おはようございます。
季節が変わろうとする時期になると長い鼻水に苦しむヒミツキチ森学園のあおです。ポララミンという薬がないと使い物になりません。
さて、今日は「週4日で先生をすること」についてお話しします。
ボクの学園では、週1日はリモートワークで働くという働き方を推進しています。それがもたらす恩恵が計り知れないからです。
ちょうど2021年(今年の1月)から、ボクも同様に働いています。担任の先生であっても同じように、週4日でクラスを見ていくことを実現しています。
新しい取り組みなんじゃない??
まーくん
あお
この働き方をさせてもらえて、メンバーや親チーム、子どもたちに、本当に感謝しています。
どんなふうに取り組み、どんなふうに成果が上がっているのか見ていきましょう。
目次
新戸部文化学園、週4日勤務の取り組み
まずはこの記事を読んでください。
放課後アフタースクールの平岩さんが取り組む、新戸部文化学園の改革についてです。こちらでも、週に4日担任をして、建業を推進するということに取り組んでいます。
では、先生の幸せとは何か。根本的には生徒たちの成長が先生の幸せですが、それに加えて2つ大切なことがあります。1つは、先生が自分の創意工夫でやりたい教育がしっかりできること。もう1つは、仕事と生活のバランスが取れて自分の人生そのものが豊かになることだと思います。
東洋経済オンラインの記事より
まさしくこの通りだなぁと思っていて、「先生自身の幸せ」を最大限つくっていくことが、結果的に子どもたちの幸せに直結する…ボクも同感です。
- 創意工夫ができること
- 生活のバランスを取り安定すること
この2つは、先生が生き生き働く上では非常に重要なことです。
あお
ヒミツキチ森学園ではどのように取り組んでいるか、詳しく見ていきましょう。
週4日先生、1日リモートという働き方
ボクの場合、基本的には水曜日にリモートを取らせてもらっています。
水曜日は、他の二人のメンバーに授業を受け持ってもらいます。ヒミツキチ森学園では、「子どもたちに理由があるときには、子どもたちのリモートもOK」にしていますので、リモートの子がいる水曜日は、ボクも対応してリモートに寄り添います。
水曜日に行っていることとして、
- 他の学校を見にいく
- インサイトを得るために学びにいく
- 計画の立案に時間を割く
こんな形で過ごしています。
あお
水曜1日時間を使えることで、別の曜日が豊かになるように取り組んでいます。
一番働いているのが水曜日になっているよね。。。
まーくん
あお
ついつい、やりすぎちゃう。。
大きな矛盾は先生がいないと回らないこと
学校における大きな問題点として、
「担任がいないとクラスが回らないこと」
が挙げられます。
「自分がいない時でも回っていくのがいいクラスだ」
この認識は、先生たちの間でも共感を得られるのではないでしょうか。多くの先生がこう思っています。
しかしながら、「先生がいないとき」をなかなか作れないのが現状です。
ボクも我が子の熱で学校を休まなくてはいけない時、学校見学で1日空けるとき、お願いするのには申し訳なさが付き纏いました。
担任がいることが当たり前で、担任がいない時を想定していない。これは大きな欠点であり、いろんな学校がここに向き合いながら、ちょっとずつ働き方の改革を進めているところです。
週4日担任制がもたらすもの
あお
実際にやってみて、週4日で先生をすることの価値は、次の通りです。
チームで見るという体制づくり
1日担任を任せる日があるということは、その分引き継ぐことも多いです。うちの学校の場合、水曜日は午前授業なので、ブロックアワーともう1時間がスタンダードとなっています。
この日のブロックアワーのために、前日にどんなところまで進んでいるか、一人一人の学習状況を記録しています。
何ができたかできていないかではなく、どう取り組んで、何に手応えを感じているか、何に困っているか、一人一人の詳細な記録です。
教員の時にはなかった記録の取り方だね。
まーくん
それは一人一人の成長の記録ですし、ラーニングストーリーを書くときにも大いに役立つ、個を見る視点になります。
外で学びインサイトを得る
外に出て学びインサイト(新たな視点)を得ることも大事にしています。
学校の中にこもっていては、インサイトを得ることができません。新たな視点は、外との境界線にあることが多いです。
コロナウィルスの今はなかなか実施できていませんが、他の学校に行って見学させてもらったり、美術館などに行って次の単元の発想を得たりと、外に出て学ぶことも大事にしています。
平日の水曜日だと、どこも空いていて、インサイトを得るのは絶好な機会。最近では、意識的に外に出るようにしています。
先生がいないことで子どもたちが進化する
これは、想定外の効果でした。
ボクがいないことで、子どもたちに責任感のようなものが宿るというのです。
あおちゃんがいないから、任せて!!
子どもたち
と、子ども自身がいつもと違う感覚を持つそうです。
それによって、新たな取り組み(ヒミツキチの部活動が生まれるなんてことも!)があるなどプラスの変化が生じています。
大人がいないのではなく、大人の目もちゃんとあることで安心してその変化を見守ることができます。
闇雲に教室を開けるのではなく、変化が生まれるように2人のメンバーが工夫してくれているのが伝わってきます。
お互いの感情がフレッシュな状態
ボクはずっと、水曜日に子どもたちの元を離れることの重要性を感じていました。四六時中一緒というのは、安定や安心を生むと同時に、変化がないことや動きづらいことも生んでしまうと思っていました。
思い切って週の真ん中の水曜日に離れることで、木曜日に新しい気持ちで子どもたちの前に立つことができます。これは、ボクにたくさんの恩恵を与えてくれています。
子どもたちにとっても、上に書いてきたような変化も起こすしプラスに働いていることです。
これからの時代「感情」は最も価値があることです。感情を良い方向に持っていくために、子どももいろんな大人に触れることは大事だと考えています。
子どもも大人も週休3日の未来に向けて
企業では、週休3日という働き方に注目が集まり、当然のようにそれをスタートさせたところもあります。
ボクの場合、水曜日は休んでいる感覚がほとんどなく、むしろ他の日よりもガーッと仕事しすぎてしまう傾向にあります。だからこそ、外に出て無理矢理にでも気分転換する環境を作っていくことも大事になってきます。
どんだけ好きなんだ仕事。
まーくん
あお
よく妻にも言われます。
しかしながら、大人の週休3日が浸透してくれば、子どもも同様に週休3日で学校を行くのが当たり前になっていくかもしれません。
昔は土曜日に学校行くのが当たり前でしたが、それも社会の変化によって、変わりました。
冒頭では私立学校の取り組みを紹介しましたが、ボクが住んでいる地域の公立の小学校でも、高学年には1名、学年付きの先生をつけるなど、そんな工夫をしている学校があります。チームで見ることで、担任の先生の空き時間を増やしながら、多くの目で子どもたちをみていこうという素晴らしい取り組みです。
社会に合わせて働き方は変わる。
今までの常識を疑い、何がベストなのか、自分の頭で考え提案していく…先生にもそういうことが必要なのではないでしょうか。
あお
それでは今日も良い一日を!