おはようございます。
今日から冬休み明けスタート、やはり4時起きの仙人ことヒミツキチ森学園のあおです。
さて、今日は17年前、初任の時の話をしようと思います。
15年間の教員生活、いろんなことがありましたが、初任者のあの1年の苦しさが、どんな時も自分のバネになっていたと思います。
そんな遠い日の一幕を語りたいと思います。
これは今まで聞けなかった話!?
まーくん
あお
チクリと痛い思い出ですが、書いてみますね。
こちらは音声でも!
目次
2日、2週間、2ヶ月で教員辞めたかった初任者時代
ボクが初任のころ感じていたことは「辞めたい!」でした。
2日というのは、4月2日のことです。
目まぐるしく進んでいく会議、すべての言葉の意味が全くわかりません。
あお
異国に来たかのよう。。。
学年の先生に聞こうにもみんな忙しそう。その上、個人の仕事も何をやったらいいかわからない。
仕事を始めてすぐに、そう感じました。
そんな初任者のためにこちらを用意しました!
2週間というのは、授業参観があるころです。
授業のイロハもわかっていないボクが、「どう組み立てたらいいんだろう。」と、どれだけ悩んでも何も出てこないのは明白です。
このあたりは、知識や経験が最も必要な部分ですもん。学年の先生に相談するものの、最後は自分の選択に委ねられるところが多いですよね。その決断ができない。。。
そう、決断する量の多さに押しつぶされそうになっていました。
先生は毎日たくさんのことを決断していかなくてはいけません。当時のボクはその決断がスイッチのように感じていて、どちらかが正解でどちらかが不正解。不正解の方を選ぶとトロッコがマグマに落ちていく…そんなふうに見えていたんだと思います。
あお
本当に本当に苦しくて、いっそ逃げ出そうかと思っていました。
そんなふうに考えていました。今となっては情けない。
ちょうどその時期、図工室で首を吊ったという初任の話もニュースで出て…
「その気持ち、わかるわ…」
と親に漏らしたのも覚えています。
頭真っ白になりながらもなんとか授業参観を乗り切ります。
そんな経験からこの記事を書きました!
2ヶ月というのは、学校のことも少しずつわかってきたあたり…
でも、クラスを見ると、他のクラスとの差が出始めます。なんとかして、ボクのクラスになった子たちに、後悔だけはさせたくない。その一心で、教材研究などを学び始めるあたりです。
ただ、教材研究をどれだけ熱心にやったところで勘所の経験が足りない、場数が足りないんです。
だから学級経営ならちょっとずつ変化を生み出すことができるんじゃないか。。。そんな風に考えました。
先輩が貸してくれた学級経営についての2冊の本から、教室が少しずつ動いていきます。寝る間を惜しんで本を読み始めたのもその辺りですね。
あお
ちなみに同期は飲み会ばかりだったため、こういう真面目な話は敬遠されがちでした。
初任者にオススメの本はこちら!
初任者の授業、隣のクラスの子から言われた一言
ようやくその波を超えあたりのこと。
算数少人数のクラスでは、一番算数が得意な子が集まるクラスを持つことに…
その時、授業後に言われた女子からの一言。
「先生の授業、つまんない。」
ガーン!!
まーくん
あお
ショックだったね。。。
でもその時は前を向く気持ちの方が強かったです。
「何くそ!」と思い、授業のことも自ら学んでいくようになりました。
音楽の専科の授業の時に、先輩の授業を見学させてもらったり…(当時は、あまり見ても学べている実感はなかったけど…)
授業についての本を読んだりしました。
本を読むことが習慣となり、休日は時間がある限り読み尽くしました。
半年ぐらい後に同じ子から、
「先生、今日の授業面白かったよ!」
と言ってくれた時は、「よっしゃー!!」と心の中でガッツポーズしました。
教員辞めたい初任者の悩み 7月に迎えた危機
そんなボクのクラスは、7月の初め、事件が起きます。
クラスメイトの子の靴が隠されたのです。
あお
ちなみに、後にも先にも15年間でこれ1回のみでした。
泣いている女の子に何ができるかと考えて、みんなで靴を探しました。見つかった靴を見て、涙が出てきたなぁ。
その子が
「いつも放っておかれてた、こんな賢明に先生やみんなが探してくれたのは初めて。ありがとう。」
その言葉に心を打たれたのを覚えています。
そしてクラスにも話しました。
「ボクは今年初めて先生をしています。でも、正直上手くいかないことばかりで…土日も全部来ていろんな準備してるけど、今日みたいなことが起きちゃう情けない先生です。
でも、先生には、この状況をみんなとなんとかしていきたいって言う気持ちだけはあります。
そしてみんなと過ごせる時間が9ヶ月も残されています。
精一杯やって、3月に『あぁ、このクラスでよかった!』って思ってもらえるようにするから、もうちょっと時間をください。お願いします。」
今思うと、靴のことに触れろよ。と突っ込みたくなりますが、涙を流しながら子どもたちに話したのを覚えています。
あお
いつもはやんちゃな男の子が、下校の時に「先生、まじがんばろ。」と泣きながら抱きついてきたことも、忘れられない思い出です。
教員を辞めたい初任者の方に贈る、悩みから救ってくれた言葉
幸いにも、夏休み以降クラスは上昇していき、優しかった保護者の方々の支え、学年の先生のフォローもあって何とか3月を迎えることができました。
恵まれていたね、全てに!
まーくん
あお
周りの方々のサポートがあってこそです。
夏休み以降、ボクを支えたのは、
「まぁ、こんな先生らしくない先生がいても、それはそれで子どもたちの何かの役に立つだろう。」というちょっと楽観的な考えでした。
「いい先生であろう」をこん詰めすぎると、先生も子どもも辛くなります。
15年経っても学年の先生に
「ここが上手くいかないんですよね。どうしたらいいですか?」
って相談しちゃうボクですが、教員生活を楽しむことができました!
こんな振り返りがあれば、あの時嬉しかったかも!
ちなみに、平日も夜遅くまで働き、土日も両方とも学校にいましたね。
あお
それぐらいしないと、初任者の頃のボクは全てが回っていかないのでした。
クラスが上手くいきだすと、そんな努力ができちゃうもの、本当必死でしたね。
今なら、残業時間の関係で、指導を受けることでしょう。。。
ただ、こうやって15年働いて、今はヒミツキチ森学園で先生をしながら試行錯誤できているのも、
必死で踏ん張った、あの初任の日々があるからだと思います。
この文章を読んだ誰かが
「あ、こんな日々があっても、続けてられるんだ。」
って思ってもらえれば幸いです。
あお
ほんと、大したことない先生です、今も。
ただ、たくさんのことを経験したからこそ、若い先生に伝えたかったことを1冊の本にまとめました。
ぜひ手に取ってみてください!
まーくん
最後までお読みいただきありがとうございました。
あお
それでは今日も良い一日を!
こちらは音声でも!
軽やかに先生したい人はこちらも!
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辞めたい、ゆうてるやん!
まーくん
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