「クラス会議で子どもが変わる」廃盤なのに先生必読の1冊である理由

おはようございます。

「あお@aosenn」です。

 

今日はこの1冊について、1週間かけて書いていくチャレンジをしていきたいと思っています。

参考 クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり | ジェーン ネルセン, H.ステファン グレン, リン ロット, Jane Nelsen, H.Stephen Glenn, Lynn Lott, 会沢 信彦, 諸富 祥彦 |本 | 通販 | Amazonamazonで見る

 

こちらでも紹介しましたが、

教員人生を変えた、絶対に手放せない4冊

この本は、いつ読んでも衝撃を受けるんです。学びの機会を豊富に与えてくれます。

この本、廃盤なの!!

まーくん

あお先生

実はそうなんです。でも、ボクはこの本に相当助けられました。廃盤を復活させたい、させなくては!と思うくらい、素敵な一冊なんです。

 

そんなことを願っていたら、嬉しいツイートが!

 

ヒューマンギルドのサイトから購入できるようです。ボクも誰かに渡すように数冊購入しようかな。

 

さて、本のことについて紹介します!

はじめに 〜 ポジティブ・ディシプリンの目指すもの

janeb13 / Pixabay

 

本書は、アドラー心理学に基づいた学級経営、特にクラス会議を中心とした経営の仕方について学べる本です。ただし、それが以外の言葉も秀逸で、ドキッとし、考えさせられる一冊なんです。

 

 

学年を守るため、クラスの秩序を守るため、年齢による役割を担うため、あなたが従来通りの教師の役割を担い、規律を重視し罰を用いながらクラスを運営する言い訳はたくさんあるでしょう。

ボクもまさしく今がそうです。学年の先生方に気持ちよく働いてもらえるように、そういう厳しい先生という役割を担いつつあります。

でも、それは時にして大きな間違いを生み出します。

失敗したら嫌な気持ちにさせる必要がある

宿題を忘れ続けたら、罰が必要である

 

どれも間違いなのに、それに近い形で進めてしまうこと、ボクにもあるんです。

 

あお先生

まだまだ未熟です。

 

私たちはそこから脱却し、この夢に沿って、そして自分の信じるところに沿って、先生をしていかなければいけません。

 

そうなんです。先生は子どもたちに助けてもらえばいいのです。

先生だけが万能であり、先生だけが頑張る必要はありません。むしろそれは悪だともいえるでしょう。子どもたちと責任を分かち合いながら、一緒にクラスを運営する、それこそ、僕らに必要なことなのではないでしょうか。

 

この本では育てる力として7つの要素を挙げています。

 

これらを伸ばしていくために、有効なのがクラス会議です。

 

 

低学年は、自分の間違いを隠します。消しゴムで消して、書き直して、丸をつける。そういう一連の行動については、本当によく見かけるでしょう。

でも、もしこれが一人ひとりが尊重されたやり方で学んでいるとしたら…一斉指導がベースでない学び方をしているとしたら…

この姿はどうなるでしょうか。

 

間違いを教師がどう捉え、子どもたちがどう捉えていくかを突き詰めれば、そこには大きな成長が待っていると思うんです。

 

 

ボクらがつい頼りがちになってしまう外側からのコントロール。長年の違和感はここにあるんですよね。そこを手放しているつもりなんだけど、ここに戻ってきてしまう。そんな悪い流れのループから抜け出すためには、覚悟が必要です。

規律や罰は一切用いないという覚悟が。

 

 

第2章 ケアリングのメッセージ

andreas160578 / Pixabay

 

ケアリングの雰囲気を作り出すことは、重要だとこの本は語っています。

 

 

ここに強く線を引いたんです。

子どもたちがやることや貢献できるシステムを教室内に作り出すこと、そしてその貢献に感謝をし信頼すること、そして教師自身が「話を聞き、理解しよう」とする態度を持っていること。

自分にできているのか、自問したいところです。

 

ここ、ついついできないことが多くない?

まーくん

あお先生

そうなんです。そのために本の中では、バリアとビルダーの例を示しています。

 

 

 

  1. 決めつけることではなく、確かめること
  2. 救い出すこと・説明することではなく、問いかけること
  3. 指示することではなく、誘うこと・勇気づけること
  4. 期待することではなく、賞賛すること
  5. 大人中心主義ではなく、尊敬すること

 

ボクはこれを読み、自分が今のクラスでもバリアを多く使ってしまっていることに気がつきました。そのバリアを少しずつビルダーに変えていけるように、努力していきたいです。

 

また他のケアリングのスキルについても、いくつか挙げられています。

  • 声のトーンに気づく
  • 仕事を楽しむこと
  • 違いを認めること
  • 子どもにふさわしい態度をとること
  • ユーモアのセンスを持つこと
  • 生徒の学校以外に関する興味を尊重すること
  • 生徒たちを参画させること
  • 完璧ではなく、進歩
  • クラス会議のケアリング

 

このどれもが、必要ですし、学校の先生が忘れがちになることだと思います。

ケアリングの雰囲気が、学級を作る基盤となります。でも、先生は色々なものと戦っています。その多くが、時間だったり、時には同僚だったり、協力してくれないクラスの子どもだったり…

