おはようございます。まさかのぎっくり腰、仕事や学びにこんなにも影響するのかとびっくりしているヒミツキチ森学園のあおです。早く治します!
さて、今日は「教員に必要な3つの資質」についてです。
過去の記事をリライトしようと考えていたのですが、改めて書き直した方がいいかと思い、こうやってまとめているところです。
この中で語られている資質は次の3つです。
- 自律的に学び続ける力
- 新たな課題に対応できる力
- 組織的・協働的に課題解決できる力
もちろん納得なのですが、15年続けてきた経験知として、ボクの場合の3つをお話したいと思います。
あお
ボクが課題としていることも含まれていますので、ボク自身にこの資質があるわけじゃありません。
それでは、どうぞ!!
目次
教員に必要な資質・能力① 徹底的な個への関心
ボクが昨年度、まだまだ足りないなぁと思ったことです。
「徹底的な個への関心」です。
昨年のボクはこんなことを考えていました。
先生の徹底的な観察の時間を生むには、先生がグイグイ引っ張る授業を減らしていくかが鍵だと思うので、学習のデザインををもう一回マネジメントして捻出していく必要があります。
カリキュラムマネジメントを学年で行いながら、そういう授業の可能性を探ります。
また、ボクの場合、子どもの中にどう入りこむかっていう視点を大事にしたいです。
俯瞰的に子どもたちを見ることも、もちろん大事。でもそうじゃなくて、子どもと同じ目の高さで中に入り込むことも同じくらい大事。その視点って年齢を重ねると忘れがちになっちゃうんですよね。
昨年の記事より
あお
今読み返してみても、なんら具体的じゃない。
確かに(笑)理想論を語って、その後行動に移せたの??
まーくん
あお
明らかに個への関心は高まり、一人ひとりを見ることができた1年になったけど、その具体はここには書かれていないよね。
気づかせてくれたのはこの1冊でした。
今もボクは、徹底的な個への関心を磨いている最中です。
これまでも、「1対30じゃなく、1対1を30回」でクラス経営をしてきましたが、こちらからのアプローチが多かったんです。
2つともこちらからのアプローチであって、双方向ではないのです。
子どもの声を聴くってことまで、できてはいなかったと気づきました。
でも、今ヒミツキチ森学園では、子どもたちの声を聞くことを大事に前に進んでいます。Stroyparkを使って個についての伸びを、親チームとも共有し情報を得ることも大事にできています。
いかに個に関心を持ち続けられるか、その力こそ先生に必要な資質です。
教員に必要な資質・能力② 先生自身が学び続ける力
学び続ける力も、教員にとって大きな資質です。
子どもの成長の幅は大きく、1年でもグーンと伸びていきます。
そこにボクら先生も負けてはいられません。
多くの現場の先生が学び続ける努力をしています。
ただ、同様にこなすことが精一杯になっているという時期も少なからずあります。
さて、そんな中、学び続けるにはどうしたらいいのでしょうか。
ボクは「何をやるのかの優先順位を変えること」だと思うんです。
ただでさえ忙しいのに、新しい実践なんて無理だよ。
自分自身が学ぶ時間なんてありません。
先生方
そんな声はたくさん聞いてきました。
もしかしたらですが、フォーカスする場所自体が違っているのかもしれません。
忙しいから学べないのではなく、学んでいないから忙しくなるのでは?
そんな風に思うんです。
力の入れどころの違いについては、たくさんあることなんです。
ボクは昨年度、学年の振り返りに力を入れました。
何よりもコミュニケーションにコストをかけようとしたんですね。そうしたら、次第に学年子どもたちが落ち着いていった。。。お互いのクラスの様子もよくわかり、クラスを超えて子どもたちにかかわれるようになりました。
毎日のコミュニケーションにコストをかけたら、子どもたちの様子に変化が生まれたんだ。
まーくん
今、ボクはシステム思考で学び途中なわけですが、
案外いろんなことはつながっていて、ボクらがフォーカスする場所は検討外れのところだったりするのかもしれません。
もしあなたが、教員として苦しんでいるのなら、原因は「フォーカスする場所」にあるのかもしれません。それ自体を発見するためにも、学び続ける力は何よりも大切です。
教員に必要な資質・能力③ 望むものを思い描く力
間違っても問題解決する力を得ようとしないでください。
望んだものを思い描き、そこに向かって実行する力です。
望まないものを消す「問題解決」も時には必要ですが、問題はたくさん、無限に出てくるのです。
ボクらが、「望むもの」=visionを思い描き、そこに向けてアプローチすることで、問題は問題でなくなることがあります。
たくさんの複雑な課題が教員の前には立ちはだかります。
子ども同士のトラブル、保護者の介入、同僚の問題、管理職との関係…その中をまともに突っ走って、無くしていった先に待っているものはなんですか?
あお
問題がない状態が、あなたが望んでいる姿ですか?
きっとそうではないと思います。
何もない無風の景色なんて存在しません。
でも、無風になるための努力に奔走している…そんなことが学校では少なくありません。
一人の子に対してのケース会議、保護者との特別な面談、学力が低い子への対応、
全て問題解決です。
そういや巷でのニュースの報道も、そのほとんどが問題の認識だよね。。。
まーくん
これはどこかでストップをかけなくてはいけません。
問題を消すんじゃなくて、あなたが望む姿はどんなものですか?
単位を学級や学年で考えた時に、ここに、プログラムデザインをする意図があります。
望む姿をいつも忘れないこと。
ボクらは、いつも問題に引っ張られます。
ビジョンをカタチにして、実行する力。
それこそ、これからの教員に必要な資質なのではないでしょうか。
3つの資質・能力を磨き続けよう!
- 徹底的な個への関心
- 先生自身が学び続ける力
- 望むものを思い描く力
一般的に述べられているものとは違うかもしれません。
でもボクが本当に必要だと感じたことはこの3つです。
ボク自身がこの3つを持っている先生に強く惹かれていたのかもしれません。いまだにお付き合いのある先生は、これらを持っていることが多い。。。
これから教員になる方も、少し念頭に置いておいていただければと思います。
現場で、これらを発揮する難しさにも直面するとは思いますが。。。
あお
その時は遠慮なく、ボクで良ければ、相談にのります!
ボクも仲間と望むものを描き、個への関心を持ち続け、学び続ける日々です。
お互い、頑張りましょう!
あお
それでは今日も良い一日を!