おはようございます。ヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は明治図書出版の本社にて、取材をさせていただきました。
題して
「明治図書出版の教師用手帳 徹底取材」
です。
出版社の協力っぷりがすごい!

まーくん

あお
いつもお世話になっているにも関わらず。ありがたい限りです。
著書も出版させていただいている明治図書出版さん、本社への取材も快くOKをいただきました。

あお
よろしくお願いいたします。
今年も、よろしくお願いいたします!

担当編集者の方
目次
教員手帳を出版するということ

さて、インタビューの最初の話題は、「手帳を出版すること」についてです。
編集者の方の想いを中心に聞いてみました!

まーくん
手帳をリニューアルの手順

あお
明治図書手帳さんの手帳を改訂していく手順を教えてください!
はい、次のような流れになっています。

担当編集者の方
- 使っている先生によるアンケートから検討
- 製作部から色味や製本技術を提案してもらい検討
- 市販の様々な手帳を参考に検討
- 予算をもとに何度も話し合う
ここは詳しく教えてくださりました。
大事にしているのは、新しく何を入れるかということより、今あるものを大事にしながら、細かいところをこだわり抜く姿勢でした。
それぞれの手帳にそれぞれの良さがあってコンセプトもあります。
例えば「ほめ言葉手帳」であれば、菊池先生の監修で「子どもの笑顔が増える」っていうコンセプトもあるので、変えられないところというか、変えたくないところを維持することを心がけています。

担当編集者の方

あお
変わったところとして、どんなところがありますか?

元々はここに( )が入ってなかったんですけど、コロナ禍に熱を測ったのを書いている先生がいらっしゃったのを見て、熱を書いてもらってもいいですし、天気や気持ちを書いてもいいかなぁと思い、( )をつけました。

担当編集者の方
本当に細かなところをたくさん検討して決めていっていることを感じました。
ここをどうするか悩むところがある!

あお
リニューアルで変更に悩むところってありますか?
たくさんありますが、例えば、PVCカバーにするかどうかなどですかね。

担当編集者の方

あお
どんな点で悩むのですか?
「ビニールカバーの方が写真を挟むなどカスタマイズできていい」っていう先生もいれば、安っぽく見えてしまうという先生もいて…意見が分かれるところです。

担当編集者の方
左がビニールカバー、右がPVCカバー

確かにカバーの種類については悩みますよね。
ボクも自分の手帳に昨年までは、違う色のカバーをつけていましたが、今年は透明なカバーをつけるなどをしています。
そうやって、自分にしっくりいくものを探しているんですよね。

あお
方眼派なのか罫線派なのかも悩むところではないですか?
方眼は初めて刊行した当時、他社さんではあまりやってなかったんです。
でも一般の手帳には方眼も多いので、ほめ言葉手帳は「方眼」を使うことを続けています。方眼の大きさや、濃さにもこわだっています。

担当編集者の方


あお
ボクはこぞっての方眼好きなので、ほめ言葉手帳の方眼には、「そうそう!」とうなってしまいます。
手帳を形にしていく想い

あお
ボクも自分の書いた本が手元に届くと、本当に感動します。発売日が近づくと眠れなくなるなど、いろんなことが起こります。
編集者の方は、そのあたりの想いはどうですか?
普段は、著者の先生がいて、私たちはそれをサポートしていく立場です。単行本は「先生のもの」という意識があります。
でも手帳は、私たちが作ったものを出す形になります。だから、どちらかというとプレイヤーに近い想いなんだと感じています。

担当編集者の方
普段とは違う仕事の意識だと話してくださいました。
丁寧に作られているからこそ、編集担当者の方の想いがたっぷりと伝わってきます。出来上がった手帳を触るときの喜びはひとしおなのでしょう!

あお
それでは実際に各手帳を見ながら、リニューアル部分に触れていきたいと思います。
今年度のリニューアルポイント

各手帳についてリニューアルのポイントを教えていただきたいと思います。
新登場!教師シンプル手帳
今回新発売となりました「教師シンプル手帳」です。

あお
この手帳の色については、明るめの紺色ですね。
いろんな紺色の中から、たくさんの皆様の協力のもと1つに選びました。加工もシワが入ったもので、ターゲットにしている先生方が持っていて馴染む色にしています。

担当編集者の方


あお
どうして馴染むと思ったのですか?
今回は、男性をターゲットにしている手帳です。
明るい紺色よりは、暗めの色の方が好きという方が多いんじゃないかと思いました。他の手帳では箔押しで入れている英字もなくして、年号しか入れないというデザインも特徴です。

担当編集者の方
中学・高校の先生をメインにしているので、シックな感じの方向性を意識しました。

担当編集者の方
ターゲットによって、使うものや色も変わっていきます。それらを考慮して決めていることがわかりました。

あお
この紺色が、まさにボクに刺さる色でして…
週のページなんですが…
この手帳だけは、土日まで全部左ページに寄せて、市販されている手帳で一番多い形に仕上げました。他の自社の手帳とは違う形であえて作りました。

