学級目標・クラス目標のつくり方

おはようございます。学級目標については、強いこだわりをもつ青ちゃんです。

 

学級目標、クラス目標の作り方って本当人それぞれ、若い人はどう作っていいのかわからないよね。

まーくん

 

青ちゃん

ボクも違和感を言葉にしながら、試行錯誤で作っているよ。今日は、今どんな目標を作っているのか紹介するね。

 

 

注意

この記事は、前ブログのいくつかの連載をまとめたものです。

ここ2年取り組んできたクラス目標の作り方、そしてその成果と課題を載せています。

「一般的な作り方」というよりかは、「ボクの中での最適解」を探りながらの実践になりますので、そのつもりでお読みください。

 

 

記事の内容については、友人や先輩との対話の中で、考えてきたものです。

主にKAIさんの実践から学ばせてもらうことが非常に多かったです。KAIさん、飲み屋でたくさん語ってくれてありがとうございます!

 

学級目標の考え方

 

4月に決めるのは早すぎる!

 

まず言えることが、4月に作るのは時期早々だということです。

目標はもっと後になってから決めるべきだと思うのです。

 

なぜかというと、子どもどうしの関係性が、話し合いが深まる状況にないから…

ボクのクラスを見ていても、まだまだ関係性の中に不安がありました。新しいクラスへの期待や、早くもクラスの笑いの中心となる子がいて、それをみんなで笑いあえる雰囲気はあるものの、まだまだ関係性ができていない状態です。まさしく「フォーミング」の状態。

 

チームの状態については今読んでいるこちらが、おすすめ!

 

 

 

そんな状態の中では、安心して深い意見を出すことはできません。また学級会とかいう大昔の会議の形だったらなおさらだということ。1対1で話せる安心感のなかで、初めて本音での話し合いが進むので、一斉より、子ども一人ひとりでの話し合いの場が必要になります。

 

また、うちの学校は5月に運動会があるので、この運動会に向かう体験自体が学級目標をつくる元になることも、3校目で初めての春の運動会を体験してわかりました。

 

この時期に目標を作ろうとするのは、大半は学校や先生の都合なんですよね。もっともっとクラスで成功や失敗の体験の数を増やしていかないと、目指す姿なんて見えてこない。

 

本当に必要か

 

間違っちゃいけないのは、個人の成長が全てだということ。集団のために僕らは存在しているんじゃない。

 

子どもも先生も勘違いをしやすいポイントだよね。

まーくん

 

集団でまとまることはあくまで必要性があるときのみ。いつもまとまっている必要はないと思うのです。普段は個人を大切にして過ごしていても、いざって時に力を合わせられる関係性…これがボクの理想です。

集団の成長がちゃんと個人の成長につながるように、ボクらはデザインを考えていかないといけません。

 

そんなことを考えながらデザインするには、目標と目的の違いをしっかり理解していく必要があります。

 

登山に例えると、目的は山頂のゴール、目標はそこにいくまでのルート上にあるポイントとなります。

 

composita / Pixabay

 

「目的」を元につくる小さな道しるべが「目標」。

 

青ちゃん

無理やり考えると、大きな「目的」は学校教育目標になるのか??いやこれも目標だ。じゃあ「人格の形成」?

 

ボクはあくまで1年の目標は、これから先のことをぼんやりと考えて、各個人が考えるものだと思っているんですよね。

 

実は今年度の子どもたちはここに気づいて目標を作りました!(180628追記)


「目標」は個人が立てるもの。

 

クラスが掲げる目標は、守らなくちゃいけない、決まりごとだからという無理やり残念な目標になってないか。

 

ボクらはそこに敏感になっていく必要があります。

 

ではどうやって創っていくのか?

 

さてボクの場合を考えていきます。

29年度、そして28年度はイラストメインで学級目標を作りました。

 

イラストの力ってすごい。なんか柔らかくしてくれるんです。見てると嬉しいような。僕はあらためてその力を実感しました。

 

必要ないと思っているクラス目標ですが、作らないといけない事情もあるんで(笑)一応作ります。言葉じゃないって色々な人の想いを込められる…そういう点でふわっとしていて、ボクはすごく好きでした。

 

その分「ビーイング」をしっかり立てるんです。「個人の成長のために、クラスで守る必要がある決まりごと」

 

次の本が非常に参考になりますが、詳しい話はこの記事の最後に。

 

 

 

 

集団での1年間の目標は不要、ただし行事になら話は別です。

その行事に向けて、個人も集団として突き進むからです。うちのクラスは行事ごとにがっつり目標を立てていきます。(全校・学年のスローガンを元にです。)

 

行事には「ビーイング」から取り出して言葉を選んで全体や個人の目標を立てます。そして、またそこからクラスのビーイングを更新していく。

 

目標は個人。集団は「ビーイング」の活用。この個人と集団とをブリッジさせることで、集団としての力も高めていくことをねらうのです。

 

まずは運動会に向けての仮のビーイングづくりと目標づくり。その後、学級目標をイラストベースでつくりました。

 

青ちゃん

ここからは29年度のクラス目標作成のプロセスをご紹介します!

