おはようございます。
今年も毎日ブログを書き続け7ヶ月が過ぎようとしていることに積み重ねの重要性を感じているヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は小規模校、特に単学級の学校に勤務することについてお話しします。
今回は単学級の学校に勤務することについて書きたいと思います。
単学級って何?

まーくん

あお
1学年1クラスの比較的少人数な学校のことだよ。実はこういう学校に勤務することには魅力がたくさんあるんだー!
それでは順に見ていきましょう。
目次
単学級のメリット①子どもの人間関係の深さがある!

単学級だと、毎年クラスは変わりません。同じメンバーで進級を繰り返していくことになります。
高学年になるとお互いのことをよく知っている間柄。その仲の深さは、普通の学校に勤務している人には、ちょっと想像がつかないぐらいです。
プロジェクトアドベンチャーをやったとしても、普通のクラスとは違った反応を見せることが多いです。振り返りの質が異常に高かったり、友達に対して具体的な意見が出てきたり…
とにかく面白いんです。
一つのクラスで進級できるということは、ググッと仲が深まる一年があれば、それをエネルギーにしてどこまでも進めるということ。
ボクは同僚と一緒に、そういう一年を作ろうと没頭し続けた5年間を過ごすことができました。
単学級のメリット②ダイナミックな授業展開が可能!

学級数が少ないということは、特別教室の割り振りが楽なんですね。体育館とか週1回が基本ですが、そこらじゅうが空いています。
体育館で授業を展開することもできますし、体育で集中的に学習したいときは、週に何度も学習を入れることもできます。
また、ボクが勤めていた学校は、校庭が全面芝生だったこともあり、寝っ転がって読書するなんてこともよくやっていました。

現代版青空教室!?

まーくん

あお
面白いことを、子どもや先生たちと考える時間が楽しかったなぁ。
また、運動会には「全員リレー」という種目もありました。
そうなんです、この良さはやってみないとわからないんですよね。
運動会とか全員リレーがあり、ほんわかしてました。
— あお | 先生をアップデート (@aosenn) February 24, 2019
子どもたち全員、卒業生、保護者、そして教師までもが走ります。得点にはなりませんでしたが、最後の楽しみとして、全員でつないだバトンは思い出に残っています。

あお
こういう単学級ならではの運動会も楽しかったなぁ!
単学級のメリット③仕事のスピードが異常に上がる!

単学級では、全てを一人でこなします。
学年だよりも、懇談会のお知らせも、校外学習の計画も、会計も…
最初は初任校で経験してないことに慌てていましたが、慣れてくると一通りのことができるようになりました。ボクの場合、結婚したてで、まだ比較的時間があったのも幸いでした。
2、3年すると、仕事も全て覚え、他のどこの学校に勤務しても大丈夫だと思えるようになりました。
ただ慣れるまでの期間、ものすごい仕事量があったのは確かです。
朝早く行き、夜遅くまで残っていたよねぇ。

まーくん
今のボクの勤務とは比べ物にならないくらい、学校にいる時間が長かったです。
ただ、それが今の自分につながっていると思います。仕事を効率的に行うということに向かい合い続けた数年間でした。
仕事量は圧倒的に今より多かったはずなのですが、同僚も19時半には、みんな帰っていました。20時まで残るって珍しいことでした。
人数が少ない分、テストの丸付けが少ないなどの良さはあったと思うんです。
単学級のメリット④同僚との仲が深まる
前任校で共に笑い、泣き、語り尽くした先生たちと久しぶりに集まり酒を交わす。
あぁボクは同僚に恵まれすぎてる。ありがたい。
当時いた20人中12人が参加。その時の社長や副社長も。
幸せだー! pic.twitter.com/Rx3rDbPwoT
— あお | 先生をアップデート (@aosenn) January 26, 2019
職員数が20人ちょっとの学校で、このくらい集まるのだから、どのくらい仲が良かったのかは伝わると思います。
単学級って絶対に助け合いが必要。だから各自が勝手にやるのではなく、自分がどう貢献していくのかを考えないといけない。
そしてお互いの仕事を許し合うことが当たり前になってくるんです。そうしないと回らないんです。
だって主任が10個以上あるんですもん。
そりゃみんなで一生懸命やってても、どうにかならないときだってあるんです。人のやっていることに優しくなれたことが、ボクの2校目での財産です。
初任校では、クソ生意気だったもんね。

まーくん

あお
うるさい、確かに周りを気にせずやってた。単学級の2校目でも基本は変わらないけど、自分の貢献は必死で考えたよ。
今でも仲が良いのは、一緒に辛い時期も、感動する瞬間も共にしてきたから。
年に2回は当時の校長を中心に集まって飲むんですよ。かけがいのない仲間です。
小規模校・単学級のデメリットって?

でも、流石にいいことばかりじゃないでしょう??

