おはようございます。
キッズヨガの資格取得2日目は、講師の先生とマンツーマンです(笑)
こんな豪華なことはない!ポーズを聴きまくろう!
さて、今日は「振り返りジャーナル」について書こうと思います!
振り返りジャーナルは、あれこれ10年以上、実践として取り組んできました。岩瀬先生がスタートさせた取り組みは、確実にボクの市町村にも広まっていて、前任校でも4年生以上は毎日書いていたようです。
しかしながら
ジャーナルって日記ですよね?どうやって書くと深まるんですか?
同僚だった先生
なんて声も聞こえてきます。形だけ広まってしまっている部分というのもあるのだと思います。
ボクのクラス・学年において、手放せない実践の一つです。でも、「何のために」が抜けていると、実践も「カタチだけの模倣」になり、子どもたちは苦しんでしまいます。
今日読んでほしいのは、今ギクッとした、そんなあなたです。
- 振り返りジャーナルって何?
- 学年でやることになったけど、どう使えば子どもたちが伸びるのかわからない?
- 説明聞いたよ、日記なんでしょ?
ふりかえりの思考が身につくことで、個人がグッと成長します。それによってクラスも変わってきます。
あお
現にボクのクラスがそうでした!
誤解されている部分をボクなりに取り組んできたことで、少し紐解けるといいなぁと思っています。
それでは早速、みていきましょう!
まーくん
こちらは音声でも補足!
目次
「振り返りジャーナル」って何?
さて、「振り返りジャーナル」について全く知らない方は、ぜひこちらを買って読むことをオススメします。
ボクが今日これからする説明よりも、こちらを読むことが一番です。
良書なのに廃盤。。。
まーくん
あお
教育書って短命なんですよね。素晴らしい一冊なのに。。。
ボクの中では…
- 子どもが思考のサイクルをまわせるようになるもの。
- メタ認知を進め、振り返りのサイクルを回すことで大きく成長できるもの。
- 毎日5分で、その日にあったできごとを取り上げ、振り返る。
- 先生はそれを読んで、コメントを書いたりして翌日返す。
そんな風に考え、子どもたちに書いてもらっています。「振り返りジャーナル」だけで完結する話なのではなく、ジャーナルを書きながら習得したことが、実生活にも生きてくる…イメージを持っています。
もう少し振り返りについて知りたいならこちら!
この本に書いてあったことを、いくつかご紹介します。
- シーンとした集中した空気をつくる。
- 自分との対話を進める。
- 文章化された今日の自分、あの日の自分を俯瞰するから、次に活かせることが整理される。
- 今日のテーマを設定…テーマがわかると、子どもたちは見通しを持てる。
- 宛先は担任の先生…よき読者はモチベーションになる。
- メタ認知が育つ…トラブルの当事者になると、感情に流されてしまいがち。でも落ち着いてから一歩引いて、自分で振り返る体験を積み重ねます。メタ認知を鍛える。
- 無条件のOKを感じると子どもたちは安心して力を発揮できるようになる。
- 逆に担任の先生がわかってくれないと、過剰に反応する。
「何のための振り返りジャーナルだっけ?」とよく自分に問いかけるのですが、成長のサイクルである「振り返り」を促すものであり、先生からすると子どものことがわかるアンテナの役割をしています。決して日記ではありません。
振り返りジャーナルの基本、ノートなど準備物は?
振り返りジャーナルってどんな風に始めるの?
まーくん
あお
1個1個、説明していくね!
振り返りジャーナルは何に書くの?
いろいろな形を試してきました。
ボクの場合は、 B5のA罫ノートを裁断機で半分に切ったものに落ち着きました。
例えばこんなのですかね?
これだと、300円で半分に切ると10冊分が作れるので、1000円以下で1クラス作れますね。
自腹で購入してるの?
