おはようございます。
リモートワーク、1日集中し続けたヒミツキチ森学園のあおです。「先生なのに週1リモートワーク」という働き方は、いずれ先生の未来を創ると思っています。
さて、今日は、「小学校高学年女子について、若手男性教師への指南書」と題して書き綴ります!
これ、男性教師には難しいってよく聞くよね。
まーくん
あお
デフォルトが好かれる傾向にないからね。わかるわかる。
ここで悩む男性教師も多いのではないでしょうか。
ボク自身も色々と悩みながら過ごしてきましたが、基本的には「高学年女子が難しいなぁ」と感じることは多くはありませんでした。いつも上手くいくわけではありませんが、圧倒的に高学年の担任が多い中で上手くやってこれたのかもしれません。
15年中、11年間が4・5・6年生の担任、半数以上の8年間が5・6年生を担任していました。単にゴロゴロ(5・6年の担任しかしない先生をこう呼ぶこともあります)するだけの先生になりたくなかったので、1・2年生も担任していました。
しかしながら難しいのも事実、女子生徒との関係に苦しむ方も多いのではないかと思いました!
- 小学校高学年女子への対応に自信がない
- メンタルがやられそうになり、続けられるかどうか悩む
- 初めての高学年担任が控えていて、不安だ
当時のボクがこの記事を読めば、高学年女子に応じる不安が解消されるのではないかと、経験から一生懸命書かせていただきました。
お読みいただければ嬉しいです!
目次
反抗期を迎える小学校女子への対応
まずは、男性教師なら誰しもが女子の対応は難しいと感じることがあると思ってください。ボクら男性は女子社会を生きていない分、世知辛い世の中を知らない‥
あお
特にボクなんか、そういう世界に首を突っ込みもしなかったので、無縁でしたね。
まずは理解することから始めていきましょう!
友達関係や人間関係に悩む高学年女子
友達関係や人間関係に悩まない女子はいません!
小学校4年生ぐらいから女子は心が成長していきます。
「男子の5倍くらい」というと男子に怒られそうですが、実際には見えている範囲は幅広いなぁと感じることが多かったです。だからこそ、自分がどうみられているか、集団の中でどう振る舞うかにも敏感です。
友達関係や人間関係に悩むのも、「ま、明日になれば変わるか」と切り替えられる男子と違う性質だとも言えるでしょう。
あなたも振り回されていたもんね。
まーくん
あお
しゃーない、しゃーない。
高学年女子のトラブルに振り回される男性教師
「味方につけたら心強いけど、敵に回したら終わりです」
そんなふうに先輩に教わったのを覚えています。
ボク自身も初めて5年生を担任したときは、緊張したのを覚えています。
さらには、女子がクラスの3分の2という学級も受け持ったことがあり、さすがにそこには難しさを感じることも多々ありました。
あお
好かれてはいなかったと思います、多分。涙涙の卒業式でしたが。
集団で先生を無視されるとかは今までありませんでしたが、それなりにどうしたもんかと悩んでいたのも事実です。
男性教師なら誰でもあるものです。
高学年の学級経営の鍵を握るのも女子
ただ、逆にいうと、女子がいい顔をしている学級は、高学年でも必ず上手くいっていました。
ベテランの男性の先生ほど、女子を上手に味方につけながら、男子を可愛がり(笑)クラスを経営していたように思えます。
ボク自身もほとんどの学級では、生き生き自分を発揮する女子の姿を見てきたので、鍵を握っているのもよくわかります。
今、辛い時期を過ごしているあなたも、ちょっと心配なあなたも、心強い味方につけることができるはずです!
あお
そのための考え方について、これから話していきます!
難しい高学年女子を担任するいくつかの心構え
ここで大事なのは、何もしない、何も知らないと状況は良い方向には向かわないということです。
これは身体一つで敵に飛び込むようなもん。
あまりおすすめはできません。
さて、どんな心構えや手立てがあるといいのでしょうか。
友達関係に悩む女子、グループ化はOK
まずグループという文化に触れたことのない人は、高学年女子がグループ化することに不安を覚えるかもしれません。
でもグループ化はOKです!
担任としてできることは、女子のグループを強固にするのではなく、グループ化しながらも、「割と誰とでも話せる」システムを作ることに力を注ぐことです。
具体的には、今日のペアを用います。
毎日のペア作りの中で、コミュニケーションの深さや広さが変化してくると、グループになっていても不思議と悪い雰囲気は出なくなります。
女子たちも
「あ、この子と話すと楽しさがあるんだ」
と友達の良さを見つけます。
そして同じグループの子が、他の子と話しているのが当たり前になるのです。
あお
自分の意思で他の子と話しているんじゃなくて、先生のシステムの中で話しているってことが大事です!
毎日の地道な積み重ねですが、関係性は確実に広がっていきます。
ボク自身、最初に6年生を持ったときは、
あお
「グループになるのは禁止!みんなと仲良くしよう」
と提案してしまいまいました。
この辺りの事情がわからず、そして高学年担任としてのプレッシャーもあったのでしょう。
なんじゃその対策は!?
