おはようございます。夏休みからの登壇は、口も手も動かないよということを実感したヒミツキチ森学園のあおです。昨日、聞いていただいた方、本当にありがとうございました。
さて、昨年度、学級活動の授業研究会の授業者を引き受けました。市町村の授業研を引き受けるのはこれで5回目。
こんな記事も書いてるのに??
まーくん
あお
そうなんです。やらなくてはいけないときが人にはある。
今までの市町村の授業研もいろいろな方に見ていただけて成長できたので、今回も二つ返事で引き受けさせていただきました。
自分の主張を通して断る人もいると聞いていますが、ボクはお願いされたことは全て引き受けていました。理不尽じゃなければ、OKだと思っています。きっと自分にとって必要だから回ってきたと思っているので。。。
あお
でも、詰みかけた事情もあったので、誰かのために(役に立つのか!?)記録をしておこうと思います。
目次
どうして、詰んでる授業研になったのか
いくつかの要素があるのであげていきますね。
特活の授業をするための経験値がない
学級会は小学校の指導要領では、「特別活動」の範囲になるのですが、その特活の経験値がボクはレベル3ぐらいだったんですね。遠い昔、2年目のころ、所属していた経験があるのですが、それ以来でした。
経験値をまるで持ち合わせていない。
だから授業に関する取捨選択の判断ができない状態でした。こっからのスタートだと中々始めにくいんですね。何をしたらいいかがわからないので。
学級会はやらねぇとか、突っ走っていただけでしょ?
まーくん
あお
さ、さ、次にいこう!
学校で授業研の授業者が一人に!
二人の授業者でやるはずだった授業研。様々な諸事情で、1人でやることになってしまいました。
正直その前までは、特活の経験値もないため、ボクは他の活動と絡めて、話し合い活動以外のもので授業する気でいました。そのために夏休みに考え、指導案も7割ぐらいはできていたかな。
しかしながら急遽一人でやることになったのです。そうなったからには、このまま「お茶を濁す」ような形は嫌だなぁと思い、話し合い活動で実践することに…
あお
夏休みに考えていた案は一発で撤回になったのでした。
授業研、話し合い活動への経緯をお話しします!
さて、話し合い活動が本時を迎えるまで、恐ろしく変更していったことも語っておこうと思います。
あお
このプロセスが勉強になりました!
ここには、市町村を代表する他校の校長先生とお話しさせていただく機会もたくさん得ることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
授業研当日の話し合いのテーマは「長縄」でいくことに
ボクはこだわっていたのは、今回の授業研がちゃんとクラスのストーリーに乗っているかということでした。
関係ないものをやるんだったら引き受けたくないですし、しっかりとクラスにとって必要のあるものをやりたいなぁと考えていたのです。
そこは研究会の時にも何度もお話しさせていただきました。
正解ではなく、授業者の納得解と最適解が作れたら、いいのではないかと。たくさんの場面で、皆さんに協力していただきました。
ボクのクラスなら、ストーリーに乗っているのは、長縄大会のこと。
クラスとしては、仲も良いのだけれど、一丸となれる場面が少なかった。力を合わせた成果を感じることができなかった。じゃあ、ボクたちがそういう機会を得られるとしたら…
思いついたのが「長縄大会」でした。
長縄という競技はとても面白く、誰もが跳ぶ機会があり、自分だけでなく後ろで跳ぶ人のことを考えなくてはいけないんですね。こういうスポーツの場が、自分たちの成長を捉える機会にぴったりだと思い、長縄を選択しました。
長縄の跳び方について話し合いをするのはリスクが高い
最初は、長縄をどう跳ぶかについて話し合おうと考えていました。
シンプルに今までの長縄の話し合いでは、そのことがメインで話し合われていたからです。
事前検討会で話してみると、それはリスクが大きいと。
「跳べる人、跳べない人」という発言が出たら、人権的にどうなのか。
確かにそう言われると、それが出ないという確証はありません。しかもこの話し合いは、どうしても回数に向いてしまうため、白熱しすぎる傾向があります。
実際に過去の経験でも、今までも白熱して、モヤモヤを抱えながら、次の上昇を待つような結果になることが多かったのでした。(これはこれで必要なことなのですが…)
周辺のことを話し合う?でもそれって…
