おはようございます。
ファスティングによって高校時代の体重まで戻った42歳ヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は人権週間にぴったりな絵本をご紹介します。
あお
ボク自身も、この2冊で授業を行った経験があります。2冊とも大事な要素を持っているので、ご紹介しますね!
ちなみに、人権週間ってなんなの?
まーくん
あお
そこからだよね、説明していくね!
こちらの記事は音声でもエピソードを紹介しました!
さらに絵本の重要な効果について
絵本をなぜ使うといいかはこちらの本にまとめています!
ぜひ手に取ってみてください!
まーくん
目次
人権週間って?2023の日程は?
人権週間とはいつのことなんでしょうか。
これ、ボク県独自のものかと思っていたんですが、全く違って、全国的に決まっていることなんですね。
1948年12月10日の国際連合第3回総会において世界人権宣言が採択されたことを記念して、1949年に法務省と全国人権擁護委員連合会が12月10日を最終日とする1週間(12月4日-12月10日)を人権週間と定めた。
Wikipediaより
国際連合が、世界人権宣言の採択を記念して…ということは、日本だけでなく世界的に決められた週間なんですね。
おぉ、世界でされている大規模な取り組みなんだ!
2023年はいつなの?
まーくん
あお
基本的に12月10日が入るように設定されているね。
12月4日(月)〜12月10日(日)までの1週間
12月10日が最終日となるようです。
人権週間におすすめの絵本① わたしのせいじゃない
ジャンル:責任
対象 :中学年〜高学年
授業時間:1時間
授業の様子を細かく見ていきます。
導入 考えてほしいこと→読み聞かせ
「責任」について考えていくことと、本のあらすじを紹介しました。
この本は大型判も出ているのですが、小さいサイズの本を借りることができたので、ipadで50インチテレビに移しながらの読み聞かせをしました。
あお
読むたびに考えさせられる一冊ですね。
いじめを受けていた男の子について、たくさんの子がひとりずつ証言をしていく展開です。
誰しも「他のみんな」や「男の子」のせいにして、自分に責任がないように振る舞っています。後半では、「わたしのせいじゃない?」ともう一度問いかけた後、戦争や原爆やその他いろいろな写真が数枚見える形になっています。
後半の戦争の写真等はこのときは、見せませんでした。
少し刺激の強い写真もあるもんね。。。
まーくん
わたしのせいじゃないとしたら、だれのせい?
今日のペアと話してから意見を言ってもらいました。
- たとえ始めたのが自分でなくてもたたいてしまったら、同じようにいけないことだと思う。
- 相手がいくら変わっていても差別するのはよくない。
- 何もしなかった子も、声はかけられた。誰かを呼ぶなどしなくてはいけないんじゃないか?
そんな意見が多数出てきました。
同じような経験ってある?
「たたいたり、いじめたりしないまでも、同じような経験ってある?」
これもペアを変えて3,4分対話しました。その後、全体で共有。
- LINE上でのトラブル、怖くて何も言えなかったし、返事を打てなかった。
- スポーツの場面で連帯責任になるから、自分もミスした友達を責めてしまった。他の子もやっているからいいと思って…。
- 表と裏で態度が変わる友達がいて、そういうのは嫌。
- 他の学年の子なんだけど、登下校中に避けられていて、わたしも避けてしまった。でも次からは違う行動を取りたい。
- 「○○って〜だよね?」と同意を求められて、わたしも言われるのが怖いから、「うん」って言ってしまっている。でもそれってなんか不自然。わたしも加担しちゃっている。次からは「そう?」って問い返したい。
今日学んだことは?
あお
誰しもが、ひとりの方に回ることもあるし、大勢の方に回ることもある。もし大勢の方に回りそうになったときに、責任についてどう考えればいいだろうか?
ここの発問をしくじったと思います。
価値が深まるような発問にしたかったのですが…
「大勢でやったときは、一人ひとりの責任って小さくなるの?」
ぐらいが良かった気がします。
そもそも、今の自分なら哲学サークルみたいにして、自由に発言してもらったと思います。哲学対話の概念が道徳には必要だと思っています。
今度は少し人数を増やして3,4人で対話した後、全体で意見交換しました。
- 自分が言ったことややったことはもう消えない。だから自分の行動一つ一つに責任を持たなくちゃいけない。
- そのときの立場はある、でも自分で選べるのは自分の行動だけ。
- 目の前にその人がいなかったとしたら、なんか責任が小さくなる気がするけど、決してそうじゃない。一人ひとりの責任はそのまま。
- 大勢の場合もそう、自分たちでしてしまったことの責任は変わらない。
責任について考えることが、できていたと思います。
振り返りジャーナルで振り返り
ここでも様々な意見や、エピソードが出てきました。クラスを見ている限りは、こういういじめ等はなかったのですが、自分ひとりに責任があること、決して大勢でいても小さくならない責任の重さについて触れている子が多かったです。
ジャーナルの行数は、そのときの体験の大きさや深さによることが多い。この日はたった5分間でしたが、どの子もページぎっしり書いていました。
人権週間におすすめの絵本②見えるとか見えないとか
昨年度2年生の人権週間で授業をしましたが、正直、まだ2年生には難しかったです。
あお
こういったことを考えるきっかけにはなると思います。
ジャンル:障害
対象 :中学年〜高学年
授業時間:1時間
高学年を想定しての授業の流れ
- 朝の会で読み聞かせ
- あらすじの確認
- 「違う車に乗っているだけ」の部分について、自分が感じたことをペアで話す→全体共有
- 「違いを楽しめればいい」の最後の主張について、自分が感じたことをペアで話す→全体で対話
今ならこんな風にしますね。
絵本にしては長めの本なので、できたら班に1冊ぐらいあったら、本に戻りながら話し合いができるのですが…
ペアで話すという動きを入れながら、全体で哲学対話のようにしても良いのではないでしょうか?
先生の問い返しのスキルが必要だね!
まーくん
あお
腕が問われますな。。。
低学年で出てきた振り返り
クラスで話し合った結果、次のような話が出てきました。
- ボクが考えていたよりも、ちがいって大事だな
- ちがっているのはわるいことじゃなくて、それを楽しめばいい。
- となりのひととボクはちがう。だけどそれでいい。
- のりものが違う人が来たとき、ぼくはやさしくできるかな?したいな。
低学年らしい発想でサークルの中で話してくれました。
まとめ 人権週間、絵本で取り組んでみましょう!
こんな風に人権週間を絵本で取り組んでみるのはいかがでしょうか?
絵本の場合、ページをコピーして、掲示物としても十分に機能します。
教室に絵本の中の共通言語が生まれて、その言語を使って人権週間を過ごせると良いですよね。
さらに絵本の重要な効果について
他にもこんな本はどうですか?
絵本ナビなら、2300冊以上の絵本を全ページ試し読みができます!
あお
それでは今日も良い一日を!
こちらの記事は音声でもどうぞ!