おはようございます。
娘が3歳になり、3年間元気に生きてくれてありがとう!と感謝の気持ちでいっぱいのヒミツキチ森学園のあおです。
今日はとある1冊の本についてご紹介します。
この本は、いつ読んでも衝撃を受けるんです。学びの機会を豊富に与えてくれます。
この本、廃盤なの!!
まーくん
あお
実はそうなんです。でも、ボクはこの本に相当助けられました。廃盤を復活させたい、させなくては!と思うくらい、素敵な一冊なんです。
そんなことを願っていたら、嬉しいツイートが!
あお先生が以前からこの本をオススメしていたので、読んでみたいなぁと思いつつも、廃盤&Amazonで高値で中古販売されている、メルカリでも販売されていない状況😭
そんな私みたいな方に朗報🎉
ヒューマンギルドのサイトから購入できます👀https://t.co/yh9rJRtwimあお先生、見つけました🤩 pic.twitter.com/BtRH40yfbk
— かいぴー@育休ランナー先生/サブ3.5 (@kaipkaippp) June 23, 2019
と以前はなっていましたが、今はこちらのサイトでも販売がないようです。。。
あお
気を取り直して、この本のことについて紹介します!
目次
クラス会議で子どもが変わる①先生は助けてもらう
本書は、アドラー心理学に基づいた学級経営、特にクラス会議を中心とした経営の仕方について学べる本です。ただし、それが以外の言葉も秀逸で、ドキッとし、考えさせられる一冊なんです。
私たちは夢を持っています。その夢とは、若者たちが尊敬をもって扱われ、彼・彼女らが人生で成功するために必要なスキルを学ぶ機会を得る、そんな学校についての夢です。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
その夢とは、子どもたちが失敗しても決して屈辱を経験せず、安全な環境の中で失敗から学ぶことによって力づけられる、そんな学校についての夢です。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
学年を守るため、クラスの秩序を守るため、年齢による役割を担うため…
あなたが従来通りの教師の役割を担い、規律を重視し罰を用いながらクラスを運営する言い訳はたくさんあるでしょう。
以前のボクもそうでした。学年の中で厳しい役目をもらい、無理して頑張ったこともありました。
でも、それは時にして大きな間違いを生み出します。
失敗したら嫌な気持ちにさせる必要がある。
宿題を忘れ続けたら、罰が必要である。
どれも間違いなのに、それに近い形で進めてしまうこと、ボクにもありました。
あお
未熟な自分…から出発します。
私たちはそこから脱却し、この夢に沿って、そして自分の信じるところに沿って、先生をしていかなければいけません。
教師は「万能選手である」必要はないのであり、協力と貢献のスキルを教え、生徒たちに助けてもらえば良いのです。教師と生徒がお互いに尊敬の念を持っていれば、教師は「コントロールしているふりをする」必要はありません。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
教師たちがあまり人もしばしば労働による果実を得ることができないということです。彼・彼女らはな種を蒔くのですが、収穫を経験することがないのです。クラス会議の利点の一つは、教師がすべての労働と栽培を一人でする必要がないということです。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
そうなんです。先生は子どもたちに助けてもらえばいいのです。
先生だけが万能であり、先生だけが頑張る必要はありません。むしろそれは悪だともいえるでしょう。子どもたちと責任を分かち合いながら、一緒にクラスを運営する、それこそ、僕らに必要なことなのではないでしょうか。
この本では育てる力として7つの要素を挙げています。
3つの「勇気を与えるものの見方」
1:自分自身の有能さに関する認識
2:重要な人間関係において、自分には存在意義があるという認識
3:自分の人生に影響を与えるだけの力を自分が持っているという認識#クラス会議で子どもが変わる— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
4つの基本的スキル
1:自分自身との関係についてのスキル
2:他者との関係についてのスキル
3:責任のスキル
4:判断するスキル#クラス会議で子どもが変わるこの7つの法則を伸ばしていくことは成長にとって必要だし、クラス会議はその機会を与えてくれる。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
これらを伸ばしていくために、有効なのがクラス会議です。
練習し、間違いを犯し、学び、そして再び挑戦するという機会を与えずに、子どもたちに知恵と適切な判断を発達させることを期待する大人たちが多すぎます。#クラス会議で子どもが変わる
まさしくこれ、一斉に指導していたんじゃ、クローズアップされるのは間違いだし、そこからのやり直しも目立つ。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
低学年は、自分の間違いを隠します。消しゴムで消して、書き直して、丸をつける。そういう一連の行動については、本当によく見かけるでしょう。
でも、もしこれが一人ひとりが尊重されたやり方で学んでいるとしたら…一斉指導がベースでない学び方をしているとしたら…
