おはようございます。
シトシト降る雨を横目に、カタカタブログを書き続けているヒミツキチ森学園のあおです。玄関先が定位置(笑)
さて、今日は「我が子が読書好きになるいくつかの習慣」として、親子向けに書かせていただきます。
教員をしていた頃、そしてヒミツキチ森学園で先生をしている今も、読書の相談はよく受けていたんですね。
- 本を読みません
- 読み聞かせはしていたんですが、自分から本を開いてくれなくて
- 我が家でゲームばっかり、どうしたら本を読む習慣が生まれるのだろう
こういう質問、非常に多いんです。
ボク自身はかなりの本を読みます。
昨日、2年生の我が子とペア読書をしたんですが、本について語っている内容が本当に豊かで驚かされました。
これって、ボク自身が読書の研究をして得てきたことと、家庭で取り組んできたことがいい感じに混ざりあって、一定の効果があがっているのかもしれないなぁと思ったんですね。
あお
検査数1ですみません💦
今日は、ご家庭でもできる、読書好きになるいくつかの習慣ということでお話ししようと思います。
目次
家?学校?その両方で読書の習慣をつけること
まずは学校での取り組みですが、ここにもなんらかのアプローチは欲しいところですよね。
下手したら、年間の読む本が教科書1冊で終わる子も…多いのではないでしょうか。
教員時代、そして今のヒミツキチ森学園でも「読書家の時間」に取り組んでいます。
我が子が本を開くようになりました!
保護者
というのは、異動の際に保護者から最もよく声をかけられた1つで、ボク自身も読む子が増えるのが非常に嬉しかったんです。
先日も学園でのペア読書で、活字中心の本を1冊読み切る子、本の内容を豊かに語る子が増えて、今年も読む力が高まっているのを感じています。
テスト、他教科の授業、ちょっとした授業の資料…
学校の中にあるものには、必ず読む力が関係してきます。読むことは当たり前のように学ぶことの中心にあるべきなんです。
じゃあ、学校でその習慣をつける努力をすればいいじゃない?
まーくん
あお
いやいや、家庭でもいろいろと取り組むことで、きっと読書が好きになる子は増えると思う。
学校だけでは変わらないと思うのです。家庭での読書に関わるアプローチがあってこそです。
あお
しかも、学校の先生は、読書教育にみんなが取り組むわけではないので、日々のことで本当に忙しいんだと思います。
家でできることも、たくさんあるので、まずは一緒に取り組むのはどうでしょうか?
ご家庭が読書の基地(ベース)となることの方が、今読まれている保護者の方自身ができることだと思うからです。
あお
ここからは、ご家庭でできる読むことの習慣形成について見ていきます。
読み聞かせより考え聞かせ?読書好きを生むコツ
読み聞かせから、どうやって活字の本に移行していくのか?
ここは親にとって本当に悩むところだと思うんです。
なんとか、ゾロリやおしりたんていに進んだところで、そこでストップしてしまうなんてことも多いのではないでしょうか?
読み聞かせについては、皆さんもイメージがつくでしょう。
では、考え聞かせはどうでしょうか?
ヒミツキチ森学園の授業の中でも、家での娘への読み聞かせの中でも、ボクはいつもこの考え聞かせを意識しています。
考え聞かせとは、読む人の頭の中を見せる(聞かせる)ことです。
読み聞かせをする中で、子どもの思考が生まれるようにちょっとした声かけをしていくのです。
ボクが使っているものをいくつかご紹介します。
- 続きはどうなると思う?(予想する)
- この展開って、前にもあったよね?(つなげる)
- 〇〇ってどう思ったんだろう?あなたはこんなことが起こったらどう思う?(意味を作る)
- あーこんなことが起きたらこういう気持ちになるなぁ。どう?(感情の共有)
などなど、読み聞かせ中に、思考を促す問いを入れてみてほしいんです。
あお
これは続けると、読むことの価値がググッと高まっていくのを感じることができるはずです。
子どもと一緒に本を読むことの楽しさも感じるでしょう。
読むことは字を追うことじゃありません。ワクワクする体験であり、悲しさを共有する体験であり、読むことで自分の世界が開いていくのを感じることができるはずです。
読み聞かせには、交互に読んでみたり、子供が親に読み聞かせをしてみたり、考え聞かせ以外にも、価値が高いものがあるので、ぜひぜひいろんなことを試して欲しいなぁと思います。
読書の時間を暮らしの中で確保しよう!
「我が子はゲームばっかり、本なんて開きません」
その相談も多数受けてきました。
読み聞かせや考え聞かせをしても、確かにゲームには負けてしまいます。
だって、あまり考えずに取り組めるし、何よりも楽しいからです。
あなたもゲーマーだったんじゃない?