 

 

29年度のクラス目標

 

1回目 ソロで意味を考える

 

学級目標に関しては、この年もあのカードを使うことからスタートです。

 

しるらないカード。PAJにいる友人である「ゆきさん」が描いた素敵なカードです。

 

参考 しるらないカード | Project Adventure JapanProject Adventure Japan

 

そしてカードによる振り返りは、言葉という規定の枠に左右されず、幅広いふりかえりが出てくるので、大切にしています。

 

PAJのホームページにはたくさんの学びがあります。一度は見てみることをおすすめします。

 

参考 Project Adventure Japan | Bring the Adventure HomeProject Adventure Japan

 

今回も、

「3月にクラスがどういう状態になっていたいか、具体的なゴールはどんなイメージ?」

でカードを一人一枚選んでもらいました。

 

この時言葉から入ると、「協力」「大切」とか、具体的というよりかは、より平均的なものに収束してしまうんですよね。しかもそういう体験を十分に積んでいるか、そうじゃないかで、出てくる言葉もだいぶ影響されてしまう。

4月に目標を作らない理由は、運動会もあるのですが、体験の不足によるものです。

 

十分積んだと思っている6月のこの時期でも、まだ不安定な部分があります。

 

だから絵で入る。絵だとその人の見方がまず影響を及ぼします。「あぁ、そういう見方をしたんだ」っていう一人ひとりの捉えがあるのです。

 

また、他の人のイメージを擦り合わせていくときに言葉以上に色々なものを含むことができることも大きい。お互いの思いを絵の中に込められる。言葉だと違うものになってしまうから、こうはいかないのです。

 

今日は選んだカードについての想いを、一人でジャーナルに書いてもらいました。

 

 みんなと一緒に成長する。3月にはそれが一人一人の成長につながっていてほしい。

自分から声をかけあえる、助け合ったり、一人で全部をやらなかったり…そんなクラスにしたい。

共通点を見つけ合うクラスにしたい。お互いの共通点を探しながら、理解しあえるような…安心感のあるクラスにしたい。

(迷路のようなカードを引いて)

私はときには転んだり立ち止まったりしてもいいから、後ろは向かないで、迷わず進む自分になりたいからです。クラスとしては、迷ったら協力して、なるべく先生の力を借りずに、解決したいと思っています。

 

37通りの言葉が並んでいましたし、選んだカードに意味をもたせることができました。

 

 

2回目 すりあわせる

 

2回目は30分ほどの話し合いの時間をとりました。

この間ジャーナルに振り返った、ソロでの自分の考えについて、友達と対話する時間です。

 

言葉でやると「お互いを信頼する」「相手を尊重する」など一つにまとめようとしがちです。その場合、どちらかが残り、どちらかは「相手の言葉に意味を混ぜる」というような強引に進められてしまう場面もあるかと思います。

 

でもイラストは、両方の意味を一つのイラストに込めることができる

 

対話して、お互いの思いを聴きながら、1枚のイラストにその気持ちを全部入れたり、まだ取られていないカードから新しいカードを引いたりしながら、進めていきました。

 

その際、

最後まで一人でも構わない。無理やり相手と合わせなくていい」

ことも強調しました。子ども同士の対話の流れに任せるので、重要な言葉や考えが無理にまとめられないようにしたいからです。

 

「自由に動いていいよ」という形で話し合いが始まったのですが、どうしても最初は男女で固まってしまってました。いつもは声をかけずじっと見守るのですが、今回はいったん固まってしまうと、それに流れることもあったので、

 

青ちゃん

今回は男女でも積極的に話してね!

 

と伝えました。

 

これは失敗したと感じました。例えば「グループ内でまずは4人で聴き合ってから他に行こう」などとした方がよかったなぁと思っています。

 

そんなこんなで12枚がそろいました。中には同じ意見もあるので、もう少しプロジェクト実行委員さんと絞っていくようにしました。

 

プロジェクトについては、こちらの記事をどうぞ!

 

 

 

 

 

 

青ちゃん

さぁ、この後は、どうやっていきたい?