ただクラス会議をベースにした学級経営では、より多くの子が先生の味方になってくれるでしょう。そしてそのクラス会議を成功させる基盤が、このケアリングの雰囲気を作ることにかかっているのです。

この表を常に見直しながら、自分にできることを増やしていきたいです。

 

第3章 効果的なクラス会議の基本要素

Mvtteo / Pixabay

 

さて、第3章です。

ここからはクラス会議について、その手法を中心に書いています。

補足

8、9、10章の内容についても、クラス会議のことですので、この章と一緒に書いておきます。

 

 

ボクは数年かけてクラス会議については実践しました。

4年生、5年生、1年生で2回、そして5年生。

なんかこのクラスはこう言う時間がぴったりだなぁと思った年は、がっつり実践していました。そうじゃない年も、1学期間だけ実践するなど、目の前の子達に合わせて実践をしていました。

 

輪になることと毎日やることは全てのベースとなっています。

 

輪になれば、全員の顔が見えます。そうやって輪になって座ることも最初は難しいかもしれません。でも振り返りをしながら、少しずつ繰り返していると、段々とスムーズになっていきます。

あお先生

このプロセスも非常に大事です!

 

そしてクラス会議の時間は毎日あったほうがいい!

週に数回だと、話し合いたい内容がなかなか回ってきません。毎日あれば、子どもたちの見通しが持てます。

基本的に毎日やること、もちろんできない日は無理しない。ボクはコンプリメントのみ行う日もあります。

 

またトーキングスティックを用いて、皆に平等に回ってくるという方法を愚直に続けることも非常に大切です。

挙手だと手を挙げることのできる子のみ発言が行われます。それは時に力関係の構築につながることもあるんです。

そうではなくて、全員に平等に回ってくる。

これは、毎日毎日回ってくるから、意見を言うチャレンジができる機会があるということです。この毎日いくつもの機会があることで、子どもたちはググっと背伸びしてチャレンジすることができるんです。

 

いつでもあることで安心してチャレンジできるんだね!

まーくん

 

次にクラス会議の流れを紹介します!

 

 

この流れに沿って、ボクも基本的には行っています。

 

  1. ニコニコ&ありがとうのコーナー
  2. 前回の解決策どう?
  3. 今日の議題
  4. ロールプレイ
  5. ブレインストーミング2周
  6. 解決策を選ぶ

 

これがボクのクラスにとって、とてもエンパワーされる時間になっています。

色々試行錯誤してたどり着いた方法は、5時間目の最初にやるということ。

この一連の流れで、毎日20分くらいです。

 

朝の時間に細かいところを進めていってもらっているおかげで、この時間に取ることができます。掃除の机運びを行わないことも、実は結構なメリットですね。

 

 

最初の「ニコニコ、ありがとう見つけ 」では、最近は「具体的なエピソード」についても色々と語られるようになりました。

 

 

 

この方法を試している人もいるんですかね??

 

受け取るっていう方法をやってみたいなぁとは思っています。

 

 

プロセス全体で子どもを支えていっている感じです。ちょっと全体への参加が難しいあの子も、へそ曲がりのあの子も、素直に優しく相手にありがとうをいう時間。みんなが楽しめる時間になっているのも嬉しいです。

 

また意見を出し合う際に参考にしているのは次のことです。

 

議題の読み上げの際に、解決したか聞いてみるっていうことはシンプルに力を生みます。

 

また解決策の意見は2周するのが基本です。

そうすることで安心してパスができるので、2周させる方が、スピーディーにたくさんの意見が出てくるようになりました。

 

 

第4章 コミュニケーションスキルを伸ばす

vait_mcright / Pixabay

 

さて、ここからはコミュニケーションスキルを伸ばしていくことについて書かれています。

 

 

基本となっているのが、この体験から学ぶということ。

英語の授業を思い出してくれるとわかりやすいと思うんですが、このように説明→ボランティア→みんなで体験という流れを取っていますよね。

それに加えて、著者は4の自分たちの反応を吟味させるというものが加わっているのがわかります。

 

このプロセスを省きがちだよね。

まーくん

あお先生

そうそう、ここを省いてませんか?振り返りや自分たちの反応を出し合うことは、体験の定着に必要なことになります。

 

体験から学ぶものとして、クラス会議の前段階に学ぶべきワークがいくつか挙げられています。

 

 

この辺を経験してから議題を話し合うことに向かうとありますが、議題を出して、解決する子どもたちのエネルギーというのは大きいもの。

ボクは並行して取り組むことが多いですね。

 

第5章 人はなぜそのように行動するのか

waldryano / Pixabay

 

この章はかなりのカギだと思っています。

 

 

84ページ、85ページにある、この4つの行動に対する表はとても素晴らしいものです。ボクはここをスキャナして、いつも目につくところに貼っておいています。

特に今年はそれを意識することが多いです。

 

誤った4つの行動についてもう一度、重要なので載せておきます。

  1. 不適切な注目を得る
  2. 権力を握る
  3. 復讐する
  4. 無能力を装う

 

