2冊目の著書!「プロジェクト活動」のススメ

GIGAの本質を突く「スクールタクト」の活用法

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あお

あお

あお先生です。よろしくお願いします!

「あおやまーくん」です。3年目に担任した女の子がキャラクターとして作ってくれました!

まーくん

まーくん

あお先生

あお先生

ヒミツキチ森学園の先生

プロフィールにもあるように新しい働き方、在り方を提案する先生|一般社団法人PLAYFUL|ヒミツキチ森学園グループリーダー|元公立小学校教諭、15年勤務全学年経験|振り返り・ライティングスキルなど1on1 の実績多数|「先生が知っておきたい仕事のデザイン」出版。雑誌・書籍への寄稿等執筆多数

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おはようございます。

夏休みに入っても4時に起きてせっせと活動し続けるヒミツキチ森学園のあおです。仙人と呼ばれていますが、アラフォーです。

さて、今日は「GIGAの本質を突くスクールタクトの活用法」というお話をさせてください。

スクールタクト?

まーくん

まーくん

あお

あお

そうなんです、ヒミツキチ森学園でも今年度から活用させてもらっている授業支援ツールです。

今回の記事で一番言いたいのは、GIGAの本質である3要素を突くスクールタクトは、オルタナティブスクールにも小学校にも最適だということです。

ちなみにGIGAの本質とは、「即時共有・補完・蓄積」という、ICTでしかできないことを指しています。

小学校でスクールタクトを活用されている先生、オルタナティブスクールでGIGAをどう活用していいか悩む先生にとって、扱いやすさとコストバランスに優れた「スクールタクト」の活用法をお伝えします。

早速いってみましょう!

まーくん

まーくん

GIGAスクール構想の本質とは?

GIGAスクール構想の本質とは?

2020年からスタートしたGIGAの本質とは何かについて考えていきましょう。

文部科学省の文章を紐解くとこういったことが書かれています。

1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なこと
ではありません。これまでの我が国の 150 年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端の ICT 教
育を取り入れ、これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教
育は劇的に変わります。
この新たな教育の技術革新は、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最
適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり、特別な支援が必要な子供たちの
可能性も大きく広げるものです。
また、1人1台端末の整備と併せて、統合型校務支援システムをはじめとした ICT の導入・
運用を加速していくことで、授業準備や成績処理等の負担軽減にも資するものであり、学校に
おける働き方改革にもつなげていきます。

子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育 ICT 環境の実現に向けて
~令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境~

さて、このGIGAスクール構想に基づく、子どもに学校にこういったことが生まれてほしいという具体的な方針についてはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでも文科省から資料は出ていますが、そこはオルタナティブスクールの先生、自分の頭で考えていきたいと思います。

あお

あお

GIGAの流れに乗ろうなどとは考えてもいませんでしたが、ICTを使って実践してきた身としては次のことを大事にしていきたいです。

ボクはGIGAスクール構想で作りたい未来というのは、「情報の即時共有・能力の補完・経験の効果的蓄積」の3つだと思っています。

  • 課題を一斉に配布し回収できる
  • 子どもたちの考えを全員分瞬時にチェックできる
  • メールでお便りを配布できる

ということは、紙でも何とかできることをスピードを早めただけだと思っているので、本質とはちょっと遠いのではないでしょうか。

「配布し回収」は時間がかかるけどできることですよね。ただ、子ども同士が遠く離れた子が考えることを即時に知ることができて、それを共有できていることは、ちょっと別もんです。3人の考えを知ろうとすれば、3人を順番に聞きに行かなくてはいけないのですが、タブレットを見ると、3人の頭の中を瞬時に見ることができます。

こうやって、人間には不可能な領域まで可能にする技術が、子どもたちが使える範囲に及ぶようになること、それこそがGIGAスクール構想の作る未来だと思っています。

Zoom会議のように、遠く離れた人と会話するはどうやってもアナログじゃ無理よね。

まーくん

まーくん

あお

あお

このどうやっても「アナログじゃ無理」という領域に本質が見えるのです。

そのアナログじゃ無理だけど、学校現場に入れたい本質が「情報の即時共有・能力の補完・経験の効果的蓄積」の3つです。

あお

あお

一つひとつ解説します。

先生と子どもとの情報即時共有

先生と子どもとの情報即時共有

情報の即時共有とは、子どもと先生、子ども同士の2パターンがあります。

子どもと先生から見ていきましょう。

今まで長い間、情報を保持しているのは学校の中では「先生のみ」でした。むしろそれが当たり前。そこを破壊する威力を持ちます。

あお

あお

ボクが教員になり始めた頃の話をさせてください。

20年前になりますが、デジカメがようやく浸透してきたぐらい。黒板の大切な情報をデジカメでパシャリと写すと、そのデータは先生が保持することになります。この情報を確かめたいなら、

「先生、あの時のデジカメの写真見せてください」

と先生に言わなくてはいけません。

それが1枚とかであれば、子どもたちはお願いすれば良いのですが、欲しい情報というのはそれだけではありません。たくさんの情報源の中から、先生に聞くというのは、時間も心理的コストもたっぷりとかかりました。

