おはようございます。
GWは近場で済ますがモットーのヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は懇談会についてです。
あお
ひょっとすると、先生であるあなたは懇談会が苦手ではありませんか??
実はボクも最初は苦手でした。早く終わらないかなぁと思っていたくらいです。
でも、5年目ぐらいから取り組み方を変えて、懇談会を「先生も保護者も居心地のいい場」に変えることができるようになりました。
今日はその取り組みをご紹介します!
- 懇談会が苦手な先生
- 懇談会のアイディアが欲しい先生
- 懇談会が退屈でつまらない保護者の方
それでは早速いってみようー!
まーくん
今日の概要はこちら!
目次
懇談会の進め方「流れ」
基本的には次のような進め方をしていました。
- 担任挨拶とアイスブレイク
- 学校の様子をスライドを交えて話す
- テーマについて対話する
- 学校からの連絡を話す
- 質問等
ポイントとしては、アイスブレイクで③のグルーピングをしておくこと。
対話の先が、知り合いの保護者同士だと、友人がいない保護者の方が浮いてしまいます。
あお
ここへの配慮が必要なので、次の見出しのアイスブレイクをうまく活用するといいですね。
ボクは親となり、娘の懇談会に出席することも多いですが、「プロデュースさせて先生!」って思うことも多々あり。。。
どんなことを大事にしていたの?
まーくん
大切なポイントは、今日お伝えしたいことのどこを切り取っておくかだと思っています。
紙面(配られるプリント)でも十分な話じゃなくて、懇談会に出席したから聞けた話ってすごく大事だと思います。
ここからは上級者テクニックになりますが、懇談会に来ている保護者全員のお子さんの話題を入れるようにして話していました。
全員!?
まーくん
良いところをどれだけ見ているかが問われて緊張しましたが、満足した表情で帰っていく方が多かったですね。
懇談会の進め方 「アイスブレイク」
何事も笑顔から始まりたいものです。
でも懇談会の最初の重苦しい雰囲気に先生もドキドキしちゃいます。
大事なのは、「それが懇談会」で終わっちゃうのではなく、ちゃんとアイスブレイクをしてもらうことです。
初めての場合のコミュニケーションは、身一つだと難しいのです。だから、道具の力を借ります。間にものが挟まると、急にハードルは低くなります。
あお
ボクは大体2つの方法を使っていましたよー!
懇談会の対話を促すUBUNTSUカード
ubuntu(ウブンツ)カードと言って、教室でも懇談会でも大活躍でした。
どのカードを持っていても、他のカードと同じ絵柄が1種類だけあるっていう不思議なカードです。そこを当てっこするんです。
- カードを全員に1枚ずつ配る
- 出会った人と自己紹介「〜の母です、父ですなど」
- せーのでカードを見せて同じ絵柄を見せる
- カードを交換して、また別の人と
「先に当てる勝負」よりも「共通の絵を見つけてみよう!」と声かけするのがオススメです。
共通点が見つかると、コミュニケーションの壁ってグーンと低くなります。UBUNTSUカード(ドブル)は、ただ同じ絵柄を探すってだけなのに、同じものを見つけると盛り上がっちゃう不思議なカードです。
1対多数じゃなくて、1対1を繰り返すってことだ!
まーくん
あお
一人一言よりはるかにハードル低いですよ!
懇談会のグルーピングもできる「シャベリカ」
続いてグルーピングができるアイスブレイクです。
この後の内容によっては、グループを作ることもありますよね?
でも、最初の懇談会でいきなり
「その辺の人とグループ組んでください!」
は、ハードルが高いかもしれません。
保護者も前のクラスで一緒だった方と一緒に話を聞きたい気持ちもあります。だからUBUNTSUカードのようにみんなで取り組んだ後は、席は自由にすることが多いです。
あお
ちなみに「お子さんの席」にすると、急にシーンと静まりません?よくわかんない距離感が場を固まらせます。
2回目以降の懇談会は、固まらなくてもいいと思っているので、保護者の方にも混ざってもらって話を進めることが多いです。
そんな時は、「シャベリカ」の出番です。
シャベリカは、「トランプ × お題カード」です。
これを配って、同じ絵柄だったり、同じ数字だったりで集まると、自然とグルーピングができます。
同じ絵柄のグループで組んでもらって、カードの内容で対話してもらいましょう。
やってみるとわかりますが、10回やって10回盛り上がります。
お題で盛り上がること間違いなしです。
保護者はすでに「子ども」という共通項があるので、話題には事欠きません。
あお
一回やってみれば、シャベリカのすごさもよくわかります。
ボクはこの2つの他に、PAのアクティビティも入れながら、アイスブレイキングをしています。
あお
「これ、教室でもやってみたんですが。。。」は、保護者の心のハードルを下げてくれます。お家での共通の話題にもなりますよ!
