おはようございます。
スシローでたらふく食べた後、店員の教え子と再会し、皿を数えてもらいながら、ちょっと恥ずかしくなるヒミツキチ森学園のあおです。
運動にはかなり自信がある自分。中高と野球部のキャプテンを務めましたし、色々な運動にも取り組んできました。
でも実は一番苦手なのが水泳です。
スイミングも一時期通っていたのですが、どうにもこうにも好きになれず。。。25mは泳ぐことができますが、決して速くありません。
そんなボクですが、体育主任を長年勤めていましたし、水泳指大会への指導も、専門的に担当する立場が多くなっていました。
あお
同じ立場の人、いないかな?
いろいろと勉強しながら夏休みの水泳大会への指導に取り組んできましたが、成果が出る年とそうでない年がバラバラで。。。
巷には、「25m泳げない子への指導」が溢れているんです。ここは得意な体育部以外の先生も多い!
でも大会に出るような泳げる子への指導を知っている人が少ない。学校の先生って、スイミングに通いある程度泳げている子への指導はどうしよう?って方も多いのではないでしょうか。
- 泳げる子の指導は、「泳いどけ!」になりがちな先生
- 水泳大会の指導を、あまり知らないのに任されそうな先生
- 我が子がちょっと泳げるようになってきた大会前の指導
あお
この課題に取り組んだ記録です、どうぞ!
目次
水泳指導に詳しい人に聞いてみる!
今回は「詳しい人」に聞いてみることにしました。
Twitterで水泳指導について呟いていた、井上先生(@tack517 )です。
図々しくもこんなお願いをしてみました!
ブログ記事のリクエストしてもいいですか?
気が向いた時でいいので、「ある程度スイミングスクールで泳げる児童を五日間の練習期間で、大会でベストタイムが出やすい指導法!」を教えてほしいんです。
ここ数年、何ができるか悩んでおりまして(^_^;)
— 青ちゃん@先生✕Design (@aosenn) 2018年8月14日
おお、リクエストありがとうございます。
任せてください!指導時間と人数を教えてもらえれば、より考えやすいです(^^)
— 井上拓也 (@tack517) 2018年8月14日
井上先生、こんな無茶なお願いにも快く引き受けていただきました。
あお
あざす!
イメージは男子200mリレーと女子200mリレーの8名。
練習時間は、9時15分〜10時15分の一時間。
練習期間は四日間で!めちゃリアルΣ(・∀・;)
来週の月曜日から指導するからです(笑)
— 青ちゃん@先生✕Design (@aosenn) 2018年8月14日
そしてすぐに井上先生のブログが更新されました。
本当に詳しく書いていただき、嬉しいっす!ありがとうございます、井上先生。
さて、全4日間の指導を振り返ります。
- 200mリレー(クロール50m × 4名)
- 個人種目 3名
1日目からプロセスを振り返ります。
1日目 泳ぎ込んでこなかった事実
あお
ここで衝撃な事実!
うんうん、実は井上先生にお願いしていた想定と少しずれていたんだ。泳ぎ込んでいたのが一人だったんだよね。
まーくん
完全なる誤算。
お盆中にも水泳に通いながら泳ぎ込んでくると思いきや、久しぶりに泳ぐ子もいる感じ。
泳ぎ込んでいたのは、5名中1名という…
それでも井上先生にいただいた資料をもとに、メニューを組んでみました。
あお
井上先生、これ泳ぎ込んで来なかった子の場合のメニューも、需要ありますよ!