次に考えたのは、「長縄を跳ぶ前に行う円陣」についてでした。研究会でもこの方向性でって決まったのですが、ボク自身はしっくりきていませんでした。
だって、
円陣を組むのは、きっと大会の間際だろう
円陣の組み方を話し合うのが、本当に必要なのか
っていう疑問があったからです。
円陣はいろんな組み方で、どんどん長縄プロジェクトがやってみたらいい。試していくうちにしっくりくるものをみんなで選ぶといい。
もっと必要な何かがあるんじゃないか…
そんな思いがずっとあったんですね。
やっと見つかった授業研で話し合いたいこと
さて、そんなふうにして、実際に練習に取り組んでいき、物語は進んでいきました。
すると、まぁ揉めることもなく、スルスルと結果を出していくんですね。最初49回だった回数も、あっという間に1回目の目標である100回を超えることができました。
しっかりと目標とビーイングも作って行ったので、その辺りの効果はかなりあったと思います。
ここで毎日の振り返りから思いついたことがあったんです。
それは「見合う力」が足りないことです。
子ども同士が見てはいるんですが、そこは低学年、自分が跳ぶことで精一杯です。
だから、その見合う機会を作りたいなぁと。アドバイスって言うより、良さを伝え合う機会を作ろうと。
「見合い方」を話し合うことにしました。
あお
こんなふうに書いていますが、なかなかそのアイディアが出てこず、泣きそうな日々を過ごしていましたよ。
ここまで書いて感じたことは、
「やりながら考える」が一番だということ。やってみないと何をやりたいかも見えてきません。あれこれ活動の始まる前に議論し尽くすよりも、始まってから相談に乗ってもらう形の方がいいよなぁって思いました。
話し合うことも決まって、当日の話し合いに臨むことに…
授業研の話し合いで起こったこと
当日はどうだったかと言うと、自分の意見をどの子もはっきりと挙手して言う姿がありました。それでいて、みんなの意見を聞きあう姿がありました。
あお
また司会の子は、ボクのアドバイスをほどよく無視して進めていくし(笑)
「自分たちでやろう」と進める姿が随所に見られて、事後研究会でも積極的な子どもの姿が話題に上がったほどです。
見あって練習した後、最後に長縄を外で跳んだのですが、最高記録が出た後に、「お礼を言いましょう!」と自主的に思いついて行動している子もいて、あぁうちのクラスらしいなぁと。
自分たちの課題になっていたから、前向きに話し合う姿が見られました。
ちょうどサークルベンチにも慣れ始めていた頃だったので、安心して話せているというのも実感しました。
授業研究会を超えて、クラスが得た成果
シンプルに3分間での跳んだ回数は伸びました。
第1目標が100回、第2目標が125回、第3目標が150回だったのですが、当日の記録は174回でした!
全校で4番目の成績を出せたことはうれしかったですが、それ以上に自分たちの目標を本番で上回れたことが、嬉しかったようです!
みんなでできたことに、自分たちの「成長」を感じていました。
ここが今回の授業の一連のプロセスで一番狙っていたことなので、良かったなぁと。次の行動につながればいいなと思いました。
いろんな子がいますが、ベクトルがクラスを超えたものに向いている時に、力をグッっと発揮できる不思議なクラスです。ベクトルの方向性を合わせるお手伝いをボクがしていけばいいんだ!と1月からがとても楽しみです。
1月のドッジボール大会では、全校で優勝しました。練習時間はほとんどとらずの中でしたが、対話を繰り返し、作戦に納得し勝ち続けた子どもたち…大きな成果が出て、びっくりしています。
授業研究会からボクが学んだこと
また、ボク自身、この活動の中でいろいろなことを考え、子どもたちを授業を通じてみる幅が広がったのかなぁと思いました。
こんな反省もありました。
これ早速試してみて、毎回のクラス会議で大活躍です。
この辺りは特活の授業としての振り返りですね。学びが多かったです。
低学年でもどうやったらクラスの成長につなげることができるのか、試行錯誤の中でちょっとだけ掴んだ気がしました。やはりクラスのストーリーの上で授業研をデザインしていったのは間違いじゃなかったです。
たくさんの方に協力していただいて、今回の授業を頑張ることができました。おかげでクラスが成長できるいい機会になったと思います。
本当にありがとうございました!
あお
それでは今日も良い一日を!
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