児童同士のつながりづくり①ペアづくり

ぼくのクラスでは、毎日、子ども同士のペアを作ります。

 

オープンクエスチョンを練習したり、健康観察をそのペアでしたり…お互いにペアを作ることで、相手の様子を知ることができ、友達関係に広がりを持たせることができます。特に最初にこれを繰り返しておくことが大切。

青ちゃん

ルールは「その週は同じペアにならない」こと。これによって、友達関係が狭い子も、安心して毎週同じペアをつくることができます

 

どうしてペアをつくるの?

 

ずばり

「人間関係の流動性を保つため」

が答えになります。

高学年になると当たり前のように人間関係は固定しがち。この固定を無理に離すことはもちろんしませんが、そのままにしておく訳にもいきません。いつも同じメンバーは時に疎外を、時にトラブルを生み出す温床となりがちです。

だから毎日のペアを作り、丁寧に続けることで、「あらゆるメンバーと組めること」が自然にできるようになります。

そうすることによって、一人ひとりの対話のハードルを下げていく。まぁこれが1年の前半で自分が大切にしていることです。

 

後半はサークルで組んだ人と話したり、なかなかサークルもつくれない最近では、グループの席で行ったり…そこは工夫次第ですね。

発想はジェニファーの講座

 

ペアを「流動的かつ自発的」につくるためのシステムを考えたこと

ぼくの28年度最大のヒットはこれ。

それ以前は、机の前後斜めというペアの組み合わせしかやらなかったことでうまくいかなかった。

 

これはPAJの3月のシンポジウムでジェニファーと出会ったことが大きかった。

 

 

 

ジェニファーは道具を愛用するアメリカの実践家で、ジェニファーカード(ここしか買えないと思い、思い切って購入!)以外に使っていたのは、ドミノとキーチェーン。

キーチェンは同じ鍵でペアが生まれるもの。

これアメリカだとホームセンターとかに普通に無料で置いてあるそう。

二人一組のこれを使うと、ペアが偶然決まる。

この偶然決まるペアの作り方…初期の頃はこれがいいと思います。「組んで」と言われても自分から動けない子が多いからです。

 

間違っても「二人組組んで」はやめておこう!

まーくん

 

これを不安な時間に感じる子が増えちゃうからです。

 

どうやってペアをつくる?

 

ぼくは100円ショップのこんなの使っていました。

 

 

 

IKEAの真剣衰弱用カードも使っていました。

 

 

必ずペアが固定されていく感じです。最初はこのように固定されることで、どの子も安心してペアを組めます。前の学年からの流れでちょっぴり苦手なあの子とも「くじだからしょうがないかぁ」っていう雰囲気が流れていくんですよね。

 

中盤からはドミノ

 

ドミノは、少し慣れてきた後に使いました。ドミノは写真のような数字が書かれていたやつ。

これを購入しました。

 

 

ペアを作るとき、少し「自分で選ぶ」が加わってきます。「選択する」ことは何よりも大切。

 

青ちゃん

ジェニファーも選択することの大切さは強調していました。

シンプルに同じ数字でもいいし、同じ色でもいい。足し算や引き算した数でもいい。

 

 

相手との共通点を探すこと。これをやると、少し幅が出てくるのと、自発性が生まれます。

昨年度のこと

 

クラスの状態を見ながら、自分自身でチャレンジしていける幅を増やしていくようにする頃に導入します。ぼくは今年は7月ぐらいでした、関係性が深まるのをじっと待ちました。

ちなみにこれらのペア作りの道具は、その日の帰りに「明日の目標」の投票券になっていて、明日の目標候補が書かれたボードの袋に入れて、帰っていました。

難点は二つの道具ともすぐにお道具箱に入れっぱなしの子が出ることです。
これもドミノならいいんだけど、キーチェーンのようなペアのものは困る。。。。

 

今年度は

 

青ちゃん

最近では生まれてきた「サークルタイムプロジェクト」の人たちが、ペアの組み方を教えてくれるようになったんだ。

 

このペア作りのアイテム、いろいろな事情があり、今年度は前期の終わりまでこのままでしたが、後期からは子どもたちと相談して、ドミノを使うことになりました。

ドミノの数字の足し算なのか、共通する数字なのか、それとも色なのかは、「サークルタイムプロジェクト」のメンバーが毎朝皆に知らせるとのことで落ち着きました。子どもに相談してみるのがやはり一番!

これによって強制度が下がり、自由度は上がります。ただ「どんな友達とも組んでくようなチャレンジも生まれるんだね。」という嬉しい言葉も聞けたので、これでいってみようかと思います。

 

 

今の状態は…
朝のサークルタイムで、「みなさんから」や「クラス会議のブレスト」のときに一周、袋を回しています。意見言いながらペアづくりの道具も回収していく感じ。これが一番自然な形のようです。

 

どんな効果があるの?

思考の質、成果の質が変わってくる

 

 

この理論で言うと、関係の質を上げることで、他の質も上がってきます。ここってすごく大切で、ぼくらは行動や成果の質を上げようと、無理に声を張りがち。でも僕らが本当に力を入れなくてはいけないのは、①で、人間関係の質が上がっていくと、他の要素も自動的に上がっていくのです。

 

仲が深まる

 

非常に仲が深まります。子ども同士、ときに男女間の仲は自然な感じになっていきます。前期の終わりの振り返りに「女子と話せるようになった」という男子の感想が多かったのが印象的。思考の質も向上しているので、「意味のわからない」思考が非常に減ってくるのです。

 

大抵の人と話せるよ

女子

 

だれとくんでもOKだよー

男子

 

いったんやってみるといいと思います。殺伐とした雰囲気は消え、学級の中に安心できる空間が生まれます。

学習の質も上がる

 

学習の中で対話量の確保はすごく重要になってきます。一斉授業で黙っている授業においては何も関係ありませんが、それを取っ払って、『学び合い』その先の「学習の個別化」に向かっていくなら、対話量があることは重要な要素となります。

じっくりやり出した去年、今年の学習内容は年々深まっています。ペアという安心できる相手との対話は学習にリズムを生み出します。

 

 

まとめ まずはやってみよう!

 

いかがだったでしょうか。2月のこの時期からでも遅くはありません。まずは1ヶ月、じっくりやってみてください。毎日ペアトークを入れること、学習でも毎時間そのペアで話す場があること。IKEAやフライングタイガーで神経衰弱のカードを購入することで、早速明日からやることができますよ。

 

関係の質を上げること…そこに力を注ぎましょう!

 

青ちゃん

良い一日を!

 

 

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