 

と子どもたちに相談しました。1枚の絵にまとまるのか、絵が数枚あるのか、そのあたりもじっくりと相談を重ねました。

 

3回目 対話でイラストを絞る

 

クラスでとった時間の3回目。

 

 

前回のカードを実行委員さんがグループ分けをして、みんなで話し合った結果、新しい絵を描くことに決まりました

 

そして投票で3枚の絵が残りました。その絵を組み合わせて構図が決まり、材料のアイディアがはっきりとしてきます。

 

 

 

デザインとして和紙で作った一人一人の型(これは個性を示しているので、自分で飾り付けてOK)と中央の草木が飛び出したデザインとに決まりました!!

 

 

 

ついに完成!!

 

ボクの29年度のクラスの場合、学級目標はこのようになりました!

 

 

 

 

話し合いの末、子どもたちが相談しながらイラストに表現していきました。

 

  • 外側の輪っかは「一人一人の個性」「考え」「気持ち」を大切にしながら、話し合い、助け合い、仲間を大切にシあえるクラスという「みんなのまとまり」をイメージしました。
  • 中心のイラストは、その一人ひとりが、植物のように心の水を得て、安心して、成長していく様子を表しました。

 

選ばられたイラストを具現化したらこのような形になりました。

 

「子どもたちが話し合い、決めた」ということ。これが何よりも大切。

 

geralt / Pixabay

 

デザインについても、どこの誰かが作ったキレイなものではなくて、子どもたちの「納得解」ののち、全員でデザインしたものなので、できたときに本当に嬉しそうでした!

 

このデザインを中心になってした女の子…この子が飛躍的に伸びたのが1月〜3月にかけてです。おとなしかったこの子が、クラスの学年の主役に躍り出たのです。

こういう自分たちで創り上げる体験が子どもたちの自己肯定感を伸ばし、いつか花開くときがくる…だからこそ個にアプローチしていく必要があるのだと思います。

 

また、真ん中にはビーイングを、運動会のものから引き継ぎました。

残すのは…

子どもたち一人ひとりが成長するために、必要なこと

です。

 

「個人個人が日頃から、自分のためみんなのために大切にしたい言葉にシールを貼っておこう。」と言って可視化。シールが多かったものを、透明な真ん中のイラストシートの奥に残しました。中の用紙がどんどんバージョンアップできるように、透明なシートにイラストを描きました。

 

外側の一人ひとりの後ろ姿は本当に個性的。大好きなキノコや恐竜をデザインした子もいるし、自分の好きな姿を飾り付けた子もいる…そうであってほしいんですね。

このクラスも本当に個性豊か。その個性が花開いていくこと、ボクは願っています。

 

 

ビーイングって?

 

前期が終わろうとしている時期(10月)に、ビーイングの更新を行いました。

 

2つほど参考になるサイトがあります。

 

参考 Being(ビーイング)ってなに?心に一番近い場所~PAA21~

 

参考 PAプログラムで生まれるものProject Adventure Japan

 

 

PAJのがすごくわかりやすい。

 

「自分たちで自分たちの約束を作る」

 

これに近いイメージです。

 

自分たち一人ひとりがよりよく成長できるためのクラスの約束ごと、大切にしたいこと

 

です。

 

 

ずっと同じビーイングを貼りっぱなしではなく新しく更新していきます。

 

 

9月の体験学習で出てきた気づきの言葉と、今までのビーイングを合わせて、

「自分が取っておきたい」「クラスとして必要」なものに1つずつシールを貼りました。シールが1枚でも貼られた言葉は大切にとって新しいビーイングに書くようにしました。

 

 

 

これが子どもたちが大切にして、残したいと思った言葉です。

 

この言葉と日常生活をブリッジさせていくのが先生の役割。

 

 

johnhain / Pixabay

 

 

 

 

 

真ん中なの学級目標に、水が与えられ、成長していく感じ。いいねぇ。植物のツタ自体も成長していくと面白いかな。

 

日常でどう生かしていくかが大切だと思います。次のようなアイディアがあります。

 

ビーイングを生かす
  • 1時間の中でめあてにする。
  • 子どもの良い行動と言葉をつなげる。
  • 1つ取り出して、道徳で扱ってみる。
  • 1つ取り出して、今日のめあてにする。

 

元になっている体験学習サイクルの考え方はこちら!

先生としての方針②体験学習サイクルを軸とする

2年間の実践を終えて

 

 

 

 

ビーイングと日常とのブリッジにもっとアイディアがほしかった。ここはこれから発展させていきたいと考えています。

 

ただ、ワクワクしながらクラス目標と向き合えた2年間でした。

 

子どもたちに目標とビーイングを浸透させることを来年の課題にしたいね!

まーくん

 

 

青ちゃん

その通り!それではよい一日を!

 

 

こちらも合わせてお読みください。

書いているボクのプロフィールです。

先生であるボクのプロフィールをご紹介!

実践につながる考え方等はこちらをどうぞ。

自分に力を与えてくれる「ビジョン」について   毎朝読む「理念」がパワーをくれる!!

 

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