おはようございます。
マーキーさんに会いにいくために帰省✖️淡路島観光を盛り込んだヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は昨年受けた講座「青木マーキーのファシリテーターの根っこを育む3時間」についてまとめておきます。
あお
念願だったマーキーさんの講座、とうとう受けてくることができました!
今日はそこで学んだことを数日経って言語化しておきます。
早速いってみましょう!!
まーくん
目次
青木将幸さん(マーキー)のご紹介
会議ファシリテーター。
2003年、日本初の会議ファシリテーション専門事務所を設立。
家族会議から国際会議まで、あらゆるジャンルの会議ファシリテーションを年間100回のペースで請け負ってきた。
が、コロナの影響で、すっかりリアル会議の依頼はキャンセルに。
2020年4月1日に「オンライン会議ファシリテーター」として出直すことを決意。
すでに100回を超えるオンライン会議のファシリテーションを請け負いつつ、企業・行政・NPO・学校・生協・地域組織などでオンライン会議の導入支援を行っている。
淡路島在住、45歳。
趣味は釣り、落語。好物はイカ。
ニックネームはマーキー。
- 2021年現在、
- 青木将幸ファシリテーター事務所 代表
- NPO法人淡路島アートセンター 理事長
- 学校法人軽井沢風越学園 評議員
- NPO法人iPledge 理事
- 都留文科大学、北九州市立大学 非常勤講師 など
ボク自身は書籍を通じて会ったような感覚だったのですが、今回が初対面です。
書籍の次はズーム越しだけどね
まーくん
あお
そうなんです、とってもステキな方でした!いつか淡路島にも行きたい!
ちなみにこの講座、後半2時間は「問い問答」のようなマーキーが参加者の問いに答えていく時間でしたが、それで成り立ってしまうのにびっくりしました。
講座のほとんどが、言うならば質疑応答。
でもこの応答の裏に、マーキーさんの今までの経験が詰まっていて、出てくる言葉から考えさせられることが多かったです。
また参加者の問いも深く、大変学びになりました。
あお
以下自分が学んだことを残しておきたいです。
問うを磨く3時間
あお
ここでは1回目の「問うを磨く3時間」で学んだことをご紹介します。
子どもが問いにハラ落ちして前のめりに参加するためには?
これは自分が質問させてもらった問いです。
要するに、
なかなか問いを理解していなかったり、その前提に載っていなかったりする子もいる。
そんな子にも、ハラ落ちして前のめりに会議に参加してもらうために、マーキーが大事にしているものはなんですか?
ということです。
その答えは、
1枚目の皿に乗ってもらうこと。
1つ目の問いが
ハードルが低く、誰しもが答えられて、多様性がある
みんなが乗れる問いであること。
それが非常に大切。
1つ目の問いが浸透して、1つ目の皿に乗ってもらえれば、その後の会議もぐーんと参加度が上がってくる。
問いに対する答えを出した時に
- 上下関係がある
- その場にいづらくなる
ような問いは良くない。
だから1つ目の問いは丁寧に時間をかけて考えると話をされていました。
あお
思えば、ぼくはそこまで問いに向き合っていたかなぁ。。。
問いをたくさん出して、1つに絞る
その問いを考えるについても、マーキーは話してくれました。
たっぷり時間をかけて考える。
20個出して、1つに絞るぐらいのイメージ。
絞る際に、「問いのチェックリスト」を使います。
- その問いにはどんな前提がある?
- 参加者などんな気持ちになる?
- 参加者からどんな答えが返ってきそう?
- その問いでどんなやりとりが生まれそう?
このチェックリストを使ってブラッシュアップしていきます。
君はそんなにやってるの??
まーくん
あお
うっ。。
ボクは小学校教員の経験もあるものの、子どもたちに発する問いについて、あまかったなぁと。
たくさん出して1つに絞るは、ブログのライティング技術の部分でも学んだばかりでした。
たくさん出して一つに絞るという作業に時間をかけようと思います。
マーキーも「見えない準備の時間は、参加者を思う時間」と話してくれていたっけ。
この問いにどんな前提が含まれている?
問いには前提が含まれています。
例えば、
みんなの声を聞きつつ進めたいと思っていますが、参加者の中には答えたくない人もいるみたいで、その人たちに話を振る時に、強制的になってしまいます。どうしたらいいでしょうか?
といった問いがありました。
その前提には、
「会議はみんなが答えることが理想だ」
があったのです。
あお
ボクも子どもたちに対してこう考えていることが多いかもしれないな。誰しもが参加して意見を出していくのが学園サークルだってね。
でもそれは高すぎる理想じゃない?
みんなみんなにとらわれすぎてない?