担当編集者の方

このWeeklyページは、必ずご意見があるところ。それを踏まえてのチャレンジです。
ここが思い切ったところですね。

担当編集者の方

あお
土曜日も平日と同じようにラインを引いたことは、意味がありますか?
はい。特に高校が、土曜日も授業があるケースが多いんです。

担当編集者の方
中高生の先生向けを考えた時に、土曜日の授業も想定して入れてくださっているんですね。

あお
手帳の中身の色はどんなふうに決めているんですか?
昨年の色と比べてみるとわかると思うんですが。。。
可愛いトマトレッドの赤を採用していました。しかし男性の先生がターゲットとなると、もう少し落ち着いた赤がいいなぁと思い、そこは考えました。

担当編集者の方
左が2025年度、右が2024年度です!

ターゲットについて、こだわり抜いて取り組まれていること。そして合わせた色の選択などは、本当に細部までこだわっていることが、すごく伝わってきます。
ほめ言葉手帳2025のリニューアルポイント

あお
今年のこちらのリニューアルポイントはどんなところでしょう?
月の扉のところにある菊池省三先生のコラムは12ヶ月分新しいものになっています。
また、週のページの価値語録は1年分変更しています。いずれも毎年の変更ポイントです。

担当編集者の方


また、WEEKLYページを2025年の2月末からにしたんです。それによって、買った人ですぐ使いたい人は使えるようにしました。
来年どうなっているかわからないですが…

担当編集者の方

また細かいところで、「ページの上の角を切るタイプ」にしていたんですが、切っていない方が多いんじゃないかなと考え、これを取りました。

担当編集者の方
ハサミで切って使うタイプだったんですが、ミシン目ではないため、どうなんだろうと。

担当編集者の方

あお
確かに、しおりを使ったり、インデックスなど自分でつけている人も多いですもんね。
細かなところにリニューアルが行き渡っているのを感じました。
そして初期からあるこの手帳は、完成形に近づきつつあるんじゃないかということも感じました。
手帳はブラッシュアップを繰り返せば繰り返すほど、定番化されていきます。
ほめ言葉手帳もその境地なのではないでしょうか。
教師生活手帳2025
この手帳については、いいと思っている方に引き続き届けるイメージです。

担当編集者の方
女性の先生を主なターゲットにしているので、カバーは明るくて可愛い色を選んでいます。ベースの色と、乗せる色のバランスが、刷ってみるまでわからないんです。

担当編集者の方


あお
ちょっと遊べるところでもあるんですね!
切るようにする斜めのミシン目がなくなったので、文字を寄せているなど、細かな点が変更されています。
ちょっとしたことなんですが、しっくりくるかどうかは、こういう細かな仕事が関わってきます。
グレーに銀の箔押しというのも、馴染みの良さを感じて、この色を選びました。一見、見にくいけれど、馴染ませてしまった方が綺麗になるはずなので、こういう目線で選んでいます。

担当編集者の方
番外編 保育手帳!

こちらの保育手帳は今年度新しく出版された手帳です。
幼稚園・保育所の先生向けに作られた手帳です。

あお
誕生日のページなんかが、すごく重要なんですよね。
園だからこそ、大事に祝ってあげたい。

「子どもたちのことを書く欄がたくさんある」というコンセプトなので、マンスリーページ以降は色が単色になるんですが、黒ではなくグレージュっていう優しいカラーを使っています。

担当編集者の方

「子どもメモ」で、子どもの情報をたっぷり書き留められるようになっています。

担当編集者の方
小学校の申し送りをしなくちゃいけないことに対して、記録をとっておかないとというニーズにも対応しています。

担当編集者の方

現役の先生にたくさんインタビューをして作っています。大学の先生にこうしていただいたりもして、付録には「幼少期の終わりまでに育ってほしい10の姿」や発達一覧だったりなど、あると便利な情報を、大学の保育専門の先生にも書いていただいています。

担当編集者の方

行事についても、子どもたちの行事にちなむようなことも入れています。季節の行事もあるといいなと思って。

担当編集者の方

また、他の手帳と違って、角が丸くなっています。

担当編集者の方

あお
子どもにあたっても大丈夫なように配慮されているんですね。
手帳をイチから作るって大変じゃないんですか?
市場調査や紙面検討など、時間もかかりました。でもその分、いいものができたと思います!

担当編集者の方
明治図書出版の手帳、徹底インタビュー

明治図書さんの手帳をインタビューさせていただきました。
今回インタビューさせていただいて思ったことは、担当者の方の笑顔です。「いいものができた!」という自負と誇りを感じましたし、日々挑み続けているその想いも感じました。
手帳作成に関するその想いは、日々の書籍のものとも違う。。。
だからこその、この手帳たちに込める熱い想いを感じました。

あお
本当にありがとうございました!
インタビューの中では出てきませんでしたが、こちらも!

あお
それでは今日も良い一日を!
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