おはようございます。
嬉しいことと悲しいことが重なり人生にはいろいろあるなぁと感じる「あお@aosenn」です。
さて、2017年度に、仲間とともに、エピソード記述での振り返りを続けている日々がありました。忙しさもあり、結局ずっと続けることができなかったのですが、また考え直して自分自身の振り返りを確立していきました。
振り返りの仕方についてはゴールは無く、それぞれの環境、状況により変わっていくのだと思います。ただ、1つの型としてこの時教えていただいたことは、すごく今のボクにもつながっているので、ご紹介します!
- 先生として1日をどう振り返っていいのかわからない。
- 振り返りの仕方について悩んでいる。
- 自分や他者とできる振り返りの仕方を探している。
あお
今日は振り返りの仕方を紹介します!
目次
先生の振り返り、「エピソード記述」の取り方
基本となっているのは、教えていただいた東北福祉大学上條 晴夫先生が考案したものです。
あお
ボクなりのアレンジも加わり、上條先生の方法とずれていたら、ごめんなさい。
- エピソード‥いくつか挙げて、その中からno1を決める
- 背景…その説明に必要な背景を考える
- 考察…どうしてそれにビビッときたのかを考察する(本質的諸相への気づき)
- 転用…日常の中にそれをたくさん生み出すにはどうするか考える。
書くときは1と2を逆さまにして背景から書いていきます。
あお
これに沿って、4月7日の「ナンバー1エピソード」の振り返りを書いてみました。
1 背景
リレー選手の選考を行った。各クラス2名ずつ選出。
ここは気を使うんですよ。子どもにとって大切なリレー選手決めだから、公平に決めなくてはいけません。なんども学年で話し合って、時間との相談の元、選出方法を決めました。
簡単にいうと、
50m全員記録を取る。(体力テストのため)
上位2名は、決勝レースに自動選出。
他に希望者が100mを走り、上位2名は、決勝レースに出ることができる。
4名で100mを走り、上位2位がリレー選手、3位が補欠。
2 エピソード
走り終わったあとの、リレーの選手の誇らしげな表情。それをたたえるみんなの拍手。
とてもいい表情をしていたんです。みんなの信頼があるからかな。激しい激戦を勝ち上がってきたからかもしれない。
お互いに根っこで信頼しあっているという関係性、それが見て取れた。そこを大切にしていきたいし、他の二人の先生もそのことを認めて、褒め称えていた。
どのクラスの子も、決戦レースで上がってきた4人が最高の走りを見せてくれたことが嬉しかった。
50メートルの記録で四番目の子がリレー選手を勝ち取る予想外の驚きや、転入生のリレー選手選出もあった。
3 考察
グッとくる感動があったから。不満がなく、お互いを讃え合う姿にスポーツマンらしさを感じた。このスポーツマンシップには自分は興味があるのかもしれない。
体育の授業の中でも、この正々堂々とした勝負、真剣な表情の一瞬。そういったところに素晴らしさを感じる。
日常の体育にどう活かすか、これをたくさん生み出すには。。。
楽しいだけじゃダメ。真剣さがほしい。ボクはおそらくリレー担当なので、リレーだったら、最後まで真剣に走ることの大切さだ。運動会では、ビーイングを取り入れたり、振り返りの時間を多くしたり、ただ走るだけではない部分をどう取り入れていくか。
またそれを若い先生にどう伝えていくか。
真剣さを生み出すため、スポーツマンシップを生み出すため…いかに工夫してくか。その競技の真髄を考えるか。そういう意味で、体育というよりスポーツを研究していきたい。
これ、振り返りになっている?
まーくん
あお
実は、かなり甘いなぁって。そしてブログだから、詳細な個のエピソードが載せられないのも残念。
スポーツというのはつながりがあってこそ成り立つもので、そうした上での勝負に深い感動を覚えている。決して一人で成り立つものではない。
「つながりがある中で行われる競走」には価値があるのかもしれない。共創も価値があるけれど、純粋にスポーツに取り組んできた身としては、競走自身の価値も探りたい。
体育は学級経営が出る。普段のクラスでどの程度のつながりや深い相互信頼があるかで、体育の場が全く変わるからだ。この学年には元々、その相互信頼が備わっていた。
じゃ、それを生み出していたのは何?
