おはようございます。
花粉を克服したと思っていたら、昨日から襲われているヒミツキチ森学園のあおです。生きている中で一番悲しい再会ですw。
さて、4月もスタート、新年度準備が始まる頃でしょうか?
毎年、新年度準備に目が回りそうなあなた、その準備手放してみませんか?
4月の最初に、夜遅くまでたくさん準備して、ヘトヘトになりながら、何とか出会いを迎えている…。それが当たり前になっていませんか?
あお
かつてのボクも、夜遅く残って仕事をする一人でした。
毎年当たり前になっているあなた、少しだけ準備する視点をずらしてほしいのです!
- 毎年、始業式までの準備が全部必要なのか疑問に思っている。
- 他にいい方法はないのかと探っている。
- 学年に合わせないと…結局どうにもならないよね…と諦めている。
ギクっとしたあなたは、読むべきです!
まーくん
結論からいうと、その念入りな準備、ちょっと手放してみませんか?
実は、手放しても何の問題もありません。
4月の1週目。2019年は全て18時までに終えて帰宅しています。
そして時間はかかりましたが、2019年度もステキなクラスになりました。
この記事を読み終えたときに、
「それなら、こうしてみよう!」
「これもできるかもしれないな!」
というワクワクする気持ちがちょっぴり生まれていることを願って…
新年度の仕事リスト一覧はこちら!
あお
それでは早速みてみましょう!
目次
念入りな新年度準備の根っこにあるもの
さーて、こんな時間からだけど、クラスのことやらないと。
先生たち
夜遅くまで残って教室の準備をしている…これって4月スタートの学校によくある光景。
教室の黒板付近の掃除、ロッカーの番号振り、下駄箱の番号振り、ネームプレートの準備、教室の掃除…
数え上げると、やるべきことって本当に盛りだくさん。21時近く、もっとだと24時近くまで準備している…きっとこんな姿が日本中にあるのだと思います。
でもちょっと待ってください。
その準備、本当に必要ですか?
そうしておかないと、子どもが混乱しちゃうでしょ。
まーくん
そんな声が聞こえてきそうです。
混乱して問題が起きる…
確かにそれは避けたいことかも知れません。
ただそれって根っこが「先生の不安」にあるという先生中心の考え方な気がします。
- やっておかないと私が不安。
- 子どもがガチャガチャしたときの私の行動が不安。
- 終えていれば他のことができるんじゃないかっていう私の不安。
子どもは本当に準備を終えたステキな教室を願っているでしょうか?
ワクワクしているのは、教室ではなく、友達や先生との出会いなのではないでしょうか?
「教室を一緒に作っていくこと」で、そのワクワクはさらに広げられるのではないでしょうか?
あお
何もかもをこちらで準備してしまうことは、本当にいいことだと思いますか?
新年度のスタートで育てたいもの
準備しなかったとしたら、やるべきことはどうなるのさ??
まーくん
あお
それは、子どもたちと一緒にやるんだよ!
多少の混乱が起きようとも育てたいのは、「自分たちの教室は自分たちで創る」というオーナーシップです。
オーナーシップの1つの例
ゴリさん(岩瀬先生)や仲間の先生たちの本にあるように、「教室を自分たちで変えていける」 感覚というのは最初に育てたい大切な感覚。
「先生に従おう」「先生がやってくれる」っていう安心感ではなく、「自分たちで変えていける」「より良くしていける」っていうワクワク感の方が大切だと思うんです。
それが「物事は自分たちで変えていける」っていう大事な感覚にもつながります。自分の人生をコントロールすることは、自立への第一歩となります。
下駄箱のシールを貼るなんて活動は、子どもたちで十分にできます。
「今日は好きなところに入れてね。みんなで過ごしやすい環境を創ろう!」
っていう張り紙を貼って、あとは自分たちでつくる!
