おはようございます。
「ターザンになりたい」という言葉を聞いて、ディズニーの映画がパッと出てこず、「ア〜アア〜」しか思い浮かばない「あお@aosenn」です。
今日は、「アンガーマネジメント」のことについて書きます。
あお先生も得意ではないでしょ??
まーくん
あお
そうなんです。ボクもついつい声を荒げてしまうことはあったので、克服しようと色々と考えてみました。
- つい子どもたちの前で、我を忘れて怒ってしまう。
- 周りに怒りを撒き散らす人がいる。
- 自分の怒りをコントロールできなかった経験がある。
それでは早速いってみましょう。
目次
なぜ、先生にアンガーマネジメントが必要か?
子どもたちに囲まれて、1日を過ごすボクらにとって、自分自身をコントロールすることはとても大切なこと。
「そう来るか!」
「…もう!!」
イライラしちゃう時も、たまにはありますよね。
世のお父さん、お母さんを見るとわかりますが、子どもの行動がイライラしちゃう対象になるなんてことも…。
でも同じ行為を見ても、怒る人と怒らない人がいるように、実は行動そのものが悪いんじゃなくて、見ている人のフィルターがどうなっているかがポイントだと思います。
今日は見ている人(先生)のフィルターを少し変えるための手立て、アンガーマネジメント(怒りのコントロール)をご紹介します。
アンガーマネジメント① モニタリング
今、読んでいる本の中で、カメラで自分の姿を覗いているような視点を得ることが大事だと書いてありました。
モニタリングです。
多くの視点を得ることによって、自分自身も俯瞰的に見ることができて、怒りもおさまります。
子どもに怒っているお母さんが、突然の電話をにこやかに取るなんてこと、見たことはありませんか?
あお
ボクも昔、自分の家で見たことがあります(笑)
他者の視点が入ると、自分の行動だけでなく、感情もコントロールすることができるんですね。
ボクの場合は、めっちゃ尊敬している人が、その教室にいるような感じをイメージします。
あお
尊敬する先生だったり、大学の教授だったり…
「この人だったらどうするだろう?」
っていう視点もありだし、
「ボクをどう見ているだろう?」
っていう見方も有効です。
怒りに囚われている時は、視野が狭くなる感覚があります。その視野をぐっと広げてあげること。
そのためのモニタリングです。
アンガーマネジメント② 6秒遅らす
ただじっと待つということもアンガーマネジメントの有効な手段になります。
6秒待つと怒りは消え去ると聞いたことがあります。
何か自分が行動を起こしてしまう前に、数秒、待つんです。
この待つって簡単なようで難しいよね。
まーくん
あお
そうなんです、だから普段から反応しすぎないことが大事!
「人間の最大の武器は、反応と行動の間を持てること 」という言葉をこの本で読んだのですが、すごく気に入っています。
人間だけが持っている武器を最大限に活用しない手はありません。
早く反応することは、先生たちの中ではいいことのように捉えられています。しかし、実は早く反応する必要があるのは、「命」だったり「いじめ」だったり、ごく稀なケースです。
反応は遅らしたほうがいい。
こちらの方が道理に合っている気がします。
子どもは失敗しながら学ぶ生き物です。人間だってそう。
普段から、子どもたちの一挙一動に反応してしまうのではなく、少し反応を遅らせてみる。そうすると、自ら修正して学んでいく子どもたちの姿を見ることができます。
アンガーマネジメント③ ゼロベース
こちらもよく言われていることですが、子どもを「0ベース」「加点主義」で見るということです。
7年前のツイートがこちら!
