おはようございます!着物を嫌って泣きまくる娘を、祖父祖母も含めみんなで何とか笑顔にしながら七五三ができて、ほっとするヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は表題の「教員からの転職理由」についてお話ししたいと思います。
ボクの周りの先生方も、30歳あたりから悩む人が多かったです。
「家族の時間がとれずに困っています」
「この先続けていっていいのか悩んでいます」
「自分にあった職業は他にもあるんでしょうか」
そんな質問を受けたりもします。
そうですよね、経験が増えてくると、悩み考えることも増えてきます。物事が若い時よりよく見える、その分先の自分の人生もイメージしやすくなるんでしょう。
それでいて教員は、教員以外の仕事をしたことがない人も非常に多い。イメージがつきにくいんですよね。
- 他の人が転職を考えているかどうかがわからない
- 転職をしてどうか、生活できるのかがわからない
- 教員の転職をするとして、何から始めたらいいかわからない
みんな、先生の仕事が好きな人が多いんです。ボクも大好きでしたよ。ただ、好きなんだけど、このままでいいのかって悩んでいる…周りに転職した人なんて少ないですしね、相談できる相手がいないんですよ。
今回は、ボク自身の転職への実体験を話しながら、転職理由について深掘っていきたいと思います。
あお
少しでも悩むあなたの助けとなれば!
目次
転職理由【15年続けた小学校教員を辞めたわけ】
さて、転職理由についてお話ししますが、転職理由と退職理由は違うということをお伝えしておこうと思います。
退職理由は辞める理由ですので、ネガティブなものも大半だと思います。しかしながら転職理由は次の職場で働く理由のことです。ネガティブなものではなく、今の仕事を辞めてなお、そちらで働きたいというポジティブなものになります。
ボクの場合、小学校教員が辛くて辞めたいというネガティブな理由は一切ありませんでした。むしろ最後の4年間は、すごく充実していて、人間関係にもとっても満足していました。
それなのにどうして、転職したのさー?
まーくん
あお
それをこれから話していこうと思うよ。
ボクなりに考えた、公務員を辞めて次の仕事に進んだ理由をお話ししますね。
目を背けられない時代の流れ
時代は変わり続けます。
ボクが教員をスタートした頃とは、全く別の世の中になったなぁというのが今感じていることです。
このグラフを見て感じることはなんでしょうか?
100歳以上の高齢者が2050年にはこの数に到達するというグラフです。日本は人口は減りつつあるのに、高齢者が増えるという予測はもう間違いないのだと思います。
2050年には今の3分の2の数しか子どもは生まれてこない予測です。
子どもが減り、高齢者が増える未来
あなたは教員としてそこに何を見出しますか?
ボクは、「教員の数も同様に減る」は間違いないと思っています。今まで切れなかった現職の教員ですら、様々な理由で切られる可能性があると思いました。
そんな時も重宝される人材であれ!
まーくん
あお
そんな声も聞こえてきそう。。。
実際にどんな人材なら価値があるのかということを考えてみました。
考えるうちに、
「学校の中に居続けること」
が正解だとは限らなくなったのですね。
あお
妻もボクも公務員であることに一定のリスクもあるのかもしれないな。
昔じゃあり得ないですが、そんな風に感じたものも確かです。
教員・先生の価値観の変化
また、今までの先生像も変化していくことが求められているのではないでしょうか。
今までは、このような先生が重宝されていました。
- 学習の知識がある
- クラスを成り立たせる
- 集団行動に導ける
確かに一人で担任をする今の現場にはこういう人材が必要です。
「学級崩壊請負人」みたいな、ボクはあまり好きな発想じゃなかったのですが、そういう人が各学校にいたっていう事実も、先生なりたての頃にはありました。
「個の時代」です。
学校の中にも「先生の個を伸ばす風潮」があって、個の力を伸ばすために研究授業などが行われてきました。
でも時代は、今は個から集落の時代へと移ろうとしています。
同調圧力のような村のイメージではなく、
個で対応できない時は、必要に応じて助け合う、弱さを見せ合えるそんな暮らしやすい村のイメージです。
こんな先生でいたいなぁと感じるようにボク自身も変わりました。
それを踏まえて、これからの教育現場に求められる人材とは…
- 学校の外の世界を知っている人
- 0から1を創った経験のある人
- 柔軟にスピーディーに物事に対応できる人
こんな感じでしょうか?
確かに時代は大きく変わってきているもんね。
まーくん
好きやワクワクと掛け合わせる
あなたの好きなものはなんですか?
それを教員の仕事と掛け合わすことができていますか?
