2冊目の著書!「プロジェクト活動」のススメ

教育に必要なのは、PDCAではなくD-OODAモデルだ!

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あお

あお

あお先生です。よろしくお願いします!

「あおやまーくん」です。3年目に担任した女の子がキャラクターとして作ってくれました!

まーくん

まーくん

あお先生

あお先生

ヒミツキチ森学園の先生

プロフィールにもあるように新しい働き方、在り方を提案する先生|一般社団法人PLAYFUL|ヒミツキチ森学園グループリーダー|元公立小学校教諭、15年勤務全学年経験|振り返り・ライティングスキルなど1on1 の実績多数|「先生が知っておきたい仕事のデザイン」出版。雑誌・書籍への寄稿等執筆多数

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おはようございます!
4日連続の夜のzoom会議等で、疲れが見える「あお@aosenn」です。zoom会議のバランスって大事。

さて、今日はPDCAサイクルに変わるサイクルモデルについてです。

ボクが先生になりたての頃に入ってきたPDCAサイクル。
でもビジネスの世界では、もうとっくに入ってきていて、「なんで今さらそれ入れるの?」と当時思ったのを覚えています。

いつまでもボクらはPDCAサイクルに頼っていていいのでしょうか?

この本は本当に素晴らしいです。読んでよかった。

この本に出てくるモデルが、新しいモデル??

まーくん

まーくん

あお

あお

そうです!数年前から活用しているD-OODAモデルです。

詳しく見ていきましょう。

PDCAで変化についていけるのだろうか

PDCAを重視していくと、どうしてもPLAN通りにやりたくなってしまいます。PLANが最初ということは、「予測できない変化がないことが前提のモデル」と言えるかもしれません。

あお

あお

ボクもPLANに引っ張られがちでした。

授業もどちらかというと、予定調和になってしまうことも…もどかしい気持ちもありました。

でも今はVUCAの時代です。

VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉です。

個人も社会も変化をし続ける世界、そのスピードは年々増しています。

コロナウィルス なんてまさにそう。

まーくん

まーくん

変わらないと思っているものには強い、PDCAモデルですが、もうこのサイクルを回している瞬間にも、いろいろなものが変化しているということです。1年をこのモデルで描いても、1週間を描いても、1日でさえも…変化はそれぐらい早いんです。

アクションが十分に検証されないとはつまり、振り返りがないということです。

振り返りの仕方については、こちら!

ボクが行っていた重点研究会なんてまさにそう。

注意

あくまでボクが行っていた‥です。学校教育そのものを否定しているのではありません。


壮大なPを用意して、がんばってDすることで精一杯。Cは一方的に言われることが多い…

それで次のアクションになっていますか?

ちゃんとA(アクション)につなげているか…常に問い続けていかないといけません。

最初に話したように、PDCAは教育現場には、数十年遅れて入ってきたモデルなんです。それも10年前に。。。でも現場では今もこのモデルが重視されていました。もともとモノづくりの工程でのモデルなのにです。

じゃ、次のモデルは何になるのさ?

まーくん

まーくん

あお

あお

それがOODAだと思っているよ!

モノ中心のPDCAモデル、人間中心のOODAモデル

OODAモデルとはこちらのループのことを言います。

 

 

このモデルのスタートは、「観察」です。

ここがPLANとの大きな違い。それによってボクは目の前に起きていることに合わせられる…そう確信しています。

また、PDCAでは、時間がない時などはすっ飛ばしていた「振り返り」が、サイクルの序盤に行われているのも特徴です。「方向付け」の時に自然と振り返りが必要なんですね。それによって、サイクルがぐるぐると回っていきます。

あお

あお

振り返りとは、後で行うことではなく、その場で自然とおこなわれるものなはずです。

そして、Decide(決心)して、Act(行動を起こす)こと。シンプルなモデルですが、力あります。

大事なのは、子どもの観察から、つまり子どもの姿からスタートしているということです。

観察からスタートするこのOODAモデルを採用するとしたら、ボクらにはやるべきことがあります。

授業だったら、型が決まっていること。授業の基本的な形が決まっているから、落ち着いて「観察」から入ることができるんです。子どもたちもやることが変わらないので安心ですね。

もうちょっというと、子どもたちが自分で進めるような学習モデルになっていることです。

観察から組み立てていくことを、自分の授業のスタイルにしようとしたんだね!

