学級目標・クラス目標のつくり方

おはようございます。学級目標については、強いこだわりをもつ「あお@aosenn」です。

 

学級目標、クラス目標の作り方ってほんと人それぞれ、若い人はどう作っていいのかわからないよね。

まーくん

 

あお先生

ボクも違和感を言葉にしながら、試行錯誤で作っているよ。今日は、どんな目標を作っているのか紹介するね。

 

 

注意

この記事は、前ブログのいくつかの連載をまとめたものです。

ここ2年取り組んできたクラス目標の作り方、そしてその成果と課題を載せています。

「一般的な作り方」というよりかは、ボクの中での最適解を探っての実践になりますので、そのつもりでお読みください。

 

 

記事の内容については、友人や先輩との対話の中で、考えてきたものです。

主にKAIさんの実践から学ばせてもらうことが非常に多かったです。KAIさん、飲み屋でたくさん語ってくれてありがとうございます!

 

学級目標・クラス目標に対する考え方

Wokandapix / Pixabay

 

これからどういう風に目標を捉えていけばいいのか、見ていきましょう。

 

4月に決めるのは早すぎる!

 

まず言えることが、4月に作るのは早いということです。

目標はもっと後になってから決めるべきだと思うのです。

 

なぜかというと、子どもどうしの関係性が、話し合いが深まる状況にないからです。

ボクのクラスを見ていても、4月はまだまだ関係性の中に不安がありました。新しいクラスへの期待や、早くもクラスの笑いの中心となる子がいて、それをみんなで笑いあえる雰囲気はあるものの、まだまだ関係性ができていない状態です。

まさしく「フォーミング」の状態。

 

チームの状態についてはこちらが、おすすめ!

 

 

そんな状態の中では、安心して自分の意見を出すことはできません。

また学級会という大昔の会議の形だったらなおさらだということ。1対1で話せる安心した雰囲気、場の中で対話は進みます。一斉での話し合いより、子ども一人ひとりでの話し合いの場が必要になるんです。

 

また、うちの学校は5月に運動会があるため、この運動会に向かう体験自体が学級目標をつくる元になることも、3校目で初めての春の運動会を体験してわかりました。

 

この時期に作ろうとするのは、大半は学校や先生の都合なんですよね。

もっともっとクラスで成功や失敗の体験の数を増やしていかないと、目指す姿なんて見えてこないんです。

 

本当に目標は必要か

 

間違っちゃいけないのは、個人の成長が全てだということ。集団のために一人ひとりの子は存在してるんじゃないんです。

 

子どもも先生も勘違いをしやすいポイントだよね。

まーくん

 

あお先生

若い頃は、ボクも勘違いして指導していたよ。

 

集団でまとまるのは、あくまで必要性があるときのみ。いつも、まとまっている必要はないと思うのです。普段は個人を大切にして過ごしていても、いざって時に力を合わせられる関係性…これがボクの理想です。

 

集団の成長がちゃんと個人の成長につながるように、ボクらはデザインを考えていかないといけません。

 

そこを間違えないようにしていくには、目標と目的の違いをしっかり理解していく必要があります。

 

登山に例えると、目的は山頂のゴールに、目標はその途中にある重要なポイントに当たります。

 

composita / Pixabay

 

「目的」をもとに作る、数多くある道しるべが「目標」

 

あお先生

無理やり考えると、大きな「目的」は学校教育目標になるのか??いやこれも目標だ。じゃあ「人格の形成」?

 

ボクはあくまで1年の目標は、これから先のことをぼんやりと考えて、各個人が考えるものだと思っているんですよね。

 

実は今年度の子どもたちはここに気づいて目標を作りました!(180628追記)

 

 

30年度版の目標はこちら!

2018年度版!学級目標・クラス目標のつくり方

 

「目標」は個人が立てるもの。

クラスが掲げる目標は、子ども同士の目標をゆるやかにつなぐものになっていて欲しいのです。決まりごとだから守るのを強いられる残念な目標になっていないか。

ボクらはそこに敏感になっていく必要があります。

 

 

そう考えると、必ずしも目標って決めなくてもいいんじゃないか。そう考えています。

でもこのクラスだけ、目標ありませんじゃ、困るよね?