ボクは、
- 家族が好き
- 自然が好き
- 古き良き日本が好き
- スポーツやアウトドアが好き
そんな好きなものがたくさんありましたが、先生としての自分と掛け合わすことに限界を感じていました。諦めて好きなものは趣味の世界と、先生の仕事の外に置こうかなぁと。
でも自分が好きなものは熱量として伝わります。
さらに、自分が好きなことを追究するには、絶対的に時間が必要です。
今のオルタナティブスクールの現場なら、掛け合わせることも、外に時間を得ることも可能だと思ったのです。
さらには、知っているのに続けることのできなかった数多くの実践があります。
学年や学校としてのバランスも必要だもんね。
まーくん
教科だって、何を学ぶかで分かれているのではなくて、どう学ぶかにすることで、掛け合わせることができます。
作家や読書家の時間も、もう思いっきり実践できるんです。
自分が知っているとしても、周りとある程度合わせる時にやれなかったことを思いっきりやれる…そんなことが大事ではなかったのですが…
まだまだ、先生の可能性を諦めたくなかったのだと思います。
ぼかす・混ざる
学校にいると、外との境界線をはっきり分けることで、成り立つものがたくさんありました。
保護者とも線引きをすることで、問題を分けて考えて責任の所在を明らかにします。
学校の中の人、外の人はしっかりと分けて、外の人には保護者証のようにプレートを持ってもらうことで、大人数でも内部の安全を保っていました。
あお
でもこれって、お互いにとって気持ちが良いことなのでしょうか?
自分が保護者になって、ネームプレートを持ち学校に行くこと、外の人っていう線引きをされることで、何となく学校との距離が遠いように感じました。運動会も1日丸ごとは見ることができないんですよね。
だって、線引きをされていて、他の学年の子たちは関係がないので。
わかりやすい線引きは、分断を生みます。
でも、その線引き、分断は本当に必要でしょうか。
世界は、日本は、「シェアリングエコノミー」、「分断しない社会」こそ今大事にされようとしている社会の在り方とされています。
しっかりとした線引きをぼかすことができれば‥
教育現場には、何かが生まれるのではないでしょうか。
ボクが転職で悩んでいた頃、よく思い出したのが、
2校目の単級の学校で企画した農業体験のこと。
バケツ稲が大嫌いで、近くの大きな公園に、一人年間500円を支払い、農業体験をさせてもらいました。
稲が気持ちよく育った以上に、そこで感じたのは、保護者の方の協力です。一緒にたくさんの時間を過ごし、時に保護者が先生となるなんてことも…誰にも関係なく分け隔てなく接していた姿に、「保護者とつくる」ことの楽しさと、大切さを感じたのです。
分けるのではなくて、ぼかす…
分断じゃなくて融合
そういうモデルを作れないかと考えました!
複業して豊かに生きる
働くことは生きることです。
80歳まで働く可能性のある時代、「自分で稼ぐ」ことを身につけてなければ、辛くなることもあるでしょう。
状況が見えずに絶えず変化する時代、いつ何が起こるかわかりません。
昨日までの正解が、今日には不正解に変わることがあるのです。
そんな時代に「自分で稼ぐ」ことができなくて、サラリーだけで過ごしていたら、それはリスクと言えるのではないでしょうか。
さらに自分の好きなことを掛け合わせるのであれば、いくつもの仕事を少しずつ持っておくことも大きな価値になるかもしれません。
その時のために種を撒いておくのは、必要不可欠なことです。
ボクにはこのブログの他にも、みんなのオンライン職員室というサービスでお手伝いをさせてもらうなど、今も複業の幅を広げています。
ポートフォリオのように幾つもが同等にというわけではありませんが、複業のイメージも湧いていたので、今回のような決断に踏み切ることができました。
教員の転職、その後どうなってる?
転職の理由についてはお答えしました。
あお
正直、本当はたくさんの理由がその他にもあります。知りたい方はお問い合わせください!
まぁ、ここで語れないことも多数あるよね。。。
まーくん
さて、転職後、ボクはどのように過ごしているのでしょうか。
転職して、自分の強みを発揮できる環境に
オルタナティブスクール、ヒミツキチ森学園は4月に開校しました。
開校間際の大事な時に、コロナウィルスがやってきたときはどうなるかと思いました。そこはいろんな方法で乗り越え、むしろプラスにすることができました。
オンラインでの授業を実施、その後校舎での時間は、良い時間が作れています。
児童数も最初から倍に増えて、来年度の入学者も、申し込み多数となりました。
ボクの強みだった、学びへの高い関心やアウトドアのことも実に上手く発揮できていると思います。
良いと思ったことは実践しながら、新しい学校のカタチを、スタッフ、親チームと作っています。
まさに生き生きしているよね!
まーくん
あお
本当に楽しい日々だよ!