まーくん

まーくん

それはワークショップ型の授業が、一番ピタリと当てはまると思っています。

ワークショップ型授業はこちら!

この本で最も共感できるのがOODAは人間中心のデザインであることです。授業も人と人とがつくる営みです。

モノづくりのPDCAとは大きく異なります。PLAN通りにいかないのが人間じゃないですか。なのにPLAN通りに進むことが前提となっている。

これが一斉授業にボクがずっと感じてきた違和感の正体です。この本はそれがちゃんと言葉になっているんです。

あお

あお

人間中心のモデル、授業にぴったりです。

DーOODAモデルが相反しない解決策!

OODAかPDCAかっていう相反するものにしちゃうと、そこは「問いかけのマジック」。一方が正解でもう一方が不正解ではないのだと思います。

この本ではそのお互いの良さを補完する第三案も出してくれているんです。

その第3案が「D-OODAモデル」。

[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]

  1. 中央集権的な計画立案を改め、「対話でゴールに至る道筋を明らかにする」姿勢で計画をデザイン(Design)する
  2. 臨機応変で直観的な「観察(Observe)・方向付け(Orient)・決心(Decide)・実行(Act)」のループをすばやく回して、アジャイルを実現する
  3. 実行した結果は、レッスンズ・ラーンドな姿勢で、再び対話によって振り返りつつそこから学習して、次の計画デザインに活かす

[/list]

D(デザイン)も大切なこと。それを頭に持ってきて、OODAモデルを回していくことを著者は提案しています。PLANのようなものも必要だということです。

それがD=OODAモデルなんです。

あお

あお

これは、絶対教育と相性がいい。

子どもを観察する時、少なくとも子どもを30秒見てから声をかけたいなぁと常に思っていました。じっくりとした観察が必要です。そこから状況を確認して方向付け、決断して行動に移す。

今のヒミツキチ森学園でも、自己選択・自己決定は重要なモデルになっています。

選択せずにしている子に言葉をかける前に、ちょっと立ち止まり、よく観察する。

その子の視点に近づくんです。

すると、何を大事にしていて、今は決めようとしているプロセスの最中なのがわかります。どう声をかけるかも、じっくりとした観察が必要なんですね。

たくさんの失敗から学んできたこと…でもその失敗を生かせるのも、計画ありきのサイクルではなくて、臨機応変に物事に対応できる柔軟さを生み出すサイクルの方です。

まとめ D-OODAモデルへの移行へ

D-OODAへの移行は黙っていてもおこるものじゃありません。

授業だったら、単元内自由進度学習をやってみる。そこに30人いても、観察から入ることができます。たくさんの人数だとしても、それは教えてくれる人が多いということ。みんなの様子を観察しながら、理解できていない部分には、ガイドレッスンが必要だと見えてきます。

OODAモデルは後出しジャンケンができるんですね。

デジタルを使った個別最適化の教育とも相性が抜群だね!

まーくん

まーくん

また、イベントの話し合いでは、ある程度のデザインが決まったら、広告を打ってしまって、その様子を観察しながら、次の手を考えアクションしていく。

変化も起こるし、不透明なことが多いこの時代には、完璧な計画など存在しないのです。

kindleで購入したので、こちらも読んでみます!

D-OODAから始める、教育のデザイン、ぜひ一緒に考えていきませんか??

あお

あお

それでは今日も良い一日を!

学習指導のまとめ記事です!

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