おはようございます。
ペア読書の1回目が終わり、生活の中に読むことをスッと挟んでいけそうなことにワクワクしているヒミツキチ森学園のあおです。
昨年の今頃あった体育大会では、男女で400mリレーに出場しました。全体の順位はわかっていませんが、男女ともにその組の1位を取ることができました!
これはボクにとって初めてのことで、とっても嬉しかったです。学校全体も盛り上がりました!
記録の意味も込めて、どういう練習をしたのか、400mリレーのコツを残しておきます。
あお
お断りをしておきますが、陸上指導に関しては初心者です。
大丈夫、最初から期待していないよ。
まーくん
とはいえ、400mリレーにも6年生を持った回数、つまり4回挑戦してきました。小学生が自分たちで満足の得られるような一連の指導について、経験からお話ししします。
目次
400mリレー練習のコツ① タイムを可視化する
これは運動会の指導法と一緒です。毎回タイムを可視化して、子どもと共に伸びを確認することは絶対条件です。
【400mトラックで走るリレーの指導④】
小学校のグラウンドでは100m取れないので、校庭の運動会のレーンの120mを毎回走ってタイムを取っていきます。2周目、3周目を入れてタイムの落ちを少なくしたり、男女で競ってタイムを高め合ったり、そういう楽しさを入れながら、指導していきます。— あお先生@小学校 (@aosenn) 2018年10月25日
大抵の小学校の校庭では100mの直線を取ることができません。ですから、1周120mある校庭のトラックを利用して、リレーの練習をしていきます。
本番は100mですが、毎回120mを走ることで、本番余裕を持って走れることも狙いにあります。
そのタイムを毎回可視化していくのです。
これ、意外と徹底してやっていない先生、多いと思うんだよね。
まーくん
あお
基本的にはやったことの成果はタイムでしか測れません。
自分たちの練習での伸びを実感してもらうためにも、タイムの可視化は必ずです。
また、可視化ということは見えないものを見えるようにしていくものです。
直線の走りとバトンパスはipadのスロー映像で撮影しておき、男子が走っているときは女子が、自分たちの映像を見るようにしていました。逆もまた然りです。
自分の姿は自分じゃ見えないので、見えるように可視化すること、ipadが学校に入ってきて、当たり前のようにできるようになりました。
400mリレー練習のコツ② バトンパスを徹底する
【400mトラックで走るリレーの指導①】
カーブになるべく内側を走ってもらうことを考えると、
1走(カーブ)と3走(カーブ)は右手でバトンをパス、なるべく内側を走る。2走と4走は直線なので左手でバトンをもらい、相手にパスする。運動会のようにバトンを持ち替えずに走ります。— あお先生@小学校 (@aosenn) 2018年10月25日
リレー指導において一番重要な部分はバトンパスです。
400mリレーの場合のバトンを渡す手は?
ツイートにあるように、基本的に400mトラックの場合はバトンの手を持ち替えません。
カーブになるべく内側を走ってもらうようにするために、
- 1走目と3走目 … 右手
- 2走目と4走目 … 左手
でバトンをもらい、渡すようにします。
直線を走る2、4走目の子は、レーンの内側と外側、どちらを走ろうが、関係ないもんね。
まーくん
あお
左回りでカーブを走る場合、レーンの左側を走れば内側を走れます。だから右手でバトンパスを持つんです。
考えてみればわかるんですが、運動会と同じバトンパスにしがちなところです。
これを練習のバトンパスから徹底します。
バトンパスの練習も、タイムを可視化!
