2冊目の著書!「プロジェクト活動」のススメ

コーチングの専門家がゲームを使って行う道徳の授業のアイディア

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あお

あお

あお先生です。よろしくお願いします!

「あおやまーくん」です。3年目に担任した女の子がキャラクターとして作ってくれました!

まーくん

まーくん

あお先生

あお先生

ヒミツキチ森学園の先生

プロフィールにもあるように新しい働き方、在り方を提案する先生|一般社団法人PLAYFUL|ヒミツキチ森学園グループリーダー|元公立小学校教諭、15年勤務全学年経験|振り返り・ライティングスキルなど1on1 の実績多数|「先生が知っておきたい仕事のデザイン」出版。雑誌・書籍への寄稿等執筆多数

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おはようございます。

2回目の海の運動会ももうすぐ迎えようとしているヒミツキチ森学園のあおです。

今日は、道徳 × コーチングの授業の実践についてまとめておきます。

あお

あお

こんな方に読んで欲しいです!

読んでほしい
  • 道徳の授業のアイディアが欲しい
  • コーチングと教育との関連に興味がある
  • 道徳の授業に難しさを感じている
今日の結論
  • コーチング×道徳で授業を実際にしてもらった経緯
  • コーチング×道徳の授業4例
  • 授業をしてもらって、有意義な時間になった!

早速いってみましょ!

まーくん

まーくん

コーチング×道徳授業、公立小学校で実践できたわけ

コーチング×道徳授業、公立小学校で実践できたわけ

ボクが研修で出会ったコーチである橋口さんにお願いして、この年は体験として公立小学校にコーチング授業に入っていただいたのです。

ボクは、以前から先生にはコーチングの概念が必要だと思っていて、その考えをすでに表現しているのが、橋口先生だったんですね。非常にわかりやすく、先生向けの研修の実績もある方です。

優位感覚は橋口先生(ハッシー)から教わったものでした!

ハッシーと(小川先生)かよちゃんの二人のコーチに、全6回でお願いしていた、コーチングの先生による道徳の授業。

あお

あお

4回分の記録をお見せします!

コーチング × 道徳授業①ゲーム「人気のラーメン屋」

コーチング × 道徳授業①ゲーム「人気のラーメン屋」

こちらの「超大人気のとんこつラーメン店」のゲームです。

コミュニケーションゲームで、それぞれのカードを見せないながらも、みんなの手札を話して、ヒントをもとに、座席を当てるゲームです。

一人一人、情報を持っている中での「聴く」を考える授業でした。 

 「うちのクラス、聴けねぇ!」が衝撃的でした(笑)

チームワークを発揮しながらやっているし、誰一人友達のこと無視したりしていないのはよく伝わるんだけど、本質的に聴いていないのか…悪戦苦闘している姿が印象的でした。

聴けてなかったクラスの現状がわかったんだ。

まーくん

まーくん

あお

あお

聞き合うことの重要性を感じて、ペアトークをさらに発展させたのもこの頃。

ハッシーが話してくれたのが、

  • コミュニケーションがうまく取れない自分も認めた上で、どうしていくか。
  • 相手の話したことを一旦受け止める

そうだよなぁと子どもたちと納得。

子どもたちのグループでの振り返りから出てきたものは…

  • よく聴くためにも、周りを見る、表情を見る
  • 自分と人との優先のバランスをとる
  • 周りに声をかける
  • 心を聴くことの大切さ

などが上がりました。

1回目からボクの方にもたくさんの気づきがありました!

中学生以上が対象のゲームではありますが、高学年からなら、学べることがあるかと思います

あお

あお

この年は5年生で実施しました!

