おはようございます。
珍しく睡眠が乱れているヒミツキチ森学園のあおです。今日は早く寝ます!
さて今日は、学校の先生の「朝の時間の使い方」です。
朝の時間、どうやって過ごすかは学校ごと、そしてクラスごとに違うと思います。でも、「朝の時間に何をやるか」が実はその先生の思考を表しているような気がして…
かなり大事な部分だと思っているんですね。
あお
高学年、低学年に分けてみていきましょう!
目次
高学年の場合の、朝の時間の使い方
朝の時間の流れは次の通りです。
- STEP
ランドセルの支度
ランドセルの中身を机に入れ、ランドセルはロッカーへとしまいます。
- STEP
自主学習プリント丸つけ
宿題は毎日プリントで出ることが多かったので、自分で丸つけします。
- STEP
宿題の提出
先生へと提出します。ここで自然と先生とコミュニケーションをとることに。
- STEP
ペアのくじを引く
ペアづくりのふだを引きます。
宿題のプリントは自分たちで丸付けすること
自分たちで宿題の丸つけをおこないます。
即時的なフィードバックが学習には一番だと思っています。宿題をした直後に、正誤がわかるというのが大切です。
低学年では家で丸つけをお願いすることもありますが、高学年は学習内容も難しくなったり、自主学習が始まったりで、なかなかそういうわけにもいきません。
勤務していた学校では学年で揃えてプリントを配っていたので、自分たちで丸をつけて、直しはその場でやらせていました。また朝時間がないときは、間違えたところの直しを、次の日の自主学習の内容にするようにアドバイスしていました。間違いに向き合う長い時間が必要な場合もありますよね。
自分たちでできることは、自分たちでやればいいんだよね。
まーくん
あお
もちろん、先生もチェックするけどね。
宿題の丸つけを放課後にせっせとしている先生もいますが、子どもがいる間にやるべきことだと思っています。そこは工夫が必要です。
自主学習についてはこちら!
宿題を出して、自分でチェックして、くじを引く
宿題を出す時に、同時にやってもらうことが2つありました。
それが、
ペアのくじを引くことと、宿題のチェックです。
ペアは、時期にもよりますが、ほとんど毎日行っていたので、宿題を出しながら引いていました。
ペアについてはこちらの記事をどうぞ!
そして宿題のチェックは、1ヵ月分の枠を書いた名簿に、自分で丸をしてもらっていました。先生がしなくても高学年なら自分でできますもんね。
2つのことをやっているうちに、先生は自主学習の内容を確認し、コメントを書いたり、丸つけをおこないます。
先生の丸つけもチェックが終わる頃に、ちょうど終わるので、子どもたちが待たずに、宿題を返すことができます。
あお
一人20秒ぐらいですねー!
一人一言、コミュニケーションのねらい
ここで大事にしていたのが、なんでもいいので、一言コミュニケーションをとること。
前日までの振り返りから話すこともあるし、宿題の内容を褒めることもありました。
「よくできているよ」
でもなんでもいいんです。
とにかく一言話すこと。相手の反応を見ること。
高学年になると、まっすぐ反応が返ってこない時もありますが、それでも構わず、この時間を大切にします。
ときには、お題を出しておいて、相手の話を聞くって時もありました。話すことと聞くこととのバランスを考えながら、やりとりを続けました。
大事なのは、徹底して毎日続けること。
それがじわじわと関係づくりに、クラスの雰囲気を作ることにつながります。
先生と子どもたちの関係は、今の時代は標準装備されていません。そして1日でコミュニケーションが深まるということはありません。何事もちょっとずつできるようになるし、深まっていくのです。
毎日の声かけは非常に大切になってきます。
こちらをはじめ、学級経営についてはこの本にまとめました!
