方は、ご自身の目で見られた方がいいと思います。
目次
高学年のアウトプットデイとご機嫌な試行錯誤
この日は、全校でのアウトプットデイ。
ボクもワクワクしながら見にいきました。
風越学園の子どもたちは生き生きしながら、自分が取り組んでいることについて、真剣に話してくれました。見学者がフィードバックを送るタイプの発表だったので、たっぷり発表を聞きながら、フィードバックさせていただきました。
どの子の発表にも、目の輝きがあったね!
まーくん
風越学園の先生も「丁寧にプロジェクトのプロセスを踏んだことで、子どもの願いが今日までの日々に流れていた」と話してくれました。
分科会では、ボクの友人がファシリテーターをしてくれました。
参観者が、「一緒につくるを進める中で大事にしたいこと」をレゴを使って表現しました。
あお
細かなニュアンスが違っていたらすみません。
手を動かしながらボクが思い浮かんできた言葉は、
「共に走るご機嫌な試行錯誤を先生として楽しむ」
ということです。
この日の参加者は、先生の立ち位置を、割と全体が総括して見えるところで表現した方が多かったです。ボクはそれも大事だと思うのですが、面白いのは先生の考える範囲を超えていった時です。
先生もわかんねー!ってなった時だね。
まーくん
あお
今のプロジェクトなんかまさにそう。
猿島を舞台にしたイベントを作るプロジェクトを行なっていて、その予算をNFTで集めようとしているんです。まさに、ボクもわからねーっていう分野。
そんな時こそ、子どもの学びがグッと進みます。
この自分もわからないことに対して、イライラせずに、ボクはご機嫌でいたいんです。しかめっつらしてたら、一緒につくる子どもたちもつまらない。
その試行錯誤を一緒に楽しんでいたいなぁと、一人の作り手でありたいなぁと思うんです。
友人の言葉から協働を考える
さて、分科会2は、「風越学園の先生同士の協働から、自分たちの協働を考える」というのがテーマでした。
ファシリテーターは、ボクが尊敬する1番のファシリテーター「アンディ」です。
アンディとはPAJの講座を受けた際に、講師で来てくれていたのがきっかけで、その後ちょくちょく付き合いが続いています。
この日も、アンディのファシリテーターとしての、場の空気を「優しく、でもピンっと緩やかに張り詰める」姿を見て、まだまだ足りてない自分を実感。
あお
今日のイメージを持って、また日々に帰れるだけでも十分なお土産をいただきました。
シェアされた内容は、ここでは書けないので割愛させていただきますが、参加者によるいくつかの言葉が印象に残っています。
一つは「リーダーとは?」というお話。
「リーダーとはディレクションを示す人。やらないことをはっきりさせる人!」
という話がありました。
その方はある学校でリーダー(校長)な訳ですが、それを意識してやっていると。
やってきたことのある方だからこそ、重みがあるわけです。
ただ、風越学園がやろうとしていることって、そうじゃないんだろうなぁと思いました。
それは、学習する学校の「リーダー」と少し近いんじゃないかと考えています。
リーダーの語源は「Leith」という単語です。「立ち上がり、一歩踏み出す」という意味。「境界線を越えて足を踏み出すこと」。これは役職が決まっている人だけではなく、誰にでもできそうですよね。
「学習」の意味とも重なってきます。自分の中に引いていた境界線を超えて、至る所にリーダーが現れるとき…組織に変化が起こる、学習する学校実践ラボの中でもそのように学びました。
そんなことを風越学園もボクら(ヒミツキチ)も、大事にしているんじゃないかなぁと思うのです。誰かが上から指示や舵取りをしてくれるわけではなく、それぞれがリーダーになるために、何をしていったらいいか、それこそが協働につながると考えています。
アンディが
「もっと実践しながら話すといいんだ!っていう気づきがあった。」
話してくれていました。
やりながら考える、on-going。
まさに目の前の子どもたちから最適解を取り出すようなイメージでしょうか。
自分たちがやったことから、今の現場の最適解を見つけていく…
そんな営みこそ、ボクらがリーダーになる一歩なのだと、そして協働の価値なんじゃないかと思うんです。
共創ってなんだろう 共につくる意味は?
そんなふうに書きながら、
- あぁ、昨日のボクはご機嫌じゃなかったなぁ
- 子どもたちの姿から始めていないなぁ
なーんて、また揺り戻しが起こるわけです。
ヒミツキチ森学園で大事にしていることの要素に「対話・共創・リフレクション」があります。ボクらは大人も子どもも、この3つのことを大事にしています。
ボクらの学園のベースにはイエナプランがありますが、イエナプランスクールではありません。
それは「既存のものに子どもをあてはめない」という部分を大事にしているからです。
(既存のイエナプランスクールがあてはめているというわけではありません)
イエナプランのように素晴らしい理念・教育があると、ボクだったらつい「〇〇がいい」としてしまいがち。特に目の前の現実がうまくいってないと、ボクらは何か(わかりやすい正解)にすがりやすくなってしまいます。
あお
そうじゃなくて、ボクは目の前の子たちから始めていきたいなぁといつも思うんです。
だから「どの教育が一番!」ではなくて、目の前の子たちの行動の最適解を見つけていくために、いろんな教育を学び続けています。
ボクも子どもたちも学習し続けるために、〇〇教育を一番に持ってきていないんですね。
風越学園も同じように、「〇〇教育」を前面に掲げているわけではありません。きっと大人(先生)が持つ教育観を互いに対話でぶつけ合いながら前に進もうとしているんじゃないか…今回の見学でそんなことを思いました。
だから子どもにも保護者にも、そこに入るスペースがあるのだと思います。
ボクも、同じように大事にしたい。
あお
だから専門教員資格を取ることに自分でストップをかけたんだと思います。
風越学園にはどんな子が向いているのだろう
この記事は、保護者の方も見ていると思うので、最後に風越学園は、どんな子が向いているかという話をしたいと思います。
あお
答えは、正直、わからないです。
ただ、
- 自己選択・自己決定をしていく。
- 他者と一緒につくろうとする。
- 自分を大事にする。
こんな子どもたちの姿が見学からもよく見えました。
「子どもが嫌だ!やりたくない!を当たり前に言える」そんな姿があると、先生たちが話してくれました。
自分に正直でいれる…きっとそういう意味で大人と対等にいるんだろうなぁ。
そんな子に育つのか、そんな子が入ってくるのか…
一度の見学だけだと、わからないです。
ただ言えるのは、親である皆さんも、一緒にそのつくり手になること。
そう思って、決めるのがいいのではないでしょうか。
学び続ける子どもと大人 風越学園の見学
移住、拠点移動、仕事…
この学校に入ることでいろんな変化を親もしていくはずです。
でも、それも一緒に楽しめる。
大人としても一歩を踏みだす…
子育てでそんな経験ができることも幸せですね。
あお
ぜひぜひ、ご自身の目で学園の見学をしてみてください。
風越学園の子どもたち、そして先生の仲間の皆さん、本当にありがとうございました。
ボクもボクの場所で、やり続けます。
あお
それでは今日も良い一日を!
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