最初の懇談会の進め方 「想いを聞く」
保護者の願いを教室に生かすために、こんな取り組みもしていました。
- シャベリカで分かれたグループで座る
- 「こんなクラスになってほしい」を付箋に書く
- みんなでグループに書かれたものを見て周る
これによって、学級目標完成前に、いったん保護者の願いも聞いておくことができるんですね。
高学年なんかではよくやりました。
そうすると、子どもと保護者の気持ちがすり合わされて、目標を考えることができます。
学校で起こっていることと、家庭で起こっていることがつながっていくためにも、この「すり合わせ」は価値が高いんです。
学級目標についてはこちらをどうぞ!
最後の懇談会の進め方「映像で振り返る」
教室の様子は映像で振り返ります。
どんな映像を見せるの??
まーくん
あお
それぞれだけど、子どもたちが生き生きしているもの、もしくはありのままのものでしょうか。
何気ない教室の様子を撮っておいて見せたり、行事のために円陣組んでいる様子やサークル対話している様子など、日常のいろんな場面を切り取っておきますね。
ただ見せるだけではなく、何のためにやっているのか、何に価値があるのかを話しながら見せるってことが大事だと思います。
最後の懇談会なら映像と音楽でのスライドショーもいいと思います。
しかし、それまでの懇談会では、そういうスライドは見せません。懇談会は「上映会」ではありません。
確かに!?その通りだ。
まーくん
学校の中の様子を説明する必要があります。
保護者が喜ぶことが目的ではなく、あくまで学校の中の出来事を先生の視点から見て伝えることが目的です。
喜んだ・盛り上がった懇談会に価値があるのではなく、懇談(対話)が生まれ、教室の情景が思い浮かぶことが大事です。
懇談会の進め方「絶対にやらないこと」
まずは一対多数の「自己紹介」。
これは地獄です。
関係性もできていないのに、みんなの前で自己紹介は、先生であるボクでも辛い。ほぐれたなら十分ですが、いきなり一人ひとりさせる先生とかいますよね。
あお
大人なら、地獄っぷりがわかるはずです。自分でも嫌です、「いきなり話して!」と言われるの。
やめましょう。
アクティビティの中で、「〇〇の母です」なんてのはありだと思いますが、みんなの前でって思うと、辛さの方が大きいです。
次に「一人一言」。これも地獄です(笑)
終盤で保護者が帰っていませんか?
兄弟のところに行ってきます!ってやつね。
まーくん
みんな言いたくないに決まっています。
教室でもなかなかこんなことさせないですよね。
ボクは一人ひとりに感想なんか言っていただく必要がないと思っています。それは、個人面談でいいです。絶対にやめましょう。
最後に「思い出のスライドショー」です。
これは卒業生の場合だったり、子どもたちが作ったものだったらわかるのですが、先生がわざわざ作る必要はありません。
なんやかんやで、パッケージ化されて美しく見えちゃうんですよね。
自分もmovieの編集技術は自信があるので、15分ぐらいでやろうと思えばできるんですが、なんか音楽にのせてお届けして、いいクラスだったね!ってことにあまり価値を感じなくなりました。
それより、「どういう日常なのかを話す」ってすごく大事なことです。
あお
もちろん、3月の懇談会でやることはいいと思います!
でもそこにも子どもと一緒に作ったとか、なんらかの価値をつけて取り組みたいと思っています。
懇談会の作り方・進め方「まとめ」
- アイスブレイクは絶対に必要!こだわるべき。
- 保護者の願いを聞く場があるといい。
- 映像+先生の言葉で、教室の様子を語ろう。
- 当たり前のようだけど、やる必要がないものは意外と多い。
いかがだったでしょうか。
創意工夫を続けていけば、だんだんと懇談会も楽しくなるはずです!
懇談会のことも、学級経営全般のことも1年間の流れを1冊にしました!
あお
それでは今日も良い一日を!
1年単位の時期によるまとめ記事はこちら!
保護者関連の行事はこちら!