おはようございます。
なんか一日子どもたちからくすぐられ続けたヒミツキチ森学園のあおです。背筋が痛いです(笑)
さて、今日はCFAKidsに見学させていただいた際のことについて振り返って書こうと思います。
ボクらの学び場の企画で、足立区にあるCFAKidsに見学に行き、中山さんにお話を伺いました。
2020年の1月に見学に伺いました。
スライドの画像については、許可をいただき掲載しております。
目次
子どもたちの現状から足立区に立ち上げたCFAKids
最初に中山さんが語ってくれたのは、子どもたちや社会の現状です。
こんなにも外遊びをしない人がいるんだね。
まーくん
あお
この千葉大学大学院の方の研究結果にはびっくりしました。
子どもも保護者もBad cycleに入らないようにするには、放課後という場に学童があり、子育てのパートナーとしての存在としているってことが大事だと話しておられました。
この辺りのケアは学校ではしきれないところ。
CFAは、保護者のしんどさに共感し、解決するための場でもあるのです。
お金をかけずに遊べる地域の場が本当に数年前からは減ったよなぁって。ボクもそう思っています。
放課後も学びの場にしたい、でも学童というのは国から出される予算もかなり少ないのだそうです。
保育園: 一人当たり 20〜50万円
学童 : 一人当たり 4500円
しかも学童の先生は8割が非正規で、給料の額も少なく、3年以内に半数が辞めてしまう現状だそうです。
非常に苦しい中なんだけど、CFAはそこも含めて救っていこうと頑張っているんだね!
まーくん
あお
そうなんだよ。次にCFAがやっていることについて挙げてみるよ。
CFAKidsが学童としてやっていること
続いてCFAがやっていることについてです。
- こどもたちが適切なケアや教育を受けられるようにする。
- 保護者とともにこどもたちの成長を実現する。
- 子どもたちの課題をみんなで解決する。
②については、保護者との関わりが鍵になっているようです。月に1回金曜日にはカレーの会があって、金曜日は保護者も疲れているから、300円を払えばCFAでカレーを食べていけるようにしている。そんな中で保護者と話す場ができていたり、つながりが生まれているなどです。
また困ったときには保護者の方が専門の知識を生かして助けてくれる場面も何度もあったのだとか。
あお
お金がない家庭の場をつくるだけじゃなくて、どんな子も通ってこれて、居場所として成り立つようになっているんですね。
それがとても素敵なところだなぁと思いました。
そしてCFAでの学びは次のようなことです。
ここでも「子ども経理部」だったり「1週間キャンプ」だったり、楽しそうな子ども発信の場がたくさんあるということです。
この辺、ヒミツキチとやることが似ているよね。
まーくん
あお
それは強く感じました!ボクらの学校もいろんな部活・プロジェクトを立ち上げています。
子どもたちが失敗を楽しむことができるのは、自分たちで決めたことだからだという話がありました。そういう場に寄り添ってくれる大人がいる。放課後が充実した学びの場になっているのはとてもステキなことです。
異年齢での学びや遊びも子どもたちにとっては大きな体験なんですね。
CFAKids、創立時に苦労したこと
今では笑顔で話せるのですが、当時はスタッフが「二度と戻りたくない」と言うほど、過酷だったようです。
最初は5人の子どもたちから始まったCFA。もちろん運営的に回らないので、スタッフの方も別で働きながら、苦しい想いで場作りをされていたのだとか。
ただ、初期入学者の口コミがベースとなっての広まりがあり、徐々に入会者も増えてきたそうです。
人を呼ぶのは人なんだね。
まーくん
あお
うちも変わりません。クチコミで広まっていくのが一番です。そして、目の前の子どもたちに真摯に向き合い続けた中山さんたちの姿があってこそだと思います。
宣伝をしたら集まるものではない。やっぱり最初に通っていた子どもたちに真っ直ぐ向き合い続けたからこそ、その子たちの場が豊かになり、広まっていったのだと思います。
場に来てくれた子の想いに沿って、いい時間を作っていくのかが大切だと改めて感じました。
また、「保護者の方に何度も助けられた」と話しておられました。苦しいときに一緒に歩んでいったことがあり、格安のエアコンを見つけてきてくれて、無料で付けてくれたり…
保護者との歩みや絆があったそうです。
ヒミツキチも同じように、親チームに何度も助けられています。感謝の気持ちしかありません。
CFAKids中山さんの話から考えたこと
1つワークを行いました。
本物のリンゴを見て「このリンゴでできること」をできるだけたくさん挙げます。
そのリンゴが、おもちゃになり、紙に印刷されたものになり、印刷された言葉になり…その過程でできなくなるものを消していくというワークです。
最初は30個以上あった「できること」は、「りんご」という紙に書かれた言葉になったら、5つまでに減ってしまいました。
いかに本物であることが大切かということがわかりました。
ボクらはついその利便性や全員でやるからという理由で、プリントまで落とし込んだ状態で子どもたちの前に提供してしまいます。
CFAでも「本物から学ぶ」ということを大事にしています。
ボク自身もそこは大事にしていきたい、外したくないポイントです。
あお
同じワークを子どもたちとヒミツキチで行いました。
また、「人と人との結びつきで学校を作る大切さ」を感じました。
ヒミツキチも同様です。温かい関係性の中で人は育っていく。それを実感しています。
「創業時でないと得られない貴重な経験」があるのだと思います。そこは苦しさがありますが、そこを乗り越えられたのは、絆の力だと思いました。
この時(2019年)突きつけられたのは、
「自分は何をしたいのか??」です。
どの子も安心して放課後の学びの場を作るということを追究していった結果、今の場があるんだなぁと。その追究をボクは、ボクら先生は同じようにできているのかということです。
あお
皆さんはどう思いますか??
CFAKidsがこれから目指すこと
中山さんの話にあったのですが、入学待ちに近い状態になっている校舎もあるそう。そうなると、理念に理解がなくても口コミだけで入ってくる方が出てきてしまう。
だから、理念に沿って続けて行けるように、「分散」という意味でも、今後も首都圏を中心に校舎は増やしていきたいとのことでした。
また、想いのある学童経営者を助けたいとも話していました。学童が置かれている現状というのは、悲観的なことが多く、苦しんでいる経営者の方も多いのだそうです。CFAが一つのモデルとなることで、良いサイクルで経営できる学童が増えていくことを望んでおられました。
そして、行政を動かしたい!とも話していました。
NPO法人にも補助金を出すケースが、墨田区では進んでいるそうです。足立区でもそのモデルケースとなり、いろんな活動を生んでいけるといいですね。
あお
中山さんの話に一貫していることは、放課後の場がより豊かになればと望んでいるということです。
熱い想いに聞いているこちらの心も動かされました。
その想いで人は動かされていくんだなぁと。
ボクらもそういう場を真摯につくり続けたいなぁと思いました。
あお
それでは今日も良い一日を!