おはようございます。前回はペアづくりについてこちらの記事に書きました。

実際にペアで毎日続けていることとして、ペアトークがあります。
「オープンクエスチョンによるペアトーク」(以下オープンクエスチョン=OQ)これがボクのクラスにとって、序盤の柱となっているものです。
どうやって行なっているか順に見ていきましょう。
オープンクエスチョンのカードを使って、ペアトークをしてみよう!

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このようなカードを全員に配って、カードを持ちながら、ペアトークを行なっています。トークテーマは先生が決めています。
最初のうちは、答えやすいものから。
まーくん
そのうち、関係性が深まってくると、苦手な〇〇などバリエーションを増やしていきます。月曜日は、「土日に何してた?」が多いですね。
じゃんけんして、勝った人が最初に聞きます。負けた人が話します。1分後、聞く人を交代してもう一度行います。
そんな風にして、毎日毎日、積み重ねていきます。もちろんペアは変わりますので、昨日とは違う人と話すことにしているんです。これって大事で、席で固定していると、苦しくなってきちゃいます。
参考にしているのはこの本から、もちろんちょんさん、ごりさんの講座も受けました!もう5年以上前になるかな。
その効果は色々とあるのですが、ぼくは大きく分けて3つあると実感しています。
- 関係性が深まる
- つまらないけんかが減る
- 書く力が伸びる
まーくん
ペアトークで関係性が深まる

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何よりも関係性が深まることが一番!
これはペアづくりでも触れましたね。

大事なのは、人間関係に流動性を保つこと。
初めて6年生をもったときに、今でも後悔していることがあります。
人間関係が凝り固まるのが怖くて、「同じメンバーで固まるのを禁止!」していたんです。休み時間とかも含めて。「禁止」と命令していたわけでは無いけど、そういうメッセージを繰り返し伝えていたし、態度にも出ていたんだと思います。
それは明らかにダニエルキムの理論で言うところの「行為の質」から入っています。
そして無理矢理、クラスの仲が深まっている「成果の質」にもっていこうとしていたんですね。当時はまとまったクラスだと思われたい!欲が強くて…
実際このクラスはまとまりもあったと思うのですが、仲は深まっていなかった。仲が深まる様子を演じさせていたのだと後悔しています。
今では…
青ちゃん
って柔らかく伝えています。
おかげでこの時期、うちのクラスは、関係性が深まりすぎて、道德のアクティビティでは対立が起こりにくいなんて一面も。。。

他の方から見ると、お互いのことをゆるやかに考えた、しっとりした教室にうつるようです。
ペアトークでつまらないケンカが減る

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ダニエルキムの理論(以下サイトがわかりやすいかな。)
参考 必修!ダニエル・キム(MIT教授)の「組織の成功循環モデル」まとめ – 164マーケティング164マーケティング
「関係の質」の向上は様々な場面に波及していきます。
OQのペアトークによって小さないざこざがなくなるんですね。
ここ3年、ボクのクラスでは本当に小さな喧嘩が起こらないんです。大変なクラスもありましたが、そのクラスでさえ日常的に喧嘩は少なかった。それはこのOQによるものだと思っています。
OQが使えると、相手の話していることの奥への理解が深まるんです。さらにその部分を考えようとします。小さな喧嘩の大半が勘違いや意見の食い違いによるものです。そこへの理解ができるようになると、喧嘩やもめごとはぐんと減ってきます。
また、コミュニケーションの総量が増えると、相手への理解も深まっていきます。
女子
男子
なんて、相手の言いたいことや、やっていることの裏側に目がいくようになるんです。
ペアトークで書く力が伸びる!

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セルフオープンクエスチョンといって、自分にOQをかけることで、書く力がぐんと伸びていきます。
「具体的なエピソードは?」「例えば?」など、自分自身にOQをかけながら書いていく練習をしていきます。そうすると、階層が第一階層、第二階層と内容自体が深まっていきます。
今日野球の大会がありました。
(というと?)
新チームでの新人戦で○○と対戦しました。
(具体的なエピソードは?)
2アウト満塁で回ってきて、逆転のタイムリーヒットを打ちました!
(どんな感じ?)
ドキドキしてバッターボックス入ったときには手が震えたんだ。でも仲間の方を見たら、ぐっと力が入って集中できた。新チームになって初めてチームに貢献できた感じ。嬉しいんだよね。
国語の学習との相性も抜群。色々な単元と結びつけながら、書く力はぐんと伸びていきます。ボクはジャーナルと連動させて、取り組むことが多いです。
まとめ 毎日続けること
初期にはたくさん積み重ねていきます。さすがにこの時期はなくても十分だし、サークルタイムのお題について話し合うなどでやっています。子どもたちがお題を考えてくれていて、勝手に進んでいく感じです。
また、今年度はペアトークにシャベリカを使いました。
ぜひぜひ年間通じてやってみてくださいね。
青ちゃん

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