これが一人一台端末になると、先生に言わずとも自分の端末から欲しい情報を取り出すことができるのです。こんな便利なことはありません。

先生は、それをGoogleDriveのようなクラウドに入れておくのも良いのですが、保管先を指定することで、単元ごと、プロジェクトごとに、軌跡を残しまとめていくことにも繋がります。

つまり、先生にとって指導の振り返りにも役立つのです。

ここからはヒミツキチ森学園では、スクールタクトを使ってどのようにやっているかを解説します。

まーくん

まーくん

例えば、プロジェクト学習の「釣り」の場面では、ホワイトボードに板書した記録を全て入れていっています。ここには子どもたちへのインストラクションも含まれます。

これらの記録を、子どもたちはプロジェクト学習の際には振り返っていきます。

先生は記録をここに入れていくだけでいいので、共有も楽です。

あお

あお

共有された「先生メモ」なら、配布後も情報を追加できるよ。

学園サークルという「学級会」の役割を持つ活動がヒミツキチ森学園にもあるのですが、それらも共有されていきます。

今まで記録をとっていたものが不要になるので、子どもたちも助かっています。

あの時何話し合ったっけ?が即時にわかるのは嬉しいね!

まーくん

まーくん

このように、課題を配布した後であっても「先生メモ」に足していくことで、子どもたちと情報を共有することができます。

プレゼンで使う写真や、発表のリハーサル動画などは、授業チャットで共有できます。

あお

あお

授業支援も素晴らしいのですが、この情報の即時共有は大変大きいです。

子ども同士の考えの即時共有

子ども同士の考えの即時共有

もう一つの「情報の即時共有」をみていきましょう。

子ども同士での共有というと、子どもの考えていることが即時に共有されるということです。

あの子が考えていることの内容がわかることで、一人じゃ思いつかないけど友達の考えを見ることで、思いつくことがあるはずでしょう。

よく「まずは一人で考えさせる」ことを大事にする指導があるのですが、本当にそうでしょうか。

「一人で考えてから、他者と共有する」という一方向の流れだけをいい学びとしていて、危険な発想だなぁと思っていました。

一人じゃ生み出せないけど、いくつかの考えを混ぜ合わせるのが得意な子、他者のサポートに回りながら、他の側面を提案できる子など、思考する子どもたちにもいろいろなタイプがあります。

だからこそ、他者の考えを見られるようにしておけることが大事になってきます。

でもさ、そうやったら自分の頭で考えなくならない?

まーくん

まーくん

あお

あお

だから、その発想が、もう古くない?と思ってほしい!

友達のを見て考えを思いつく子がいたとしましょう。その子はずっと、友達のを見続けて楽をするでしょうか。きっとそんなことはありません。どこかで自分一人での考えを出すことにチャレンジするはずです。

子どもたちにある元々の力を信じようってわけね。

まーくん

まーくん

子どもたちは自分が認められると、自分に足りないところに目を向け始めるようになります。全員が全員じゃないと思いますが、ほとんどの子は必ずそうします。ネガティブな指摘をされるよりか、ポジティブなフィードバックを受けた方が、自分の足りないところに目を向けます

思考の様々な可能性を、子ども同士の即時共有は可能にしてくれるのです。

また、もちろん先生もいろんな子の考えている様子がよくわかります。今までは机間巡視しないと気付かなかったつまづきや子どもたちの悩みを、先生側も把握が可能です。その把握を経て、効果的なアプローチできます。

あお

あお

これは助かりますし、子どもたちも救われます。

ここからはヒミツキチでの使い方!

まーくん

まーくん

子ども同士の考えの即時共有

このように一覧で見られる場面を、先生のPCをテレビに映す形で共有しています。書く子は気にせず書きますし、考えるのがゆっくりな子も安心して書くことができます。

あお

あお

いろんなGIGAスクールを支援するソフトがあれど、この即時共有をしているのはスクールタクトだけではないでしょうか。

早く考えが書けた子はどうするの?

まーくん

まーくん

あお

あお

同じく終わった他の子にフィードバックをするなどしているよ。

この発想は次の「補完」にも繋がってきます。

子どもたちの苦手の「補完」

子どもたちの苦手の「補完」

苦手なことは誰にでもあります。

これまでの教育は「苦手な部分は努力して一人前にする」ことに力を注いできたのではないでしょうか。

あお

あお

面談で、得意なところの他に、苦手や課題を必ず示してきましたもんね。

ボクも図工がすごく嫌いで、苦手で、図工をやりたくなくて学校を休むこともありました。

クリエイティブなところに苦手さを感じていたのです。普段は指示通りに学ぶことを求められるのに、アートやミュージックは、自分だけのオリジナルを求められる学校に鬱憤が溜まっていました。

また、ずいぶん身勝手な子どもだったんだね。

まーくん

まーくん

こういう苦手な面は、ICTに任せてしまえばいいと思っています

人に直接聞くことが苦手な子は、コメント欄でそっと聞けばいい。話で表現することが苦手な子は書いて表現すればいい。

自分の得意はどこで、何で勝負すればいいか。そこに自分の価値を見出していくことこそ、大事なのではないでしょうか

もちろん、早い段階から何が強みで何が弱いかを決めつけちゃうのは良くないと思いますが、

強みを伸ばしていく子どもたちを育てることを、ICTで「補完」できるのではないでしょうか。

ここからはヒミツキチでの事例をどうぞー!