それでOK。
- ネームプレート(一人ひとりの名前が書いたもの)
- 下駄箱・廊下フック・ロッカーのシール貼り
- 本棚の整理
- 机の位置のライン引き
- 先生の道具を、机やその他の場所にしまうこと
- 黒板周りの道具整理
- 月間目標などの教室掲示
分担して、子どもたちと一緒にスタートしましょう。
しばらくして下駄箱のシールが剥がれていたら、担当した子たちが気づいてくれますよ。
先生がシールを貼った下駄箱は、きっとそうはいかないはず。直しているのはいつも先生です。
各学年の差というのはあると思います。
ボクは最後の年は低学年担当だったので、手書きしたシールを下駄箱に貼っています。学年や児童の実態に応じて、柔軟に変えていくことは忘れずに。
準備しないせいでクラスが荒れたらどうすんの?
クラスがそれで荒れたらどうすんのさ??
まーくん
あお
その不安はわかります。順に説明していくね!
チームビルディングを知るステキな一冊。昨年、漫画も全部読みました!
タックマンモデルをわかりやすくかみ砕きながら、漫画を使い、説明されている一冊です。
フォーミング → ストーミングという、「自己主張が始まる段階」での話。
「事前の行動計画と役割分担」をカンペキにやればやるほど、メンバーは「自分に与えられた仕事をやるだけ」で、他人の仕事は手伝わないし、担当者が決まっていない仕事は誰もやらない状態になり、ストーミングが起こりにくくなります。
さらに、役割分担したうえでの「成果主義の評価制度」と「業務量の適正化」により、実はもったいないことに、「大変そうだから手伝うよ」とか「みんなで一緒に力を合わせて乗り切ろう!」というようなチームづくりのチャンスがなくなっているのです。
あお
まさしくこれってボクがやってた、一人一当番じゃん!?
読みながら衝撃を受けました。だからストーミングが起こりにくいのか。。。
初期から整えた整えた機能を先生が生み出してしまうことで、大事なストーミング(子ども同士が対立する場面)が生まれにくい状況を作ってしまう。。。
安定したスタートを切れているのは先生だけで、子どもたちが自分の言いたいことが言えてたかというと結果的にそうなってない…
あお
数年前のボクのクラスに当てはまるところでもあります。
教室は最初、混乱しているように見えるかもしれません。
ただ、その混乱こそ、教室の成長のために必要なことだと捉えるのはどうでしょうか?
ここ数年、そう捉えながら進めていった結果、時間はかかるものの、本当の意味での安定や飛躍が学級の中に生まれるようになりました。
「自分でやる、自分たちが変えられる」という感覚を育てることで、2学期以降(後期)に、大きな成果が見えるように。
もちろん、それには自分たちで変える場が教室にあることが前提条件ですが。。。
新年度準備を手放すために必要なマインド
どうだったでしょうか。
もう一度言います。
念入りな新年度準備は必要ないです。不安と一緒に手放してしまいましょう!
ボクらが考えるべきは、
先生の効率より、子どもたちへの効果。
さる@小学校教師さんも言っている。
ボクもこれにすごく共感します。
教師もHappy、子どももHappy。そういう実践のみを初任の頃から追究してきました。先生が楽になり、子どものためになるものは、どんどん取り入れていくスタンス。
試しては検証する。どんどんトライしてきました。
そこで忘れていけないのが、「先生だけが得」は絶対だめだと言うこと。お互いのwin-winがあってこその改善です。
それに加えて、「行為」だけに着目しないこと。
「行為」だけがよくなっても何にも残らないのです。
組織の成功循環モデルを意識しながら、どこに重心を置くべきか考えましょう。
詳しくはこちらで!
1つ手放すと、新たな考えが生まれてきます。
1つ手放すと、余白が生まれ、新しい考えや行動が生まれます。
自分の教室から広めていきます。じわりじわりと。
あお
それでは良い一日を!
準備リストはこちらから!