きっと低学年の先生たち。
次のアクションとしては、
- 低学年を担当していた先生たちに大切にしてきたことを聞いてみる
- 日常的に教室に生み出していくにはどうしたらいいか考える
2つめはこの学年を受け持つ上であお先生のテーマになったね!
まーくん
あお
実際に振り返りが行動につながっていたと思う!
7月から仲間と振り返りを読み合う場を作る
仲間と読み合って続けていくことの価値を、当時の自分はこのように捉えています。
- 振り返りの時間を意図的に作れること
- 互いの振り返りを読むと、大切にしたいものが明確になり、それについて考える機会が得られること
- 一等賞を探す視点が得られること
1 振り返りの時間を意図的に作れること
これをやる前は、なかなか振り返りの時間がつくれず翌朝に持ち越しになっていました。
読み合うようになってからは、子どもを下校させて、すぐに書けるようになってきました。教室で今日やったことをじっくりと振り返り書くこと。やはりすぐが一番記憶が残っていることを再確認できました。
今はiPhoneの音声入力で書いています。これとAirPodsの組み合わせは最強です。
あお
ブツブツ言っているとおかしく思われるため、今はまたキーボードに戻しています(笑)
2 互いの振り返りを読むと、大切にしたいものが明確になる
これが大きい効果かかなと思います。
要するに、人は大切なことを色々と忘れているんですよ。
仲間のを読むと、「サークルで集まる意義やその効果」を思い出せたり、「ワークショップ型で授業するときにミニレッスンで大切にしたいこと」を思い出せたりする。
一度学んだことを書き留めてはいるのですが、人間忘れてしまうもの。
他者の視点というのはものすごく大切で、そういったものを思い出させてくれるトリガーになるということが挙げられます。
3 一等賞を探す視点を得られること
これもボクにとっては大きいのですが、見つけようとフィルターをかけた視点を持つことができること。つまり、子どもの良さや良い状況を再現しようという視点を持つことができるんです。
一等賞はプラスの出来事であることが一番!それを毎日得るためにはどのような心の状況であるのか…そこを問い直すことができるのです。
最近、忘れがちな視点だね!これからも持っておきたい。
まーくん
振り返りを振り返ることの価値
振り返りを振り返って考えたこと。
一番の気づきは、ボクらの書いてきたものは振り返りになっていないのではないかということです。
文章がまず長いということ、長いということは絞れ切れていないということ。
今書いているのはどちらかというと、記録に近く、文章としても曖昧な部分が非常に多いのです。
「再現可能性」があり、「伝達可能性」があること。
それはつまり、実践が真似でき、生き生きと今ある事実が書いてあること。
たくさんある情報をいかに刈り込み、短くしていくか。
刈り込めるようになると、自分の領域がわかる。そしてそれが安定して出てくる領域について、絞り込まれてくる。
自分が情熱を向けられるところはどこか。
自分が好きで打ち込める、休日にも我を忘れて打ち込めるエリアは何か。
それがわかるまで、しばらく時間はかかるし、自分の言葉で表現できるまで、体験と思考をもっと長期間ジグザグしていくはずだ…。
そんなことが出てきたんです。メンターである上條先生のご指摘は本当に明確で、自分たちが感じていたこと。
また書きながら実践し、そして振り返りをしていこうと思います。
2020年現在の振り返りについて
昨年度は、学年での振り返りについて挑戦し、大きな価値を感じることができました。
学年での振り返りはこちら!
あお
誰もがやった方がいいレベルの取り組みです!
さて今現在は、ヒミツキチ森学園でも振り返りを続けています。
チームで振り返るという状況は変わりませんが、同じ子どもたちをみている人と振り返るということに価値を感じています。
またデジタルポートフォリオとして「storypark」を活用しているので、振り返りは定期的に親チームにも伝わるようにしています。
こちらは試行錯誤中ですが、親チームへの連絡もできて、素晴らしい機能を持ったサービスです。
振り返りが単体で存在するのではなく、あらゆるところと結び付けながら続けることができるように、このサービスを使用しています。
個人でも一冊の本に出会い、振り返りの質が上がったと実感しています。
試行錯誤を繰り返していくと思うので、また記事にしたいと思います。
あお
それでは今日も良い一日を!
学年でエピソード記述をやることで進化しました!
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