まーくん

あお先生

うん、だから目標は作るけど、子どもたちの希望に合わせていろいろな形をっているんだ。

 

 

注意

この間、特別活動の権威ある先生の話を聞いて、この部分について触れていました。

「学級目標の目標は従来の目標ではなく、方向性のようなもの。学級目標という言葉がよくない。」

ボクも同感です。この言葉だと目標の定義がブレざるを得ない。

柔らかく考えていきたいですね。

 

学級目標・クラス目標をどうやってつくっていくのか?

Wokandapix / Pixabay

 

さて、ボクの場合はどう作るのかを話していきたいと思います。

29年度、そして28年度はイラストメインで学級目標を作りました。

 

イラストの力ってすごい。なんかクラスの雰囲気を柔らかくしてくれるんです。見てると嬉しいような。ボクはあらためてその力を実感しました。

 

言葉じゃないって色々な人の想いを込められる…

そういう点でふわっとしていて、ボクはすごく好きでした。

 

その分ビーイングをしっかりとたてます。

ビーイングとは、「個人の成長のために、クラスで守る必要がある決まりごと」だと、ボクは思っています。

 

次の本が非常に参考になりますが、詳しい話はこの記事の最後に。

 

 

 

集団での1年間の大きな目標については無くてもいいと思います。ただし行事になら話は別です。

その行事に向けて、個人も集団として突き進むからです。うちのクラスは行事ごとにがっつり目標を立てていきます。(全校・学年のスローガンを元にです。)

 

行事には「ビーイング」から取り出して言葉を選んで全体や個人の目標を立てます。そして、またそこからクラスのビーイングを更新していくようにするんです。

 

目標は個人、集団はビーイングの活用。

この個人と集団をブリッジさせることが、両方を相互的に高めていくことにつながるのです。

 

 

まずは運動会に向けての目標づくりと仮のビーイング作り。その後、学級目標をイラストベースでつくりました。

 

あお先生

ここからは29年度のクラス目標作成のプロセスをご紹介します!

 

29年度のクラス目標

 

スタート ソロで意味を考える

 

学級目標に関しては、この年も、あのカードを使うことからスタートです。

 

しるらないカード。PAJにいる友人である「ゆきさん」が描いた素敵なカードです。

 

参考 しるらないカード | Project Adventure JapanProject Adventure Japan

 

カードによる振り返りは、言葉という枠に左右されず、幅広い振り返りが出てくるので、大切にしています。

 

PAJのホームページにはたくさんの学びがあります。一度は見てみてくださいね!

 

参考 Project Adventure Japan | Bring the Adventure HomeProject Adventure Japan

 

今回も、

3月にどういう状態になっていたいか?

具体的なゴールはどういうイメージ?

でカードを一人一枚選んでもらいました。

 

この時、言葉から入ると、「協力」「大切」とか、より平均的なものに収束してしまうんです。しかもそういう体験を十分に積んでいるか、そうじゃないかで、出てくる言葉もだいぶ影響されてしまう。

 

4月に目標を作らない理由は、運動会もあるのですが、体験の不足が最も大きな原因です。

十分積んだと思っている6月のこの時期でも、まだまだの部分があります。

 

だから、絵で入る。

 

絵だとその人の見方がまず影響を及ぼします。「あぁ、そういう見方をしたんだ」っていう一人ひとりの捉えがあるのです。

 

また、他の人のイメージを擦り合わせていくときに、言葉以上にいろいろなものを含むことができるのも大きい。お互いの思いを絵の中に込められる。

 

似たような意味でも言葉だとどっちかにする必要があるもんね。

まーくん

あお先生

片方を削るよりかは、含めることを大切にしたいね。

 

言葉だと違うもの、はっきりしたものになってしまうから、こうはいかないのです。

 

 

選んだカードについての想いを、一人でジャーナルに書いてもらいました。

 