マーキーが優しく話してくれました。
問いには前提がある。
ボクらは問いを出すとき、問いについて考えるときに、もっとこの前提を疑ってみるべきなんだと思いました。
前提は別の言葉でメンタルブロックと言ったりもするね。
まーくん
ボクの中にある前提によって、問いの判断や物事の判断が行われているとしたら、まずはその前提に目を向けて、フラットに考えてみることが大事だと思いました。
枝葉ではなく根っこで話し合う
ファシリテーターのスキルとか、時間配分とか、そう言うのは枝葉の部分で、もっと根っこで話し合うことを大切にしたいと思っている。
そうマーキーが話してくれていたんですね。
その人に根っこから関心を寄せているか
これこそ、大切にしたいところ。
参加者とつくる、みんなでつくるためには、この自分の根っこに問う時間こそ大事なんだろうな。。。
そんなふうに思いました。
あお
ボク自身、自分への問いがたくさん生まれた3時間でした。
待つを磨く3時間
「待つこと」について、マーキーさんは次のようなイメージがあると話していました。
1つは、芽が出てくるイメージ。
参加者の芽がにょきっと出てきた時は、何時間でも待つことができるようです。今できなくてもいずれできる時が来るというそんなイメージ。
もう一つは、「啐啄同時」禅の言葉のようです。
親鳥と卵、卵がかえろうとする時、ひなが卵を割って出てくるところを、そっと親鳥がつついて助けます。強過ぎたりタイミングが早すぎたりしてはダメで、ひなが出てくるタイミングに合わせて親鳥が突っつく、ひな鳥もそこから出ようとする。
両者のやりとりが身を結ぶ瞬間があって、そういうイメージがあるそうです。
いずれもポジティブなイメージですよね。
あお
「待つ」こと、皆さんできていますか??
先生だったら、
子どもが発言のないシーンとした空間が苦手な方もいるかもしれません。
親だったら、
子どもが何かをするのを待つのが苦手で、つい先にやってしまいがちな場合もあるかもしれません。
でもその待てない時間に、いろんなものを失っているとしたら。。。。どうでしょうか?
ボクはこの講座で「待つとは信頼することだ」と感じました。
待つには多くのポジティブな側面があると思ったんです。
待つとは自分から相手へ視点をずらすこと
前回同様、参加者とマーキーさんの問答の中で、本質を探っていくことになります。
ある方との話の中で、
「僕のドギマギを聞いていると上手くいかない」
「問いがハマっていないとき、自分の心にフォーカスしがち」
という言葉がありました。
そうなんですよね、待てない時、焦ってしまう時、ボクのベクトルの矢印は常に自分に向いているんです。
どなたかが
「目的をしっかり持って臨むと、ドキドキもしないし、落ち着いて待てる」
と話していたのですが、全くその通りだなぁと思って、
ベクトルを自分以外の何かに向けると、待つこともできるし、ドキドキやイライラも減っていくんです。
待つって、
自分の感情と関わっていて、関心のベクトルを自分の外へとずらしてあげることなんだと感じました。
待つとは相手を相手の時間を信頼すること
待つとは相手の時間を信頼することです。
この回でも参加者として話したことなんですが…。
ボクが公立小学校の教員だった頃、イライラしてしまうポイントが1つありました。
それは、時間に関することなんです。
- みんなが集まる朝会に遅れそうになったとき。
- 終わらせなくてはいけないものを、やらずにゆったりとしているとき。
ボクはいつも時間を気にしていて、時間に関することになると、イライラしてしまう姿がありました。
ほんとうは、自分がその分の時間も取っていなかっただけだったりもするんだけどね。。。
まーくん
あお
はい、反省しています。
ヒミツキチ森学園で先生をして、本当にこの部分が消えたなぁと思っているのは、ヒミツキチが時間にゆるいわけではなく、未来の時間に信頼を置けているからだと思うんです。
- 今できなくても、それが次の時間、将来的にきっとできるようになるだろう。
- 今できなくても、その子は次には違う姿を見せるだろう。
- 今できなくても、振り返りをして次の一歩を踏み出すだろう。
相手への、相手の時間への信頼を置けているからこそ、自分は待つことができるんだろうなぁって思います。
学習も毎日ここまで必ず終わらすではなく、週単位で取り組んでいるので、今できないことは週を終えて振り返ることができていて、子どもたちの次の時間に信頼を置けています。
待つとは何かを捨て研ぎ澄ますということ
マーキーさんから、「ファシリテーターはどこを見ているか」という話がありました。
- 参加者
- 時間
- 深まり
マーキーさんは会議や講座の中で、この3つを見ているようです。
そして、待てないときはこの中で時間の要素が大きくなりすぎているんだとも話していました。
そういう時はどうするの??