まーくん

あお
そうだね、そうじゃないこともあるよ。
デメリットも書き出してみようと思います。
- やったことのない仕事が大量に振られる
- 全てが自分の責任、プレッシャーはある
- 一度崩れた学級を立て直すのは難しい
- 言うほど自由じゃない。保護者は比べてみがち
これくらいでしょうか。
1の「やったことない仕事が大量に振られる」は想像できると思います。自分一人につく主任のマークである○印が2桁なんてこともありました。
3の「一度崩れた学級を立て直すのは難しい」も想像できるでしょうか。子どもたちの顔ぶれが変わらないので、なかなか立て直すのは至難の技です。
2の「全てが自分の責任、プレッシャーはある」は、なかなかやってみないと想像できないと思います。
最初はペースがつかめないんです。自分一人だから。
2クラスの場合もう一人がいるので、お互いにペースを確かめながら進むことができます。授業だったり、学級経営だったり、行事の準備だったり…このペースの確認って複数いるからできることなんです。
単学級の場合はそれができないです。

あお
1校目の経験がある人でも大変だったよ、初任でこういう学校に来ると最初が難しいよね!
かつ4の「言うほど自由じゃない、保護者は比べて見がち」とつながっている部分だと思っています。
ペースの確認はできないけど、自分の好きな実践をやりたい放題でもないんです。これが難しいところ。
4クラスあれば、6学年で24クラス。そうなると担任は24分の1で見られるんです。でもそれが6クラスだと、急に6人のうちの一人になる。
良くも悪くも6分の1が目立てば、そこに目がいくし、結果的に比べて見られがちなんです。
やりたいことを抑えて実践することも多かったです。作家や読書間の時間とかね。
それでもやり方を工夫して、そこを乗り越えることで成長できたのは確かです。
Twitterで拡散されての単学級勤務への反応

久々にバズってますので、その反応も載せていきます!
【ブログnew💫】
某有名附属学校からお呼びがかかったけど断ったら、僻地に行くことに(笑)
その決断に1ミリも後悔はありません。
単学級の学校で学べた5年は掛け替えのない財産です。https://t.co/1wagOVskhb— あお | 先生をアップデート (@aosenn) February 23, 2019
色々な方に反応をいただきました。読んでいただきありがとうございます!
同じように単学級の勤務をされていた方が多いみたいです。
いつも読みやすい記事で勉強になります。
ありがとうございます😊私も両方経験したことがあります。初めて単学級を受けもった時は、その学年のすべての仕事を一人でやることに必死でした。初めての学年でもあったので、流れがわかっていなかったことも理由の一つです。
今ではその経験は財産です✨
— ぴぐれっと (@pooh_piglet3) February 23, 2019
単学級いいですよね(^^)
養護教諭も単学級のメリットいっぱい♩
— やのっち@学校プラットフォーム🏫 養護教諭👩⚕️SDGsママン🌏 (@yanoxxx8589) February 23, 2019
僕も現在、単級の学校に勤務しています。現在、3校目です。
体育主任や算数主任、地域行事での地域と学校の橋渡し役など仕事は多岐に渡りますが、
明らかに仕事を1人でこなせる量やスピードが上がったように思います^ ^大規模にない良さで溢れてますよね!
— のぶ 🏀テキトー小学校教員 (@Nobu1650) February 24, 2019
「仕事早くなる」に超納得です!今年たまたま単学級学年(34名)担任になりましたが、先日行われた県下一斉テストの丸つけは全校1番に終わりました!(笑)「効率化」と「仕組み化」を今まで以上に考える年になってます。(それでも残っちゃうけど…
— Playful_Teacher (@kiyotakechiyo) February 23, 2019
全学年単学級中学校勤務のため、共感度が高い。
単学級小学校からスライドして中学校に上がってくるため、本校の生徒たちには、①役割の固定化、②集団の安定志向、③表現力の乏しさ、が感じられるな〜と思いました😇 https://t.co/msHjzsMrf3— イスップ (@higedarumaaaaaa) February 24, 2019
単学級の良いとこ、しんどいところが全部まとめられています!
思い返せば、僕も同じようなシチュエーションで、恐ろしい仕事量に地獄を見て「こりゃダメだ」って感じてから働き方を根本的に見直し、今に至ります。 https://t.co/mNw0b4SF3j
— さる@小学校教師/Y.SAKAMOTO (@saruesteacher) February 24, 2019
ブログを読んでいただき、単学級を希望される方も…
今回も読みやすい記事でした。
単学級、そろそろ経験してみたいのですが、次の異動次第かなと思っています。
ダイナミックな授業展開と密な人間関係っていいですね。
あとは地域かな。— T先生 (@mechosense) February 23, 2019
単学級のよさと難しさが分かるblogでしたー
一度は勤務してみたいなぁって思います!
— RAIZAP-T (@kyoshi2_0) February 24, 2019
次は単級の学校への異動を希望しているので、とても参考になりました。
異動の希望が強くなりました👍— おっとっと (@ottotto_be) February 24, 2019
今現在、お子さんが単学級に通っている方も!
子どもの学校が、単学級校です
職員数も20数名
保育園時代からと考えると、長い子は0歳児から12年メンバーの変わらない集団です
良くも悪くも「相手をわかってる」子どもたち
集団は変わらないから、担任の関わり方で随分変わるな…と、今年は感じてます— mitchan (@switching_heart) February 23, 2019
ご自身が単学級出身の方!
私自身が子どもの時、小中と9年間単学級でした。
たしかにどの学年を切り取っても小学校の時の担任の先生達はやりたい放題でしたね(笑)
隣のクラスと合わせる必要がないから、子ども達とやろう!となったことはすぐできちゃう。そんな先生達の姿を思い出すと、私もいつか単学級をもちたいです🎵
— めい (@ss_blossom2000) February 24, 2019
ありがとうございました。
ボクは最後の勤務校は中規模校。3クラスでの楽しさや難しさを感じながら仕事をしているところです。時に単学級が懐かしくなることもありました。
あの5年間の経験は、本当に濃密だったなぁ。
まとめ

- 爆速的に仕事ができるようになる!
- 職員の仲も良く、普通の学校とは違う世界を体験できる!
- いくつかのデメリットは工夫と経験で乗り越える!
こんなところでしょうか。
今確かに言えることは、2校目が単学級の学校で良かったと言うことです。

あお
それでは、今日も良い1日を!
こちらはインタビューを受け、取材していただいたものが記事になっています。