おはようございます。
8時間半眠り、ちょいと風邪気味もよくなってきたヒミツキチ森学園のあおです。土日は昼寝もしているので、冷ややかな視線を感じております(笑)
さて、今日は最近読んだ、ステキな1冊をご紹介します。
この本は、友人である坊主先生 @bozusensei のおすすめで読みましたが、最高だったので、ご紹介します!
あお
坊主先生、ありがとう!
目次
時代の流れをつかむこと
ハートドリブン の作者は、株式会社アカツキの社長である、塩田元規さん。ご自身の経験から、これからの時代を推測していて、その予想がボクが感じていることと近かったため、一気に引き込まれました。
僕は、これからの時代は、ハートやつながりといった目に見えないものが中心になると信じている。 合理・論理など目に見えるものが中心の時代から、感情・ハートが中心の時代だ。
本文より
精神的、感情的な満足に価値の源泉が移っていく。 見えない感情的な価値(感情価値)がどんどん高まっていく時代だ。
本文より
便利さという機能的価値から、心が大事にされる感情価値へ。ボクもそう時代は移っていくと感じている。
この感情価値は、今までは切り捨てられてきたんだ。教育の現場だってまさにそう。授業の中でも取り扱ってこなかった。
でも、機能的価値がどれも等しく同じようなものが高速でコピーされるこれからの時代は、人は「感情」を元に取捨選択をするようになる。何を作ったよりも、誰が作った方で考えたことに価値を置くんだ。
あなたの内側に意識を向けて、感情を丁寧に扱おう。 自分の本当の想いに気づいていく。それを見つめていく。 感情を丁寧に扱うと、自分の内側が成長・進化していく。 それにより、世界の見方が変わる。見方が変わると、行動が変わり、人生が変わっていく。
本文より
だからこそ感情を丁寧に扱うこと。
その重要性がぐんと増してくる、この先の50年になると考えている。
そして、「自分の心に従って意思決定をすることの大切さ」は、まさしくヒミツキチ森学園が大事にしていることと一致している。未来を見つめている著者と、校長の言葉が重なるところに、震えがきた。
ゲームに見られる今と昔の比較
実はボクは昔ゲーマーだった。
いきなりのカミングアウト!
まーくん
あお
しょうがないじゃん、楽しかったんだから。それで飯食っていけるレベルじゃないけれど…。
生粋のってわけではないが、それでも大学生になってもやっていたのは事実だ。今はゲーマーと化すのが怖いため、年に2回長期休みの時だけ、親友と遊ぶようにしている。
ただ、基本、ゲームは暇潰しなんだ。今のボクには暇がないので、「ポケ森」をやっても30分で飽きてしまう。
「ゲーム」について、この本でも触れられていた。
かいつまんで言うと次の通りだ。
昔はRPGが主流だった。ボクらはおんなじゴールに向かって一直線に進む。話題は、どうやって決められたゲームを攻略したかだ。誰がプレイしてもおんなじだから、ゴールは与えられていて、そのやり方を最適化していた。
しかし、今はどうだろう。「マインクラフト」や「フォートナイト」や「どうぶつの森」に見られる現象としては、明確な目的は与えられていないし、自分で目的を設定することになるゲームが流行しているらしい。
ゲームの遊び方が攻略から自己表現に変わってきている。
この辺りの説明がストンと落ちた。
時代の変化ってまさしくこう言うことだろう。ボクらの時代では、価値がなかったことに、価値を見出す子どもや大人が確かにいると言うことだ。それは「自分自身がどう表現するか」、答えは自分の中にあるんだ。
メンタルモデルの構築の手伝いをしていないか
ボクが先生として、ふと振り返ってみたことも多い一冊だった。
「苦労や我慢の分だけ何かを得られる」 「テストでいい点を取ったら、ゲームを買ってあげる」「宿題が終わったらおやつを食べていいよ」という言葉をよく耳にする。この言葉は、勉強や宿題が嫌なものであるという前提に加えて、嫌なことを我慢してやれば、ご褒美がもらえるというメンタルモデルを作ることがある。
本文より
子供の頃に、欲しいものが二つあった時に、「どちらかにしなさい」と言われた経験はあるだろうか。僕もたくさんある。これをたくさん体験すると、「欲しいものは、どちらか一つしか選べない」という観念が生まれることがある。
本文より
ボクは先生として親として、このようにメンタルモデルを与えていないか、作ってしまっていないかが非常に気になった。知らず知らずのうちに言葉にして出てしまうことがある。
どうしてそうなってしまうの??
まーくん
あお
子どもの時に言われていた記憶があるのかもしれないな。
実際はそうでなくても、形作られた過去というのが確かに存在するんだ。
ボクは自分の中で「子どもの頃はかなり我慢を強いられた」と思っている。実際はそうでなかったと思う。でもそういう一場面があると、過去全てがそうだったろうに脳は解釈して、思い込んでいることがある。
そのため、メンタルモデルはなかなか手放すことができない。
だからこそ、難しいんだ。
そこで大事なのが軸だ。ステイトメントにあたるものだと思う。
軸になるものを言語化していることで、自分はおかしなメンタルモデルを作らずに済むことを経験している。この揺れはずっと起こるので、その度に振り返り、確かめていきたいと思う。
ちなみにメンタルモデルについては、学習する学校ゼミで毎週火曜日に学んでいます。自分のメンタルモデルを見直すということを大事にしています。
分かち合うことの大切さ
サークル対話の価値というのをずっと最近考えていた。
6年生のクラスでは、これが行われ続けていたことが、1年間の後半から成果として出続けていた。でも自分にとってそれは未知の体験で、このサークル対話がどう関係しているかがわからなかった。
2年生のクラスでも、続けていたことが、授業研でさらにまとまり、長縄大会やドッジボール大会などでぶっちぎりの成果を出し始める。クラスも随分とまとまってきた。
この本の中でその答えが見つかったのかもしれない。
サークルタイムは分かち合いなんじゃないかということだ。
この本の中では、著者が自分の気持ちを吐く場面が多くある。
バーニングマン、ヴィヴァッサナー瞑想など、強烈な体験があったようだ。
ただ気持ちをはく、それについてみんなで考える。
プラスもマイナスも分かち合える場があることがサークルの大きな価値なんじゃないかってことだ。
とすると、ボクのクラスのサークルはまだそこにまでいっていない。今までのいずれも至っていないような気もする。
理想のサークルタイムってのは無い。しかし、イメージしやすい例が欲しいというこの矛盾。
ボクはイメージ先行型だから、この目でどんなことが行われているか見たいなぁと。そんなことを考えた。
ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力
- 著者の経験から、これからの時代の流れを掴むことができる。
- その根拠はゲームにも見える。
- メンタルモデルについて、示唆を得ることができる。
- 分かち合うことの大切さ。
いかがだったでしょうか。
ボクが感じているのも、これからは感情価値がより高まっていく時代になるということだったんです。だから、非常に共感できる部分がありました。
己の内面こそ大切になってくる時代。
そこをどう生きるか、この本から得られたものは大きかったです。
あお
それでは今日も良い一日を!