おはようございます。
ヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日はボクが仲間と主催する火曜日の学び場についてご案内させてください。
あお
2020年から続いている学び場をリニューアルしました!
4期のスタートが開始されました!
まーくん
4期申し込みスタート!
次期開催の際にメール欲しい方はこちら
また、この学習する学校実践講座の内容から一歩先にいった「Compassionate Systems」の講座を2024年5月香港に受けにいきます。
こちらの次のステップへの学びも、いろんな形で還元していきたいと思います。
よかったらこちらもどうぞー!
子どもに学習しなさい!という先生や親、ご自身はどうでしょうか。
学び続けているでしょうか。
昔、恩師に言われた言葉で「学ばない人に教える資格はない」というのがありました。そう学び続けることが、変化を生み出す第一歩だと信じています。
そう言うと、よく言われるのが、
仕事で忙しくて学びなんてできないよ。。。
先生
大人になってどうやって学ぶの?
親
なーんて声。
みなさんも、学び続けることの価値はわかっているけど。。。というのが正直なところではないでしょうか。
今回、ボクらが提供するのは
- 隔週火曜日の夜に「学習する学校」をオンラインで学ぶ1時間半
- 講師はシステム思考教育家の福谷あきひろさん
- コミュニティで学び、教育にプラスの変化を生み出したい
そんな学び場です。
どんな人におすすめかというと、
- セミナーなどで学ぶのだけれど、自分の教室や学校、日常に変化が生まれない人
- 自分の組織をなんとか良い方向に持っていきたいと考えている人
- 先生自身が学習することの価値を感じているものの、どう学ぶかわからない人
です。
あお
それでは早速解説します!
目次
システム思考教育家 福谷彰鴻さんって?
お世話になっている福ちゃんはこんな方です!
教員、生徒&児童、社会人一般向けのワークショップを実施
長野県立大学ソーシャル・イノベーション研究院 客員准教授
クマヒラセキュリティ財団 システム思考教育アドバイザー
大阪大学人間科学部卒業後、ロンドンシティ大学で経営学修士、Hult International Business SchoolでMBA取得後、マサチューセッツ工科大学上級講師で『学習する組織』著者のピーター・センゲ博士に師事
大阪市出身・鎌倉市在住(ふたご座・A型・42歳)
あお
鎌倉のお宅にお邪魔して奥様とランチをさせていただいたことや、ヒミツキチの子どもたち相手にシステム思考の授業をしていただいたこともあります。
学習する組織・学習する学校のピータセンゲさんのお弟子さん
3年目の付き合いですが、尊敬できるとってもとっても素敵な方です。
伝わるの、それで。。。
まーくん
あお
福ちゃんのリーダーシップがステキなんです。
ここでいうリーダーシップってぐいぐいリードするあれではなくて、自分が引いた線を超えていくというリーダーの語源に沿った意味で話しています。
チャレンジャーでもあるし、常に変革し続けている人。
あお
だからボクもそばで学ばせてもらっているんです!
コミュニティで学ぶことの価値
さて、体験会での福ちゃんの言葉の中に、「学習はコミュニティの中で起きる」とあったんですね。
そう、ボクはまさにこの言葉を伝えたいのです。
1回っきりのオンラインセミナーを受けて、いい話を聞いた後、変化が何も生まれなかったって経験ありません?
「明日からは〜してみます!」
でも現実は、明日には日常に戻る…
みたいな。
あお
よくありますよね、ボクもかつてはそうでした。
学習が単体で起こっていたとしても、それを継続していくことは非常に難しいのです。
だからコミュニティで学ぶんです。
この図は体験会の中でも使われたのですが、
火曜日の学び場では、プラクティスを大事にしています。
センゲさんも福ちゃんも口酸っぱくいうのが、プラクティス(練習)こそ大事だということ。繰り返して染み込む学びです。
それをコミュニティの中で続けていくと、お互いのバックボーンなどがわかり、関係性が深まります。その結果、ボクらの学習欲も上がっていきます。
コミュニティの中だからこそ、会話の質が上がり、より繰り返すことで熟達度に繋がります。
さらにそれが、更なる会話の質が上がり、日常での気づきが生まれ、行動の変化が加速していきます。
そう、日常の行動が変化するのって時間がかかるんです。
教えれたから即行動できるわけではありません。
ここまで至る体験はコミュニティで学んでいるからこそ。
あお
福ちゃんの学び場ではオンラインでそれが生まれているのが、本当に驚き!
だからボクらはコミュニティで学ぶ必要があるんです。
4期申し込みスタート!
