おはようございます。
前期を終えて秋休みに突入したヒミツキチ森学園のあおです。土日含めて5連休なので、名古屋の学校を見学に行く予定です。
さて、今日はイエナプラン「テーブルグループ」のお話です。
テーブルグループ?食事とかする仲間??
まーくん
あお
毎度ありがとう!そこからだけど説明していくよ
- 縦割りの文化を学級に活かしたい
- イエナプランを学びたい
- ヒミツキチ森学園でやっていることが気になっている
そんな方はぜひ読んでみてくださいね。
目次
イエナプラン「テーブルグループ」って?
ボク自身ここ2年、リヒテルズ直子さんの講座から毎月学ばせてもらっている最中です。
自分自身が世話人をやりながら、学ぶことの価値は計り知れないですね。「講座をつくる」ことを大事にしています。
あお
月額2980円で毎月リヒテルズさんの講座が受けれるのは、ここだけです!
こちらの本が参考になります。
こちらの本にはファミリーグループについての説明がまず書かれています。
イエナプランのコンセプトは、3学年の子どもたちからなるファミリーグループを基本としています。年少者、年中者、年長者からなるグループです。
テーブルグループについては、講座の中で説明がありました。
1つのクラスで3学年が混ざっているのですが、1つのテーブル(学習する・生活する場所)にも、3学年が混ざったグループがあります。それがテーブルグループです。
テーブルグループについては、本の中には載っていないが、こちらが詳しい。
イエナプラン協会のページにも次のように書かれています。ひとつの教室には3学年の生徒が一緒になり「根幹(ファミリー)グループ」を作る。その中で、生徒はさらに、テーブルグループに分かれる。テーブルグループでも、必ず、3学年の子供たちが一緒になって勉強する。
あお
つまり3学年混ざったクラスの中にある普段過ごすグループということになります。
これくらいの説明しかないテーブルグループですが、ヒミツキチ森学園2年目で取り入れたことで、大きな進化がありました!
ヒミツキチ森学園でのテーブルグループ
ヒミツキチではどうやってテーブルグループを作っているの?
まーくん
あお
月に1回、変えるという形に落ち着いたよ。
ヒミツキチ森学園は、少人数の学校です。
今はまだ全校で1クラスを主にしています。
全部の学年が混ざるように3つのチームに分かれていて、それをテーブルグループとしています。
- 全学年が混ざっている
- 2日コースと5日コースの子が混ざる
- 毎月変わる
- 1週間ごとにテーブルの場所も変わっていく
まずはここから。ヒミツキチ森学園では、週2日通う子と週5日通う子がいるため、そこもバラバラになるように構成しています。
毎月テーブルグループは変わり、1週間ごとに学び合うテーブルの場所も変わっていきます。
あお
ちなみにこれらは、子どもたちとやってみて、振り返って決まってきたことです。
次にテーブルグループの役割を見ていきましょう。
- テーブルの場所で、掃除場所が決まる
- テーブルの場所で、役割(コンポスト、水やり、サークルの運営)が決まる
- 月曜日と木曜日にテーブルグループでブロックアワーを学ぶ
- 3つに分かれる時はテーブルグループを活用する
テーブルグループで動くシーンが、掃除場所です。授業が終わってからの掃き掃除についっては、テーブルグループで担当場所が決まっています。
また、ヒミツキチならではの役割が3つあります。
生ゴミを捨てるコンポスト、朝の畑への水やり、そしてサークルの運営です。
サークルの運営は、帰りのサークルの運営、そして学園サークルの司会です。
学年が上の子たちが司会をやりつつも、少しずつ他の学年の子たちも前に出て、自治を学んでいます。サークル運営の週になったら、年長者が、毎日メンバーを変えながらちょっとずつ下の学年の子達にも活躍の機会を生み出してくれています。
異学年交流をクラスに取り入れると生まれること
あお
ここからは半年テーブルグループを取り入れてわかったことです。
ブロックアワー(基礎学習)の時間については、週に2回程度学習を一緒に行っています。自分の場所を自分で選ぶとしているので、毎日だと辛さが出るし、週2回がいいなぁと常々思っています。
この日はテーブルグループで学んでいるので、異学年での教え合いが生まれます。他の日は自分の場所でやっていますが、それでも緩やかに「教えてー」の声は生まれていて、テーブルグループでの学習が基盤となって、先に進んでいる上の学年が教えるシーンが広がっています。
イエナプランのファミリーグループのいいところは毎年入れ替わること。3年生は次の年には4年生となって一個上のファミリーグループになることで、その中では年少者となります。
テーブルグループは緩やかに学習の中に入ってきて、3グループで分かれる時には活用されます。
例えば作家の時間で、お弁当屋さんのブログを書くときには、3つのグループに分かれてインタビューに行きまとめることで、みんなが作家のサイクルを味わうことができました。
子どもたちはテーブルグループのことが気にいっていて、夏休み前には、
「9月に入ってもテーブルグループあるよね??」
って聞いてくるほど。
異学年であり、仲良くなるチャンスでもあるテーブルグループでは、お互いの新しい一面が見られるみたいです。
縦割りの文化×学習 成果と課題
- 名前をつける
- サークルを担当する
このサークルを担当するというのは大きな成果をあげていて、自分たちで運営していくものが増えてきました。
自分たちでつくることは非常に大きな一面を持っているので、「つくる」をこれからも大切にしていきたいです。
逆にいうと、話し合いのファシリテーションや、対話の質にはまだまだ課題があります。どう運営していくのかというのは来年以降は、海クラス(4〜6年生の役割)として展開して学園サークルをやる中でファシリテーションなどについても教えていけたらと思います。3年生が見習いとしてそこに入るのもいいですね。
あお
あと、ネーミングが大事!
テーブルグループのネーミングを9月から始めているんですが、ネーミングって愛着が湧きますね。
年少者〜年長者のネーミングも決めていきたいです。
- テーブルグループで週1ランチ
- 自分たちで決めてみる
今思いついているのはこんな形です。
テーブルグループは毎回ボクらが決めていました。
いろんなことを配慮して、考慮してですが、
「私たちで決めたい!」
という声が昨日もあがっていたので任せたいなぁと思っています。
自分たちで決めることは、難しさも伴いますが、その分価値も高いです。自分たちの学校を自分たちで運営することを大事にしていきたいです。
ボクらは常に、「これを子どもたちに託せないか」を考えています。
あお
それでは今日も良い一日を!
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