おはようございます。
酔っ払って記憶にないままエプロンを購入していたヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は世田谷のオルタナティブスクール「HILLOCK」に行って授業&見学してきたことについて書かせてください。
話題の学校だったこと、友人のみのさんの学校だったこともあり、すごく楽しみにいかせてもらいました。実際にたくさんのことを学ばせてもらいました。
今日は見学したことを中心に書きたいと思います。
- 新しい学校の形に興味がある方
- 東京23区でオルタナティブスクールを探している方
- ICTを使った次世代の教育に興味がある方
それでは早速いってみましょー!
まーくん
目次
HILLOCKってどんな学校?
HPはこちら
HILLOCKは、世田谷にある元小学校教諭と教育起業家が創るオルタナティブ・スクールです。
シェルパ(先生のことをそう呼んでいます)は二人います。
元小学校教諭の蓑手さん(みのさん)とは、もともと月1回話す間柄。
みのさんは自由進度学習の書籍も出していますし、公立の小学校でもICTでの実践を中心に試行錯誤を続けてきた先生です。
もう一人の五木田さん(ヨヘイさん)とは、今回初めてお会いしました。
私立の小学校につとめ、日本語バカロレアの立ち上げをするなど、こちらも多彩な経験をしてきている先生です。
HILLOCKでは、探究のカリキュラムディレクターを担当し、授業をされていました。
そんな二人がタッグを組んで進めいているHILLOCK、魅力的なはずですよね!
特徴としてワイルド・アカデミック・東京がキャンパスを挙げています。
ボクとしては、みのさんがたびたび口にしていた「自分たちの幸せのために今日1日を過ごせたか」ということも、大事にしているビジョンだと思いました。
あお
この辺りは後ほど見ていきましょう。
HILLOCKで見学した授業内容
この日の流れは次の通り。
- サークルタイム
- 自由進度
- 青ちゃんタイム(ボクの授業)
- クラス会議(BBQの相談)
- ランチ
- テーマ学習
- サークルタイム
サークルタイムでは、スクールタクト
という授業支援ソフトを使って、それぞれが朝ノートを書いていました。このノートは一瞬で共有されて、お互いにコメントができるので、話すのが苦手な子でも、発信内容が伝わってきます。
どの子のも画面から見られるのがいいね!
まーくん
画面越しに対話するだけじゃなくて、ちゃんとお互いの話を聞き合っているサークル対話で、相手への信頼も感じました。
続いて自由進度学習です。
自由進度学習は、みのさんの著書でもある内容ですが、今なお試行錯誤が続いていて、その形を進化させているのがよく伝わってきます。
この日の子どもたちは、タイピングの練習をしている子が多かったです。タイピングも1コマ(15分以内)というのは決められているなど、大事なところはちゃんとシェルパが舵を握っているのがわかりました。
国語の漢字や算数の問題など、わからないところは聞き合うなど、子どもたち同士の共同も見られました。
どの子も自身の学びに没頭。
15分×3があっという間でした。
振り返りもスクールタクトを使って共有。
あお
青ちゃんタイムはちょっと置いておくとして…
なんでやねん!
まーくん
続いてクラス会議です。
クラス会議は今度行くバーベキューのことを計画していました。
ボクが思い浮かぶクラス会議っていうのはこちらですが、
そうではなくて、自分たちが幸せになるためにやりたいことを、それぞれが調べてみんなに共有して会議していました。
会議っていうより、調べ学習×共有で決まっていく感じ。
これって社会でも自然なあり方だなぁって思うんです。
顔を突き合わせて身一つで会議してないですもんね。スマホで調べるなど、その場でできることを入れつつ話し合っていきます。
ヒミツキチにもこういう姿はあるけど、もっともっと生まれるといいね!