この章では、これらの目的や内容を生徒に教えるためにはどうするかという流れが、丁寧に書かれています。

高学年でもここは実施したことがありませんが(もしかしたら中学生向け?)大変参考になる内容です。

 

あお先生

ほとんどの問題解決は、この4つに集約されますよ。

 

子供達が問題行動を起こす理由には目的があります。そこを捉えるために、この表は欠かせないです。表を載せることはできませんが、ぜひ本書を買って読んでみてほしいところです。

 

第6・7章 効果的な問題解決スキル&罰の代わりに解決に焦点を

geralt / Pixabay

 

この章では、ブレインストーミングとロールプレイングについて紹介されています。

あお先生

詳しくは本書を読んでみてください!ここからもたくさんの気づきがありました。

 

そしてボクが響いた章は、このに関する7章です。

 

 

多くの教師が次のような勘違いをしていることが挙げられます。

 

 

ボクは本当にこの間違いをよく犯します。

皆さんはどうですか?罰に対する認識って取り除くのが難しくないですか?

 

罰を与える時には、怖い顔をして言わなくちゃいけない。相手に嫌な気持ちにさせなくてはいけない。

 

 

そんな思い込みがあるんです。

 

どっから来ているの?その思い込みは?

まーくん

あお先生

自分の経験からかな。そして世間の思い込みも強い。

 

この罰に対する思い込みは、自分たちが受けてきた教育に大きく関わっているんじゃないかと思うんです。昔はもっと罰が横行していた。だから同じように、子どもに罰を与えてしまうことが多いのかと。

それは教師も親も一緒。

ボクも父になって、本当に色々考えさせられます。

 

この本には罰ではなく解決に焦点を与えるためにいくつかの方法が書かれています。

その中心がクラス会議のプロセスなのです。

 

子どもたちが自分で解決策を選ぶ際に、いくつの選択肢があるといいはずです。

 

こんなニュースがありましたね。

・千葉県教育委員会は26日、顧問をしていたサッカー部の男子生徒を約3時間にわたって走らせる体罰を行い、熱中症による体調不良に陥らせたとして、同県柏市の市立中学校の男性教諭(32)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした

・男性教諭は5月25日午後0時5分ごろ、サッカー部に所属する中学1年の男子生徒に、前日の授業の小テストでカンニングをしたことへの指導だとして「校庭を100周走れ」と指示

・生徒は休憩を挟みながら午後3時ごろまでに1周約200~400メートルの校庭を75周走ったが、その後、校庭に座り込んだ

・母親が男性教諭に抗議し、病院を受診させたところ熱中症の疑いがあると診断された

・男性教諭は県教委の調査に対し「体罰に関する知識がなかった」などと話しているといい、現在は部活動の指導から外れている

 

解決の4Rは、子どもが選択肢を選ぶ際にも、そして教師の視点としてもとても大切です。

 

「問題が終わらないから、中休みにやらなくてはいけない。」

「これやんないと遠足に連れていけない。」

「最後までやらないと夏休みはない。」

全部解決の4Rに反しています

 

また、問題について考える前にいくつかやるべき行動があると、定めた先生がいたそうです。

 

ボクも昔、このホイールを参考にして、作ったことがありました。

今年も作ってみたいと思います。中身については、本をぜひ読んでみてください!

 

第11章 ポジティブディシプリンの学級経営ツール

sweetlouise / Pixabay

 

補足

8〜10章のことについては、3章と内容が重なるため、3章に組み込みました。

 

この章では、ポジティブディシプリンの学級経営を行うための、いくつかの心構えが書かれています。ここも大変参考になるので、ぜひ読んでみてほしいと思います。

 

 

質問をするということは、先生にとって大きなスキルです。高圧的ではない態度で、質問することは、子どもに考える機会を与えます。

 

今のあなたに足りないところ!

まーくん

 

はい、その通りです。

ボクは指示よりもっと質問をしていった方がいい。最近のクラスの様子を見てそうおもんです。

 

教室で起こっている問題行動を生み出しているものの多くは、先生の態度や振る舞いが原因です。

大人でも子どもでも、人は簡単に変えられません。

変えられるのは自分だけです。

 

ボクがどう自分自身を変化させていくのか、今年はそこに力を入れたいんです。

 

 

これも、先生にとってすごく大切なことです。

多くの先生は、話して指示して解決しようとします。

そうじゃなくて、多く行動することが大切。言葉に頼らないことで、相手の勇気をくじかず、学級を動かせるようになるのです。

 

ここも今のボクに足りないところ。

 

あお先生

定期的に読み返したいですね。

 

まとめ この1冊に書いてある内容がわかれば、学級は変わる

AbsolutVision / Pixabay

 

さて長くこの本について書いてきました。

 

この本を読み込み、実践できれば、あなたのクラスは確実に変わると思います。

そのクラスでは、インクルーシブな教育も、ユニバーサルデザインされた教育も、きっと実践されることでしょう。

それぐらいこの本の内容には力があります。

 

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夏休みの本のお供にいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

あお先生

それでは良い一日を!

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