未来を一緒につくり、何かを育てていく
福ちゃんがさらに話していたこと。
教育を変えようなんてことは思わない。
でも、教育に関わるかたが未来に向かっていくパワーを加速させたい。
センゲさんも
「パワフルなのはビジネス、大切なのは教育」
と話していた。
変えるんじゃなくて、既に存在しているものに何かを育てていくんだ。
そう、ボクらは新しい流れを作ろうというわけではないんです。
既に存在している中に、大切なものを育てていくんです。
あなたの組織に、あなたの身の回りに、新しく作るんじゃなくて、育てていく。
それがゆっくりとした変化につながっていくはずです。
ボクらは一人じゃ育てられない。
あお
だからこそ、コミュニティの中で一緒に学んでくれる人を募集しています。
ここからは講座の内容を記録とともにご紹介するよ!
まーくん
第1回 学習する学校・コア学習能力
第1回目では、この講座の根幹となる部分です。
この講座で大事にしたいことは、一方的に聞くことではなく、シェアしあうこと。
一人ひとりのストーリーを語り、聞き合うことが学習につながるという話題からスタートします。
第1回目のメインは次のこと。
まーくん
私たちにとって心から創り出したい成果・キャパシティを高めていくシステム
まさにそれなんだと、繰り返し福ちゃんのシェアから感じたことです。
そして学習は3つのことから起きるんです。
- VISIONによって起きる
- PRACTICE=やってみることによって起きる
- コミュニティ(人とのつながり)のなかで起きる
だからこそ、このような実践の場が必要なんです。
あお
この講座には自主ワークもあって、何度も何度も練習する中で学習が起こっていくんですね。
また、リーダーシップについても、1回目で触れています。
組織の変化は、誰か優秀な一人からなるものではない。変化が起きるのは、リスクをとって一歩を踏み出し続ける人が、いたるところに生まれること。
そうリーダーって一歩踏み出し続ける人なんですね。
そういう意味で言うと、リーダー=学習者なんですね。
あお
実感値として感じていて、学習し続ける人って、まさにリーダーですよね。
そして学習する学校の根幹をなす「3つのコア学習能力の説明」で終わりました。
- 創造的な志向性
- 内省的な会話
- システムを認識する
3本足の椅子モデルと言われているこの3つをこれから学んでいきます。
こんなに書いちゃっていいの?
まーくん
あお
情報だけじゃ学習者になれないんだよ。
これだけの情報開示をしても差し支えないのは、学習する人になるためには、VISIONを描くことができて、コミュニティの中でプラクティスを繰り返していく必要があるんです。
だからこそ、本気で学びたいなら、コミュニティに加わる必要があります。
いずれ自分でもできると思うのですが、まずは学習者が集まるコミュニティにいることは大事じゃないでしょうか。
2期を実施する場合、連絡を受け取りたい方へのフォームを用意しました。
4期申し込みスタート!
第2回 システム思考の氷山モデル
さて、第2回は氷山モデルについてです。
いきなりのこのモデルを説明しても一方的に教わるだけ。そうじゃなくてこの講座は、参加者のシェアからスタートしていくんでした。
1回目から2週間、その間に覚えていることや考えたことをシェアするところから始まりました。
そして、もう一度「システムを見る」ことからスタートします。
あお
さて、システムとは一体なんでしょうか
よくある間違いがこちら。
×「これはシステムのせいなんです」、何かの仕組みを示すもの。
この捉え方だと、システムは自分の外にあって、何か手の届かないところで大きなことを動かす仕組みなんです。
こういう言い方する人多いよね。
まーくん
システムが良くないんだ、社会が良くないんだ、こう言って終わってしまうことが多いんです。
そうではなくてシステムを次のように捉えてみます。
◯ つながりあって存在していて、一つが動くと他も動くもの
そう考えると、ボクらもシステムの中の一つにいるわけです。それを否定していても始まりません。
ボクらに必要なのは、
どのつながりにエラーがあるのか、フォーカスを当てる必要があるのかを見極める目なのではないでしょうか。
つながりが動きを決めるのですが、ボクらは物事を小さく分けて修正する思考に慣れすぎているという話もありました。
まさに学校ってそうかも!?
まーくん
学ぶ仕組みも、小さく分けて一つ一つをパーツとして学んでいきます。ボクは体育を専門にしてきましたが、体を支えるというパーツで学ばせやすいものとして、器械運動なんかは典型的です。
大人になったら誰もやらない運動をパーツで学ぶと効果的だから疑いなく学ばせる…ここは変えていきたいなぁと思っているところです。
最後に、氷山モデルのワークを行いました。
ある事例を取り上げて、「氷山モデル」に当てはめて考えるというものです。
こちらもワークによる繰り返しのプラクティスが必要になります。
だからこそ一緒に学んでいけたらと思っています。
第3回 ビジョンとは?
