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ヒミツキチで行う、個別最適化・自由進度学習の実際

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あお

あお

ヒミツキチ森学園の先生

プロフィールにもあるように新しい働き方、在り方を提案する先生|一般社団法人PLAYFUL|ヒミツキチ森学園グループリーダー兼広報|元公立小学校教諭、15年勤務全学年経験|ブロガーとして2020.3に月10万PV達成|コラムはnoteへ |2人の娘の父|横浜生まれ横浜育ち|ヨガ、筋トレ、早起き、5年間継続中

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おはようございます。ヒミツキチ森学園のあおです。

さて、今日はヒミツキチ森学園で行う個別最適化・自由進度学習についてご紹介していこうと思います。

もちろんまだまだ完成された形ではなく、試行錯誤中ですが、一人一人が自分の学びに向き合って取り組んでいるか中で、少しずつ成果が上がってきています。そんなプロセスも読んでいただく方に味わっていただけたらと思います。

読んでほしい
  • 個別最適化の学習って何?自由進度学習って?
  • ヒミツキチ森学園ではどんな風に取り組んでいるの?
  • GIGAスクール構想に取り組む学校の中のヒントを得たい!
あお

あお

さて早速見ていきましょう!

個別最適化の学習って?自由進度学習って?

個別最適化の学習って?自由進度学習って?

聞き慣れない言葉が並んでいるけど、どんな意味なのー?

まーくん

まーくん

あお

あお

一つひとつ説明していくね!

「個別最適化の学習」の意味は?

文部科学省から出された「Society 5.0 に向けた人材育成」には、「公正に個別最適化された学びを実現する」と書かれています。文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」の目的は「誰一人取り残さない、公正に個別最適化された学びの実現」とされていましたが、その後文言が変わり、「誰一人取り残さない、個別最適化された学び」という表現が増えてきました。

一人ひとりの子どもに最適化された学びを提供するということが、GIGAスクールの大きな目的なんですね

従来の一斉授業で、集団としての学びのなかで、個別に対応するのではなく、最初から個別に最適化された学びを届けることの意味合いが強いのだと思います。

それが、1人1台のタブレットだと実現するわけかー

まーくん

まーくん

「自由進度学習」の意味は?

こちらについては、「単元内」がつく事例については研究も進められています。

2014年の論文です!

ボク自身も6・7年前ぐらいから、単元内自由進度学習については、主に算数について取り組んできました。単元の中で、大切なことをシートにしつつ進めていましたね。2014年の実践がこちらです。

6年生の算数はほぼ全単元で、行っていました。

自由進度学習は、さらにそれを単元内に限らず、拡げた形になります

ヒミツキチ森学園では、「誰と、いつ、どこで、何を、どのように」学ぶかも全て自由にしています。そうすることで、自分のペースで進んでいく学習を可能にして取り組んでいます。

ヒミツキチ森学園の個別最適化・自由進度学習の実際

ヒミツキチ森学園の個別最適化・自由進度学習の実際

続いて、ヒミツキチ森学園では、実際にどのように学習が進んでいるかを共有します。

特徴をそれぞれ挙げておきます。

  • 「学びの地図」という週の計画表を使って、ブロックアワーの学習内容を子どもたちが計画
  • 主に国語・算数の学習が中心だが、3年生以上は理科・社会もワールドオリエンテーションの学習と連携して、個別に時に集団で学ぶ
  • ipadを使った学習が中心、それだけではなく他の方法でも学ぶ

学習内容を子どもたちが計画する

こちらが今週の学びの地図です。

1・2年生が多いボクらの学園では、次のようなスモールステップで計画を立ててきました。

  1. 学習のめあてを立てる (ていねいに書く・このページまで終わらせる など)
  2. 学習内容を選択する (何をするかを選択する)
  3. グループリーダーが出す課題に合わせて、ブロックアワーのどこで何を学ぶか選択する
  4. 「ワールドオリエンテーション」や「本と作家の時間」をどうブロックアワーに入れるかを計画する
  5. 水曜日の時間割を自分で組み立てる (←今ここ)
  6. 自分の時間割を自分で立てる(来年度以降4〜6年生クラス)