コーチング × 道徳授業②アイディア「承認のしずく」

コーチング × 道徳授業②アイディア「承認のしずく」

ウォームアップのアクティビティは「パチパチインパルス」。

「たまには男女!」という意見で、男子チームと女子チームに分かれて、膝をたたくバージョンのパチパチインパルス。両膝をたたいて、次の人に信号を送ります。

ハッシーは、決して自分じゃ決めない。子どもたちの同意を得て決めていきます。「自分たちで決める」ことを、大切にしているんだなぁと感じました

「どういうチームにする?」

「女子が一人多いところはどうする?」

子どもたちに必ず聞く。子どものアイディアで決めていく

ハッシーの姿勢から学んだことが、今のヒミツキチにもつながっています!

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ボクも大好きなこの2冊。人権週間に、学年で授業をしたこともあります。

その後、1週間「水カード」を使って友達の心のバケツに水を注ぎ合いました。

この日は、友達の背中に大きな水のしずくカードを張って、お互いに書いてもらうような形になりました。

しっかりと

  • 「気持ちを込めて書く」
  • 「悪口は書かない」
  • 「まずグループには全員書く」
  • 「名前はどうする?」「書かなくていい。」

とルールの確認をした上で、承認の言葉を書き合う時間スタート。

どの子も嬉しそうに書いていきます。

背中に書くって言うのがいいですね。書かれているところ見えないところが非常にわくわくしますボクもたくさん書いてもらいました。

書き終わったところでみんなでオープン。

あお

あお

子どもたちの表情がすごく印象的でした!

承認を十分受けた上で、最後は最初のレクに戻って「パチパチインパルス」。

ぐぐっとタイムが上昇しました。

男子は3秒06→1秒82→(承認後)1秒06

女子は1秒90→1秒11→(承認後)0秒78

女子はやい(笑)

男子も悔しそうに、でも自分たちのタイムの上がりを認めて嬉しそうに…そんな感じでした。

承認から得られるものが実感できるように、プログラム内に設定しているのがさすがだと思いました!

コーチング授業 × 道徳授業③ゲーム「ストロータワー」

コーチング授業 × 道徳授業③ゲーム「ストロータワー」

3回目はストロータワー

ルールは簡単。

100本のストロー、セロハンテープひと巻き、ハサミ一本のみ使用。

作戦タイム10分。

制限時間は15分。

高さを競うアクティビティ。

作戦タイムでは、付箋を使って大事なことを共有。その際、どの子も一枚以上は書く。そしてお互いの意見を尊重して、全員が参加する。 

このあたりは、ハッシーが何度も強調していました。

みんながアイディアを出せる状況を、付箋に書くなど、ちょっとした工夫で作っているんだね!

まーくん

まーくん

あお

あお

その辺りの技術、今思い返しても勉強になります!

案の定、うちのクラスはどのグループも、自分の思いを表現しながらも和気あいあい。この段階で起こる対立はもう乗り越えてるなーと感じました。

いよいよスタート!

このアクティビティは教室でやったことがないため、初めての試みにワクワクしてました。

子どもたちのアイディアの豊富さと言ったら、ほんとに素晴らしい!

納豆のわらのように積み重ねるグループ、立方体で作っていくグループ、土台をイカダのように頑丈にするグループ。。。

どのグループも個性豊かに進めていきます。

あっという間の15分。

どのグループもかなり高くストローを積み上げました。

結果上の写真のグループの優勝!

道徳でグループワークをやった場合、振り返りも含めて2時間で構成していく必要があるのではないかと、自分の振り返りに残っています。

この頃は1ヶ月の道徳を、こんな感じに回していました。

  1. 読み物教材を使った道徳
  2. PAのアクティビティ
  3. 絵本を使った道徳
  4. コーチング道徳

自分の教室で他の方が授業をやってくれることで、得られる気づきが大きいなぁと感じていました。

この感覚は今も大事で、ヒミツキチでも代わる代わる授業をしてもらっています。

コーチング×道徳授業 ④「NASAゲーム」

コーチング×道徳授業 ④「NASAゲーム」

NASAゲームとは…

あなた方は宇宙船に乗って月面に着陸しようとしている宇宙飛行士です。
月面には母船が待っているのですが,機械の故障で母船から約200マイル(約320km)離れた所に不時着してしまいました。