家族との時間も増え、充実した日々
昨年度と同様の働き方を、今の学園の仲間にも配慮してもらっています。
具体的にいうと、小学生になる娘を送り出した後、学園に向かわせてもらっています。
ヒミツキチ森学園は9時から掃除を始め、9時15分からはサークルを行いますので、その時間に間に合うように、ボクも向かっています。
終わりは17時には毎日終えるので、そこから帰宅して娘のお迎えに行くことができています。
あお
この働き方を実現できていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
残業0?定時退勤?
それが当たり前の生活になりました。
家族と過ごす時間も増えて、やりたいことがやれている感覚があります。
あお
もちろんチャレンジしていることも多いので、休日も頭を働かせていたりはしますが…。
それもきっと徐々に落ち着いてくるでしょう。。。
教員を辞めると決断したことは間違いではなかった
この記事を書いていて改めて思うんですが、教員を辞めると決断したことに間違いはなかったです。
教員を続けるという選択肢もありましたし、仕事内容も充実してはいました。
ただやったことのないことをやらないと、刺激をもらえない日々であったのも事実。。。
あお
一歩踏み出してよかったなぁと思っています。
ここからやるべきことはたくさんあり、自分の選択した道だからこそ、後悔しない努力は重ねていきたいと思います。
でも新しいつながりもたくさんできて、前を向けるエネルギーを子どもたちにもらい続けていますので、きっとこのモチベーションは長く深く続いていくでしょう。
教員からの転職、その一歩目は?
ボクのように「オルタナティブスクールの先生になる」という選択肢は、数多くある選択肢の1つだと思っています。
私立の学校の先生に声をかけられることもありますし、
全く違う仕事をやることもあるでしょう。
もし、あなたが今の自分に迷い、何かを感じているのであれば、一歩目はどう切ったらいいでしょうか。
教員の転職は難しい?
巷には、教員というのは「転職が難しい」という思い込みがあるそうです。
先生以外の仕事、やったことないし…
職業自体が特殊だし、古い体質が残っているし…
確かにそう簡単に踏み出せる一歩じゃないですよね。
ボクもその辺は転職エージェントとも相談しましたし、実際に企業の方にも聞きました。
そこで、返ってきた答えはみんな同じです。
「30代はどの企業も獲りたいと思っているよ」
「ニーズは十分にある」
そうです、自分たちが思っているよりも、教員というのは適性があるのかもしれませんね。
でも
「安定している職業」
「これが天職」
と感じている人が今まで多かったので、転職する人が少なかったという実態はあるのだと思います。
そんな中でも強みの棚卸しはしていました。ボク自身が何が好きで何が得意か、その結果がこのブログです。
ブログが転職の武器になったのも事実です!
一歩目として、自分の価値を見極める
ボク自身もまず最初にやったことは、転職サイトへの登録です。
次の理由からサイトへの登録を行いました。
- 一般的な転職のニーズはどのくらいあるのか
- ボクを必要としてくれる企業はあるのか
- 転職可能な企業はどんな企業なのか
これらの悩みについては、じっとしていてもわかりません。周りに転職した人もいないからです。
だからこそ、転職サイト・エージェントへの登録をおすすめします。
おすすめのサイト・エージェントの登録は、教員が使う転職サービス・エージェントって?登録したら転職できた体験談 に載せています。ぜひぜひどうぞ!
あお
その情報を見て、また何か考えることが出てくるのだと思います。
自分自身の価値や、転職の事情も知ることができます。
まずは知ること、あれこれ悩んでいる前に、行動すること。
行動することでボク自身も道が拓けました。
教員の転職理由は様々、自分らしく生きよう!
ボク自身の転職理由を中心に様々に語ってきました。
1つ大事なことは、「逃げ出すような転職は良くない」ということです。
ボクもこれだけは絶対に決めていました。「上手くいってないから転職」はやめようということです。
どんな働き方をしていても、コツは学び取ることができます。自分で自分の仕事をより良くできる感覚を得る前に転職は、考えものだからです。
だから、自分の仕事が本当に楽しくてしょうがないときに辞めようと思っていました。
それが最良のタイミングだと思ったからです。
実際にそのタイミングで辞めたんだね。
まーくん
今、自分は教員時代以上に、毎日笑顔で、幸せに働いています。
そして、もう一つ、教員という仕事はかけがえのない素晴らしい職業です。
多くの子が通う公立の学校には、それだけ大きな価値があります。ボク自身もよりよく学校が変わっていくお手伝いをいつかできたらと考えています。
ただ、自分自身の生き方と照らし合わし、よく考えた結果、次のような問いが生まれてきました。
ボクにとっての自分のどまんなかはどんなことだろう?
だから一歩踏み出しただけのことです。
いずれ自分の周りだけでなく、関わってきた全ての人、場所みんなが豊かになるように、全力を尽くしたいと思っています。
長文、お読みいただきありがとうございました。
あお
それでは今日も良い一日を!
転職に伴うスキルをつけたい方はこちら!
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