2冊目の著書!「プロジェクト活動」のススメ

桑原先生の著書「どの子も輝く教室のつくり方」を読んで

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あお

あお

あお先生です。よろしくお願いします!

「あおやまーくん」です。3年目に担任した女の子がキャラクターとして作ってくれました!

まーくん

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あお先生

あお先生

ヒミツキチ森学園の先生

プロフィールにもあるように新しい働き方、在り方を提案する先生|一般社団法人PLAYFUL|ヒミツキチ森学園グループリーダー|元公立小学校教諭、15年勤務全学年経験|振り返り・ライティングスキルなど1on1 の実績多数|「先生が知っておきたい仕事のデザイン」出版。雑誌・書籍への寄稿等執筆多数

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おはようございます。鍬や鎌の使い方が日に日に上達している「あお@aosenn」です。ヒミツキチ森学園の畑を子どもたちと開墾中です。

さて、今日は大日向小学校の桑原校長先生の著書「どの子も輝く教室のつくり方」のご紹介です。

こりゃまた、本にたくさんの書き込みをしたね!

まーくん

まーくん

あお

あお

手放せなくなる一冊だね。

では早速、本を読みつつ考えたことを綴っていこうと思います。

先生の仕事を他のフィルターから覗いてみること


桑原先生の文章は、スッと染み込むような文章。本当に読みやすいので、ぜひ読んでみてください。

全編にわたって共通しているのは、教室の状態を、先生としての視点だけでなく様々な視点からのぞいているということです。特に桑原先生の場合、バレーボールや、サッカーの指導からの気づきが多いんですね。

視点をずらして捉えることで、解決策が出てくる‥
まさに桑原先生の進んできた道筋が見えるのが、ステキだなぁと思いました。

あお先生は、どういう視点のずらしをしていたの?

まーくん

まーくん

あお

あお

ボクも、教員としての考え方じゃないものからヒントをたくさんもらっていたね。

タスク管理や、システム思考など、いろんなものからヒントを得ていました。このずらしを行う人は非常に少ない印象ですが、自分の個性を大事にするためにも、必要なことだと思います。

見るもの知るもの、全てが学びになります。オススメです。

子どもの目線に近づくということ

ここは引用させてください。

でも、子どもたち一人ひとりのちがいを認められるようになってからは、「ん?どうしたのかな。なんか気になることある?」というように、目の前の子に何が見えているのか、今、気がかりなことは何かを捉えるようにしました。そして、子ども自身が、今の自分の状況の認識して自ら行動を変えていくように心がけること。たとえ、サボっているように見えても、それはダメだと判断するのではなく「どうしたのかな?」と子どもの視点に近づくことが大切です。誰一人として同じ人間はいないのですから。

どの子も輝く教室のつくり方

一人ひとりの多様性こそ大事だと思っていて、そのためには、目の前の子が感じている、見えていることを感じることからスタートしたいんですね。

この辺りについてはOODAモデルをご覧ください!

見えていることに違和感を持つということは、しっかりと子どもからスタートするということです。どんなに価値があると思う実践でも、目の前の子どもたちに合っていなければ意味はないわけです。

ただ、意味はないで終わるのではなくて、どうすれば意味のあるものになるのか、時には辞めることも可能性に含めつつ、事実から振り返り、手を打っていくしかありません。

また、視点の話で最近思うのは、話す時にこの自分目線と相手目線を行き来させることが上手い人がいるということ。

これができる人ってすごく話がスッと入ってくるんですよ。

「って言っても、誰がそんなことできんのよ」

と思ったら、ぜひ西野さんのvoicyでも聞いてみてください。

あお

あお

今の話し方が、目線を行き来させるってことです。

理想の先生像とは何か

この本の中でも、外部から見た先生像のことがたくさん出てきます。

しかし、「最近はどこのクラスも同じようなクラスばかりでつまらない。どこもかしこも金太郎飴みたいだよね。」というような声をよく聞きます。

130ページ

「今までやっていることを、そのまま踏襲するだけじゃ変化は起きないじゃないですか。それに先生たち一人ひとりの個性が本当に見えてこないんですよね。」
教育関係者だけではなく、常に世界と戦っているスポーツ界の方々の言葉は、私が持っていた職員室像を一変させるほどインパクトを残しました。

145ページ

理想の教師像に囚われすぎて、誰が教壇にたっても同じ。。。

これはボクもそう思うんですね。
研究とかもそうなんですが、みんなの中に何となくの良い先生像というのが存在していて、そこに向かっていく感覚になるんですよね。

あお

あお

これ、もう誰かのせいとかじゃなく、システムの問題っす。

個々の強みを生かして授業すると、その強みを否定されるみたいな悪循環が起こっているなんてことも。。。

見直さなないといけないですよね。

何となく理想の先生像に向かっていることに加え、もう1つの懸念が、先生の持つ良い教師像と、子どもたちが感じる良い教師像のギャップが大きいということです。

先生と子ども両方に人気のある先生というのがなかなか存在しないんですよね。

昔はいたという話をよく聞くね!

まーくん

まーくん

理想の先生像って何だろうねってことには対話も必要ですし、どんな先生を目指すのかっていうのも、自分自身の振り返りを重ね、明確にするまでには時間がかかります。

この本の内容からは外れてしまうのですが、大事なことなので次のところで確認しますね。

先生のオリジナリティーをどう出すか

先ほど挙げたような金太郎飴のような同じタイプの先生を生まないためには、どうしたらいいのでしょうか。

ボクは2つあげたいと思います。

1つは、桑原先生もこの本の中で大切にしている対話です。ボク自身も対話することの価値を感じ、桑原先生の実践をもとに学年での対話に取り組みました。

ヒミツキチ森学園でも、対話から生まれた内容を「みんなのトリセツ」として、職員間のグループチャットに貼り付けて見るようにしています。日々の対話的な振り返りも重ねているところです。

そしてもう1つは、3つの要素のどれを絞るのかということです。

  • VISION 展望
  • Feeling 感情
  • Action 行動

いま、起こりがちなのは、問題になる行動やズレやイレギュラーを減らそうと、Actionを揃えるということ。起こりそうな不安にかられ、Actionを揃えてしまうと、金太郎飴が出来上がりそうです。

「これはあなたしかやっていません、学年で揃えましょうよ」ってのはこれです。

そうじゃなくて、すり合わせていくべきは、VISIONですよね。
どんな子を育てたいのかというビジョンを繰り返し問うわけです。

VISIONを揃えた上で、Actionは様々な取り組みをする。それをまた学年で報告しあって、目の前の子どもたちにとって良いものを残していく。その時、個々の先生のFeeling(感情)」の部分も大事にします。感情が置き去りにされると、いい結果が生まれません。

あお

あお

この繰り返しなのかなぁと思います。

ボクが以前桑原先生の教室を見させていただいた時には、これが行われているのが伝わってきました。ベンチを置くっていう大きなActionは学年で取り組んでいくのもさすがだなぁ感じました。

あなたは、どんな先生になりたいか

あなたはどうしたいですか?

そこが問われるような一冊でした。

桑原先生の本は、成功だけでなく失敗についても、隠さずにすべて書かれているところにすごく共感が持てます。

うまくいくことが全てじゃないんです。失敗から学ぶことの方が多いです

自戒も込めて、たくさんのことを学び続けていきたいです。

桑原先生、素敵な本をありがとうございました!

あお

あお

それでは今日も良い一日を!

サークルベンチを置いた思い出はこちら!

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