おはようございます。
家のまえの私道での近所の子とのサッカーが、ますますうまくなってきたヒミツキチ森学園のあおです!
今日は、学年での振り返り対話について書きます。
- 学年で仕事をしているんだけど、なんかしっくりきていない。
- 振り返りの仕方がわからない。
- 他の先生が考えていることを知りたい!
公立小学校での最後の1年、「学年での振り返り対話」ができたことは非常に大きかったです。どのようにやっていたのか、今日は説明します。
今のヒミツキチ森学園での振り返りにもつながっているね!
まーくん
あお
そうそう、チームで振り返るってことが大事なんだと思う。いろんな視点を学べるから。
それでは見ていきましょう!
他の学校の例は音声でも!
目次
続けていた個人での振り返り
以前、東北福祉大の上條先生と一緒にやっていた「振り返り」を軸にしながら、個人でも振り返りを続けていました。
放課後に15分ほど時間をとって、その日のエピソードを書き、自分の感情やその時の思考をじっくりと考えたり、座席表にその日あった出来事を書いたり…色々と変えながら続けていました。
当時、先生仲間とともに読みあうこともしていたのですが、その場に足りなかったのは、自分の学校じゃないという当事者意識の欠如だった気がします。
仲間のも読んでいて一生懸命イメージするのですが、正直そこに浮かんでくる絵がないのです。やはり自分が会ったことのない子どもたちは、動画ベースでイメージできないんですね。
イメージできないと、あお先生は辛いよね。
まーくん
あお
その通りで、動画ベースでのイメージがボクの強みなんだよね。
この辺りのことって非常にイメージしにくいと思うのですが、ボクにとっては大きくて…。コメントしても心がこもっていないものになってしまい…だんだん離れてしまった原因にもなっていたんです。
あお
仲間のみんな、本当にすまない!
そんなこともあって、距離の離れたメンバーとエピソード記述を共有する違和感は感じていたのです。
学年研だけじゃ足りないこと…
さて、学年研の方ではというと、いくつかの取り組みを進めていました。
この辺りのことを4月や5月に行うことで、学年でデザインしていく素地は作っていたのでした。
でもそれだけじゃ、足りないなぁと思ったのです。
どうしても日常的にこういう「そもそもどこを目指していたっけ?」は話題にはあがらないのです。日々の忙しさに負けてしまい、自分たちのビジョンを意識する時間が足りない。
あお
プログラムデザインした成果が生きる場所を、生み出せないでいました。
そう考える中で、何か学年できることはないかと考えるようになりました。
思いついたのが、「個人でやっている振り返りを、学年で行う」ってことだったのです。
学年で振り返り対話をする方法
そうと決まってからは、夏休み前最後の週に、振り返りをスタートさせました。
学年での振り返り用にこんなものも用意しました。
3つのことから1つを選んで振り返りを話してもらいます。
- 良かったエピソードの振り返り
- 話したいこと、学年に聞いて欲しいこと
- みんなに聞いてみたいこと
基本は、「良かったエピソードの振り返り」です。
2人の話す内容や、特性に応じながら、最初は、ボクがファシリテーターとなって引き出す問いを投げかけていきました。
あお
上條先生がやっていた姿をイメージして…
解像度の高いエピソード記述を意識して話していきますが、二人の質問から気づきをもらうことも多くて視点が広がりました。
また、すぐに2人も問いかけに慣れて、お互いの気づきや思考を引き出し合うことができるようになりました。
学年で振り返り対話のメリット!
振り返りを続けていくうちに、メリットを感じることができました。
まずは、子ども観のすり合わせです。相手の振り返りを聞き、それに対して問いを出したり、自分のクラスの場合は…とコメントしたりする中で、3人の子ども観がすり合わさっていくのです。
「自分はこう思う」だけにとどまらず、それを相手に押し付けずとも、振り返りを続けていくうちに、「良さってこういうことだよね。」がすり合わさっていきます。
ここはかなり時間がかかるけれど、大事なところだと思います。「学年がうまくいかない」の大半は、この子ども観のズレにあるからです。
お互いのことを否定したり対立したりすることなく、共感や気づきの共有で「共通感覚」を作っていく。
その、繰り返しです。
また、視点の広がりを感じています。
15年目の自分でしたが、若手の先生の感じていることや考えていることからだいぶ刺激をもらいました。
「あぁ、そう言う考えもあるよな。」「これっていいよなぁ。」といつも感心させられます。その感性の柔らかさのようなものから、刺激を受けるのです。
だいぶ凝り固まっているんじゃないの?
まーくん
あお
うるさいー!!
さらには、1年通した後に、若手の先生から言われたのが、
「ちょっと聞きたいなぁと思うんだけど、わざわざ時間を取ってもらってまでではない…ということを、毎日の中で置けるのがありがたかった。」
と話してくれました。
若手の先生の悩みって、なんでも話す前に、「相談するかどうか」というセルフチェックが入ると思うんです。
「忙しそうだけど聞いていいだろうか。」そう思うのは当然だね。
まーくん
そんな悩みを気軽に置けるかが、学年主任の人柄であり力量なんでしょうが、ボクみたいにそういうアンテナが低い人だっていると思うんです。
あお
すみません。
人の資質に頼らず、しくみを作ってなんとかしていく…
そういう視点があると、若い先生が救われるのではないでしょうか。
学年での振り返り対話、アイディアの数々!
「7分間をどうしてもオーバーしちゃう問題」があったので、若手の先生からのアイディアで、「時間を可視化しよう」ということになりました。そうすることで、時間を意識して話すことができるし、聞くこともできるからです。
また、振り返りを貯めていくノートも必要だと思いました。それぞれの成長を追えるように、独自のノートをと思いましたが、紙ベースだと面倒くさいので、そこはiPadに任せることにします。
さらに時期が進むと、「1人6分✖️3」の時間がベストなことがわかってきました。7分と決めているのですが、ついつい伸びてしまうのです。
あと、出張の日は無理しないことだね!
まーくん
あお
やらない日もなんとなく決めていました。面談期間とか。。。
必ず毎日やらなくちゃいけないはプレッシャーで、マイナス面も出てきてしまいます。だからその辺りはゆるりと。。。お互いのやりやすさを大事にしていました。
学年での振り返り対話まとめ
振り返り対話は、日々の栄養分だと思っています。
ビジョンを描いたものの、毎日の忙しさに忙殺されそうになることってありますよね。そんな時に学年での振り返り対話はたくさんのことをもたらしてくれます。
- お互いに思っていることを聞ける
- 子ども観がすり合わされる
- 若手の先生が悩み事を置きやすい
- 学年の先生たちの相互理解が進む
これだけでもたくさんの良さがあるね!
まーくん
あお
ぜひぜひ試してみてほしいです!
他の学校の例は音声でも!
退職間近の茶話会の際に、学年の仲間が二人とも、この振り返りのことを話題にしてくれたことが、うれしかったです!
こちらにまとめました!
あお
それでは今日も良い一日を!
子どもの振り返りについてはこちらもどうぞ!
学年で行っていた2つの取り組みはこちら!
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