おはようございます。
長い旅路から戻ってきたヒミツキチ森学園のあおです。
文字通りの家族旅行の旅と、単行本執筆の旅から舞い戻りました。
さて、今日は中堅以上の教員・先生が読みたい価値のある書籍10選をお届けします。
中堅以上の教員の方が悩んでいること、それはズバリ「自分はこのままでいいのだろうか」だと思うのです。30代後半から40代前半にかけては、教員としての経験も積んできて、その良さも葛藤も全部わかり始める頃なのではないでしょうか。
そんな時に、自分の歩んでいる道の先に見えるものに対する不安や葛藤は、きっと教員だけではなくどの職業にいる人も抱えることでしょう。
あお
ボクも抱えていました。あなた一人じゃありません!
そんな時に助けになってくれるのが、書籍です。
この時期に読むべきなのは、教育書ではないと思っています。
おぉ、そうなのか!?
まーくん
決して教育書を否定しているわけではありませんが、
- 教育書にある知識はだいぶ身についている
- 分野を越境しても、共感できること、考えさせられることが増えている
という理由から、教育書以外の書籍から学ぶ時期ではないかと思っているんですね。
ボク自身もそうで、最近は他のジャンルに越境することで、「教育だったらどう言えるだろう」と考えることが大きな学びになっています。
だから、今回の10選は、教育書以外とさせていただきました。
あお
惑う、葛藤するあなたに届きますように!
5つのジャンルに分けて2冊ずつ選書しています。
- 少し前の本だと…名著になっていて、手に入りやすい本
- 最近の本だと …出版されて日が浅いけれど、読んで(読み途中で)良かった本
として紹介しています。ご参考に!
目次
先生としての「原則を知る・考える」2冊
この歳になると、あなたなりの原則が見えてきてはいないでしょうか。
原則とは、先生をやる上での鉄板と言い換えるとわかりやすいかもしれません。こういう時はこうするという知見のことです。
たくさんの経験から導き出されたあなただけの経験は、あなたをいつの時も支えてきたでしょう。その原則をまとめる時期に来ているのかもしれません。
世の中には原則について書かれた本があります。何十年も読まれている重厚な一冊は、あなたに原則を考える視点を届けてくれるでしょう。
あお
その中から2冊を紹介します!
少し前の本だと…
言わずと知れたベストセラー。世界中で今なお読まれ続けている古典的な1冊です。ボクももう3、4回買い直しては、再読し続けています。
あまり、再読しないあお先生が読むってことは、価値があるんだ!!
まーくん
あお
ボクがそういうぐらいだから、よっぽどだと思ってください。
開くたびに価値をくれる一冊です。読んでいないという方はぜひ!
最近の本だと…
こちらはボクも読み途中ですが、原則を考える上で、著者の経験が詰まった素晴らしい一冊だと確信しています。
あお
ボクも「先生としての原則」を今後まとめていきます。
「未開を歩くことに挑み続ける」2冊
自分がやったことないこと、初めてのことにはある程度の難しさを感じていた若い頃、難しくても初めてのことは楽しいなぁと感じた時期を過ぎると、なかなかフットワークが重くなってくるのではないでしょうか。
でも 、成長は自分がやったことのない中に潜んでいます。
中堅以上になってくると、ガラッと仕事の内容が変わる時がきます。管理職に進む人、学校の中で子どもたちを見る役になり担任ではなくなる人、多いのではないでしょうか。その時、自分がやってきたことのサイクルの中に留まろうとするのか、未開の地を歩き自分の成長を促すのか、では大きな違いがあります。もちろん後者が望ましいですよね。
あお
そんな、未開の地を歩くことに踏み出させてくれる2冊を紹介します!
少し前の本だと…
失敗というものにどう立ち向かい、どう学べばいいのかがわかりやすく書かれています。
先生こそこの本を読んでほしい、そして自分も子どもたちも、一緒に失敗から学んでもらえたら嬉しいですね。
こちら、Kindle Unlimitedだと無料で読めます!
まーくん
最近の本だと…
この本も読み途中ですが、非常に面白く、読む価値があります。職員室の多様性もボクのテーマでした。そして自分自身がそういう存在でありたいなと強く願っていました。
あお
最近だとこちらも同じ著者で出ています。
こちらもいつか必ず読みます!
「数十年後を予測する」2冊
数十年後の教室はどうなっているだろう?