まーくん

まーくん

ヒミツキチ森学園では、アウトプットを学ぶ「書く時間」というものがあります。

その中で、読む時間で読んだ本の書評を書くという課題がありました。

最初、スクールタクトで3つの問いについて答えてもらいました。

そのメモをもとにして、あとは手書きで作家のノートに書いていくのか、そのままデジタルでwordなどに書いていくのかを選んでもらいました。

書くことや漢字に苦手意識がある子は、タイピングを学んでいますので、ここからは自分で選んでデジタル中心で取り組んでいくことができます。

何がなくても書評のイメージが湧いている子もいるのですが、こうやって「問いがあるメモ」があることで、問いに触発される形で、発想が湧いてきます。

あお

あお

まずは問いをもらって考えるのも大事!

コメント欄では、先生からのフィードバックももらえます。

今までは提出して待たなくてはいけなかったものも、即時でコメントがもらえて、次の活動に進んでいくことができます。

「苦手を補完する」のは、この学習で何を学んで欲しいのかとうまく繋げながら、形にしていけるといいですね。

GIGAスクール構想の本質③ 経験の効果的蓄積

GIGAスクール構想の本質③ 経験の効果的蓄積

GIGAスクール構想の本質として3つ目に挙げたいのは「経験の効果的蓄積」です。

先生と子どもたちで残した学びが、情報管理ツールや授業支援ツールの中に蓄積され記録されていくことが、ICTを活用することの本質だと思っています。

ノートというアナログツールだと、学びの蓄積はそれぞれの子どもが持っていることになります。先生が持っている情報もそのノートには共有されません。

あお

あお

それが板書をうつすことで共有されていたんですよね。

それに対して「情報や学びの軌跡」が1つの場所に溜まっていくこと。その溜まったものを利用して振り返ったり、次の活動の際に見直して生かしていくことができます。

学びの蓄積こそ、GIGAの本質、本当にやりたいことじゃないかと思うんです。

ではスクールタクトでの事例を見ていきましょう!

まーくん

まーくん

一つはルーブリックの形をとりながら、子どもの振り返りの蓄積が溜まっていくことでしょう。

振り返りの軌跡を眺めることができて、プロジェクト学習では、最終の振り返りに生かすこともできます。こうやって、定点観測した結果がたまっていくのは、学習にとって大きいです

あお

あお

この単元のボクの在り方も、ルーブリックを使って振り返ってもらっています。

「記録・インスト」という課題を作って、一度配布します。

ただ、このページには👀のマークをつけて、子どもたちが「先生メモ」のページを見れるように促しています。自分たちが話し合ったことや決まったこと、インストラクションに使った資料がこのページには溜まっていくことで、子どもたちの学びの軌跡を追うことができます。

このような学びの蓄積は、先生の「指導の記録」にもなるし、子どもたちにとって「再現性のある学び」にもなりうるのです。

GIGAの本質をつくスクールタクトの活用法と改善点のお願い

GIGAの本質をつくスクールタクトの活用法と改善点のお願い

今日話してきたことをまとめると、

  • GIGAの本質「情報の即時共有・能力の補完・経験の効果的蓄積
  • 本質をつくスクールタクトを使った活用例

です。

あお

あお

ここからはスクールタクトに改善点のお願いです!

ファイルを共有・リンクを共有を柔軟的にしてほしい!

課題の他に「ファイルを共有・リンクを共有」などがありますが、この部分が今のままでは活用しきれていないのが事実です。

ボクは、前述した学びの蓄積については配布した課題の「先生メモ」の部分を使ってみんなと共有しているのですが、このように時間差で溜まっていく学びの蓄積が、教室の学びには必要です。

ファイルを共有というよりかは、学びの共有として、写真もPDFも、リンクも、追加資料も、配布の後からもみんなのものが即時に同期されるような共有ツールがあると、とってもとっても便利です。

あお

あお

この1つなので、ぜひ実施してもらえると、ありがたいです!

ここまで、スクールタクトについてまとめてきました。

とはいえ、今日話したのは応用的な内容なので、ここまで読んでも実践できるという人は本当に一握りかもしれません。

そもそも情報やICTに苦手意識のあるという方は、ぜひ最近出版されたスクールタクトの本を読んでみてください。

活用例から、自治体への導入例まで、たっぷり載っています。まずは入門におすすめです。

そしてスクールタクトについて、発展的に何ができるか、本質的なところに舵を切ろうと思ったけど踏み出せない方は、実際にうちの学園で何が起こっているかを見るというのはどうでしょうか。

特例校でもないし、事例も挙げていませんが、見学はいつでも受け付けているので、ハードルは低いですよ。

またスクールタクトを活用している、友人である蓑手さんが校長を務めるHILLOCKもおすすめです。

あお

あお

それでは今日も良い一日を!

併せて読んでほしい記事はこちら!

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