おはようございます。
隣の家から匂ってくる焼き魚の匂いに和食っていいなぁとしみじみ思うヒミツキチ森学園のあおです。順調に歳を重ねています。
さて、梅雨に突入するとやってくるのが、水泳学習の準備です。
体育主任としていろいろなことをやっていかないといけません。
しかしながら、近年は、新型コロナウィルスで、水泳学習自体が中止だった地域もあると思います。
今年度に入り、水泳学習も戻ってきている地域もあるようなので、水泳学習をスタートするための確認事項をまとめて載せておきたいと思います。
- 初任の方で、水泳学習自体のイメージが湧いていない。
- 初めての体育主任、水泳学習の準備はどうすればいい?
- 水泳学習で気を付けるポイントを確認したい。
あお
それでは早速見てみましょう!
目次
水泳学習前の準備、水抜き、プール清掃、注水
まずはじめにやることは、水を抜くことです。
普段、学校のプールというのは災害時の水源になっていたり、消防局が利用したりすることもあるため、好きな時期に抜いていいわけではありません。
プール清掃の時期を見極めて、土木事務所や消防署に連絡をします。
排水中に、排水管の工事等をしていたら、大量の水が流れてきて、大変なことになってしまいます。そのため、1週間くらい前をめどに連絡を入れることになっています。
水が抜けるのは早く、3〜5時間ぐらいで抜けるのではないでしょうか。
続いてプール清掃です。
こちらはいつも職員で行なっていましたが、最近では、業者という心強い味方がいますよね!
数年前ですが、業者にお願いする流れとなりました。教員最後の年、翌年度の分も業者のお願いをしておきました。
あお
退職間際でもやることはやる男!
実際やったところを見てみると、とってもキレイ!職員がやるよりプロの方が綺麗になりますね。
このプール清掃、晴れると気持ちがいいのですが、雨が降るとカッパをきてみんなでやるなんてことも。。。
だから、業者に頼んだところ、先生方は大喜びでしたよ!
しかも値段が格安!?今はいくらぐらいなんでしょう。
まーくん
最後に注水です。
注水は1日がかりです。しかもかなりの金額がかかります。水の止め忘れなんてことがないように、複数でチェックした方がいいと思います。
毎年出しっぱなしでニュースになるもんね。税金の無駄遣いは避けようね。
まーくん
業者の循環器の点検が入るタイミングに合わせて、注水を行います。
水泳授業、プールの水質管理(朝の場合)
点検後、プール開きを終えたら、水泳の学習がスタートします。
ここからが体育部の腕の見せ所だね!
まーくん
毎日欠かさず朝に点検を行います。
- PHのチェック
- 残留濃度のチェック
- 機械に投入された塩素の量のチェック
昔は、塩素をバケツに溶かしてばら撒いていましたが、今は循環器横の機械に塩素(ハイライト)を投入して調整すると、プールに流れる仕組みになっています。
便利な世の中になったもんだ!
まーくん
ただ、その調整が非常に難しく、体育部の経験が生かされるところです。またやってみてわかることもあるので、少なめに出して、プール内の塩素をチェックしながら進めていっています。
あお
この辺も数年経ったら、循環気室からプール内の塩素量が測定できるようになるでしょうね!
毎朝一人でやっている単学級時代もありましたが、今は各体育部や学年にうまく伝達して、お願いしています。
残量とPHが大丈夫かを伝えながら、残りの水の調整は学年にお願いします。幸いうちの学校は体育部が多くいるので、この辺りは任せていても安心でしたね!
水泳授業、プールの水質管理(放課後の場合)
放課後のプールについては、水の量をチェックします。
水量の調節は1日の最後に入った学年にお願いし「満タン返し」が基本です。しかし忘れてしまうこともあるので、そこはチェックをします。
また、塩素の量などをみて、次の人が使いやすいように調整します。
あお
慣れれば5分で完了します!
また週1回ぐらいのペースで、循環器も掃除していかなくてはいけません。
通称「逆洗」と呼ばれるものです。
逆洗浄なので、いつもはろ過してプールに流すのですが、循環器の中に水を入れて、ろかする部分を洗っていきます。その時に「タイフロック」などの薬品を入れると綺麗になります。
最初は原理が全くわからなかったのですが、何年かやっているうちに「こういうことか」とわかるようになりました。
放課後も水のケアをしていくことで、プールを綺麗に保つことができます。
小学校、水泳授業でのバディとハンドサイン
水泳指導で特に気にかけていることは、バディシステムです。
安全に配慮するために、小学校の水泳ではバディを組むことが多いと思います。主に水慣れまでの場面について、バディが常に体調や表情をチェックし合って、事故がないようにしています。
また泳力別や課題別に別れた時も、バディを新たに組みます。
1対1で相手のことを気にするとともに、泳ぐ際のポイントなどを見合うこともあります。指導にもペアを活用していくのです。
バディの組み方も統一しておくと、夏季水泳などが楽になるね。
まーくん
もう一つは「ハンドサイン」の統一です。
水泳指導の際、全体指導の先生が、声ではなくて手で合図を送ります。
特に子どもたちが水の中に入った後は、声や水しぶきの音で、先生の声は届きにくいのです。だから目で見ることで、次の行動を促すようなハンドサインが必要になります。
これが各先生によって違うことがあります。せめて1・2年、3・4年、5・6年で揃えておくと、2学年が一緒に行う夏季水泳でも指導がスムーズかと思われます。
水泳の授業は、とにかく安全管理が第一!
体育部としても考えていくことがたくさんあるんだね。
まーくん
あお
この時期は大変だけど、人の命に関わることだから、1つひとつ丁寧にやっていこう。
ボクは体育の中で一番水泳が苦手です。
そんな苦手なボクが、毎週娘とベビースイミングために、プールに入っていたりもします。
入ってみるとどうして子どもたちが水泳を習っている子が多いのか、プールが好きなのかがよくわかります。
それは、非日常空間だから。
そして水が気持ちよいからです。
何もせずに気持ちいいスポーツってなかなかないですよね。でも水の中は本当に気持ちがいいのです。娘の表情を見ているとよくわかります。
そういう非日常空間だからこそ、ボクらは色々と配慮し、事故のないようにやっていく必要があります。
子どもたちの笑顔を守るために。
あお
それでは今日も良い一日を!
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