この姿はどうなるでしょうか。
間違いを教師がどう捉え、子どもたちがどう捉えていくかを突き詰めれば、そこには大きな成長が待っていると思うんです。
多くの教師は生徒たちを指導することに慣れており、多くの生徒は教師に指導されていることに慣れています。効果的でない習慣を打ち破り、勇気を与える習慣に置き換えるには時間がかかるものです。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
生徒たちが対話と問題解決を通して内側からコントロールを学ぶことができるよう時間とエネルギーを使う代わりに、罰とほうびによる外側からのコントロールに頼ろうとします。
中略
しかし、このシステムは生徒ではなく、教師に責任を負わせます。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 22, 2019
ボクらがつい頼りがちになってしまう外側からのコントロール。長年の違和感はここにあるんですよね。そこを手放しているつもりなんだけど、ここに戻ってきてしまう。そんな悪い流れのループから抜け出すためには、覚悟が必要です。
規律や罰は一切用いないという覚悟が。
クラス会議で子どもが変わる②ケアリング
ケアリングの雰囲気を作り出すことは、重要だとこの本は語っています。
子どもたちは、自分たちが本当に理解され、間違いもまた学んだり成長するためのチャンスだと勇気付けられ、意味のある貢献をすることのできる能力を信頼されると、あなたが自分たちを大切にしてくれていることに気づきます。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
子どもたちは、自分たちの話をよく聞いてくれ、自分たちの考えや感情を真剣に理解してくれると感じると、あなたが大切にしてくれていることに気づきます。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
子どもたちは、罰の代わりに問題解決を勇気付けられるような驚異的でない環境の中で、自分たちの選択の結末を理解できるよう援助してもらえると、あなたが大切にしてくれていることに気づきます。#クラス会議で子どもが変わる
ケアリングの雰囲気を作るのは、まずは教師の行動。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
ここに強く線を引いたんです。
子どもたちがやることや貢献できるシステムを教室内に作り出すこと、そしてその貢献に感謝をし信頼すること、そして教師自身が「話を聞き、理解しよう」とする態度を持っていること。
自分にできているのか、いつも自問しています。
あお
ヒミツキチ森学園に来て、この重要性がより一層わかりました。今ではできていることが増えてきました。
そのために本の中では、バリアとビルダーの例を示しています。
【バリアとビルダー】
バリア1:決めつけること
ビルダー1:確かめること私たちが決めつける代わりに確かめると、生徒たちが自分たちに関わる問題や課題を扱う能力を成熟させつつあることに気づきます。#クラス会議で子どもが変わる
決めつけることなく確かめること。大事にしたい!
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
【バリアとビルダー】
バリア2:救い出すこと、説明すること
ビルダー2:問いかけること#クラス会議で子どもが変わるこのバリアはやってしまいがち。
ボクらは建前のために行動していることが往往にしてある。先生だったら「説明しなきゃ」。
でも問いかけることで十分なこともたくさんある。— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
【バリアとビルダー】
バリア3:指示すること
ビルダー3:誘うこと、勇気づけること#クラス会議で子どもが変わるこれを見ていると、指示的なことが普段の自分にいかに多かったか。感謝の気持ちと誘うこと、協力を勇気付けていきたい。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
【バリアとビルダー】
バリア4:期待すること
ビルダー4:賞賛すること若者たちがその基準に達していないと私たちが判断するとき、私たちは彼・彼女らの勇気をくじきます。#クラス会議で子どもが変わる
期待に膨らむ勝手な想像が、しばし勇気をくじくことがある。自分のできなさ具合に泣ける。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
【バリアとビルダー】
バリア5:大人中心主義
ビルダー5:尊敬すること「〜するのが当然だ。」「〜すべき。」という言葉や、怒った声の調子で始まるほとんど全ての言葉は、普通大人中心主義の現れです。#クラス会議で子どもが変わる
子供の持っている優先順位は何かを探るのは尊敬につながる。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 23, 2019
- 決めつけることではなく、確かめること
- 救い出すこと・説明することではなく、問いかけること
- 指示することではなく、誘うこと・勇気づけること
- 期待することではなく、賞賛すること
- 大人中心主義ではなく、尊敬すること
ボクはこれを読み、自分が以前のクラスで、バリアを多く使ってしまっていることに気がつきました。