朝の会までの流れを作るのには、明確なねらいがある
全てが終わった子は、外に遊びに行っていました。
一人30秒ぐらいで宿題もチェックしていくので、宿題のチェックが朝のうちに完了します。やるべきことはなるべく朝のうちに、は子どもたちにとっても先生にとっても大事な点だと思っています。
これを給食の時間やっていたり、放課後の時間やっていたりすると、どんどん退勤が遅くなります。
コミュニケーションをとりつつ、朝の時間に追われるのはいいね。
まーくん
あお
効率を求めるなら別の方法もあるんだけど…。
宿題をカゴに出させて、その間に丸つけなんて方法も確かにあります。
ただそれより朝の一言コミュニケーションが大切。
特に高学年だと、自分からコミュニケーションを取りに来てもらうってかなり難しいんですね。だから宿題を出しに来る、宿題のチェックをしに側に来る状況をデザインする。そのついでに先生がいる。
先生とコミュニケーションを取りにくるんじゃなくて、宿題を出しにくるついでに先生がいる感じ。
ちょっと回りくどいんですが、多感な高学年にとってはこういう配慮も大切です。
朝の時間って本当に裁量があると思うんです。どう使うかは非常に大事です。
続いては、低学年!
まーくん
低学年の朝の時間の使い方
教員最後の1年は働き方を変えていました。
朝の会については、ボクの変わりに別の先生に担当していただきました。
ちなみに朝のボクの生活の仕方はこんな感じ。
この場合の流れを含めて書いていきたいと思います。
- STEP
ランドセル
朝の支度をして、ランドセルはロッカーへ。
- STEP
連絡帳
次の日の連絡帳を書いて提出のボックスへ。
- STEP
宿題提出
宿題を代わりの先生に出して、ハイタッチ!ペアの札をもらう。
- STEP
自学タイム
読書や係の仕事など、自分で考えて選択する学びの時間
先生が目を通すべきものは、一時に集める
低学年なので、目を通すべきものがいくつかあります。
- 宿題
- 音読カード
- 連絡帳
まずはこういったものが朝のうちに先生の机に集まるようにしたいですね。そうすれば1時間目から空いている時間を利用して、徐々に処理できるからです。
この場合のチェックは、代わりに入っていただく先生にお願いしてありました。係の子たちも一緒にやってくれています。
連絡については、次の日の予定を帰りの会に、当番の子と一緒に作って、掲示しておきます。
ですから連絡帳も宿題も朝のうちに出せるようにしています。
ペアの札は宿題を出しに来たときに引く
ボクは神経衰弱のカードを使っています。
そのカードを朝、宿題出した時に引いておくんです。
ペアについてはこちらをどうぞ!
カードについては、こちらが一番!
そうすることで朝の会の中でのペアの時間がスムーズにいきます。
健康観察と読み聞かせのペア、そして学習のあらゆるところでのペアとして1日のペアが決まります。大事なのは子どもたちの関係に流動性があることです。
好きなことを学ぶ時間のネタ・アイディアはクラス会議で!
他のクラスが朝の会などをしている時間なので、基本的には「ニコニコ学習タイム」として好きなものを学ぶ時間をとっていました。
読書したい人は読書を、計算スキルしたい人は計算スキルを、係の仕事をしたい人は係の仕事を。
そんな風に過ごす時間にしていました。
こういう余白の時間って大事だよね。
まーくん
あお
いうこと聞かない問題などもあったので、クラス会議で話し合っていましたね。
何やるかのネタも、会議で話し合っていたねー!
まーくん
クラス会議はこちら!
この時間、朝代わりに入っていただく先生に、チェックをお願いしています。
感謝してもし尽くせないね。
まーくん
あお
おかげでこの働き方ができています。本当にありがたいです。
そしてボクが到着したら、すぐに漢字2問テストして朝の会です。
漢字テストの仕方についてはこちら!
漢字テストの結果を回ってチェックしながら、おはよう!のハイタッチをしています。
朝の時間の使い方、ねらいやアイディアはある?
低学年と高学年とに朝の時間の使い方をわけて話してきましたが、いかがだったでしょうか。
時間の確保のためには、テストも宿題の丸つけも全て、子どもが帰るまでに行うようにしています。そうすることで、放課後の仕事の時間をしっかりと確保することができます。
子ども優先なので、ほんのわずかな時間に色々な細切れ仕事をしていきます。
皆さんはどのように朝の時間をデザインし、活用していますか?
何をねらってどういうアイディアがありますか?
問いとしてもってみてはいかがでしょうか。
時間の使い方については、著書にまとまっています!
まーくん
あお
それでは今日も良い一日を!
時間については、こちらをどうぞ!