あお
自費の年もありましたが、1冊目だけ学年費。2冊目以降は個人で購入し切ってあげていましたっけ。
サイズ感は好みもあると思います。書くのが苦手な学年なら、3つに切ってもいいと思います。
ちなみにA罫は少し広いので、1行ずつ書きたい5・6年生に。3・4年生についてはB罫線にして、2行に1文字ぐらいがいいのかなとボクは思っていました。
この辺りは感覚なので、実際にノートを触って、みた方がいいと思います。
あお
ヒミツキチだと、1〜3年生はノートの半裁。4〜6年生はこちら!
セールで安くなっている時に購入だね!
まーくん
振り返りジャーナルはいつ書くの?
書く時間は、すごく悩むところですよね。
ボクは基本を5時間目の授業終了後にしていました。
みんなで「さようなら」してからジャーナル書いて、持ってきてもらってハイタッチで帰っていた年もありましたし。
ジャーナル書いてから帰りの会をしている年もありました。
あお
この辺もタイミングは自分で考えてみてください!目の前の子どもたちと相談するのが一番です。
しかし、帰りの会だけに書いてもらっていると、「帰りが遅れる嫌な原因」となってしまい、
「ジャーナル書くよ。」
「えーーーーー!?」
ってテンションの低い返事が聞こえてくる残念な取り組みになってしまいます。
ボクは振り返りについてはじっくり子どもたちに説明していくとともに、ある授業の後のタイミングとか、中休みに取り組んだ長縄の練習のことをその後にすぐ書くとか、帰り以外のタイミングに書く日も多かったです。
子どもたちの中では常に振り返りが起こっています。
あお
振り返りしたい体験の直後にやることも、最近では多いです!
振り返りジャーナルはどのくらい書くの?
こちらも明確な答えはありません。
ただ、子どもを苦しめたダメですよね。
ボクは、5年生相手だとして、4月は4行以上、5月は5行以上とかある程度目安を決めて書いていました。あくまで取り組む目安です。
書く力が伸びれば、当然振り返りの質も上がってきます。「必ずこの行まで!」とはしませんが、1行が続くようなら、声をかけたり問いを添えたりしながら、振り返りが進むようにはしてきました。
あお
量で入って質を高めるイメージでしましたが、割と書くのに苦しむ子が少なかったからできたことです。目の前の子どもたちに合わせるのが大切です。
先生は振り返りジャーナルにどうコメントするの?
子どものジャーナルへのコメント、すごく悩まれている方も多いかと思われます。
本には次のように書いてありました。
ポイント
- 1ページで1箇所か2箇所が基本。あいづちのように書く。
- 問題をフィードバックで解決しない。軽く書いて直接のコミュニケーションで寄り添う。
- 評価をよくするフィードバックも×。はなまるを避けよう。
- 深刻になりすぎない暖かいコミュニケーション。子供の指摘に笑って答えられるくらい。
基本的には、問題はジャーナルの中で解決しないようにしています。直接のコミュニケーションが基本。何かあったら、1日2回のコミュニケーションの中で、声をかけるようにはしています。
簡単なフィードバックを心がけていて、だいたい35人で15分ぐらいです。ハンコだけの日もあります。それもOK。先生自身が辛くならないようにやっていきましょう。交換日記じゃありません。
ボクはその場で読んでハイタッチ!って日もありました。その時の先生の状況にもよるので、自分に合った方法でやってみましょう!
「テーマ」「問い」が振り返りジャーナルを伸ばす!
学年以外でも,校内でも取り組んでいる先生がいるので、よく言われるのが…
どうして子どもたちがそんなに書けるようになるの?