不時着時の衝撃で宇宙船はほとんど壊れ使用不能となりました。
しかし、次の15アイテムは破損を免れて完全なまま残っていました。
「まずは、重要なアイテムを見極めよう」ある宇宙飛行士が言いました。

「冷静に判断するため、まずは各自で考え、最後は全員で話しあおう。」

母船に無事たどりつくため,15アイテムの中で必要なものから重要度の高い順に1番から15番までの順位をつけなさい。(最も優先度が高いものが1となります)

グループワークで使えるNASAゲームのやり方より https://heart-quake.com/article.php?p=519

コンセンサスゲームの一種です。ちなみにこのサイトによるとコンセンサスゲームとは…

コンセンサスゲームとはチームメンバーとの合意形成(コンセンサス)を行う必要があるゲームです。
具体的には、まず自分の意見を提示し、その後、チームで話し合いながら全員で1つの結論を導くという流れになります。
時には意見が対立することもあるでしょう。それを多数決や、諦めではなくしっかりと話し合って合意することを目的としています。

とあります。

NASAゲームは、合意形成を行うゲームなんですね。

ゲームが始まるとどのグループもまず真剣に、個人で順位を決めていきます。

子供たちにとっては「布」の使い道や、「月から見た星座早見盤」の使い道が悩んでいたよう。

十分に時間を取った後、グループでの話し合いに入ります。

ここでは最初にハッシーからお話がありました。

「このゲームはね、とにかくよく話し合うことなんだ。特定の人がたくさんしゃべってとかではなく、どの子もしっかりと意見を言うこと。どの子の意見も聞くこと。そうやって話し合ったチームは、NASAの出した解答にどうしてか近づくんだよ。だから、どの人の意見も大切にしよう。」

どのグループも活発に意見を出し、「大切にしてほしい事」を大事にしながら進めている様子がよくわかりました。

「意見を言う人、言わない人」と言う前回の「道徳」の振り返りを受けて、このゲームに取り組んでいたように思います。

所々で「〇〇はどう?」と仲間に問う様子がありました。言われた方もそれに対して素直に答えています。そうしながら、自分たちの意見をよく話し合って1つにまとめていました。

20分後、話し合いを終えて結果発表。

ゲームの答えも非常に興味深かったが、ほとんどのグループが個人でやった順位より上げていた人が多かったことにびっくりしました。順位が下がってしまったのは、5名ほどだった。

「順位が上がらなかったグループは、ちょっと遠慮してしまったり、言い過ぎちゃったり、何かそういう原因があったんだと思うよ。」

そんなハッシーの言葉に、うんうんとそのグループもうなずいていました。

あお

あお

前回の道徳の時と比べ、自分の想いを話し、適切にグループで話し合っているということがよくわかり、嬉しくなりました。

コーチング × 道徳授業 ゲームやアイディアに感謝

コーチング × 道徳授業 ゲームやアイディアに感謝

こんな素敵な授業を全6回、行ってくれたハッシー、かよちゃんのお二人にとても感謝しています。

そして驚いたことにかよちゃんは、ボクの前任校の保護者の一人だったと打ち明けられ、さらにびっくり!担任したことは無かったけれど、気づかなかった自分にもびっくりだ。そんなサプライズもあり、楽しい時間になりました。

正直コーチングの授業は、アクティビティーの授業と同じで、1時間では足りないと思うんです。振り返りが大事だし、そこから何を見つけて行くか、子どもたちにたっぷりと時間を渡す必要がある。

ただ、実際に体験してからの道徳の授業は、今までの道徳に比べて大きな価値を持っている

もちろん読み物教材の授業も大事だと思う。けれど、それだけでは絶対にダメだ。

実体験に根っこを張る学習が、これからの教育を創っていきます。

コーチングのこと、まだまだ学んでいきたいと思います。

4年後、ボクは今システム授業を、お世話になっている方々と展開していますが、自分たちのクラスの子達を他の人の授業から見つける根っこはこの体験にあったのだと思います。

あお

あお

それでは今日も良い一日を!

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