おはようございます。
ヒミツキチ森学園の子どもたちと愛に溢れる1日目を過ごした「あお@aosenn」です。
突然ですが、皆さんは、先生をする上での大切にしている軸となる「方針」って言葉で語れますか。
みんな、なんとなく考えているわけじゃないの?
まーくん
あお
ボクも最初はそうでした。ただ、経験を積む上で、少しずつ言葉にしながら、最近でははっきりと言えるようになってきたんだよ!
ビジョンは最初の記事で話しました。
今日はより具体化した「方針」についてお話しします。
ビジョンをもう少し具体化したものが「理念」です。そして、その「理念」を教室に落とし込んだのが「方針」です。
毎年少しずつ変わるものの、大筋は変わらないです。「方針」は次の3つです。
- 「個の信頼の積み重ね」でクラスを創る
- 体験学習サイクルを軸とする
- 子どもが生き生きする学びをDesignする
今日はその中で
「個の信頼の積み重ねでクラスをつくる」について、話していこうと思います。
目次
どうして個の信頼の積み重ねが大切なのか
以前は、先生がぐいぐい引っ張って、クラスを創っていた時期もありました。
子どもの仲がググッと深まってきている。だからこそ起こる対立、先生は把握するもののそっとほっておこう。
子どもたちが解決するためには時間が必要。何でも介入していかないで時には待つことも大事。
ガンガン介入していくのは、高学年の先生にとってNG!
それが3年目のボクだ。絶対やめとけ!
— あお | 先生をアップデート (@aosenn) September 20, 2018
その後、後ろから支える形でクラスを創っていた時期もありました。
振り返ってみて言えることは、結局はどちらも同じように、「困ったときは先生頼み」だったことです。
そこに、何か違和感を感じるんです。
でも、結局先生が、引っ張っていくのが学級じゃないの?
まーくん
こっちが手綱を持っていて、その手綱を締めたり、緩めたりしていることで成り立っているように勘違いしてしまう。
まとまりがあって団結して学級目標に一直線!成果ももちろんあがっている。
でもどこか窮屈。
そういうクラスを創り出していたのは、先生であるボク自身でした。
しかも、個人面談等で話すときに、簡単に話題を広げられる子と、そうでない子がいる。
あお
ボクは本当に一人一人と、話をしているのだろうか?一人一人の成長を支えられているのだろうか?
自問自答の日々でした。
たくさんの実践を重ねる中で、徐々にわかってきたことがあります。
それは、
全体へのアプローチがクラスを創るんじゃなくて、個へのアプローチがクラスを創るんだということ。
全体指導は少なめにして、ひたすら個へのアプローチを繰り返した近年のクラス。
いざというときの団結力がありましたし、何より日常がとても自然でした。子どもたちの表情が緩やかで、安心した表情で毎日を過ごしていることに気づいたんです。
ありがとうございます。
ボクも子どもたちの前でいつも笑顔でいられるわけではありません。集団の前に立つときは、ほんと自信がありません。
ただ結局先生って、1対35じゃなくて、1対1を35回の仕事だと思うんです。1対1なら、笑顔が生まれます。
— あお | 先生をアップデート (@aosenn) June 3, 2018
先生への信頼、友達への信頼が基盤となるから、友達へも色々なアプローチができるんだ、とその時、実感しました。
どうやって、個の信頼の積み重ねをDESIGNするか
個の信頼の積み重ねには、アプローチしていく方法がいくつかあります。
ボクがやっている実践は次の通り。
- 1日2回全員とのやりとり
- ファンレター
- ペアづくり
- ペアトーク
- サークル対話で、感情の分かち合い
1と2は先生と子どもたちや保護者とのやりとりです。毎日続けていくことが効果があります。
詳しくはこちらをお読みください!
3と4は子ども同士の信頼をつなぐために行っていることです。
こちらをどうぞ!
5では、昨年度、サークルになって対話することを続けました。
いずれも数年かけて形にして、改善している実践です。
でも目の前の子どもたちに合わせて、少しずつアレンジしています。
信頼の積み重ねで、クラスはどう変化するか
個の信頼の積み重ねでクラスをつくることによって、子どもたちは、非常に安心して過ごすことができています。
もちろん、問題は0ではありません。でも、解決に至るまでの道のりがスムーズだし、任せておいても問題を解決しちゃう強さが見られるようになりました。
僕は今日学校にいる時間がすごく短いように感じました。
それは面白いからです。
みんなでワイワイガヤガヤやってみたり、静かに勉強したり、やっと楽しく思えるようになったのに1年と少し過去の楽しい時間を過ごせないと考えるととても悲しいです。
でも少ない時間でも最後まで楽しい学校生活にしていきたいです。
学校がつまらないと年度初めに話していた子。そんな子がジャーナルの中でこういう風に話してくれるようになりました。
また、サークルになって丁寧に分かち合いを積み重ねたクラスは、その後2年生ながら、長縄大会学校で4位、ドッジボール大会優勝と、結果まで出るようになりました。
信頼し合う子どもたちの力って本当にすごくて、そのパワーに圧倒させられた1年でした。
クラスを豊かにするのは、毎日の積み重ねだ!
ボクは毎日ブログを書いています。かける時間は、30〜40分です。
そして平日は毎日NOTEを書いています。さらに土曜日はヒミツキチ森学園のブログを書いています。
いずれも息を吸うように、淡々と積み重ねていくだけです。そういう努力の先に、結果がついてくるということ。おかげでたくさんのつながりも生まれて、今、幸せに生きています。
教室も同じこと。
1日で1週間で1ヶ月でステキな学級は作れないのです。
あお
作れたとしたら、何らかの圧がかかった不自然にいいクラスですよ。
積み重ねるのには、時間がかかります。
でも毎日の積み重ねこそ大切にしたい部分です。
今日は「個の信頼の積み重ねでクラスを創る」ということについてお話ししました。
他の方針、そしてヒミツキチ森学園としての方針についても書いていこうと思います。
あお
それでは今日も良い一日を!
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