同僚だった先生
です。
岩瀬先生の実践や想いとは少しそれていく部分がありますが、ボクは子どもとのアンテナ以上に「振り返りのサイクルを回せること」に力を注いでいます。また他教科に発展していく形で、「書く」を具現化していきたいなぁと思っています。
「問い」と「テーマ」が何よりも大事
これはすごく意識したこと。以前はテーマなどほとんど挙げなかったのですが、子どもたちが自立して振り返るようになるためには、テーマは大切な要素です。
本当に頻繁に「テーマ」を出していました。特に最初のほうは意識してテーマで書いてもらいます。
途中、振り返りジャーナルプロジェクトができて、サークルタイムで意見を集めてくれていました。
- 今週のプロジェクト進行状況
- 私のオススメの本
- 自分のめあて振り返り
- 音楽や家庭科、振り返り
- 今日面白かったこと
- 家でよくやること
- 友達のよいところ
- 自分のなおしたいこと
- ドラえもんの道具で欲しいもの
- 掃除の振り返り
- 放課後よくすること
- 今日のスター
- 上手くできたこと
- 今、欲しいもの
- 委員会、進み具合
- 隣の人の様子をそっと観察
- 自分の良いところ、なおすところ
- 自由な一日だったら、何したい?
- 自分がつくる理想的な時間割
- 特技やすきなこと
- やりたいこと
ボクも非常に問いを大事にしていました。
- 今日の幼稚園交流で、一番心に残っている一場面を、具体的なエピソードで書いてみよう!
- ビーイングで立てた目標が、有効に働いた瞬間は?働かなかったとしたらなぜ?
- 1年生とのペア読書で見られた子どもの顔はどんな顔?
あお
週の半分以上は、こちらが問いを出していました。
問いを出すと、子どもたちの脳は考えだします。
今まで気に留めなかったことに、子どもたちが気づくという「気づきの着火」を生み出します。
参考文献
あお
この問いを自分で生み出せればいいのですが、その前段階として、与えられる問いも大事です。
振り返りの思考をパッケージ化する
振り返りのプロセスをパッケージ化して問いを出します。
そうすると徐々にサイクルの思考で書けるようになってきます。またそれによって文章を書くことへの抵抗もだんだんと減ってきます。
一個一個、振り返りも練習しないと書けるようにはなりません。ただ書かせるだけでは上達しないのは当たり前です。
ここが抜けている先生が多いと感じていますので、ぜひ振り返りのパッケージ化を意識させて、書くことを深めていってほしいです。
あお
本にも載っていたこの方法はかなり有効です。
発展編 振り返りジャーナルを活用する!
テーマを出すのが学習中ということも、最近では多くなりました。
学習直後に振り返りを書いてもらったり、ある授業を単元丸ごと全ての時間に振り返りジャーナルを書くようにしたりと、教科との連携で書く意味は広がってきます。
学級通信に載せることも大切にしています。もちろん本人の許可は必要ですが、振り返りを載せると、子どもたちもよく読むんですね。
手書きの学級通信はこちら!
そして一番のオススメは、朝ジャーナルを読み聞かせして1日をスタートすること。長い先生の話より、こっちの方が断然オススメ、朝の会が柔らかくなるんですよね。
本やジャーナルの読み聞かせをサークルで行い、進めています。
低学年は振り返りジャーナルを書けるの?
ところで低学年は振り返りジャーナルってできるの?
まーくん
あお
うーんそれはどうだろう。
振り返りにはメタ認知が必要で、思考自体が4年生以上じゃないと発達してこないんじゃないかと思っています。あくまでこれは感覚知ですが。。。
取り組むなら、1年生の時に取り組んだ「あのね帳」がその代わりになっていたり…
絵を使っての振り返りも1つの手だと思います。
ただ、無理にジャーナルという形にこだわることはないと思います。
数年前の2年生の教室では、帰りの会が始まる前に、ベンチで今日のペアと1日を振り返っていました。「話して振り返る」で十分な気がします。
話して振り返る「サークルタイム」はこちら!
振り返りジャーナルの問いとテーマを大事にしよう!
振り返りジャーナルは日記でありません。
問いを上手に生かして、振り返りの思考を子どもたちにつけるためのものです。
明日のテーマは何にしようか。
授業プランの後に、ちょっと付け足してみてはいかがでしょうか?
あお
それでは今日も良い一日を!
こちらは音声でも補足!
先生自身の振り返りはこんなものが役に立ちそうです。