また他のケアリングのスキルについても、いくつか挙げられています。
- 声のトーンに気づく
- 仕事を楽しむこと
- 違いを認めること
- 子どもにふさわしい態度をとること
- ユーモアのセンスを持つこと
- 生徒の学校以外に関する興味を尊重すること
- 生徒たちを参画させること
- 完璧ではなく、進歩
- クラス会議のケアリング
このどれもが、必要ですし、学校の先生が忘れがちになることだと思います。
ケアリングの雰囲気が、学級を作る基盤となります。でも、先生は色々なものと戦っています。その多くが、時間だったり、時には同僚だったり、協力してくれないクラスの子どもだったり…
ただクラス会議をベースにした学級経営では、より多くの子が先生の味方になってくれるでしょう。そしてそのクラス会議を成功させる基盤が、このケアリングの雰囲気を作ることにかかっているのです。
子どもの感情面にどう寄り添うか、ここが一番学校教育の中では抜け落ちがち。。。
まーくん
あお
ボクも現場にいたのでよくわかるんです。これはシステムのエラーです。担任の先生が一人じゃ、このケアリングはまわりづらくなります。
でも、何より子どもの感情面に寄り添うことが大事です。
クラス会議で子どもが変わる③クラス会議の要素
さて、第3章です。
ここからはクラス会議について、その手法を中心に書いています。
8、9、10章の内容についても、クラス会議のことですので、この章と一緒に書いておきます。
【成功するクラス会議の6つの法則】一部修正
①毎日する
②輪になる
③結果ではなく、解決に注目
④トーキングスティックを用意し、輪の中で順番に回す
⑤問題を議題に出した生徒が、有効だと考える解決策を選ぶ
⑥教師と生徒がプロセスを学ぶためには時間が必要#クラス会議で子どもが変わる— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
ボクは数年かけてクラス会議については実践しました。
4年生、5年生、1年生で2回ずつ。
なんかこのクラスはこう言う時間がぴったりだなぁと思った年は、がっつり実践していました。そうじゃない年も、1学期間だけ実践するなど、目の前の子達に合わせて取り組みました。
輪になることと毎日やることは全てのベースとなっています。
輪になれば、全員の顔が見えます。そうやって輪になって座ることも最初は難しいかもしれません。でも振り返りをしながら、少しずつ繰り返していると、段々とスムーズになっていきます。
あお
このプロセスも非常に大事!
そしてクラス会議の時間は毎日あったほうがいい!
週に数回だと、話し合いたい内容がなかなか回ってきません。毎日あれば、子どもたちの見通しが持てます。
基本的に毎日やること、もちろんできない日は無理しない。コンプリメントのみ行う日もありました。
またトーキングスティックを用いて、皆に平等に回ってくるという方法を愚直に続けることも非常に大切です。
挙手だと手を挙げることのできる子のみ発言が行われます。それは時に、力関係の構築につながることもあるんです。
そうではなくて、全員に平等に回ってくる。
これは、毎日毎日回ってくるから、意見を言うチャレンジができる機会があるということです。この毎日いくつもの機会があることで、子どもたちはググっと背伸びしてチャレンジすることができるんです。
毎日同じことがあることで、安心してチャレンジできるんだね!
まーくん
次にクラス会議の流れを紹介します!
【クラス会議の進め方】
1コンプリメントと感謝の言葉
2前回の解決策について検討
3議事
a相手の話を聞き、感情を分かち合う
b自由に議論する
c問題解決のための手助けを求める
4これからの計画を立てる#クラス会議で子どもが変わる2を忘れがちになる。札を作って、掲示していく。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
この流れに沿って、ボクも基本的には行っています。
- ニコニコ&ありがとうのコーナー
- 前回の解決策どう?
- 今日の議題
- ロールプレイ
- ブレインストーミング2周
- 解決策を選ぶ
これが昨年の2年生のクラスにとって、とてもエンパワーされる時間になっていました。
色々試行錯誤してたどり着いた方法は、5時間目の最初にやるということ。
この一連の流れで、毎日20分くらいです。
朝の時間に細かいところを進めていってもらっているおかげで、この時間に取ることができます。掃除の机運びを行わないことも、実は結構なメリットですね。
今年の子たちにはクラス会議がすごーくあう。
掃除のあと、座席を戻さずサークルを作る。
①コンプリメント「ニコニコ、ありがとう見つけ」
②ブレインストーミングで解決策を出す①のコンプリメントは最初7人だったものの、5日目で24人に。
いい循環を感じる。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 7, 2019
「ニコニコ、ありがとう見つけ 」では、最近は「具体的なエピソード」についても色々と語られるようになりました。
クラス会議の最初は、「ニコニコ&ありがとう」のコーナーを設けています。
「友達に対してのありがとう!」「ニコニコしちゃうような嬉しいこと」を発表する時間。トーキングスティックであるニコニコキャラクターが回ってくるので、パスOKで話しています。どの子も楽しみにしている時間。— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
この方法を試している人もいるんですかね??