 みんなと一緒に成長する。3月にはそれが一人一人の成長につながっていてほしい。

自分から声をかけあえる、助け合ったり、一人で全部をやらなかったり…そんなクラスにしたい。

共通点を見つけ合うクラスにしたい。お互いの共通点を探しながら、理解しあえるような…安心感のあるクラスにしたい。

(迷路のようなカードを引いて)

私はときには転んだり立ち止まったりしてもいいから、後ろは向かないで、迷わず進む自分になりたいからです。クラスとしては、迷ったら協力して、なるべく先生の力を借りずに、解決したいと思っています。

 

37通りの言葉が並んでいましたし、選んだカードに意味が生まれました。

 

2回目の話し合い すり合わせる

 

2回目は30分ほどの話し合いの時間をとりました。

この間ジャーナルに振り返った、ソロでの自分の考えについて、友達と対話する時間です。

 

言葉でやると「お互いを信頼する」「相手を尊重する」など一つにまとめようとしがちです。その場合、どちらかが残り、どちらかは「相手の言葉に意味を混ぜる」というような強引に進められてしまう場面もあるかと思います。

 

でもイラストは、両方の意味を1つのものに込めることができる

 

対話して、お互いの思いを聴きながら、1枚のイラストにその気持ちを全部入れたり、まだ取られていないカードから新しいカードを引いたりしながら、進めていきました。

 

その際、

「最後まで一人でもいいよ。無理やり合わせないでね。」

ということも強調しました。子ども同士の対話の流れに任せるので、重要な言葉や考えが無理にまとめられないようにしたいからです。

 

「自由に動いていいよ」という形で話し合いが始まったのですが、どうしても最初は男女で固まってしまってました。いつもは声をかけずじっと見守るのですが、今回はいったん固まってしまうと、それに流れることもあったので、

 

あお先生

今回は男女でも積極的に話してね!

 

と伝えました。

 

これは失敗したと感じました。例えば「グループ内でまずは4人で聴き合ってから他に行こう」などとした方がよかったなぁと思っています。

 

 

 

 

そんなこんなで12枚がそろいました。中には同じ意見もあるので、もう少し学級目標プロジェクトのメンバーと絞ることになったのです。

 

プロジェクトについては、こちらの記事をどうぞ!

 

 

あお先生

さぁ、この後は、どうやっていきたい?

 

と子どもたちに相談しました。1枚の絵にまとまるのか、絵が数枚あるのか、そのあたりもじっくりと相談を重ねました。

 

3回目 対話でイラストを絞る

 

クラスでとった時間の3回目。

 

 

前回のカードを実行委員さんがグループ分けをして、みんなで話し合った結果、新しい絵を描くことが決まりました

 

そして投票で3枚の絵が残りました。その絵を組み合わせて構図が決まり、材料のアイディアがはっきりとしてきます。

 

 

 

デザインとして和紙で作った一人一人の型(これは個性を示しているので、自分で飾り付けてOK)と中央の草木が飛び出したデザインとに決まりました!!

 

 

ついに目標完成!

 

29年度のクラス目標・学級目標はこのようになりました!

 

 

 

 

話し合いの末、子どもたちが相談しながらイラストに表現していきました。

 

  • 外側の輪っかは「一人一人の個性」「考え」「気持ち」を大切にしながら、話し合い、助け合い、仲間を大切にシあえるクラスという「みんなのまとまり」をイメージしました。
  • 中心のイラストは、その一人ひとりが、植物のように心の水を得て、安心して、成長していく様子を表しました。

 

選ばられたイラストを具現化したらこのような形になりました。

 

「子どもたちが話し合い、決めた」ということ。これが何よりも大切。

 

geralt / Pixabay

 

デザインについても、どこの誰かが作ったキレイなものではなくて、子どもたちの「納得解」ののち、全員でデザインしたものなので、できたときに本当に嬉しそうでした!

