おはようございます。
冬休みのランニングの気持ちよさにハマりつつあるヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は「学級通信」についてです。
あお
自分の学級通信がマンネリ化していると感じたことはありませんか??
実は、教員の最後の方、ボク自身もそれを感じていました。
毎年100号出していた時期もありますが、ここ数年は30から50号ほど。
出来事を羅列し、写真を載せて終了。ここ数年、書いて良い内容にも制限がかかり、毎回同じような内容を書いてしまうことが続いていました。
だいぶ書くモチベーションが落ちていたよね。
まーくん
そんな時に出会ったのが、Twitter仲間の奥野木先生(@yuuyuuyuu21)の本。
素敵な通信の描き方に感動しました!
昔はみんな手描きだった学級通信。絵も字も苦手な自分ですが、手描きで書いてみることに挑戦することにしました。
今日読んでほしいのは次のような方。
- 学級通信のマンネリ化に悩む先生
- 学級通信を書いたことがない先生
- イラストや字に自信がなくて、手描きはちょっと…と思っている先生
あお
そう言う先生にこそ読んでほしいです。それではどうぞ!
目次
イラストが苦手でも大丈夫!手描きの学級通信の良さ
昨日の学級通信、欠席しながら頑張ってる子たちへ、隠れたメッセージを贈ってみた。
気づいてくれるかな? pic.twitter.com/3NQAC8xAzw
— あお | 先生をアップデート (@aosenn) January 31, 2019
こんな面白さが自由自在に表現できるのが手描きの良さですね。詳しくご紹介します。
- いつでもどこでも描ける!
- デザインが自由自在
- 子どもと一緒にかける
いつでもどこでも描ける!
手描きの学級通信は、空間的制約や、時間的制約を受けないんです。
PCを使って書こうとすると、職員室のパソコンのみが書ける場所になります。教室にも持ち込むことはできません。もちろん家で書くこともできません。
職員室の机の上でしか書けない…
これでは、なかなか号数が伸びないのもわかります。書く気が起こってこないんです。
また手描きの学級通信には、時間的制約もありません。
朝でも休み時間でも夜でも、手描きなら書くことが可能です!
手描きってすげー!!
まーくん
社会はどこでも働ける方向に向かっていくのに、それに逆行する学校。
手書きにすることで、そういう制約を取っ払うことができます。
デザインが自由自在!
wordを使って書こうとすると、行や段組の規制がかかり、自由にデザインできません。
これがグラフィックデザインソフトならまた違うのですが、残念ながらいつものソフトは、学校では使うことはできません。
しかし、手描きはどんなデザインも可能です。
真ん中に絵を持ってきたり、枠をたくさん描いてみたり…
いろいろなパターンを考えていくのが非常に楽しいです。
子どもと一緒に描ける!
これが一番大きいなぁって思います。
絵が上手い子、字が上手い子が見事に協力をしてくれています。時にお願いしたり、書きたい子を募ったり…
一緒に描くと、発行した時、その子も喜んでくれる…
通信を通じて、いつもとは違ったタイプの子とも交流を深めることができます。
次はプロジェクトに丸ごとスペースを任せるなんてこともしていきたいなぁ。
手描きの学級通信を描くうちに見つけたコツ
手描きの書き方は、先程の書籍を参考に学んでいました。
手描きのコツ① 影をつける
簡単にできそうなことを真似する…
それは
影をつけること。
薄墨で影をつける。それだけなのに、上手いように見えてしまいます。
ステキ!
確かに上手くなるね!
まーくん
なんかこれだけで上手に見えませんか?
手描きのコツ② 大きく書く文字、小さく書く文字を意識する
そして文字については、習字を習ったときに教わったことを意識します。
それは
漢字を大きく書き、ひらがなを小さく書くこと。
特にひらがなは「こ」「と」「め」「る」の4文字は、小さく書くことで全体のバランスが整います。
筆ペン、かなりいいですよね。ボクも色々試して次のに落ち着きましたよ。
ネタがなくても描ける!学級通信のフォーマット
@yuuyuuyuu21 先生の本を読んでると、型があることに気づく。
ボクも通信の型を作ってみました。
☑書き始めやすくなる。
☑日付等を落としにくい。10号ぐらい書くたびに新しい型に書きかえてみよう。
通信についての記事はこちら!https://t.co/o9OlXLU3dK pic.twitter.com/zuax6QU1pO
— あお | 先生をアップデート (@aosenn) June 24, 2018
Uくんの本を読んでいると、いくつかのフォーマットを描いている時期があったのを発見しました。
あお
手描きでも一から書く必要はないんだ。ボクもフォーマットを作ってみよう!
いい感じに描けました。
下に題名をもってくるあたりも、PCだとなかった発想。こういうところも楽しんでいます。
iPadで写真を挿入した状態で、印刷をして手描きで書いていましたね!
いいね、フォーマット!どんな良さがあるんだろう?