まーくん
あお
思い切って、時間を捨ててみるんだって!
一旦時間を捨ててみる、すると他の2つが膨らんで、会議が思わぬ方向に動いて決まっていくこともあるらしんです。
何かを高めるには、思い切って膨らんでる要素を捨てることが大事なのかもしれません。
時間にとらわれすぎて、時間が膨らんでしまうと、会議ってうまくいかないんですよね。みんなが焦ってしまい、深まりが生まれません。
子どもたちのサークルでも、
「残りは次回でいこう、でもこの時間まで気にせず思いっきり思っていることを言おう」とすると、意外と深まりが生まれ、参加者の意欲が戻り、時間までに決まってしまうこともあるんですよ。
どう待つかによって、捨てることが何かを研ぎ澄ますことにつながるのかな、と感じました。
続いて聴くを深める3時間です!
まーくん
聴くを深める3時間
あなたが、聴くときに大事にしたいことは何ですか?
この問いは、ボクにとってはとってもとっても大きなことでした。
なぜなら、聴くことに課題を感じているからです。
妻にもよく言われます。
「ちゃんと聴いてる??」
ボクの中の空想ぐせがあちこちに移ってしまうことがあり、目の前の人を大切にできていない時が多々あります。
あお
誠にすみません。
だからこそ、この講座に参加したかったんです。
そして自分がつかんだこと。
それは、聴くは相手の世界への見方に触れることです。
相手が世界を見ているフィルターを一緒に覗くことです。
???
まーくん
あお
一緒にそのわけをみていきましょう!
聴くとは相手の世界への見方に触れること
聴くは相手の世界への見方に触れること、相手が世界を見ているフィルターを一緒に覗くことの話を詳しくみていきましょう!
これは本当に有名な話で、人は誰もがフィルターを通して世界を見ていると言うこと。
子どもたちにこの話をするときはレンズで話すことが多いよね。
まーくん
まずや、レンズを通して世界を見ていることに気づくことが大事です。
あなたのレンズが良い悪いではなく、あくまで自分固有のものを通して世界を見ていることです。
自分特有のレンズがあって、人は違う見方をしているんです。
聴くは、新たな世界を発見すること。
その人の見方を一緒に見てみること。
講座の中で出てきたマーキーの言葉です。
つまり相手の世界に一歩入り、相手のフィルターを通して世界を一緒に覗くことなんだろうなぁと。
あぁこの人はこんな見方をしているんだ!
それを面白がれることです。
なんで、そう言うものの見方をするんだー!って怒らずにね。
まーくん
自分のフィルターばかりを信じていたら、「これは〇〇だぞ!」という関わり方になりますよね?
それで子どもたちの話を聞いても、「先生が出した正解」と言う見方は変わらないと思います。
ボクら先生は子どもたちの話をたくさん聞きます。
あお
そして子どものフィルターこそ、理解するのが難しいと思っています。
でも、そのフィルターをのぞいていく必要がある。
だから、先生って職業は面白いんですよね。辞められないんです。
相手の世界の見方に触れるには何が必要?
さて、相手の世界の見方に触れるには、何が必要でしょうか??
ボクもこの講座で質問させていただきました。
あお
先生は全体を俯瞰してみる目も必要。目の前の子に集中して聴けない時があるんです。
マーキーの言葉でハッとさせられたのが、
「今、ボクはこの子の言葉を聞かなくちゃいけない。」と思い、聞きに言った先生の話。
個に入り込む時間をとある学校で目にした瞬間の話でした。
ボクには幸いなことに、同じ時間を共有する仲間がいます。同じ授業の風景を見てくれるヒミツキチメンバーがいます。
そこに全体を託して、時には一人にたっぷりと時間を使って聴きにいくことも大事なんですよね。
自分がいつも全体ではなくて、全体の舵取りは任せて、一人の話を聞きに行くこと。
あお
ここにこだわってみたいです!
きくを練習する方法
きくだからか!?
まーくん
マーキーからは、聴くを練習するための方法として3つ挙げてもらいました。
- ミニカウンセリング
- 全文復唱
- ネルソンマンデラの対話法
ボクはこの中での全文復唱がすごく印象的でした。
実際に今もトレーニング中です。
この辺りが知りたい方は、ぜひマーキーさんの講座、受けてみてくださいね!
いかがだったでしょうか。
ボク自身、もっともっとマーキーさんに会ってお話を聞きたいので、この夏、淡路島に行ってきたいと思います!
どんな学びになるのか、どんなことが生まれるのか、楽しみでいます。
あお
それでは今日も良い一日を!
併せて読んでください!