ヒミツキチメンバーも子どもたちも、オンライン上の疲れが見え始め、そろそろ動き出したい「あお@aosenn」です。元々、動きっぱなしが性に合います!
さて、コロナウィルスによる長期休校も開けて、いろんな場所に子どもたちの声が戻ってきている頃だと思います。
そうするとまた、学校現場には別の悲鳴が聞こえてくるかもしれません。
若い先生もいよいよ子どもたちが来るもんね。
まーくん
教員を15年続けたボクが「先生になってよかったこと」と「嫌だったこと」の両面を話すことで、若手の先生にも届いてほしいし、これから先生という職業を考える方にも、何かの参考になればなぁと思っています。
- 教員という仕事をスタートさせたばかりの方
- これから教員を目指そうとする方
- いろんな角度からこの仕事を考えたい方
あお
良い面からいってみましょ=!
目次
良さ① 子どもにエネルギーをもらえる
なんか先生って若々しい人多くありません?
40代、50代になっても元気な人が多い。それがボクが先生になったばかりの頃の印象でした。
自分なりに分析してみると…
子どもたちにエネルギーを貰えることが大きいんじゃないかって思うんです。
いろんなことにエネルギーを持った子たちが30人集まる、それは大きなエネルギーになります。
あお
その子たちの持つエネルギーに触れていると、こちらも元気になってきます。
先生だって一人の人間だから、後ろ向きになることもあるでしょう。
でも目の前にたくさんの笑っている子どもたちがいること、その子たちから得られるものって多いんじゃないでしょうか?
良さ② 小さな成長を喜べる
○○できるようになったよ!!
子どもたち
自分の成長を嬉しそうに報告してくる子の多さといったら…子どもたちは毎日、いたるところで成長していきます。
言ってくれる子だけじゃなくて、こっちが小さな成長を見つけて、価値づけることもボクらの大事な仕事です。
子どもが考えている「成長」の幅って、すごく大きいことだったりするんです。
なんかの大会で優勝したり、行事で大活躍したり…
でも、いきなりスーパーな自分になれるわけじゃありません。そうなるためには毎日の一歩が小さな大事になってきます。
続けることの価値を伝えていくためにも、子どもたちの小さな一歩を喜べる先生でありたいと思っています。
給食の苦手なものが一口食べられるようになった。
宿題を忘れずに出せるようになった。
友達が一人増えた。
誰も気づかない、もしかしたら本人も気づいていないようなことに声をかけ、価値づけていく…
そんな瞬間を大切にし、一緒に喜べる人でありたいですね。
でも、大事なのは、「先生の見えている成長なんてほんのわずかのこと」って、ボクらがわかっていることなんですよ。
ここは勘違いしがち!子どもたちは至るところで成長しているもんね。
まーくん
良さ③ 仕事で泣けることが多い
保護者との面談のこと。
大きな行事でのこと。
卒業式でのこと。
涙を流す機会というのが多いのも、先生という仕事の良さだと思います。
涙や感動が、人にもたらす影響ってすごく大きいですよね。
心揺さぶられる「感動」や「ストーリー」にこそ大きな価値が置かれる時代になんて言われているこの頃。それぐらい個人の思いやプロセスって尊いものです。
大きなやりがいの一つだね!
まーくん
ボクは先生になってたくさんの涙を流してきました。
別の職業の方の話を聞くことも多いですが、そんな職業ってなかなか無いよって言われます。
良さ④ 得意なことを生かせる
次は職員間のことです。
ボクは自分自身のことをよく考えています。他人の犠牲にならないように、他人の時間の上を生きないように心がけています。
アドラーの考え方だね!
まーくん
その上で大事なのは「他者に貢献していくこと」です。
職員室でも誰かの役に立ちたいとは思っていました。できる範囲でですが…
ボクはもともと理系ですし、こうやってブログ書いていることからもパソコン関係で頼られることが多いです。WordやExcelに少しの知識があれば、「ちょっと、あお先生」と声をかけられることは多くなってきます。
職員間で、「他者に貢献できるライン」ってかなり低いんじゃないかって思うんです。誰かの苦手は誰かの得意ですから。
ボクは逆に、事務仕事のような「終わりが見えているのに、取り組まないといけない仕事」が苦手でした。まぁやっていましたが。。。
みんなプロだから、授業のこととか学級経営のことは頼られることは多くはありません。そういうことに価値を置いて学んでいくのは前提の上で、何か自分自身の武器になることを磨いていくのはどうでしょうか?
他の先生に頼られるレベルまで磨くのは、一つの目標としてはありだと思います。
今後、キャリアを横にスライドしていくことも考えている方は、武器は多く作っておく方がいいですね。
良さ④ 夏休みがたっぷり!
これは、もう話す必要がないですね。今年だけはコロナウィルスでイレギュラーになりますが。。。
小さな仕事ややるべきことはありますが、ボクは最近2、3年は、17連休ぐらいでした。
そ、そんなに!!