まーくん
そして午後は、テーマ学習。
ヨヘイさんの登場です。
この日はレゴで理想の街をデザインしていきました。
前回、シムシティなどを使って、街に必要なものを理解したり集めたりした子どもたち。
今回は、たまに流れてくるヨヘイさんからのミッションに沿いながら自分たちの理想の街を表現していきます。
観光地としての街。大きなマンションが中心の街。国道が走っている街。
必要な要素を抑えつつ、自分たちのワクワクで作っている子どもたちの表情はとっても楽しそうでした。
そして、自然と対話が生まれ、よく考えている姿がそこにはありました。
楽しみながら学ぶって本当に大事なことだよね。
まーくん
最後に終わりのサークルです。
朝と帰りに1分半の瞑想を取り入れるなど、マインドフルネスにも取り組んでいること(SELかな)がわかりました。
HILLOCKを見学して感じたこと
あお
ここではHILLOCKで授業見学させていただいて、ボクが感じたことを書きたいと思います。
今の子どもたちの幸せのために
みのさん自身がよく口にしていたのが、
「自分の幸せにつながっているか」
です。
ボクらが子どもたちの幸せをデザインするのではなくて、子ども自身が幸せになるために学んでいるかどうかを、問うように口にしていました。
これが1つの大きなビジョンになっていると思って、ビジョンを子どもたちがよく耳にすることで、自分にもその問いが生まれてきます。
ビジョンに沿いながら、今日の自分はどうだったか、幸せになれていたか、何か足りないものはなかったかと振り返ることが浸透していっているようでした。
ICTが子どもたちの未来の武器に
そしてスクールタクトには可能性しか感じませんでした。
あお
正直今までこの手のICTには、あまり魅力を感じなかったのです。
でも、HILLOCKで感じたのは、ICTの魅力的な姿でした。幸せになることのために使っているツールの姿だったのです。
ただ一人一台を推奨しているだけでなくて、ちゃんと子どもたち同士の関わりが生まれる(本当のICT)ように設計されていました。
ここはヨヘイさんに話を伺ったのですが、
「子どもたちの環境のインフラ整備に力を入れることで、子どもたちの学びが促進されることを狙っている。」
と教えてくださいました。
ワークシートの問いをしっかりと練られていること、足し算されてくICTではなくて引き算されていく姿が見られたこと、言葉だけではなく子どもたちの姿で感じました。
使えばいいもんじゃない、じゃあどう設計していくか、ここに注力されているのだなぁと。
あお
うちの学園でもスクールタクトの導入を進めようという話になっています。
HILLOCKと学園同士が朝ノートで繋がるなど、面白い挑戦ができそうです。
二人の先生のバランス感覚の良さ
そして最もお伝えしたいのがここ。
二人の先生の持つバランス感覚です。個人的にもこの感覚が優れているのがめちゃくちゃ伝わってきましたが、二人になってもそれが失われないことがすごいなぁと思いました。
授業中も振り返りを話していたり、授業終了後も今日の授業はどうだったかの話をしたり、お互いに感じたことを交流しつつ、いいものを作り出そうという気概を感じました。
また二人が違う立場(校長とカリキュラムディレクター)で立っているのも強みですよね。
同じ担任二人だとここってうまくいかないなと思っていて、違うまる(立場)でいることがいかに大事かというのは最近よく感じることです。
あお
ヒミツキチも正しくそう。
うん、違う立場の大人だからこそ持てるアプローチがあるよね。
まーくん
HILLOCKのお二人からのバランス感覚と、力のある先生たちのコンビの凄さを感じた1日でした。
しなやかなバランス感覚、HILLOCKの大きな特徴だと思います!
東京23区内のオルタナティブスクールHILLOCK
さてHILLOCKについて見学して感じたことをお話しさせていただきました。
ちなみにボクの授業の中で、HILLOCKの好きなところと、ヒミツキチと一緒にやってみたいことを子どもたちに挙げてもらいました。
- 誕生日に「どうしても」の場所に行ける
- マイプロができる、なんでもできて嬉しい!
- 自由進度など、自分たちで自由に決められる
- 雨の日以外、ほとんど公園に行ける、自然を感じられる
- パソコンを使える
- 自分で研究できる
- いろんなところにいける!
- 動物園に行きたい!
- ヒミツキチを作りたい!
- 砧公園じゃない公園に行って、焚き火などをしたい
- マイプロ発表会をしたい
- 誰かの「どうしても」制度で行きたい
- 鎌倉の歴史を学びたい
- お互いのお気に入りの場所に行きたい
- キャンプ行きたい!
ワクワク妄想が広がる時間でもありました。
ぜひぜひHILLOCK×ヒミツキチで実現したいです。
みのさん、ヨヘイさん、授業させていただいてありがとうございました!
東京近郊にお住まいの方、素晴らしい学校だったので、ぜひ足を運んでみてください!
あお
それでは今日も良い一日を!
併せてこちらもどうぞー!