計画も最初は30分以上かかっていましたが、毎週毎週積み重ねることで、短い時間で自分で計画を立てることもできます。グループリーダーは、課題の時間配分など、計画の段階で声はかけますが、基本的には子ども達に任せます。

最近では、ワールドオリエンテーションの学習なども、ブロックアワーの中に入れて計画できるようになってきました。

あお

あお

1年生でもここまで自分の学びを立てられるんだ!というのは手応えとしてあります。

ipadを使い個別化しながらも、必要に応じて一緒にも学ぶ

Ipadを使いながら学んでいきます。

かず(算数)では、基本的にはeboardを使用して進めています。

eboardが最適かわかりませんが、あまりに作り込まれた算数専用教材でも、学びは止まってしまうっていうのが実感なんです。eboardだと、プリントアウトしたものと動画教材とをリンクさせながら進めます。ipadだけで学ぶ子もいれば、プリントと併用して学ぶ子もいるんです。

あお

あお

上手くICT教材を使える程度の余白が存在していて、使いやすいんです!

これって実はすごく大切なことなんじゃないかと思っていて、全てタブレットの中で関係せず、先生や友達と程よく繋がりながらできる教材が、個別最適化には向いているなぁと感じています

さらに、一緒に向き合って学ぶ学びも大切にしています。1年生の初期や、長さやかさの学習では、実際に手を動かすことでの学びを大切にしています。

そうやってipadでの個別最適化を基本としながらも、集団で学ぶことも大事にしています。

理科や社会は、ワールドオリエンテーションの学びと連携して学ぶ

理科や社会については、ワールドオリエンテーションの学びと連携して行います

例えば今は、「命のつながり」をワールドオリエンテーションで学んでいるので、4年生の子どもが、5年の理科「人間の体」について個別で学習しています。

さらには、「ことば・かず」も学習内容を決めるときに、今学んでいることからの選択を大事にしています

ワールドオリエンテーション「植物の恵み」の時には、「作家の時間」で学園にある植物図鑑をみんなで作ったのですが、その際に植物の丈の長さを測るから、「長さ」を学習するなど、ひとつひとつの学習に意味を持ちながら学べる工夫を考えています。

つながりの中で学びは深まる…そう考えているからです。

個別最適化・自由進度学習での子どもたちの成果

個別最適化・自由進度学習での子どもたちの成果

実際にこのような学習を進めることで、どんなことが起きるのでしょうか。

1つ挙げられるのは、比較すること・されることがなく、自分のペースで学べるということです。

個別最適化の学習では、隣の人と同じところを必ずしも学習していない状況が多く生まれます。集団で学ぶ際にも、ミニレッスンは全員で、あとは自分のペースで学ぶが基本なので、比較したりされたりすることがありません。

できていないことでの個人の自己肯定感の喪失は少なくなり、自分のペースで確実にできることを増やせるようになります

作家の時間に「ヒミツキチでの学び」を書いている子がいて、一番に挙げていたのが、この「自分のペースで学習できるから焦らない」ということです。

そして意外と学ぶ場所や環境が大事だということがわかりました。

ヘッドホンをつけて音を遮断することで集中する子もいますし、縁側の暖かいところで、お日様の光を浴びながら九九を暗唱している子もいます。場所を選べるということは学習する環境を自分でつくるということ

これは子どもたちにとって大きな学びになります。

また、「自由にやって学習進度に遅れていかないのか」という疑問があるかもしれませんが、むしろ個別化することで、学習ペースは早まります。学びの概念を獲得している子は、説明はそこそこに問題を解き始めます。そうやってわかっていることを、1からやる必要はないので、ぐんぐん進んでいきます。