ボクらはついつい100点満点からの減点主義で子どもたちを見がちになってしまいます。
よくない点を指摘できるのがいいことだと、間違った風潮があるんですね。ボク自身もそういう先生に多く当たってしまったのか、指摘しがちです。
でもそうすると教室は辛い場所になってしまいます。
頑張っている子が報われなくなってしまう…
これ、どこの教室でも起こりがちだよね。ありのままに見る難しさ。。。
まーくん
だから減点主義ではなくて、加点主義で見る。できているのは当たり前ではなくて、素晴らしいことなんだ。
そういう視点をいつも持っていたいです。
アンガーマネジメント④ 変換する
言葉の変換…これは先生の腕の見せどころです。
ネガティブになってしまいそうな場面を、言葉を変えてポジティブにフィードバックしていきます。
ついついゆっくりになって特別教室への移動に遅れる子に
「何やっているの?急ぎなさい!」
は誰にでも言えることです。
どうやったらこの子を勇気づけられるか考えましょう。
言葉を変換していくのです。
「丁寧に片付けしてから出ていて偉いなぁ。ちょっと急ごう!」
これでも、遅れていることには変わりはない。でも子どもの心情は変わるし、先生の気持ちも変わりますよね。
ちょっとした言葉の変換で、プラスに変わるんだね。
まーくん
あお
そこが力量だと思っています。
どうしても難しい時や、人を責めがちなときは、こんな武器も使ってみてください!
カウンターでの修行は言葉の変換を求められるので、オススメです。
アンガーマネジメント⑤ システムエラーに注目
西野さんのVoicyで語られていた言葉が最近印象に残っています。
“トップに立つ人が考えること。
voicyでの西野亮廣さんの言葉を、要約
誰かがミスをしてしまった時、その人のせいにするのは基本的にダメ。その人が起こしたヒューマンエラーに原因を求めるのではなくて、ミスを起こしてしまったシステムの方に原因を求めるべき。ヒューマンエラーなんてものはなく、システムエラーがあるだけ。”
そんなことを話していました。
ボクは教室にも当てはまると思います。
あお
起きているミスはヒューマンエラー(子どものせい)ではなくて、システムエラーだと捉えます。
そこに目を向けると、ボクがすることは、反応して誰かを指摘することではなく、メモを取ることなんですよね。
そしてシステムなら、変えようと先生が考えたり、サークルでみんなで話し合ったりする。そうやって解決していくことができるんです。
クラス会議も見事にこの考え方と一致していて、誰かを責めるのではなく、解決策を探っていくんです。そこは「自分にできること」だったり「環境をどう変えるか」だったりします。
ヒューマンエラーだと捉えると、変わる必要があるのは個人であって、そこに怒りが向いちゃうんです。システムエラーだとすると、変えるべきは仕組みなので、怒りは生まれません。
アンガーマネジメント⑥ 期待値コントロール
期待値を下げることの価値については、こちらに書きました。
ぜひお読みください。
要約すると、怒りは期待値とのギャップが原因になっているのではないかという仮説です。
そうすると、調整するのは、怒りじゃなくて「期待値」の方なんですね。
この期待値というのは今までの経験から作られています。
「きっとこの学年ならこのくらいはできるはず!」という先生としての経験が元になってしまいます。または、別のクラスとの比較や、自分が持っているイメージが期待値を作っていきます。
例えばの話なんですが…
初任や2年目で受け持つクラスというのは、「難易度は低い」はずです。
あお
学校運営が健全ならばの話ですよ。。。
経験を少しずつ積んできた数年後、比較する対象というのが、その難易度が低いクラスになるんです。
今、目の前にいる子たちをみずに、その比較的「初任者用」に結成されたメンバーで構成されたクラスと比較してしまう。
だから、3・4年目で、上手くいかなくなるってことが起きている気がします。悪いケースだと、怒りを子どもたちに向けてしまったり、自分自身に向けてしまったり…。
あなたもあったでしょ。。。
まーくん
あお
そうです、あの子たちに会ったら謝りたい。。。
期待値をどう調整するか、経験をどう修正するか、そこがすごく大事なんだと思います。ここの修正の仕方については、ボクも考え続けていきます。
子どもに対するアンガーマネジメント まとめ
- モニタリング
- 6秒遅らす
- ゼロベース
- 変換する
- システムエラーに注目
- 期待値を調整する
いかがだったでしょうか。
この分野ってボクもなかなか苦手で…。時に自分を猛烈に反省することが多いんですね。
だからこそ、今回まとめてみました。
ちなみにヒミツキチ森学園に来てから、全く子どもに怒りを感じません。
これは、学校全体のシステムによるものなのかなぁと思っています。これは、また別の機会に。
あお
それでは今日も良い一日を!
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