 

このデザインを中心になってした女の子…この子が飛躍的に伸びたのが、1月から3月にかけてです。おとなしかったこの子が、クラスの学年の主役に躍り出たのです。

 

自分たちで作り上げる体験が子どもの自己肯定感を伸ばし、いつか花開くときがくる…だからこそ個にアプローチしていく必要があるのだと思います。

 

また、真ん中にはビーイングを、運動会のものから引き継ぎました。

残すのは…

子どもたち一人ひとりが成長するために必要なもの

です。

 

この2つをちゃんと分けることが大切だね。

まーくん

あお先生

ビーイングは可変的。どんどんクラスとともに成長していくんだ。

 

「個人個人が日頃から、自分のためみんなのために大切にしたい言葉にシールを貼っておこう。」と言って可視化。

シールが多かったものを、透明な真ん中のイラストシートの奥に残しました。中の用紙がどんどんバージョンアップできるように、透明なシートにイラストを描きました。

 

外側の一人ひとりの後ろ姿は本当に個性的。大好きなキノコや恐竜をデザインした子もいるし、自分の好きな姿を飾り付けた子もいる…そうであってほしいんですね。

このクラスも本当に個性豊か。その個性が花開いていくこと、ボクは願っています。

 

ビーイングって何ですか?

johnhain / Pixabay

 

前期が終わろうとしている時期(10月)に、ビーイングの更新を行いました。

 

2つほど参考になるサイトがあります。

 

参考 Being(ビーイング)ってなに?心に一番近い場所~PAA21~

 

参考 PAプログラムで生まれるものProject Adventure Japan

 

 

PAJのがすごくわかりやすいです。

「自分たちで自分たちの約束を作る」

これに近いイメージです。

個人の成長のために、クラスで守る必要がある決まりごと、大切にしたこと

です。

 

 

ずっと同じビーイングを貼りっぱなしではなく、新しく更新していきます。

 

 

9月の体験学習で出てきた気づきの言葉と、今までのビーイングを合わせて、

「自分が取っておきたい」「クラスとして必要」なものに1つずつシールを貼りました。シールが1枚でも貼られた言葉は大切にとって新しいビーイングに書くようにしました。

 

 

 

これが子どもたちが大切にして、残したいと思った言葉です。

この言葉と日常生活をブリッジさせていくのが先生の役目です。

 

 

johnhain / Pixabay

 

 

 

 

 

真ん中の学級目標に、水が与えられ、成長していく感じ。植物のツタ自体も成長していくと面白いかな。

 

日常でどう生かしていくかが大切だと思っていて、それには次のようなアイディアがあります。

 

ビーイングを生かす
  • 1時間の中でめあてにする。
  • 子どもの良い行動と言葉をつなげる。
  • 1つ取り出して、道徳で扱ってみる。
  • 1つ取り出して、今日のめあてにする。

 

元になっている体験学習サイクルの考え方はこちら!

先生としての方針②体験学習サイクルを軸とする

 

2年間の実践を終えて考えること

niekverlaan / Pixabay

 

 

 

ビーイングと日常とのブリッジにもっとアイディアがほしかった。ここが中途半端になってしまい、ビーイングの発展に伴って子どもたちの姿をつなぐことはできなかったんです。

ここはこれから発展させていきたいと考えています。

 

ただ、ワクワクしながらクラス目標と向き合えた2年間でした。

 

子どもたちに目標とビーイングを浸透させることを来年の課題にしたいね!

まーくん

 

事実、30年度版はそれを上回るものを作ることができました。面白い目標はクラスのそして個人の成長を促したものになっていましたよ。

 

30年度版の目標はこちら!

2018年度版!学級目標・クラス目標のつくり方

 

 

青ちゃん

その通り!それではよい一日を!

 

 

こちらも合わせてお読みください。

書いているボクのプロフィールです。

あお先生のプロフィールを紹介します!

実践につながる考え方等はこちらをどうぞ。

自分に力を与えてくれる「ビジョン」について   毎朝読む「理念」がパワーをくれる!!

 

学級経営についてのまとめ記事はこちら!
小学校の先生必見!「学級経営」まとめ編

 

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