- ウォーミングアップ じゃんけんスイムを含めて
- タイム① リレータイム 個人タイム測定
- ドリル① 壁キック ダッシュ3本勝ち負けあり
- ドリル② インターバル50m×5本
- ゲーム けのび選手権、ぴったりタイム
- ダウン
このような流れで行いました。
泳ぎ込んでこなかったということで、インターバルを入れました。これは、一人ひとり、休憩のタイムを含めての時間を決めて、そのインターバルの間隔で泳いでいく練習です。
泳ぐ体力をつけること、そして苦しい時にもしっかりとしたフォームで泳げることを目あてに取り組みました。
初日で感じたのは、リレーの1泳者目の子と、個人種目で出場する子が、だいぶタイムが落ちているということです。
長いお盆休みを挟むとタイムが落ちてしまっていて、お盆前の地区大会のタイムに戻すのに精一杯という状況は、毎年あります。こういう子用のメニューはどうしたらいいのか、悩むところです。
初日に意識したのは、一方的にメニューを与えるのではなく、子どもたちにも聞きながら行うこと。夏休み中の泳いでいる状況などいろいろと把握できました。
2日目 タイムが戻らない
この日はボクが出張だったため、後輩に指導をお願いしました。
- アップ じゃんけんスイムを含めて
- タイム測定
- ドリル① 壁キック&ダッシュ 片手クロールバリエーション多く
- タイム測定② 個人種目が中心
- ドリル② インターバル50m×7本
- ダウン
このような流れで行いました。インターバルは昨日より増やして7本。
それでもなかなかタイムが上がってきません。昨日の疲れもあったみたいなので、想定内ですが。
リレーが地区大会より10秒近くタイムが落ちていることが気になりました。
個人の記録に目をやると、タイムが戻ってきている子とそうでない子に分かれていました。
3日目 専門性のある先生の力を借りる
この日までに感じたのは、泳ぎこみが少し足りないかなぁということ。タイムの低下にそれが見て取れました。リレーのタイムがいまだに上がってこないことに、焦りもあるようです。
3日目のメニューはこちらです。
- アップ じゃんけんスイムを入れて
- タイム測定 リレー
- ドリル① 壁キックから12.5mダッシュ×5 グースイム12.5→普通に戻して12.5
- タイム測定 個人
- プルのみでのインターバル 50m×5本
- タイム宣言選手権
- クールダウン
この日はインターバルを入れない予定でしたが、まだまだ体力的に戻っていないこと、そして手のかき方に課題がある子が多いことから、子どもたちとも相談して、プル(手のみ)でのインターバルを行いました。
だいぶ個人のタイムは戻ってきている子、10秒以上地区大会より遅くなっている子、様々でした。
また、タイムが落ちている子の課題をみんなで分析する時間を設けて、別枠でもう一人の先生が指導しました。補欠の選手の含めるとたった6名への指導ですが、やはり個に応じていくことの必要性を感じました。
平泳ぎが得意な初任の先生に感謝です。
4日目 疲れを取る前日練習
大会前日です。
メニューは次の通り
- アップ 大会と同じように
- タイム測定① 目標を決めてのタイム
- けのび選手権
- タイム測定② 個人
- リレーの引き継ぎの練習
- タイム宣言選手権 と 個別練習
- クールダウン
この日はゆったりと進めました。リレーチームがようやく区の記録と同じくらいまでになりました。それぞれの個人記録も今までの中では一番の記録でした。
楽しむところも入れつつ、体力的に無理がないように進めていった感じです。
大会への注意事項も話しました。
大会前日は疲れを取るように、ゆったりとだね!
まーくん
水泳大会当日 大幅に記録更新!
昨日大会がありました!
結局想定より、大会に行けた人数は少なかったのですが、
個人記録で3人中2人が自己ベスト、リレーでは区の大会より9秒近く縮めての自己ベストに、子どもたちも喜んでいました。取り急ぎ、ご報告まで。ブログにも書きます。
本当にありがとうございました!
— 青ちゃん@先生✕Design (@aosenn) 2018年8月24日
すごい結果が出ました!
最後まで区の記録に戻らなかった子は、残念ながら個人での記録更新はならなかったけれど、個人でも二人は地区の記録を超え自己ベストを出すことができました。
そしてリレーチームは、昨日から10秒近く伸ばし、区の記録も大幅に更新することができました。
子どもたちにとって大満足の大会になりました。
まとめ 自分が考えたこと
一連の指導の中で考えたことがいくつかあります。
まず、メニューを決めるのが大事なのではなくて、目的を持つことが大事だということです。
井上先生がなんども繰り返し書いていたのもうなづけました。どういう目的があるかで内容は違ってくる。それを、子どもたちと共有しながら進めること、その中で子どもの意見も取り入れることも大事になってきます。
当事者の子どもたちの意見を置き去りにしたらうまくいきません。手を抜こうとしている意見は流すこともありますが、真剣な表情での意見やアドバイスを一緒に考えるパートナーであるべきですね。
日頃からの関係性も大事だね!
まーくん
もう一つが、個に応じること。たくさん泳ぐ中で、手のかきかたが課題な子、キックに課題がある子、それぞれに応じて特別メニューを組むことができました。
リレーでありチームであったとしても、個に応じてメニューを組み、一緒に改善を考えることが非常に大切なんですね。それを再認識できました。
井上先生のおかげで、子どもたちと成長のためのプロセスを共有しながら、大会でも結果を得ることができました。
あお
本当にありがとうございました!
一連の記録として残しておいたので、また来年の夏季水泳の前に読み返したいと思います。
あお
って書きながら、今は、葉山で子どもたちとシュノーケリングの授業してたり。。。
人生何が起こるかわかりませんね。
どこかで悩む誰かのためになれば。
あお
それでは今日も良い一日を!