子どもたちに自分がコンプリメントしてほしい方法について考えさせることです。そして、自分の左に座った生徒に、自分が望んでいるコンプリメントを言ってもらうのです。
中略
言い換えれば、あなたが言うことができるのは「与える」か「受け取る」か「パス」です。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
受け取るっていう方法をやってみたいなぁとは思っています。
クラス会議は、ケアリングの雰囲気、コミュニケーションスキル、相互尊敬を育てる時間です。また、生徒と教師が、罰ではなく解決に焦点を当てることのメリットを学ぶ時間です。#クラス会議で子どもが変わる
本当にこの文章の通りだと思った。クラス会議は手法じゃないんです。道徳×学活のイメージ。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
プロセス全体で子どもを支えていっている感じです。ちょっと全体への参加が難しいあの子も、へそ曲がりのあの子も、素直に優しく相手に「ありがとう」をいう時間。みんなが楽しめる時間になっているのも嬉しいです。
また意見を出し合う際に参考にしているのは次のことです。
議題の読み上げの際に、解決したか聞いてみるっていうことはシンプルに力を生みます。
また解決策の意見は2周するのが基本です。
そうすることで安心してパスができるので、2周させる方が、スピーディーにたくさんの意見が出てくるようになりました。
クラス会議で子どもが変わる④コミュニケーション
さて、ここからはコミュニケーションスキルを伸ばしていくことです。
自分たちが考えたこと、感じたこと、学んだことを分かち合うことによって、その活動に対する自分たちの反応を生徒たちに吟味させることが大切です。生徒たちが自分自身を表現するとき、あなたが指摘したくなるような大事なポイントは、他の生徒たちによって指摘されます。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
基本となっているのが、この体験から学ぶということ。
英語の授業を思い出してくれるとわかりやすいと思うんですが、このように説明→ボランティア→みんなで体験という流れを取っていますよね。
それに加えて、著者は4の自分たちの反応を吟味させるというものが加わっているのがわかります。
そうそう、このプロセス、省きがちだよね!
まーくん
あお
そうそう、ここを省いてませんか?振り返りや自分たちの反応を出し合うことは、体験の定着に必要なことになります。
体験から学ぶものとして、クラス会議の前段階に学ぶべきワークがいくつか挙げられています。
【コミュニケーションスキルを伸ばす】
・傾聴のスキル
・交替で行う
・「私メッセージ」
・非難ではなく解決を
・尊敬
・win-win
・私たちが決めました#クラス会議で子どもが変わるこの中を学んでからクラス会議とあるが、全てをやってからでなくても、時折挟んでいくのがいいと思う。
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
こちらを経験してから議題を話し合うことに向かうとありますが、議題を出して、解決する子どもたちのエネルギーというのは大きいもの。
ボクは並行して取り組むことが多いですね。
クラス会議で子どもが変わる⑤問題行動の理由
この章はかなりのカギだと思っています。
【誤った行動】
・不適切な注目を得る
・権力を得る
・復讐する
・無能力を装う子どもたちを悪いとみなす代わりに、子どもたちの行動が誤った考えに基づいているのだと教師が認識するにつれて、教師は予防的となり、彼・彼女たちを勇気付けることが簡単になります。#クラス会議で子どもが変わる
— あお | 先生のデザイン改革 (@aosenn) June 25, 2019
84ページ、85ページにある、この4つの行動に対する表はとても素晴らしいものです。ボクはここをスキャナして、いつも目につくところに貼っておいています。
特に昨年は意識することが多かったです。
誤った4つの行動についてもう一度、重要なので載せておきます。
- 不適切な注目を得る
- 権力を握る
- 復讐する
- 無能力を装う
この章では、これらの目的や内容を生徒に教えるためにはどうするかという流れが、丁寧に書かれています。
高学年でもここは実施したことがありませんが(もしかしたら中学生向け?)大変参考になる内容です。
あお
ほとんどの問題解決は、この4つに集約されますよ。
子供達が問題行動を起こす理由には目的があります。そこを捉えるために、この表は欠かせないです。表を載せることはできませんが、ぜひ本書を買って読んでみてほしいところです。
クラス会議で子どもが変わる⑥解決に焦点を
この章では、ブレインストーミングとロールプレイングについて紹介されています。
あお
詳しくは本書を読んでみてください!ここからもたくさんの気づきがありました。
そしてボクが響いた章は、この罰に関する7章です。
多くの教師が次のような勘違いをしていることが挙げられます。
ボクは本当にこの間違いをよく犯します。
皆さんはどうですか?罰に対する認識って取り除くのが難しくないですか?
