おはようございます。
久しぶりに飲んだスタバのフラペチーノが美味しすぎてびっくりしたヒミツキチ森学園のあおです。頼むときはいつもエスプレッソアフォガードフラペチーノにしよう。
さて、今日は卒業式への合唱指導についてです。
卒業式への合唱指導、力技を極力やめて、進めてきました。
すごく声が出るようになり、取り組んできたことが成果として上がっています。
あお
「悪いけど他が出ていないから、もう少し抑えてもらうしかない。」なんて声が上がり、「他のクラスも絶対に出るようになるから、もう少し待ちましょうよ!」と熱く議論になったぐらい…。
この年(この子達はもう高校生…)に取り組んできた方法をシェアしたいと思います!
- 卒業担任で合唱指導を任された、どうしよう…
- 子どもたちが満足していて、声もしっかりと出ているような指導を目指したい。
- 強い指導によって声を出させるしかないか…と諦めてる
それでは、行ってみましょー!
まーくん
目次
ポイントは、現状とゴールの可視化!
大事なのは現状分析です。
最初の歌っている様子をiPadで撮影して、みんなで見てみます。子どもたちからの意見を書いていきます。
次に、ゴールの設定。
どうして卒業式で歌を歌うのかを先生の話で確認した後、自分たちでゴールの姿を想像してもらいます。イメージってすごく大切で、現状→ゴールというイメージをもつこと、そしてそれを視覚化することをまず行います。
ちなみにこの時の6年生の現状は、
- 曲を知らない
- 姿勢が悪い
- 顔が暗い、お葬式のよう、固い
ゴールは、
- 口を大きく開ける
- 指揮者を見る
- 目を見開く
- スッキリしたい
- 最後だなという気持ちで終わりたい
あお
ゴール、甘い。。。。
でも子どもたちの言葉ではこのようにしたいというのが出てきました。
合唱指導のポイント、一人一人の目標も可視化!
その後、一人ひとりの目標を可視化します。
現状→ゴールに向けての脇に貼っていきます。
注意
ボクはゴリさん(岩瀬先生)の実践を参考にしたのですが、ブログの過去記事が見れなくなってしまっていて、参考として載せる事ができません。
そうすることで一人一人の中に、歌うことへのスイッチが生まれるんですね。
このスイッチをつくる作業を丁寧に行うこと。それがボクが大事にしている合唱指導の肝です。ここまでを力技でやってしまうと、残念な感じが生まれるのです。
- 歌っている子とそうでない子の差が激しい。
- 叱るが基本指導になるので、みんなの表情が暗くなる。
- もはや子どもが何のために歌っているのかがわからなくなる。
こういう光景を、ボクも多く見て来ました。
音楽専科の先生に力があればこれでもなんとか持っていけますが、いつもそうではないのが実情。大事なところで結局、力技に左右される状況っていうのはなるべく作りたくないんです。
強制されてできたものは、たとえ美しくても価値がありません。
まずボクらにできるのはスイッチを一人一人に設定してもらえるようにサポートすることです。
卒業式への合唱の練習、いくつかのポイント
一人一人にできたスイッチはどうやったら押されるの?
まーくん
あお
ボクらが押すんじゃなくて、子ども自身で押してもらえるように、辛抱強く指導することだね。いくつかやっていることを挙げてみるね。
合唱指導のコツ① 個へのプラスのフィードバック!
ここがすごく大事ですが、少しでもプラスの変化が見られたら、即時でも後でもいいので、どんどんフィードバックを返していくことです。
ボクは即時なら、声に出さずに手でグッとサインを作り、送っていきます。OKもやりますね。目線を力強く合わせて送っていく。
またファンレターを使って、後で贈ることもできます。
ファンレターはこちら!
それを絶え間なく圧倒的な量で行っていくのです。全体的に指導することもありますが、それよりもまずは個。学年全体に向かってそういうことを繰り返していきます。
歌がうまく歌えているというよりかは、一人ひとりの目標に向かっているプロセスにOKを出します。結果じゃなく、プロセス。そこが大事です。
合唱指導のコツ② 自分の姿を映像で見る
自分の姿は自分では見ることができません。
ですからiPadで撮り、みんなで見ることを続けていきます。
そして気づきをシェアします。
最終週前の練習で撮影しました。
「自分だと口を開けているつもりでも全然開いていないかった。」
「一生懸命歌っているけど、それじゃ届かないかもしれない。」
こういう気づきが大事なんだと思います。
ボクらが「口開けてないよ」と伝えるより、何倍もいいんです。
ここをサボっちゃいけない。あくまで自分自身に気づきがないと、見かけしか変わっていきません。先生にできることは、体験学習サイクルが回りやすいようにサポートすることです。
サイクルについてはこちら!
合唱指導のコツ③ 自分たちの歌声をすぐに聞けるようにする
こちらは最近取り入れたこと。
映像は教室に帰らないとみることができませんが、音声ならその場で流すことができます。体育館のCDデッキにつながっているジャックをiPadにつなぎ、体育館中に流すことができるんです。
こりゃいい!!
まーくん
それによって、今歌ったばかりの歌声を自分たちで聞くことができます。
一生懸命歌っていれば、周りの音が聞こえにくくなります。
座っている人から聞いてどう聞こえているのか、先生たちからのフィードバックのみで歌い続けるのは辛いです。
自分たちで聞いて、「ここを直そう」と意見を出す。そういう時間も大切にしています。
合唱指導のコツ④ 教室でも多彩な練習法
教室でも同じように、いくつかの練習法を取り入れます。ただ単に前を向きながら歌うだけでは上手くなりません。
一つはグループで輪になって、歌うこと。
それによって相手の顔を見ることができます。口の開け方をフィードバックするなど、お互いの顔が見えるといくつかの利点が生まれます。
また、アルトパートだったら、ソプラノパートの音を聴きながら、負けないように練習すること。これは教室のBluetoothスピーカーが大活躍です。
スピーカーはこちらの記事を!
小学校 卒業式への合唱指導「まとめ」
いかがだったでしょうか。
- 個人の目標、全体のゴールの可視化でスイッチを設定
- スイッチが押されるような練習を積み重ねる
- 自分たちで進めるために、教室でも工夫を凝らす
これからのことが、子どもの中から出てくるといいなぁと思います。
教室での歌の練習は、卒業式実行委員が中心となって進めていました。サークルを作りながら、どう歌ったらいいかを考えながら…
そんな子ども発信の時間、ボクは大好きです。
先生主導にならないように、子どもに卒業へ向けての取り組みを手渡していけるように、ぜひぜひ考えてみてくださいね!
卒業式を含めた学級じまいのことは著書にも!
あお
それでは今日も良い一日を!
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