おはようございます。
バギーズショーツのお尻に穴が空いているのを子どもに見つかり、「穴があったら入りたい!」ヒミツキチ森学園のあおです。昨日はいちにちいじられましたw
さて、今日は今取り組んでいるワールドオリエンテーションについて書いておこうと思います。
あお
こういう今取り組んでいることが、次にどうつながってくるか、これを読んでくれた人と「今」を共有して、次の挑戦につなげていきます。
- ワールドオリエンテーションってどんなことをしているの?
- 実際の授業はどう作るの?
- ヒミツキチ森学園の学習の様子を知りたい!
では早速行ってみましょう!
まーくん
目次
今までのワールドオリエンテーション
今回が5回目となるワールドオリエンテーション
あお
今までのものを簡単に振り返っていきましょう。
1回目は新型コロナウィルス
目の前にある人類が遭遇した未知な課題に対して、子どもたちも興味津々。知らないことを一緒に学び、自分たちが感じていること、考えたことを自分らしい方法で親に伝えました。
2回目は、葉山探検隊。
コロナウィルスが少しおさまってきて、学園の周りを探検しつつ、発見したこと、そこから考えたことをまとめていきました。
郵便局への見学や、お弁当屋さんへの見学を通して、たくさんの問いを見つけ、それを集めることを学びました。
学んだことは、限定のYoutubeにアップしながら、そこからのリンクで、葉山の地図「はやまっぷ」をGoogleのマイマップで作成しました。
3回目は、植物の恵み
植物観察家の鈴木先生を学園にお呼びして
学園の植物の豊富さに気づきました。本物を目の前にして、アート・ミュージック、クッキングなど、さまざまな授業とつなげながら取り組むことの価値を、この授業の中で感じました。庭の植物を図鑑にして、さらには子どもならではのマトリックスに分類して、芸術祭・収穫祭で掲示しました!
4回目は、命のつながり。
ここでは個人の問いから発信して、幅広く自分の中の「命」を探究しました。
動物の絶滅のこと、遺伝のこと、人の差別のことなど、個人を中心に幅広く学び、昨年度の集大成となりました。
そして5回目、前回は「働くということ」。
お弁当屋さんに貢献したいということで、インタビューしたことからスタート。
消防署や、抱っこ紐など赤ちゃんのグッズを販売する逗子にある「SUN &BEACH」の見学を経て、
「働くは誰かのありがとう」につながっていることを実感します。
働くことや将来について考えるのは難しいけれど、自分の得意なことで、誰かのありがとうを作ることには、子どものうちからチャレンジできることに気がつきました。
入ったばかりの1年生も安心してグループで探求していたね。
まーくん
低学年が多い自分たちの学校では、こんなふうにみんなで、グループで探求していく形の方がより濃い学びにつながると感じています。
葉山×ヒミツキチ プラスチック減らそう大作戦
今は、葉山の海とプラスチックについて学んでいます。
きっかけは1つの映画
学園の子が見つけてきてくれたんだよね。
まーくん
この映画を学園で見ることからスタートしました。
え!ボクらはプラスチックを食べているの!?
子どもたち
葉山の海にもプラスチックがあるのかな。
子どもたち
早速、みんなで調査に行くと…
あるある。マイクロプラスチック。
海に入って綺麗に見えていたあいつもプラスチックだったのか!
と思うと、なんだか複雑な表情。
さらには砂浜の奥の方にふるいを持って出かけると、レジンペレット(プラスチック製品の元になるもの)もちゃんとありました。
ここでもじっくりと振り返り、「データがもたらすもの」や「調査の必要性」についての共通理解が生まれました。
そして先週木曜日の話。
葉山の海岸をビーチクリーンしました。
「雨の次の日は、ゴミが多いって聞いたけど。」
海岸に行ってみても、細かなプラスチックはあれど、そんなに多くないなぁ。と拍子抜け。
でも探すと、川との合流地点に、ゴミがわんさかあるのを発見しました。
「川から流れてきているのは本当だったんだ!」
「ペットボトル、こんなにある!」
たくさんのゴミを回収して、突然の大雨にも打たれて、1時間半ほどで、初めてのビーチクリーンが終了。。。
ただ実際やってみたので、振り返りでたくさんの言葉が出てきましたよ。
身近な逗子・葉山の海を守りたいんだよね。
子どもたち
2年生の女の子の言葉に、みんな力強くうなづいていました。
大きな目と小さな目
こんなふうに「ボードフォリオ」として、子どもたちの気づきと活動の流れをまとめながら進んでいます。
今回意識しているのが、
大きな目(マクロな視点)と小さな目(ミクロな視点)です。
環境問題を考える、今回のような学習では、この両者が大切。
これを子どもたちが実感することが大事だったんですけど、うちの子たち、全く心配いらないぐらい理解していました。
「大きく社会を変えたいって気持ちはあるんだけど、まずは自分たちの学園でできることをやってみないとね。」
「自分たちでやってみたことをデータにして、町長さんにアタックだ!」
そんなふうに考えているみたいです。
- HAYAMA CLEAN PROJECTの話を聞きに行きたい!