このバトンパス練習もタイムを可視化していきました。
- 前走者が全力でスタート。
- 後走者がいるテイクオーバーゾーンの始まりを、前走者が追加したら、先生が旗を上げて、タイム測定スタート。
- テイクオーバーゾーンの終わりを通るまでのタイムを測る。
このようにして、バトンパスの練習も可視化していきます。
あお
全体のタイムの可視化だけだと、うまくいった原因がいまいち何なのかがわかりにくいです。細かな部分もタイムを測り、タイムの伸びは何によるものなのかを子どもたちに見える化します。
400m用のカーブを使ったバトンパスの練習
次の資料を見てもらえればわかる通り、400mリレーのバトンゾーンは、カーブの途中になります。
ということは、直線だけのバトン練習をしていても、不十分ということです。
グラウンドに100mのカーブに相当するラインを描き、カーブの中でのバトン練習も増やしていきましょう。直線のバトンパス練習で「何歩のところからスタートするか」が確定したあたりで、カーブでのバトン練習に移っていきます。
円周の半分が100mになるようにするには、半径×2×3.14÷2=100だから、半径は…
まーくん
あお
31.84…m。32mぐらいの半径でメジャーを引っ張ってあげれば、同じぐらいの緩やかなカーブになるね。
2018年度のルール改正により、テイクオーバーゾーンが20m→30mに変更になり、そのゾーン内で次走者が待つようになりました。詳しい内容をご確認ください。
400mリレー本番を想定し、テーピング等でのマークも練習!
本番を想定するというのは、何よりも大切です。
でも、子どもたちには運動会と違って、競技場のイメージも、種目のイメージもありません。その想像できないものに挑戦する子どもたちのために、少しイメージを足してあげる必要があるのです。
例えば、本番は走りやすい合成ゴムのトラックで走ります。普段の校庭の土と違い、ラインが引けないので、テーピング等で印をつけて、その位置から走り出すようにします。
ただ、子どもたちは急にその動きはできません。本番を想定して何度も練習しておく必要があるのです。
素早く歩数を測りテープを貼ること、前の走者がそのテープを回収すること、何度も何度もやることで体に染み込ませていきましょう。
先生ってこんなにいろんなことを考える必要があるんだね!
まーくん
あお
声だけ張り上げてればいいわけじゃないんだよね。。。
400mリレー練習のコツ③ 楽しく、きつく、練習する!
練習の合言葉は、「楽しくきつく」です。
楽しいだけでもダメ、でもただきつくても本番で成果は出ません。「楽しくきつく」は非常に大切な感覚です。
120m×4のリレーについても、「ベストタイムが出たら終了!」という練習を組み込みます。そうすると、一発目でベストタイムを出したりするんですよね。
男子女子に分かれてタイムをとっていたものを、競争形式にする。当然インコースとアウトコースが生まれるので、タイムが落ちるように感じるのですが、いきなり2秒もタイムを更新しちゃうなんてことも。
あお
そんなことが起こるのが、小学生の楽しさ!
たまに、100mの練習に混ざって一緒に走ってみたり、100mの子たちとリレーしたり…
マンネリ化しないようにそういう楽しさを散りばめていきます。
きつい練習も、そういう楽しさのおかげで乗り越え、力がついてくるんです。体力的にキツさがないと、本番で走りきる体力や感覚もつきません。両者のバランスを取るのが大事なポイントです。
大会当日!400mリレー開始までに確認すること
当日もサブトラックでのウォーミングアップで体を慣らした後、いくつかのことを選手と確認していきます。
- 自分はどこからどこを走るのか。
- バトンにつけたテープはどのタイミングで渡すのか。
- 子どもの自信のモチベート
特に一人ひとりにどう声をかけるかは大切です。
あお
この部分を頑張ってきた、だからどういうことを心がければ大丈夫だよ。
そうやって一人ひとりにどういう言葉をかけるかに注力します。モチベートするために、練習で個人を観察してきました。個人の話を聞いてきました。
ここでも全体より個です。ボクはそうやって学級経営もしています。
いかがだったでしょうか。
うちの学校では、こうして男女ともにリレーで1位を取ることができました。タイムも55秒台が出て、学年全体が盛り上がりました。
長文お読みいただきありがとうございました。
あお
それでは今日も良い一日を!