3回目は大事なビジョンの回です。
ビジョンはステイトメントなどの文言じゃないということ。
ビジョンっていうと、企業理念とかに掲げているあれじゃないの?
まーくん
あお
そう捉えて、構えてしまう人が本当に多いんだよ。
学習する学校のビジョンとは、大きな文言やステイトメントではありません。
ビジョン=私(たち)にとって大切なこと、大事なこと
です。
よく話題に出るのが、「健康である」と「病気がない」の違いです。
病気がないこと=健康であるではないですよね。病気がないだけなら、人間ドックに通い続け、問題があるかどうか確かめればいいのかもしれません。でも、健康であるについては、それ以外にも日常からやることがありそうです。
ボクら先生は特に、学校の中で問題解決に走りがちです。ケース会議、喧嘩の仲裁、不登校の子の対応…これらは何らかの形の問題です。
あお
これらが重要ではないと言っているんじゃないですよ。
そうではなくて、あなたが望むものは何なのか、教室に生み出したいものは何なのか。
ビジョンを描くことがそれ以上に大事だと話しているんです。
あお
この回でも実際にボクが事例を話させてもらったんですが、こちらにも軽く載せておきます。
ある年に、大変な行動をとってしまう子どもがいました。毎回止めないと危険だなぁという行動です。
ボクが毎日思っていたのは、
「どうしたらこの行動がなくなるんだろう?」
です。
でもそれだと、なかなか問題行動は無くならなかったんですね。
ある時、ひょんなことから、それが、
「〇〇さんが安心できる環境を作るにはどうしたらいいだろう?」
に変えてみました。
そうするとその直後、あるプロジェクト(係活動)に入ったその子は、水を得た魚のように動き出したんです。
あまりに楽しそうにプロジェクトをするものですから、プロジェクトの時間以外にも、たくさんの子が話しかけてくれるようになりました。
すると、いつの間にか、〇〇さんが抱えていた問題行動がぴたりと止まったのです。
ボクが問題にばっか目を向けていた時には問題は膨らむばかり。そうではなくて、ビジョン(なにを生み出したいか)に目を向けることで、状況が少しずつ変わっていったんです。
あお
いかがだったでしょうか。
何となくですが、ビジョンについて捉えることができましたか?
ビジョンはボクの著書にも載っていますので、ぜひ学校現場での事例はこちらでどうぞ!
第4回 推論のはしご
第4回は推論のはしごです。
我々の信念であるメンタルモデル、それを見ていくためのツールが「推論のはしご」です。
163ページにも書かれているね!
まーくん
あお
福ちゃんの図の方が本よりわかりやすかったです!
ボクらが目の前の事実に対して、凝り固まったメンタルモデルで見てしまうとき、この梯子を駆け上がってしまうのです。
- 観察可能なデータと経験
- 私はデータを選ぶ
- 私は意味を加える
- 私は仮定する
- 私は結論を導く
- 私は信念を内面化する
- 私は行動を引き起こす
あお
この順番ではしごを駆け上がります。
思えばボクも最初の学校の頃、こんなことをしていました。
- 宿題を忘れてくる子がいる
- また宿題を忘れて言い訳をしてくるんだ(昨日も一昨日もそうだ)
- この子は次は新しい言い訳を考えそれを楽しんでいる節がある
- ひょっとしたらボクだったら怒らないと思っているのかな?
- そうだ、ボクのことを軽く見ているのかもしれない
- だったらこの子にちょっとわかってもらう必要があるな
- 「ちょっとおいで!」
あお
文字にしたら、なんてことを考えていたんだと猛省です。この間3秒ぐらいの出来事です。
こういうメンタルモデルで子どもと接していたら、クラスは一見回っていくようですが子どもは離れていきます。
3年目の終わりに気づいて、自分のメンタルモデルを疑えたのが良かった。
メンタルモデルがあること自体は悪いことじゃないんです。ただそれが、物事に対して自動的に働く…はしごを駆け上がってしまうようなモデルになっている時に、良からぬ影響を及ぼしてしまいます。
今回は福ちゃんの話、そして参加者との対話から、自分がはしごを駆け上がった経験やそんな時にどうするかを深めていきました。
あお
ツールを知っているだけだと何も起きません。コミュニティの中で日常の中でそのツールを学び実践する機会が必要です!
4期申し込みスタート!
第5回 問題のすり替わり
ボクらが往々にして無意識に取ってしまう行動の中に、「対症療法」があります。
こういうことが起きた時は、次はこうしよう。なんとなくそれが望んでいないことだったりしても、取り続けてしまう行動ってありませんか?