先生にとってこの問いは必須です。今の教室は過去の教室の延長線上にあるので、ボクらには未来の教室から逆算する思考が必要になります。
最近では「漢字」について、考えることが多いです。
英語が自動翻訳され、世界中の人とのコミュニケーションの摩擦が小さくなる未来が予想できるのに、ボクらは書き順を正しく教えることにいまだに価値をおいてしまっていないかということです。粘り強さを教えるんだ、正しく書くことを教えるんだ、と色々なことに置き換えることは容易ですが、本当にそれが必要でしょうか。
ほぼ間違いなく、しゃべったら正確に漢字に変換される未来がやってくるでしょう。
そう、今目の前にいる子どもたちは、まだ見たことのない未来を歩むのです。その未来に教育は合うべきだと思うのです。
少し前の本だと…
もう名著の粋ですね。未来予測の本をいろいろ読みましたが、やはりライフシフトが一番です。手に取ったことのない方は、ぜひどうぞ!
最近の本だと…
人生戦略からの行動戦略へと変わった2も読み応えがあります。もう少しで読み終えますが、こちらも未来を予測する上で必須の本でした。
2、30年後の教室を思い浮かべ、今できることは何なのか、そこに力を注いでみましょう!
自分のやっていることを問い直すきっかけになるね!
まーくん
あお
お次は、その問い直すための本です。
「自分を、教育を、問い直す」2冊
この年齢になると大事にしたいのが、自分が繰り返してきたことを問い直すことです。
リフレクションの際に、実際に行動につながる変容が生まれる前には、この問い直しがあります。なかなか気づかない自分の癖や思い込みが、実は違う効果を生んでいないか、きちっと問い直していく必要があります。この問い直しに自らの経験が混ざり合うと、それが深みとなって、現れてくる時期です。
中堅以上になり、自分が正解のように振る舞う先生がいますが、ボクは信用していませんでした。
あお
自分に問い直しながら前に進む先生、一歩踏み出す先生は、簡単に正解が何かを示しません。
そうではなくて、それが本当かどうか問い直す過程には、他者から学ぶ機会も多く含まれるでしょう。ボクがずっと推奨している他業種から学ぶことも必要になるでしょう。
そんな問い直しが可能になる2冊をご紹介します。
少し前の本だと…
この本には大きく影響を受けました。
自分が見てきた理想の教育が文章となりこちらに書かれていました。
経済について書かれた本にヒントがあることに驚いていたよね。
まーくん
西国分寺にあるクルミドコーヒーという有名店の店長さんが書かれた本です。
開校したばかりのヒミツキチの未来絵図を描くときに、非常に役立ちました。こうやって異業種から学ぶときに、「教育現場だとしたら…」という越境する学びが必要な時期でした。
最近の本だと…
この夏旅してきた滋賀県にあるお菓子屋さんの話。
こちらもすごく良かったです。自分の中の教育観が問い直される1冊でした。
あお
教育の未来と重なる部分が多く、中堅以上の先生にグサグサ刺さるはずです!
いや、これは本当なのか…
そんな問い直しができる先生でありたいといつも思っています。
「学び続ける人」への2冊
最後は学び続けることです。
「あおちゃんほど学んでいる人に私あったことないよ」と若手の頃、言われたことがあります。実際にはボク以上に学んでいる人なんか多かったわけですが、学びを止めている人の方が多かったのは事実です。
中堅以上の年齢になると、学び続けることの価値は、痛いほど良くわかるでしょう。学びがなければ、ボクはここにいませんし、楽しく先生をやっていることもないはずです。学びが楽しいということもありますが、いつまで経っても学び足りないこの渇望感も自分を支えてくれていると思っています。
少し前の本だと…
こちらは繰り返し読みたい本ですね。重厚な一冊ですが、国語教育の根底から覆す一冊になっています。
最近の本だと
読みやすく、こちらも先生必須の本になると思っています。ボクももうすぐ読み終えますが、この本の示唆は深く、何度も噛み締めたいと思います。
番外編として…
あお
この2冊も入れようか迷ったほどです。
新しい学びがそこにあり、ボク自身も深くまとめ、自分の糧にしたいです。
中堅以上の教員・先生が読みたい価値のある書籍10選
今回紹介させていただいた10冊についての項目は次の5つでした。
- 先生としての原則を知る・考える
- 未開を歩くことに挑戦し続ける
- 数十年後を予測する
- 自分を、教育を、問い直す
- 学び続ける
これがそのまま、中堅以上に必要なことに当てはまるのではないでしょうか。
今回悩んでいれなかった本もあるので、こちらはリライトしながら、折を見て付け足したり、本を変えたりしていきたいと思います。
学び続ける姿勢が大事だね!
まーくん
あお
それでは今日も良い一日を!