まーくん
弱い人間です。申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今ではそれが間違いだったとはっきりと言えます。自然な形で誰もが居場所があるかたちを大事にしています。
理解されようと思うな!高学年女子を理解しろ
誰しもに理解されたいと思うのが、先生の正直な思いかもしれませんが、それよりも何よりも彼女たちを理解するのが先です。
あお
ボクはここも苦手でした。
若い頃はひとくくりで括ってしまっていたり、ボクの自叙伝を押し付けてしまったり‥反省しきりの日々でした。
いいところが、ひとつもないなぁ!よくそれでやってこれたなぁ
まーくん
あお
はい、優しい子たちに囲まれていたんでしょう。
「推しの子」を毛嫌いしていたら終わりますし、なにわ男子の情報は常にチェックしておく必要があります。その努力は非常に重要です。きっと。
よくわからないから、相手の考えていることがわからないから、相手が悪いではなく、まずは理解することが非常に大切だということです。
この辺りの考えはこちらをどうぞ!
反応が無くてもつながりを切らない、平等にコミュニケーションを
何となくこちらに対して厳しい言動をする人とは、距離を置いてしまうのが人ですよね。
でも高学年女子は、そうじゃないのが難しいところです。
エコ贔屓なく自分も一人としてみてほしい、と心の底では思っているんだろうなぁと。
だからこそ、反応が無くても、それが乏しくても、毎日コミュニケーションをこちらから取り続けることが大事です。
ボクは2つの方法でコミュニケーションを取っていました
どちらもその子に届くのかはやってみないとわかりません。ずっと無表情で一筆箋を受け取っていた子が、個人面談の時にお母さんから「嬉しそうに毎回話してくれます。」ってお話を聞いたこともあります。
どの子にどう届くかはわからないので、直接的なのか間接的なのか、その子に合わせて、無理なく取っていくことが大事なんです。
何をしたかではなく、実際にその子に届いたかどうか、これが大切なのはいうまでもありません。
あお
どんな反応であっても、興味関心を持ち、手を打ち続けましょう。
高学年女子だからではなく、学び続ける必要がある
ここまでは言葉がけや具体的な手立てを書いてきました。
しかしながら、もしかしたら、問題はそこではないのかもしれません。
高学年女子だから学ぶのではなく、人として先生としてどうあるか
今までの論点では、高学年女子だから難しいと、若干相手のせいになっている気もしているんですね。ボクは話しながらそれはおかしいと思っていて、相手が誰でも、深く理解することが第一になってきます。
どの子も同じように手を打ち続けることこそ、大事なことだと。
これは高学年女子がどうこうというより、先生側がどう在りたいかで変わってくると思うんですね。
確かに!相手がどうじゃなくて、どういう先生になりたいかってことだ!
まーくん
上手くやろうとするんじゃなく、じっくり学ぶ先生になろう
上手くやろうとする‥
これが誰しも陥りがちなのですが、問題を解決し続けるだけで、困ったら頼るって考え方に似ている気がします。
そうではなくて望む姿を考えましょう。
- 女子だからではなく、クラスとしてどんな学級にしていきたいか。
- 学年としてどうしていきたいか。
より大きなものを見る視点を持っていた方が、望む姿に近づくのではないでしょうか。
あなたが困っているのもわかります。
でも、そうだとしたら、あなたには学び続ける努力が必要です。
ボクのブログからではなく、生涯をかけて、学び続ける人であってください。
先生の学びがストップしているのがわかれば、目の前の子どもたちは学ぼうとしません。
高学年女子には「口では学べって言うけどやってないじゃん、先生が」と見透かされます。
上手くやろうとするのではなく、じっくりと学ぶ人になってください。
高学年女子のことを学べる本
「高学年女子に対する学級経営」なんてセミナーとか、無いのも事実です。
しかし、この分野、本はいくつか出ています。
おすすめはこちら!
丸岡先生ならではのNLPの理論を活用した言葉かけが豊富です。
初めての高学年担任前にボクが読んだ本です。アドラー心理学に基づいた赤坂先生の方法は、高学年女子にも届くはずです。
あお
10年ほど前、赤坂先生にお会いしたときに飲み会の席で、この本のことについて、お話を伺いました!
女子には女性の方の視点が重要、これを読んで理解することに少しでもつながったらと思います。
こんなふうに、有益なものは世の中にあるのです。
あお
じっくりと学ぶことから始めてみてください。
10年後にも高学年女子と笑える先生に
この記事を読んだあなたには、息の長い先生になってほしいと思います。
ズバリ唯一の方法は学び続けることです。
ボクも自分自身の学びを止めず、走り続けています。
「若いからこそ通用すること」は確かに存在するのです。それに溺れて学ぶことを疎かにしては、10年後しっぺ返しをくらうでしょう。
4回目の6年生が、一番のクラス、関係性になったって話していたもんね!
まーくん
あお
今までの経験と学び続けてこれたからだと思います。
10年後も高学年女子と笑い合える先生になるために、今から学び続けましょう。
あお
それでは今日も良い一日を!
学級経営の手立てはこちら!