結果的に1年生が3年生の算数を学ぼうとしていたり、次の学年の漢字に進んでいることが多いなど、学習進度はむしろ早くなっています。

最後に、個別最適化された学びはオンラインの学習にも対応しやすいです。ヒミツキチ森学園では、体調以外の理由についても、オンラインでの学びの選択を可能としています。

あお

あお

4・5月のオンライン授業で、その素地を整えることができました。オンラインだからこそのメリットも多いです。

そうなると自然と、オンラインで学ぶためには、家の学習と学校での学習がつながっていることになります。

ヒミツキチ森学園に宿題はありませんが、

「2年生のかず、暇だったから全部やっちゃったよ!」
「漢字、終わらせちゃった!」

子どもたち

子どもたち

などといった、自主的に取り組んで来る子も、ちらほら現れました。

個別最適化・自由進度学習における先生の役割

個別最適化・自由進度学習における先生の役割

進めてみて実感する、今後の先生の役割は次の通りです。

  • ケアする
  • 目標を立てる
  • 見守る・観察する

従来の教えるに加えて、このような役割が大きくなってくるのを実感しています。

個別最適化の学習では、自分自身のモチベーションの管理なども子どもたちが主導になります。小学生の子どもたちにとって、なかなかそれは難しいのです。側に寄り添って、励ましたり、できたことを認めたり、そういうケアとして寄りそう先生の役割が、今後大事になります。

ケアがなくては、個別化は孤立化になります。どう学びに寄り添えるか、かなり大事だと感じています。

また、週の目標を立てる時には、コーチの役割も担います

先週の振り返りから、どのぐらい進みたいのか、自分がやってみたいことは何なのか、一人一人に合わせてコーチングを進めていきます。

目標って一人じゃ立てられないものね!!

まーくん

まーくん

子どもたちが自ら計画を立てられるように、長期的な視野で一緒に計画を見ていく役割は大事になります。

そして教えるというより、一緒に考える役割がぐっと増えました。

教えたり丸をつけたりする時間ももちろんとりますが、子どもたちを少し遠くから観察することを大事にしています

  • 今、この子は何を考えているのか
  • どこにつまづいているのか
  • 一人で乗り越えるのを待つべきか
  • どんな助けがあればいいのか

そんな想いから、よく観察することが増えました。

先生の役割も、学びによって変わってくることを実感しています。

個別最適化、自由進度学習の課題は?

個別最適化、自由進度学習の課題は?

現時点での課題としては次のことが挙げられます。

  • 学習内容は十分か、確実な理解に向けてできることは?
  • グループで学ぶタイミングは、どこが最適か?
  • どこまで任せるか

単元を学習したかで判断しているのではなくて、子どもが理解したかを確かめながら進んでいます。「こなしたかではなく、理解できたか」ここにこだわっています。

理解したものは確実に忘れていくので、どのタイミングで学習理解度をどう確認するか、ここが次の課題になっています。

また、グループで学ぶタイミングはいつも悩むところです。

子どもたちが自分の学びにノっているときに、呼んでしまっていないか。1回学習してしまったものは、モチベーションが下がらないか、そんなところも注目しながら進めています。

どこまで任せるかというのも課題ですね。

基本的に立てたペースで学習していって、週の振り返りまではペースに声かけをしないようにしています。

あお

あお

ついつい、口うるさくいってしまいそうになるのですが…

でも、自分でたてた計画を自分で振り返り、気づくから意味があるのであって、先生が先回りして気づいてアドバイスをすることはあまり価値を感じません。

この辺の辛抱強さを身につけたいです。

まとめ GIGAスクール構想の方向性

まとめ GIGAスクール構想の方向性

今日は、個別最適化と自由進度学習について、お話しさせていただきました。

文科省が提案する「GIGAスクール構想」に向けて、現場の先生たちが今取り組んでいるところです。

一人1台のタブレットでの学習は、これまでの学習を一変させる可能性を秘めています。しかしながら、「一斉授業の中でそれを使おう」とする先生の授業観も同時に変化を求められているのだと思います。

個別に学びが最適化されるために、タブレットを使う。あくまでICTはツールだと思っています。ipadを使ってみて生まれた問題を解決するのではなく、望む姿を大事にしてそのための道具の一つとしてどう活用していくか、それこそが大事な気がします。

あお

あお

今必死に仲間が取り組んでいるので、心から応援していますし、何かできることがあれば…と思っています。

ワクワクしながら学びに取り組む子どもたちが、増えていきますように。

あお

あお

それでは、今日も良い1日を!

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