おはようございます。
学園が始まって1週間、ボクの課題はありつつも、充実したいいスタートが切れたヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は一冊の本について紹介します。
あお
こちらの本について、皆さんにご紹介していきますね。
目次
学びたいbeyondはどんな本?
新しい知見が得られる
次の行動につながる
読んでいてワクワクする
学びたいbeyondは、玉川大学の学びのサークル「結い」の会という学びの場が主体となって、一冊の本として出版しました。
この本の前には、「学びたいunlearn」という一冊があるそうです。
誰か一人が書いた本ではなく、たくさんのメンバーで書いた本です。この手の本はなかなか読んだことがない人もいるかもしれません。
あお先生もよく読むの?こういう本?
まーくん
あお
よくは読まないけど、たまに出会うことがあるね。今回もご縁をいただき読んでみたよ。
たくさんの方が寄稿されている本というのは特徴があって、読み手が今一番関心があるところによって、反応するポイントが変わるんです。
読み手の興味関心は年月が経つと変わるので、言い換えると、再読したときに新たな発見がある本と言ってもいいでしょう。
読むたびに発見がある、そんな一冊です。
あお
この本の中で、ボクが興味があることは、例えばこんなことでした!
根っこを育む乳幼児保育 保育のまなざしの温かさ
第1章の根っこを育む乳幼児保育については、たくさんの線を引きました。
ボクの最近の興味関心は、就学時前の教育にあります。先生をしているヒミツキチ森学園がある葉山は、自主保育がさかんです。
面白い園もたくさんあり、「森のようちえん」にも大変興味がありました。
豊かさの大切な根っこ、「自分のどまんなかで生きる」の大切な根っこがそこに詰まっている気がして、その現場っていうのも見学してみたいなぁと思っています。
「どうせ話しかけてもわからないでしょ」と乳児期の関わりが軽んじられることは少なくない
しかし、特定の大人との応答的な関わりの中で愛着が形成されている乳児と、そうでない乳児との発達の差は歴然であり、生涯にわたり影響を及ぼすことも少なくない。
学びたいbeyondより
ここなんか本当にその通りだなぁと思っていて、ボクも親になり、乳幼児を育てるということをしているんだけど、周りを見ていて、まさしく愛着の形成は同じように感じることがります。
無関心だったり、子どもがお飾りになってしまっているケースも見かける。
子どもの「泣き」を、「また泣いている」と捉えるのか、「泣かずにはいられなかったんだね」とその心持をそのまま受け止めるのかでは、保育の表情や言葉かけ、関わりが大きく変わってくるだろう。
学びたいbeyondより
ここもそう思うんです。
そしてボクの苦手なところでした。つい子どもの心情と同化してしまって、イラッとしたらボクもイライラしているなんてことも。。。
あお
「子どもの感情の逆をいく」はいつも意識しています。
子供が怒りに震えているときは、ボクはニコニコして待ってみたり。子どもが逆に冷めている時は、少し熱い言葉をかけてみたり。
いつも子どもの感情の逆をいき、相手の気持ちに寄り添うってことを大事にしています。
その心もちをそのまま受け止めることの大切さ、今の現場でも大切にしているんですね。
ラーニングストーリーの実際
同じく保育の場面ですが、ラーニングストーリーについて紹介がありました。そこにも線をたくさん引きました。
どうしてかというと、ヒミツキチ森学園でもラーニングストーリーを大切にしていて、アプリ「storypark」を使って、ラーニングストーリーの作成に取り組んでいるからです。
レッジョエミリアでは「ドキュメンテーション」と言われ、ニュージーランドでは「ラーニングストーリー」と呼ばれて世界各国で取り組まれている学びの記録です。
本の言葉を借りると、
「子どもがどのようなことに興味を持ち、どのような活動をしているか、そこにいかなる課題を抱えているか、どのような気づきや学びがあったのか、という家庭が大人の解釈(意味づけ)を加えて記録されているもの」
という定義になるのでしょうか。
「表面に見えているものの奥にどんな意味があるのか、ということを保育者が考察して記録するもの」
ともなっています。子どもにとってはその記録を見ることで、自身の思考や活動の軌跡の振り返りにもなり、メタ認知能力を育てるための手段となっています。
だからstoryparkでは、子どもに向けて書くことを推奨しているんだね。
まーくん
あお
ボクも2学期はそうやって書いてみよう。
子どもに向けて書くって新たな視点をいただきました。
ラーニングストーリーは、今を生きる子どもの育ちと学びを可視化する手法であり、評価軸として「できる・できない」「上手・下手」「正しい・間違い」ではなく、「一人ひとりがどんな過程で何を得たのか」のプロセスを重視している。保育者が子どもの経験していることを振り返って丁寧に意味づけしたり、身についた脂質能力を子ども自身が自覚し、他者と共有したりすることは、今後のより良い育ちにつながっていくと筆者は考えている。
学びたいbeyondより
デジタルでのラーニングストーリーを子どもたちの学びや育ちに生かされるようにしていきていなぁと思いました。
寄稿された本は他にもこんなのがあるよ!
でも、寄稿された文章って一貫性がないなんてことはないの??
まーくん
あお
自分の興味関心と繋がるのであれば、一貫性は関係ないんじゃないのか?
学びたいbeyondについてはその一貫性は、編者の方によってうまく取られています。でも、読み手を選ぶ一冊なのかもしれません。
自主的な学習サークル、どうしてそのような学びのサークルを立ち上げているのか、学びの熱がどうやったら続くのかってところに興味がある方はぜひ読んでみてください。
実は、他にも寄稿によって書かれている本はあるんですよ。
888ページに及ぶこの本では、たくさんの学びに溢れています。知られていることが少ないのですが、この本は事例集なんです。理論の部分と実践の部分で分かれていて、理論だけなら200ページ強なんですよ。
実践者が寄稿する形式の本は決して珍しいわけではありません。
あお
まだ読んだことがないという方は、いかがでしょうか。
興味関心のあるところにフォーカスを当てて読む
今、自分が興味関心があるところにフォーカスを当てて読むということを、こういった本は促してくれます。逆にいうと、自分の興味関心がどこに向いているのかがわかる本です。
あお
ボクの場合は保育でした。そして子どもたちの物語を詳細に記録することでした。
また、教育に携わる、携わろうとしている人の個人の想いをたくさん知ることができて、本当に一人ひとり様々なんだなぁと実感しました。
子どもにもそうであると思いますが、この人たちに一般化した初任者研修をみんな一斉に受けさせるのって、どうなんでしょうか?
個の学びとしてどんなものが考えられるでしょうか?
ボクも考え続けていきたいです。
あお
それでは今日も良い一日を!