罰を与える時には、怖い顔をして言わなくちゃいけない。相手に嫌な気持ちにさせなくてはいけない。
そんな思い込みがあるんです。
どっから来ているの?その思い込みは?
まーくん
あお
自分の経験からかな。そして世間の思い込みも強い。
この罰に対する思い込みは、自分たちが受けてきた教育に大きく関わっているんじゃないかと思うんです。昔はもっと罰が横行していた。だから同じように、子どもに罰を与えてしまうことが多いのかと。
それは教師も親も一緒。
ボクも父になって、本当に色々考えさせられます。
この本には罰ではなく解決に焦点を与えるためにいくつかの方法が書かれています。
その中心がクラス会議のプロセスなのです。
子どもたちが自分で解決策を選ぶ際に、いくつの選択肢があるといいはずです。
こんなニュースがありましたね。
・千葉県教育委員会は26日、顧問をしていたサッカー部の男子生徒を約3時間にわたって走らせる体罰を行い、熱中症による体調不良に陥らせたとして、同県柏市の市立中学校の男性教諭(32)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした
・男性教諭は5月25日午後0時5分ごろ、サッカー部に所属する中学1年の男子生徒に、前日の授業の小テストでカンニングをしたことへの指導だとして「校庭を100周走れ」と指示
・生徒は休憩を挟みながら午後3時ごろまでに1周約200~400メートルの校庭を75周走ったが、その後、校庭に座り込んだ
・母親が男性教諭に抗議し、病院を受診させたところ熱中症の疑いがあると診断された
・男性教諭は県教委の調査に対し「体罰に関する知識がなかった」などと話しているといい、現在は部活動の指導から外れている
解決の4Rは、子どもが選択肢を選ぶ際にも、そして教師の視点としてもとても大切です。
「問題が終わらないから、中休みにやらなくてはいけない。」
「これやんないと遠足に連れていけない。」
「最後までやらないと夏休みはない。」
全部解決の4Rに反しています。
また、問題について考える前にいくつかやるべき行動があると、定めた先生がいたそうです。
ボクも昔、このホイールを参考にして、クラスに解決策のホイールを作ったことがありました。
昨年度も作ってみましたよ!
クラス会議で子どもが変わる⑦学級経営ツール
ポジティブディシプリンの学級経営を行うための、いくつかの心構えが書かれています。ここも大変参考になるので、ぜひ読んでみてほしいと思います。
質問をするということは、先生にとって大きなスキルです。高圧的ではない態度で、質問することは、子どもに考える機会を与えます。
ボクは指示よりもっと質問をしていった方がいい。昨年の今頃はそう考えていました。
そして、結果的に、その積み重ねがクラスの成長を生みました。
教室で起こっている問題行動を生み出しているものの多くは、先生の態度や振る舞いが原因です。
大人でも子どもでも、人は簡単に変えられません。
変えられるのは自分だけです。
ボクがどう自分自身を変化させていくのか、そこしか興味がありません。
これも、先生にとってすごく大切なことです。
多くの先生は、話して指示して解決しようとします。
そうじゃなくて、多く行動することが大切。言葉に頼らないことで、相手の勇気をくじかず、学級を動かせるようになるのです。
あお
ボクに足りないポイントでもありました。定期的に読み返していましたよ、この章は。
まとめ この本が理解できれば学級は変わる
さて長くこの本について書いてきました。
この本を読み込み、実践できれば、あなたのクラスは確実に変わると思います。
そのクラスでは、インクルーシブな教育も、ユニバーサルデザインされた教育も、きっと実践されることでしょう。
それぐらいこの本の内容には力があります。
ボクは先生になって3・4年目にこの本に出会えて、本当によかった。ターニングポイントでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あお
それでは今日も良い一日を!