おはようございます。
校舎のハウスダストアレルギーには慣れたけど、オンライン授業には慣れていない「あお@aosenn」です。子どもたちの笑顔に救われています!
さて、今日は「給食指導のポイント」についてお話ししたいと思います。
実はこうしたらと思ったものが、前任校のスタンダードにもなるほど…給食指導については、こだわりを持ってやっています。
給食指導については、配膳やおかわりの仕方などの「ルール面」と、栄養士さんなどによる「食育指導」の2つの面があります。
あお
今回は担任が責任を持つ、ルール面に絞ってお話をします!
- 給食の時間にトラブルが起きがちな先生。
- おかわりの指導で揉めてしまう先生。
- 平和に給食の時間を過ごしたい先生
それでは早速いってみましょー!
目次
学校としての給食指導方針・担任としての基本方針
学校の方針はしっかりと押さえていく必要があります。
3校目の学校というか市町村では、
- 配膳は、食べる子自身がカフェテリア方式で行う。
- その際に食べる量を調整する。
- 一度盛られたものは、減らすことはしない。
- パンは減らさないことが望ましい。
といった方針がありました。
あお
自分が自分の食べられる量を把握し、今後の食育に活かす観点でも、ボクも賛成です。
ボクの基本方針としては、
- 苦手なものも少しは食べよう、でも無理はしない。
- 誰かの減らした分は、みんなでおかわりして、残食は基本なくす方針。
- 完食できたら嬉しいけど、目的にならないように。
って感じでしょうか。ちなみにうちのクラスでは、プロジェクトの話し合いで、給食の完食は5個のコインが入りました。
プロジェクトについてはこちら!
何事も目的となると、そこに強制感が働くものです。給食で苦しむ子がいないってことが大事だと思います。
給食を減らすタイミングや量の調整について
大事な「減らすタイミングと量」についてです。
基本方針があるため、減らすのは、トレーを持って並んでいる時になります。ボクのクラスでは、「半分までは減らせる」が基本です。
半分以上には減らしません、またパンは基本量が食べられるように減らすことはありません。
この辺りは学校によってまちまちです。前任校は、パンも減らしていました。
減らせるという安心感がないといけませんが、いつでも減らして食べるが基本にならないように、ちょっとずつチャレンジできる、まさにこのさじ加減が一番給食指導で大事な気がします。
この感覚が難しい
まーくん
あお
そうそう、たまーに基準を厳しくできる日があれば調整するし…。
基準であっても、みんながクリアできていれば、それを崩して指導する日もあります。そういう背伸びする状況はしっかりとつくっていくことも時には必要です。
「減らすこと」は、日々の給食指導のキーポイントですね。
おいしい給食を楽しむ基本的なルール
子どもに示している基本的なルールはこちら。
- 一口、一皿完食
- 残すときは先生に言う
- 無理はしないけど、もう一口!
こんな感じですかね。
3つ目は心構えに近いです。
一口については、どんなものでも一口は食べること(苦手・好き嫌いの克服)。全ての(パン・ご飯も含む)ものの中で一皿は完食すること(食べる量の確保)。
ただしこの辺りは基本であって、絶対ではありません。食べられないものもありますので、無理はさせません。
あお
体調が悪い時は、この限りではありません。
残すときは、必ず先生に言ってから残すようにしてもらっています。その子の残す量を見たり、把握するのは、先生の大事な仕事です。低学年でも高学年でも徹底です。
あなたの教室にも平和が!給食のおかわりの仕方
おかわりはどうしてるの??
まーくん
あお
はい!こんな感じでやっています。ここ知りたいことじゃない?
実はこの「おかわり」が、学級のシステム上、非常に重要です。おかわりの仕方を見ると、そのクラスがどういうクラスかわかる…ってほど。
おかわりの仕方が甘いと間違いなく、不満が蔓延します。
あお
給食の不満を甘くみるではない!!
ガーン!!
まーくん
それぐらい大事です(笑)
さて、こちらもおかわりの仕方の基本ルールを示します。
- 一品ものはごちそうさま5分前にジャンケン
- 一品ものへのジャンケンの参加は1種類まで。
- それ以外のものは、人数を聞き、+2人ぐらいの量を盛る
このルールにしてから10年ほど、給食中のトラブルは全くありません。
さて、詳しく見ます。
「一品もの」というのは、牛乳だったり、デザートだったり、春巻きだったり‥おかわりの量を調整できない(人気な)給食メニューです。これについては、集まってジャンケンをします。
このとき、ジャンケンの参加は1種類のみです。負けても他に参加はしません。
ただし、ジャンケンに参加して負けた後、他の一品ものが残ってしまって、誰もジャンケンしない時などは、もちろんOKです。
他への参加禁止は徹底!ジャンケンの不満が一番多いのでは?
まーくん
はい、ここで発言力や力が強い男子は自分側のルールに持っていこうとするので、ルールとして確立しておくことは大事です。
一品もの以外は、「〇〇食べたい人?」って聞いてもらって「手をあげた人数+2人」が食べられる量で分けています。+2にするのは、後で食べられる子が出た場合の調整です。
この量の調整も、低学年でも今は自分たちでやっています。最初はボクが量をもって見せていましたが、今は自分たちで判断して量を見せています。基本を少なめにすれば、時間によって2回目を呼べば、みんなの満足は広がります。
おかわり優先券とかはないの?
まーくん
あお
ないね。基本、給食の中に他の指導は混ぜないんだよ。それだけで不満が生まれるし。
「給食の中のことは、給食の中で」が基本です。
おいしいのは、安全・安心の場があるから
これまでみてきた基本方針やルールについては、あくまで「基本」です。クラス会議で話し合って、新たなルールが付け加えられることもありますし、おかわり優先券を望む理由があれば付け加えてもいいと思います。
クラス会議って何?って方はこちらを!
大事なのは、「安心・安全な場」がクラスのベースとしてあること。これが給食の時間もあることです。おかわりのルールが決まっていれば、誰もが楽しく参加できます。そして減らしていいなどのルールによって、救われる子もいます。
「給食が食べたくなくて、学校行きたくない。」は起こしたくないですね。
「食育指導」の面ですが、クラスだけでできることは限られいます。
大事なのは、「つながりを作ること」
ボクは調理員さんとのつながりを子どもたちと作り、作っている人がイメージしやすいようにしています。
例えば学期末には、みんなで挨拶したり、給食委員会が撮影してくれた作っている人のビデオを見たり…
「いや、世界には食べられなくて苦しんでいる人もいるんだぞ。」ってのも一理はあるんですが、「自分との距離」が遠すぎて子どもたちに響かないんですよね。それより、調理員さんとの距離を縮めた方がいい、顔が浮かべば、「食べてみようかな」が生まれるかもしれません。
何度も言いますが、給食指導で不満がたまると、他のところで不満が噴出しますので、クラスの向かっていく方向は悪くなります。
この給食指導、ルールやおかわりの仕方などが大事だということを覚えておいてください。
給食指導だけに限らず学級経営全般をまとめて書きました!
あお
それでは今日も良い一日を!
掃除指導についてはこちら!
給食当番が自動的に決まる!席替えについてはこちらを!