おはようございます。
娘のショートカットが可愛くてたまらないヒミツキチ森学園のあおです。プリキュアに憧れてのショートカットらしいです。
さて、今日は「若手のときに教えてほしかったこと」というテーマでお話しさせていただきたいと思います。
若手というと20代の先生、もしくは経験5年目までの先生にあたるのでしょうか。
若手は悩みも多い時期なんですよね。
- 社会人として慣れていない
- 仕事量がぐんと増える
- 若い先生とベテランの先生の間に挟まれる
あお
ボクもよく悩んでいました。
悩みは本当に尽きないと思います。
そういう若手の時の葛藤とどう向き合ったらいいか、このイベントでお話しさせていただきました。
こちらで話したことと併せて、整理しながら話したいと思っています。
目次
若手の教員はボーナスステージ!?
ボクが若手の時に考えていたのは
「若さというボーナスステージは最初の5年で終わる」
ということです。
きっと何かが失われていくんだろう。
新しい考えを獲得して過ごすうちに、若手ではなくなると漠然と思っていたんです。
今だと多少なりとも言語化できるようになったので、ポイントを挙げてみると、
- 思考の幅が広がり続ける
- 周りの人から見てストーリーに溢れている
- 心も体力も回復が早い
だと思っています。
まずは自分自身のこと。思考の幅が広がり続ける時期なんです。
学校現場に入り、何もかもが新しい。
目を回るような忙しさがあれど、少しずつできるようになることは増えていく。今までできなかったことができるという「学習」の本質はここにあって、まだ見ぬことの連続は、初めて海に出た少年のよう。。
何から何までが輝いて見えます。
だからいろんなことが前のめりでできちゃうんですね。
まずは端に振り切ってと、最初の5年でやったことはボクの財産です。
そして、若い先生は「ストーリー」に溢れ、応援シロがあります。
1年目のとき、保護者がめっちゃ優しかったのを覚えています。
右も左も分からない男の先生、当時は男性の割合は今よりも少なかった気がしますので、何かと重宝されていました。
ただ若いだけで、
「助けてやろう!」
っていう気持ちをビシビシ感じ、ありがたかったし、涙が出ました。
クラスは全然上手くいってないものの、そのうまくいってないことすらストーリーに見えて、応援したくなっちゃう。。。
若い先生ってそういう魅力があると思います。
まーくん
そして心も体も回復が早かったです。
特にボクは1年目から飲み歩かず、スーパー銭湯に通う日々。
おじいちゃん!!
まーくん
スーパー銭湯で、全く異業種の親友に話す息抜きの時間がなければ、今先生を続けていることはなかったでしょう。
親友にはいつも感謝の気持ちを伝えながら、年に2、3回、長期休みに思いっきり遊びます。
若さゆえのアドバンテージがあるんですよね。
ということは、逆を考えると、若手の時に知っておきたいことが見えてくるかなぁと思います。
- 思考の幅は自分で広げる必要がある
- ストーリーを自分で作る必要がある
- 心と体のメンテナンスは自分で行えるようにする
ということでしょうか。
その逆を突くってことです。
詳しくはこちらの本で!
クラスを成長させるのに大切なことは??
ボクは2年目をしていた頃、親に言われたことがあります。
「先生1日2回は全員と話をしてください。」
あお
1日2回かぁ、できないことないけど。。。
でも本当にやるとしたら大変だよね。
まーくん
言われた瞬間は頭が真っ白になりました。
正直できないかも…と思ったんですね。
ただそこから10年が経ち、クラスがうまくいかない1年を経験することに。
ふとしたときにその時の言葉が蘇えったんです。
本当に1日2回全員と話すにはどうしたらいいのか。
考えてみたらアイディアが出てきました。
あぁ、個人の努力じゃなくて、システムの力を借りたらいいんだと。
その時取った方法はこちらに詳しく書きました。
毎日、愚直に積み上げていくと、子どもとの関係性がぐんと変わりました。
その後、4年生から卒業まで、クラスは変わりながらも3年間受け持ちましたが、子どもたちとの関係性はいつも良好でした。
「失敗する科学」という本が最近読んだ中でヒットなんですが、
Kindle Unlimited対象タイトルです!
この本の中に、「マージナルゲイン」という考え方があります。
アフリカの子どもたちへの開発援助プログラムで、大きな成果を上げると考えられていた「教科書無償プログラム」。しっかりと測定してみると、なんの意味もなかったそうです。
当時のアフリカの子どもたちはそもそも英語が読めないのに、英語の教科書を大量に配っていたとか。仮説を立てて1個1個検証してみると、一番の効果があるのは、「虫の駆除薬の散布」だったそう。致死率が高い駆除薬を撒くことで、子どもたちが安心して教育を受けられるようになったそうです。
大きな前進や成果を生むのは、小さな改善の繰り返しです。
小さな改善の繰り返しでしか大きな前進は生まれない
ボクは学級におけるマージナルゲインは「毎日行える小さなこと」にあると思っていて、子どもたちに1日2回声をかけるもまさにそれ。
かけると決めたから、日課になったんです。
日課になると、改善の余地が生まれるわけです。
何か劇的な出来事でクラスに変化が起こるのではなく、マージナルゲインという小さな改善の積み重ねによって大きな変化が生まれる。
これは、若手のときに知りたかったことです。
トップダウン型とボトムアップ型のアプローチ
もう1つ挙げておきましょう。
それは学級をより良くしていくには、2つのアプローチが必要だということです。
トップダウン型アプローチとボトムアップ型アプローチです。
トップダウンについては、学級目標やプログラムデザインがそれに当たります。
あそこに行きたいから今やることはそれね!というアプローチです。
これは子どもたちのイメージがつきやすいし、引っ張られる効果があります。
そもそもやりたいこと、成し遂げたいことがない限り、人が心を動かされることもありません。ビジョンと言われる「自分が心からやりたいこと」があるから、人は成長できると思うんです。
それに対して、日々積み上げて毎日を過ごす、ボトムアップ型のアプローチも必要になります。
それに当たるのが、学級経営で言うと、マージナルゲインを活用できるところ。
そしてビーイングという考え方です。
ビーイングをどうボトムアップに生かすのかは、授業力・学級経営力の連載の6月号に掲載予定です。
こちらも参考にしてもらえれば嬉しいです。
若手の頃、ボクはトップダウンに目標を置いたら、そこに向かっていけー!!と叫ぶ先生でした。
向かう先はあるけど、そこに向かわされる毎日。
子どもたちは疲弊していたでしょう。
停滞する時期が必ずありました。無理がかかっていたんだと思います。
そもそも策がないもんね。
まーくん
そこから数年たち、ボトムアップでこういう取り組みをしたらいいのね!っていうものが生まれてきました。
若手教員の頃教えてほしかったこと
- ボーナスステージ
- マージナルゲイン
- トップダウンとボトムアップ
この3つが教えてほしかったこととしましたが、実はまだまだお伝えしたいことが山ほどあるのです。
それをこちらの一冊にまとめました!
ぜひ手に取ってみてください!
まーくん
あお
それでは今日も良い一日を!
併せて読んでほしい記事はこちら!