まーくん
あお
そうですそうです、そこは後悔していますよ。
ゲームの時間を無くそうと思っても、なかなか無くせないものですよね。そもそも悪いもんじゃありません。
だから、本の時間とすみ分けるのが大事です。
元々、ゲームの時間と本の時間は綺麗に棲み分けることができていました。
テレビゲームと呼ばれるように、ゲームは当初はテレビの前でしかできなかったからです。そしてそれが条件になって、ゲームの時間というのが、夕食前までに限られていたお家が多かったはずです。
ですが、時代は変わり、任天堂さんの頑張り(笑)もあり、「ゲームはどこでもできるもの」に変わりました。
そうなってくると、親子での約束が重要になってきますよね。
生活の中にあった読むための時間、夕食後の時間、寝る前の時間、移動する時間…
これらは全てゲームに乗っ取られようとしています。
大人でもそうです。電車の中を見渡せば、スマホを開いている人の数の方が圧倒的に多いですもんね。
読むための時間を生活の中に守るためには、親子での取り決めや約束が必要です。
何時まででもゲームをやっていい、どこに持っていいじゃ、本を読む子にはならないでしょう。ちゃんと話し合って、一線を引いておく必要があります。
そして、読むための本を開く時間ってどこで取れそうかもぜひ一緒に話し合ってみてください。
学園でも来週以降やる予定ですが、本を読んだ時間を記録するってことも大事です。
読書に向かう姿勢をつくるために、親子での読書習慣
さて、読むことを広げていくための一番の方法は、「読むことは一人で行うことじゃない」ことを子どもが理解するってことです。
読書は一人で行うものじゃないもんね!
まーくん
あお
そこを子ども自身が感じているかどうかだね。
例えば冒頭にも挙げた「ペア読書」です。
詳しくは、後ほどの参考文献や読書家の時間の記事にお任せしますが、こんな読み方をします。
- 同じ本を2冊用意して、別々に読む
- 読んでくる範囲と期日を決めて、それ以降は絶対に読まない
- 読んだ箇所までのあらすじを確認した後、本について語り合う
- また、次の範囲と期日まで読む
これを繰り返します。
読んだことについて語り合うこと、最初は難しいのですが、ヒミツキチ森学園の授業でも最終回では、生き生きと本について語り合う姿がありました。
ペア読書は
- 大体4回ぐらいで読み終わるぐらいに本を分けて読む
- 選書が全ての鍵。今ある読む力からちょっと背伸びした子どもが読みたい本
の2つが大事なことです。
その子にあった本を手渡すことが、読書家の時間でも鍵になってきます。
ここってすごく難しいので、ぜひ図書館や学校の司書さんや、力を借りられたらと思います。
あお
さて、この内容は次に続きますよー!
本が当たり前にあることの、読書への効果とメリット
ボクの子どもの頃の記憶です。
毎週末になると、お母さんの自転車の荷台に乗って、隣町の図書館に行っていました。
借りられる数は6冊。
自分で本を選んで、6冊をリュックにのせて、また来た道を自転車で戻るのです。
今思えば、蔵書数も少ない、図書館ではなく地区センターだったんだけど、毎週読む6冊が楽しくて楽しくて…
我が家は裕福な方ではなかったけれど、いつもボクの周りには本がありました。
そこから30年が経ち、今の我が家はというと。
同じように2週間に1度ですが、図書館に通っています。
ボクは6冊、学園で読み聞かせする本、必要な本を選びます。たまに予約を入れていた本を預かり自分でも読みます。
長女は妻のカードも使って、上限の12冊を借ります。
次女は自分のカードで6冊を選びます。次女は2歳でも選んでいるんです。
お父さんが選んであげないの?
まーくん
あお
たまにはあるけど、自分で選ぶって体験が必要不可欠。
小学生になったときに、自分で選ぶ体験をたっぷり積んでいるから、何を選ぶのかだんだんと選書のスキルも身につきやすくなるんです。
ボクは、ワクワクしながら本を選ぶ、小さい頃の記憶を鮮明と覚えているので、我が子にもそこは味わってもらいたいんですよね。
本を選ぶ、読む本が家にあるってこと、大事だと思うのです。
図書館に借りにいく時間がない場合の対応策
とはいえ住んでいる地域によっては、本を借りに行く図書館が遠い。
もしくは、一緒に図書館に行く時間がない方もいるよね?
まーくん
あお
そんな場合はオススメのこんな方法があるよ!
ボクも娘に買ったのですが、kindleの子供版があるんです。
これは月額500円(プライム会員)で、1000冊以上が読み放題なんです。
10000円は高いように思えますが、月額500円が1年間分無料になるので、500×12=6000円分の無料期間がついてくるので、実質4000円程度が本体価格になります。
図書館に行く時間を年間4000円で手に入れられるとしたら…
忙しい方も、かなりお得なのではないでしょうか。
娘も図書館と行き来して、自分の好きなシリーズがkindleに入っていると、嬉しそうに読んでいます。
帰省や旅行などにもkindleは軽くて持ち運びやすいので、本当にオススメです。
また、最近は図書館だけでなく本屋に行くという体験自体が、ボク自身にとっても大事だなぁと思っているので、我が家でのこんな約束をスタートしてみました。
おぉ、どんな約束?
まーくん
あお
小学生のうちは、月末に1冊、本をプレゼントしてもらえるようにしたんだ!
Kindleや図書館には無い本を娘自身が知ること。読みたいものを娘が自分で選ぶこと。
こちらはスタートしたばかり。どんな変化があるかは、追記していきますね。
終わりに 読書習慣に一番効果があるのは?
そして、一番の読書習慣への近道は、親が読むことのモデルになっていることです。親が読んでいない家庭では、なかなか読書習慣は身につきません。
親も当たり前のように周りに本があり、読むことを生活の中に確保していること…。
親がネットフリックス三昧なのに、子どもに読書習慣をつけるのは確かに無理だ。。。
まーくん
読むことを自分自身の生活にもしっかりと確保してみてください。一歩目はそこにあると思っています。
お読みいただき、ありがとうございました!
あお
それでは今日も良い一日を!