まーくん
はい、変形労働時間制は全く不要です。個人のやりくりで何とかしようとしているっていう発想から抜け出すべきですね。
心置きなくバカンスを楽しめるのも嬉しいですね。
これだけの休みがあると、学ぶ意欲も湧いてきます。長期休みのありがたさを感じらるのは、間違いなく先生になって良かったことの1つです。
あお
いい側面だけでは…と思い、嫌だったことも挙げておきます。
嫌なこと① 遠くの出張に行けない
ボクら先生は遠くの出張に行くことができません。
税金で給料が賄われているのだから当然と言えば当然かもしれません。
でも…
「来週から、パリ」
「3日後から香港行ってくるんだ!」
海外出張行く友達が羨ましかったりもします。
せめて県外にでも行ければいいのですが、それすらも叶わず…
あお
妻が岡山で先生をやっていた時は、あったようです。
県によって違うんですかね。
出張の9割は、最寄駅から数駅の同じ区の小学校です。同じ路線内で済んでしまうので、特に出張した感もありません。主に自転車で行ける距離でした。
少し遠くて、市内で一番大きな駅にある研修施設ぐらいです。
目的が目的だからしょうがないんですけどね。
出張がてら、ちょっと遊ぶ、観光する…みたいなスタイルにずっと憧れがあります。
世の人も、そんなに遊んでいないでしょう!
まーくん
嫌なこと② 学んでいることのほとんどが自腹
市内の研修と、外部の研修を比較すると、自分が学べるものが全く違かったことから、
「タダより怖いものはない」
と無料の研修は全く行かなくなっていましたね。
2年目ぐらいから、外で学ぶものに自己投資するようになりました。
もちろん全ての研修は自腹ですから、
あお
今月は苦しい…
と言う事態に…
自分でお金を払うから、学ぶ意欲にもつながるとも言いますが、妻からは
「で、それがどう給料になるのよ!」
と問い詰められることも…。
本代もバカになりません。
こういうのも積み重ねると、かなりの出費になります。
昔はいくらかの補助が出ていたらしいね。
まーくん
あお
そんな時代はもうやっては来ないね。
自腹での学びに慣れ親しんでいますが、本業に還元できているくらい質を高めているとしたら、ここは補助いただいてもいいところですよね。
今年度からヒミツキチ森学園で働いていますが、「レシートを取っておく」「学園で使うものは買ってもらえる」など、頭で分かっていても、つい忘れてしまうことがあります(笑)
嫌なとこ③ 残業、たくさんやったのに…
初任校にいた頃は、月の残業は100時間を突破していたのではないでしょうか。
初任に至っては、平日はだいたい20時前後まで仕事。休日もほぼ1日、土日ともに学校。
そんな生活を一年目はしておりました。
あお
苦労しろ!という気は全くありません。若い方も自分のペースで仕事してくださいね。
だいたい計算上は120時間ぐらいですかね。
今や月に10時間もいかないので、働き方についても学んで、しっかりと最適化されてきていると思います。
それぐらいやっていた初任時代だったんです。
大事なのはここからなんですけど、自腹でお金はかかるし、残業代は出ないんだけど、学んでいかないと、突破口が見えない職業なんです。
初任でも初期装備のまま、難解なダンジョンに突っ込まれる感じです。
短期間でレベルを上げるには、どうするか必死に考えるしかありません。ここが一番辛くて、この途中にボスキャラみたいな方に会う可能性も0ではないんですね。
ボクはこんなことを学びながら、何とか今まで生き残るどころか、快適にダンジョンをクリアできるようにレベルアップをしてきました。
最初のダンジョンをどうクリアするかが難易度が高く、あとは普通の職業と大きく変わらないのかなと感じています。
嫌なところ④ 現状維持の文化
さて、最後は少し真剣な話です。
この本にも書いてあってすごく面白いことなんですが、やはり公務員という職種は、なかなか思うように仕事が動かせないところがあるんです。
なんか新しいことを発信しても、
「それやったことないから…」
「今のままでいいでしょ。」
って言われがちなのが学校文化なんですよね。
ボクも
「ま、動かないんだから、しょうがないか」
ってタイプであまりやらない、やれないことも多かったんですが、今ではいくつかの突破口を持っています。
この文化にだって切り込んでいけることを発見しました。
- 個人や学年で変化を起こしボトムアップ
- 信用の構築が先
- 機が熟すタイミングを逃さない
- 自分にあったポジショニング
基本的には若い方でもできるのは2ですよね。若手を脱した方ができるのが、1と3と4かなぁと思いました。
ポジティブな変化を生むために、学年で変えていきたいところは動くことを今は意識しているので、そちらの方が一緒にやれてワクワクしますね。
ボクは個人で突破して前例を作っていこうと1を頑張った時期がありましたが、まぁあまりオススメしません。
現状維持主義が強い先生っていうのは、いろんな話を聞く限りはどこの学校にもいますよね。ボクのいた学校にはほとんどいなかったので、きっといい時期を過ごしていたんでしょう。
動くまで、動きが出るまでに時間がかかる…
そんなことを変えていくには、対話を繰り返していくしかないのかなぁと。
まとめ
いかがだったでしょうか?
両側面から、この仕事を見つめて書いてきました。
今が辛いなぁという方へ、これを読むことで自分の仕事の見方を増やしてもらえたら幸いです。
でも、本当に辛い時は遠慮なく逃げてください。そういう選択はボクはありだと思っています。
いろんなことがありましたが、15年続けてみても、良かったことが大きく上回りましたよ!
先生という仕事はすごく尊い仕事でした。たくさんの方とつながりができました!
あお
それでは今日も良い一日を!