宿題忘れた子に、ダメだよ!って言って、中休みにやらせちゃうとか。。。
まーくん
あお
許されることじゃないですが、同じ学年の先生がやっているとつい。。。
そんなふうに考えた時に、根本解決に向かうにはどうしたらいいでしょうか。
この回では、これまでもよく練習してきたループ図を使ってワークをする中で、感じたこと、掴んだことを仲間と共有しました。
どんな変化が起きたかは、ぜひぜひ第2回で一緒に参加してみてくださいね。
とはいえ、リピートしたい!と言っている人も多いんだよね。
まーくん
4期申し込みスタート!
第6回 ビジョンの深掘り演習
ボクら先生の仕事は、ついつい問題解決しがちな方向に動いてしまいます。
何か問題が起きたら取り除こうという思考になりがちではありませんか?
- クラスのあの子が落ち着かないな
- タブレットの使い方がよくない、子どもたちに話をしておくか。
- あそこのクラスの保護者が怒って対応に追われてしまっている。。。
どれもこれも、問題解決の思考になっています。
あお
この思考も必要なんですが、問題解決ばかりに追われてしまって、自分が本当にしたいことができるでしょうか。
こういうところを解決するために、時短術があったり、GIGAの力を借りましょうじゃなくて、そもそも解決する問題なのかということです。
さて、こちらの本にも書きましたが、もう一度ビジョンに立ち返ってみましょう。
学習する学校のビジョンとは、大きな文言やステイトメントではありません。
ビジョン=私(たち)にとって大切なこと、大事なことです。
この実践LABではビジョンを見つめるための「ビジョニング」を行なっています。
そして見えてきた各自のビジョンについて、さらに深掘りしていくのです。
どうやってやるのー??
まーくん
あお
そこは、講座で一緒に学びましょう!
第7回 創造的緊張
「創造的緊張」については、こちらの本もどうぞ。
ビジョンを描いて、現在地がわかったら、その間に生まれるのが創造的緊張です。
ゴムがビヨーンと伸びた状態のことね!
まーくん
一般的に、この緊張は2つの方法で解かれます。
1つは、現実がぐーんとビジョンに近づく場合。
もう一つは、ビジョンが下がってくる場合。
どうせできないよ。ボクにはできっこない。
まーくん
あお
そうやって下げる大人も子どももたくさん見てきました。
ボクらが掲げたビジョンを降ろすことなく、創造的緊張を生み出していくには、どのように考えれば、行動すればいいでしょうか。
そんなことを第7回では考えました!
第8回 成長の限界
最終回の8回目は、成長の限界です。
成長には限界があるから、諦めろ!ってこと?
まーくん
あお
大袈裟ですな。そうじゃなくて、「揺り戻し」が起きるということです。
この回では、変化について扱いました。
学習する組織の中でピーターセンゲは、
「人は変化に抵抗するのではない、変化させられることに抵抗するのだ」
と話していました。
「私が今日からあなたたちを変化させにきました!」
と言われたらどうでしょうか。
あお
嫌な気持ちか苦笑いしかしないですよね。
そうだとしたら、ボクらは変化をどう捉えたらいいのでしょうか。
そして、変化の際に起こる「揺り戻し」とは?
最終回はそんな成長の限界について、皆でシェアしながら学びました。
8回の学びを経てどうだったの?
まーくん
あお
繰り返し学ばせてもらっているからこその価値を実感した1期でした。
今、子どもたちも、先生たちも、学びに対しての効果への期待スピードが早いと思うのです。
すぐに役立つことは?え、それ、明日使えるの?
先生たちからもそんな声がすごく聞こえてきます。
そして、そんな本が売れてるのよね。。。
まーくん
でも、本当に変化というのはすぐに起きるものなんでしょうか。
ボクにとって重要なのは、この学習する学校実践LABに集まった先生たちは、そうじゃないものを見ていたんですね。
変化ってすぐには起きない。
学習には時間がかかるし、たくさんの練習が必要。
みんな、目の前の子どもたちや状況に真摯に向き合っている仲間。
だからこそ、お互いの対話から学ぶことが非常に多かった。
あお
ありがたい気持ちでいっぱいです!
学習する学校実践LAB 4期申し込みスタート!
さて、学習する学校実践LABは2期の申し込みが始まりましたー!
4期申し込みスタート!
4期開催の際にメール欲しい方はこちら
一緒に学べる日を楽しみにしています!
また、この学習する学校実践講座の内容から一歩先にいった「Compassionate Systems」の講座を2024年5月香港に受けにいきます。
こちらの次のステップへの学びも、いろんな形で還元していきたいと思います。
よかったらこちらもどうぞー!
あお
それでは今日も良い一日を!
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