- プラスチックゴミが、ゴミとして出すと、どうなるのか、結局ゴミとして出したら、また海に出ないのか。クリーンセンターに聞きに行きたい!
- 町長さんに伝える
- お弁当屋さんにプラを使わないでもらえるか相談する
- ヒミツキチのプラごみを調べる
- プラスチックを使わず生活できるか実験する。
整理するとこんな感じです。
ここが問いをみんなで出し合うタイミングかなぁと思い、じっくり今週は問いづくりに取り組みます。
問いづくりは、ホンモノに触れながら
問いづくりの大切なポイントはホンモノに触れながら作ること。
昨日も問い作りをしていたんですが、最初はマインドマップを目の前にして、今まで体験してきたことから、自分が知りたいこと・解決したいことをもとに問い作りをしていきます。
これは数年前に学んだ質問づくりが役立っていて、基本ルールはこの時と同じです。
ある程度出たところで、ホンモノに触れる時間にしました。
「植物の恵み」の時には、庭に出て植物を観察しながら、縁側で問いの続き出し合いました。
「プラスチックを減らそう大作戦」である昨日には、学園に捨ててあるプラスチックゴミを取り出して、調査して考えました。
ホンモノに触れるとたくさん問いが湧いてくるね。
まーくん
あお
距離を持って問いを作るんじゃなくて、触れながら作るって大事だね。
テーマは大きく、切り口は小さく
扱うテーマは大きく、でも切り口は小さくを心がけています。
大きなテーマからスタートすることはできません。特にボクらのような低学年が多い学園では、テーマを広げすぎないスタートを大事にしています。
「植物の恵み」の時には、植物観察家の鈴木さんをお呼びしました。
お仕事にしている人が植物の観察を行う姿は、みんなにインパクトを与えました。
憧れに変わり、図鑑片手に庭を駆け回る子が増えましたね。
今回では、一本の映画からスタート。
映画の中では、ニューヨークの小学5年生が活躍します。子どもにだってできることがあるんじゃないか、とワクワクがふくらんできました。
あお
切り口は小さく、子どもたちが興味・関心を持った活動から始めるといい。
これが、昨年1年間で得た学びだね!
まーくん
計画をしすぎず、子どもたちと作る
もちろん、大まかな流れは考えてはおくんですが、子どもたちの振り返りを大切にしながら、少しずつ進んでいきます。
あらかじめお願いしておくこともありますが、進み具合を相談しながら、子どもの気持ちを大切にします。
- 進んでいく子どもたちの感情に無理がないか
- ワクワクしながら取り組んでいるか
- 小さな目と大きな目のバランスは十分か
これらのことを考えながら、ヤンセンの自転車を進んでいきます。
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試行錯誤しながら、子どもたちの学びは進む
今も試行錯誤している最中ですが、これからプラスチック減らそう大作戦は、新たな展開を迎えます。
水中ドローンの専門家の方、そしてプラスチックフリーの会社の代表の方にきていただいて、今週は海で海底調査や、たくさんの知りたいことへの質問を行う予定です。
また葉山に、プラスチックのことを研究している方もいらっしゃるということで、いろんな意見を伺いながら進めたらと思っています。
あお
ボクらの学校の点で行うんじゃなくて、いろんな人と繋がり面を作っていくイメージです。
それがきっと、社会を動かす一歩になるね。
まーくん
ということで、試行錯誤の過程でした。また書き加えます。
あお
それでは今日も良い一日を!