まーくん
フォーマットの良さ① 学級通信を書き出す抵抗感が減る
例年ほど抵抗感はないのですが、それでも後回しになりがちな学級通信。
先生の仕事ってのもいろいろな種類があり、優先順位をつけながら仕事をしていくのは本当に難しいですよね。
そんな中、「あぁ、この時間から通信を書くのかぁ」というときがあるのも確か。
でもフォーマットがあると、0からのスタートではなく、1からのスタートに感じることができて、書き始めやすいのです。
白い紙のある程度が埋まって見えるんですね。
0と1じゃ、ずい分違う!
まーくん
いったん書き出すと、かなりスムーズに書くことができます。ちょっとしたことなのですが、フォーマットがあることで、号数は伸びていきそうです。
フォーマットの良さ② 書き落としが激減
実は手描きにしてからこれが一番助かっています。
学級通信に書かなくてはいけないことは、次のこと。
- 日づけ
- 発行者(学校名も含む)
- 号数
管理職によって変わるかと思いますが、だいたいこれくらいでしょうか。
手描きになってから、日付けを落とすことが非常に多くて、困っていたのです。
毎回0からじゃなくて、フォーマットに最初から描いてあるようにすると、落としがなくなりました。
あお先生がおっちょこちょいなのは、昔から!
助かるよねぇ、こういう工夫(笑)
まーくん
ほっといて!!
フォーマットの良さ③ 子どもと一緒に描きやすい!
これは今回初挑戦しているところ。新聞プロジェクトに渡して、一緒に通信を描くなど、ボクと子どもたちでつくることを意識しています。
またフォーマットをジャーナルで募集してみました。
子どもたちのアイディアはとっても面白く、楽しみなものが多いです。
手描きの学級通信の楽しみが子どもに伝染!
ボクらは毎日書くのが仕事。黒板にたくさんの文字を書きます。
そこで文字やイラストの練習ができます。書くという行為に楽しく取り組んでいけば、毎日の振り返りにも生かされます。
通信を手描きで書くということは様々なことにつながっているのです。
苦手なことだからこそ、チャレンジしていこう。何かの強みとつながる可能性も。
まーくん
手描きの通信は、時代を戻ることなんでしょうか?
ボクはそうは思いません。
様々な制約に対応するうちに、一旦手書きに戻ってみると、いろいろな発見が見えてきました。
年配の先生が、通信のことで声をかけてくれることもあります。
自分がやったことのない、苦手だと思っていたことに挑戦する中で、ボクの元には、子どもたちからいろんな声が届きます。
お母さんが全号ファイリングしてるって!
子どもたち
子どもたち
字も絵も上手い!って言ってたよ。
これってまた自信になっていくんですね。苦手だと思っていたことを認められるってすごく嬉しいなぁって思います。
思い込みを取っ払って前に進む、それこそ、挑戦だと思います!
通信のタイトルをつけるちょっとしたコツ
学級通信のタイトル、結構悩みませんか??
ボクも毎年決めるのを悩んでいました。同じものを続けた年もありましたが、ボクは大好きなMr.Childrenの曲のタイトルをつけていました。
つけたタイトルの一例を載せておくと‥
- Fanfare
- Prelude
- 彩り
- Gift
あお
若干、年代を感じますね。。。
これは、もう10年ぐらい前になるのですが、終業式の日に流す「振り返りMovie」は、通信のタイトルの曲で作成していたのです。映像を作る段階で何度も曲を聴くことになるので、自然とその音楽を聴いた時、クラスの思い出がふわっと蘇ってきて、今でも思い出すことができます。
そんなアイディアにつながっていたのね!
まーくん
あお
これはおすすめですよー!!
学級通信が持つ親へのアプローチの効果
今だから思う、学級通信が持つ効果について、最後に触れようと思います。
1つは、Storyを見せれること。
たとえば授業参観に見学に来た親は、我が子を見る人がいたり、授業を聞きに来ていたり、本当にさまざまな切り取り方をして見て帰ります。この時の切り取り方がすごく重要で、我が家のストーリーで見ていかれるのです。
発言ができているだろうか?
真剣に授業受けてるかな?
我が子が活躍しているかな?
何もしないのであれば、切り取り方も、家庭の切り取り方をベースとして様々になります。
ただ、教師としては、授業をする上で狙いがあります。
子どものこんなところを見てほしい!という想いもあります。
学級通信はその切り取り方を合わせるという意味で、すごく役に立つものです。
事前にこういう学習をしてきて、今日はこんなところを見てほしい!が伝えられれば、切り取り方がある程度、先生が見ているものと同じになります。
我が子や他の子を見るまなざしを揃えることができれば、もっといろんなものが見えてくるのです。
この学級のStoryに載せて、眼差しを揃えることこそが、学級通信の大きな役割になります。
あお
こういう視点の共有が、親子の育ちを手助けできるんじゃないでしょうか?
確かに、出さないのはもったいないね!多くの先生にチャレンジして欲しいところ!
まーくん
昨今、書きにくくなっている学級通信ですが、ボクは15年間書き続けました。今も形は違うけれど書いていますよー!
ぜひぜひチャレンジしてみてください!
あお
それでは今日も良い一日を!